1st 愛があれば大丈夫
1992年12月2日
編曲:鷺巣詩郎
デビュー作ではなく、7月に1stアルバム『Bingo!』でデビューしてから5ヶ月後の1stシングル。偶然にも冬発売となったがこの当時は冬で攻めていくつもりは全くなかったものと思われる。映画『病は気から 病院へ行こう2』主題歌。発売時点では映画公開前で100位圏外だったが、12月19日に映画が公開されるとタイアップ効果が発揮され、年明けの合算週で93位に初ランクインするとそのまま17週連続チャートインした。特に2~3月にかけては7週連続で40位台をうろつく驚異のキープ力を見せ、最高42位は2週連続で記録したものとなる。このロングヒットにより10万枚を超える売上を記録した。
All Instruments Played by 鷺巣詩郎となっているものの、1人オケ制作ではなくキーボード、ギター、サックス、トランペット、トロンボーン、ハープ、ストリングス、さらにAdditional Product and Operate:松井寛(“松井さんが師と仰ぐ作編曲家・音楽プロデューサーの鷺巣詩郎さん”という記述が2023年の記事にある)というクレジットもあってけっこうな人員が導入されている(『GOOD LUCK!』でのクレジットより)。リズム隊以外ほとんど生演奏でAll Instrumentsとかクレジットしちゃいけないレベルじゃねーかデビュー作にして元気一杯、地球規模のスケールの大きさで恋愛無敵感フル開放状態な明るい愛の歌。1stアルバムは比較的地味目な曲が多かったが、ズンズン突き進んでいくメロディーの突き抜け具合といい、1枚目とは思えないほどのシングル曲らしい新曲。
シングルバージョンでは2008年に『愛があれば大丈夫-08’Remastering』としてC/Wに「ロマンスの神様」「GIFT」の08’Remasteringという過去曲のリマスター3曲をまとめた配信限定シングルがリリースされているが、下記のようにベスト盤連発で毎回CDでもリマスターされまくっていて『THE BEST Love Winters』以外のベスト盤は2008年より後のリマスターであり、現存『THE BEST Love Winters』の次に位置するので2番目に古いリマスターとなり(最新は2022)、特に意味のないバージョンだと思う。ほとんどのベスト盤で1曲目を飾っている。
★★★★★
1stベスト『THE BEST Love Winters』
4thベスト『タイアップコレクション~広瀬香美のテレビで聴いたあの曲達~』
5thベスト『SINGLE COLLECTION』
6thベスト『Winter High!!~Best Of Kohmi’s Party~』
7thベスト『THE BEST “1992-2018″+”雪” Set List Non-Stop Mix』
9thベスト『Kohmi30th』
愛があれば大丈夫(28 a cappella version)
1993年5月21日
from 2ndシングル『二人のBirthday』C/W
次回作『二人のBirthday』C/Wに収録されたアカペラバラードバージョン。バラード化していて多重録音アカペラと手拍子のみでゆったりと進行する。あまりにゆったりしているため1コーラス+サビのみで3分半とオリジナルより1分ほど短く終わるがさほど短く聞こえない。
原曲のワクワク感や無敵感は見事にそぎ落とされているが、ゆったりとしたテンポと重ねられたコーラスワークは聞いていて心地がいい。全くの別物として考えればこれはこれでありか。
★★★☆☆
アルバム未収録
愛があれば大丈夫(GOOD LUCK!Version)
1993年3月24日
from 2ndアルバム『GOOD LUCK!』
編曲:鷺巣詩郎
アルバムバージョン。冒頭30秒に28 a cappella versionのアカペライントロが加えられている以外はシングルと同じアレンジ、最後のアウトロ部分が10秒強程度長くなっている。冒頭のアカペラ部分は28 a cappella versionのイントロ30秒と同じものだが、28 a cappella versionではコーラスから入ってメインパートがフェードインしてきていたが、今作ではメインパートが最初から入っているなどミックスが変更されている。アルバムのクレジット上ではこの部分は「~Opening Chorus~」と表記されており、アレンジは広瀬香美、コーラスはCall Me Sistersとなっている。Call Me=香美であり、1人多重コーラスの事をCall Me Sistersと表現したのではないかと思われる。
★★★★☆
愛があれば大丈夫 2016
2016年11月2日
from 13th(25周年記念)アルバム『25th プレイリスト』
編曲:広瀬香美
25周年でのリメイクバージョン。今作に関しては自らアレンジ・演奏したピアノ弾き語りバージョン。アカペラバージョンがゆったりしすぎだったので今作もややゆったりはしているんだけど、ピアノ弾き語りとしては比較的ポップなノリ。キーも変わらず歌い上げており、他の曲に比べるとボーカルスタイルはかなり変わったとはいえ感じる変化はさほど大きくは無い。
★★★☆☆
愛があれば大丈夫(with 眉村ちあき)
2021年1月27日
From 14thアルバム『歌ってみた 歌われてみた』
編曲:広瀬香美
2019年12月からYouTubeを開始し、2020年から「歌ってみた」動画を開始したところ、派手なピアノ弾き語りパフォーマンスからキャラクターの破天荒さも含めて再ブレイク的な盛り上がりを見せ、そこでの厳選されたカバーやコラボセルフカバー、新曲を織り交ぜた新作アルバムを発売。今作は眉村ちあきとのコラボパフォーマンス。2016と同じくピアノ伴奏のみだが、今作はYouTubeでの破天荒ピアノパフォーマンスによる原曲のフレーズを生かした勢いのあるピアノ伴奏になっている一方で広瀬香美はほぼピアノ&コーラス程度。メインボーカルは完全に眉村ちあきで大半が眉村ちあきの単独歌唱になっているので、本人伴奏によるカバー曲といった状態。それでも眉村ちあきのボーカルにも勢いがあるので違和感のない好カバーとなっている。
★★★★☆
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