20th Search-Light
2001年1月24日
編曲:野崎貴朗
「アルペン」CMソング。年明けは通常の新曲を発売。初動2万に乗せるも前作を全体に下回り初登場23位から普通にランクダウンしていき4週ランクイン3.5万枚に留まった。『More More Love Winters』の半分程度ではあるが、『恋のベスト10』をわずかに上回り、一気に落とした『恋のベスト10』以降では『More More Love Winters』に続く2番目、新曲シングルでは最も売れたシングルとなった。リミックスのような世紀末の混沌に乗っかった複雑なサウンドへの傾倒には前作で区切りをつけ、21世紀を迎えた今作からは一転して歌をじっくり聞かせるバラードへ傾倒。当時『Music D.』は作家性を前面に出したと言っていたが、今作では今更ながらシンガーとしての自分に目覚めたと語っており、バラードモードへ突入した。同年末にはバラードベスト『THE BEST Love Winters-ballads-』へと繋がっていく。
R&B系のシンプルなリズムトラックが流行っていた時流にも合わせて歌い上げる歌唱力R&B歌姫風バラード。バラードの到達点、金字塔となり、これを越えるバラードはもう出せないというくらい渾身の1曲だと思う。当時5オクターブと祭り上げられていたMISIA辺りに真っ向勝負するかのように存分に歌唱力を前面に出し、特に間奏での超高音域を駆使しての超音波歌唱には圧倒される。一応この時期としては売れた方ではあるので少しは世間に届いたものとは思われるが、それにしても広瀬香美の歌唱力が凄いというプロリスナー的評価が出回る事は無く、何故こんなにスルーされるのだろう…と当時虚しく思った記憶がある。
★★★★☆
2nd(バラード)ベスト『THE BEST Love Winters-ballads-』
3rdベスト『Alpen Best』
4thベスト『タイアップコレクション~広瀬香美のテレビで聴いたあの曲達~』
5thベスト『SINGLE COLLECTION』
7thベスト『THE BEST “1992-2018″+”雪” Set List Non-Stop Mix』
8thベスト『WINTER TOUR 2020 “SING”+Live at Blue Note Tokyo』(Live at Blue Note Tokyo)
9thベスト『Kohmi30th』
Search-Light(Live at Blue Note Tokyo 2019.10.06)
2019年11月27日
From 8thベスト+ライブアルバム『WINTER TOUR 2020 “SING”+Live at Blue Note Tokyo』
編曲:鳥山雄司
ベスト盤とセットで収録された『AUTUMN TOUR 2019 “Vocal Unlimited vol.8” Live at Blue Note Tokyo 2019.10.06』のライブ音源。
ギター1本のアコースティックバージョン。間奏の超音波歌唱に真っ向勝負して齢50代前半にして再現しているが…おいまだ3曲目だぞ…マジか。元より限界突破しているような超音波歌唱だったのを50代になった2019年現在でもやれるのは単純に凄い。とはいえさすがに少し苦しい感じではあり、出せるのと聞いていて気持ちがいいのはまた少し違うかもしれない。たぶん還暦に向かっていく中で1番最初に無理になるのって全楽曲の中でも最高音と思われるこの超音波パートだと思う。
★★★☆☆
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