32nd 僕が一番欲しかったもの

2004年7月28日
ドラマタイアップ効果と楽曲自体の良さが受けて初登場9位、売上8.1万枚と久々のヒットを記録。CDがすっかり売れなくなってきたので数字だけ見ると10万にも届かずしょぼめに見えるが、シングルでトップ10入りは第二次ワーナー時代は1度も果たせなかったため、逮捕前の『Hungry Spider』以来であり、事件からの復帰後ついにシングルでのトップ10復帰だった。200位以内に拡大していた登場週数でも16週を記録している。
前作同様にCD-EXTRAで秘蔵映像(メイキング)を収録。
同じ日テレ水曜ドラマ枠主題歌でシングルがヒットしてアルバムの先行シングルでもあるという流れが『Hungry Spider』→『Cicada』の時と時期も含めて似通っていた上、C/Wにセイン・カミュによる英語詞バージョンが収録されているところまで被っていたのでジンクス的に1999年の悪夢まで再現されないか不安になった人もいるとか…いないとか…。
僕が一番欲しかったもの
天海祐希主演日本テレビ系水曜ドラマ『ラストプレゼント 娘と生きる最後の夏』主題歌。なんと「Hungry Spider」が主題歌だったドラマ『ラビリンス』と同じ日テレ水曜ドラマ枠(22時~)に戻ってきイギリスの男性グループBLUEに提供した「THE GIFT」(作曲のみ)の日本語詞セルフカバーでもあった。
「THE GIFT」は元々来日時にSMAP「世界に一つだけの花」を聞いたメンバーが気に入ってこの曲の作者に曲を提供してほしいとなって作曲のみの提供依頼で作詞はイギリスの作詞家が行うという話になっていたが、槇原は歌詞から曲を書くスタイルなのでまずは日本語で書いてセイン・カミュが英訳した英語詞で提出。向こうの人たちが聞いてもう少し整合性がとれるものに書き直したいと言われたので何度かやり取りをして「THE GIFT」が完成したとされる。今作はその最初に書いた日本語詞バージョンという事なのでセルフカバーではあるが日本語詞「僕が一番欲しかったもの」が最初に出来たバージョンという事になる。
抽象的な“素敵なもの”を他人にあげることで自身も幸せになれるという説法がひたすら繰り返される歌詞は「Are You OK?」のように何かに例えてすらいないので情景は全く見えない。真理を歌ってはいるし、この曲の歌詞が好きだという声も多く、新たなる代表曲の1つとなったが、この時期の他の曲は「世界に一つだけの花」くらいしか知らないというリスナーならストレートにいい歌詞だと感じられると思う。前後の作品もずっと聞いていたリスナーだとまた教訓…と感じてしまい、2番の歌詞は同じ事を繰り返すという内容のため、”また”を随所に挟んで少し変えただけだったりもして疲れる歌詞のように感じるのではないか。
ただそれよりも何よりもとにかくメロディーとアレンジが神がかっていた。正直なところもうシングルヒットは出ないと思ってたんだけど、この曲はものの見事に全盛期級だったと思う。
★★★★★
13thアルバム『EXPLORER』
10thベスト『Best LIFE』(Renewed)
13thベスト(販路限定)『SELECTED BEST』(Renewed)
2ndライブアルバム『SYMPHONY ORCHESTRA“cELEBRATION”』(Live)
3rdライブアルバム『SYMPHONY ORCHESTRA “cELEBRATION 2005”~Heart Beat~』(Live)
1st配信限定ライブアルバム『MAKIHARA NORIYUKI SYMPHONY ORCHESTRA CONCERT “cELEBRATION 2015”~Starry Nights~』(Live/提供版「The Gift」)
2nd配信限定ライブアルバム『槇原敬之 Concert Tour 2022~宜候~』(Live)
C/W What I wanted the most.
英語バージョンだが「THE GIFT」のセルフカバーではなく、「僕が一番欲しかったもの」をセイン・カミュが英訳したバージョン。アレンジは同じ。前述のような経緯なので2番目に出来たバージョンだが、イギリスサイドではこれでは整合性が取れていないと受け取られたようだ。メロディーだけでもやはり名曲。
「THE GIFT」の歌詞は”And the gift is what you get by givin’ more than you receive. And you’re learning fast that maybe this is how you’ll be happy”=“ギフトとは受け取るより与える事だ それを早く知ることができれば君の幸せに繋がる”というサビ部分が槇原が最も伝えたい事と一致している…というかほぼこれだけで完了したと言っていいほど的確に要点を抑えており、全体にはラブソングの要素を加えた歌詞に改変。確かにそっちの方が分かりやすいように思う。
★★★★★
アルバム未収録
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