25th 運命のルーレット廻して

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25th 運命のルーレット廻して

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98年9月17日
初の『名探偵コナン』タイアップシングルで表題曲はTV版、C/Wは映画版主題歌というWタイアップ。TVは4月、映画も4月公開だったため半年近く経過してからのリリースでかなり溜めに溜めての発売だった。さらに9月9日発売予定が直前で延期となったため、初期出荷分のシングル盤は9月9日発売表記のままとなっている。

現在ほど大ヒット確実のGW映画の定番化していなかった当時のコナンは映画版主題歌の注目度はTV版以下という扱いであまり重要視していなかったのか両A面にもせずに本当に普通のC/W扱いで発売していた(翌年のB’zも同様で「ONE」をTV主題歌の「ギリギリchop」C/Wで済ませたり、「Everlasting」に至ってはアルバム曲で済ませたりした)。

今作では久々にC/Wのカラオケをカットするという3曲仕様。

「永遠」以来の初登場1位となったが売上はさほど伸びず、前作とほぼ同等。

運命のルーレット廻して

作曲:栗林誠一郎、編曲:池田大介
アニメ『名探偵コナン』OP。スピード感のある曲調、凝りに凝りまくったアレンジは1曲通してドラマティックな仕上がり。今作に関してはカラオケバージョンだけでもかなり聞きごたえがあり、どんどん展開していくスリリングなアレンジは確かにこだわりにこだわった制作陣の熱意に満ちている。正直最近では歌入りよりもカラオケバージョンばかり聞きまくる勢い。王道の範囲内で試行錯誤を極めていたこの時期の最高峰の名曲だと思う。栗林曲の中でもこの曲が1番いいと思うんだけど、織田哲郎に続いて栗林誠一郎も現役でソロ活動していたのはこの時期が最後となってしまう…(1番最後にコーラス参加が確認できるのは00年のTUBEのアルバム『LANI KAI』だろうか)。ロウソクの最後の灯みたいになっ

前作のミックス最多に続き、今作はアレンジ数最多とされており、コナンでのOA開始は4月だったが、7月発売予定を9月9日に延期してなお間に合わずに再延期したくらいなので相当こだわっていたようだ。OA期間に1回もしくは2回アレンジが変わったと言われている。このうち後期に使用されていたアレンジが『ZARD ALBUM COLLECTION~20th ANNIVERSARY~』のTV on-air ver.。コナン放送1000回記念として2021年冬に歴代全OP/ED映像をコナン公式がYouTubeにアップしたものはそれとは異なり最初期に使用されていたアレンジだったようだ(期間限定だったので現在は非公式なやつしか上がっていない)。

1回か2回変わったと若干あいまいな書き方をしたがアレンジ自体は前期と後期の2つだと思われる。しかし細かい音色の変更などのミックス変更を前期でやっていたっぽく97話の初OA回と98話以降では微妙に音色が違うような気がする。これに関してはwikiも混乱しており、アニメコナンのwikiでは97話、98~112話、113話~で変わったと書かれているが、シングル版のwikiには97~99話、100話~115話、116話~で変わったとされており、アニメとシングル版のwikiで変わった話数がズレているのである。

これは実際に聞いてみるしか!という事でHuluで該当のコナン回を聞いてみたところ、アニメコナンのwikiにある97話、98~112話、113話~というのが正しいのではないかという感触だったが、特に初期はアレンジは変えてないんだけどなんか聞こえ方がじわじわミックス変えてないか?というくらい微妙でイマイチ良く分からない。いずれにせよアレンジは97~112話まで同じで、113話でシングルに近いアレンジにガラッと変わるのは確かだ。精細に聞き比べていくともっと細かいミックス変更を何度か行っているのかもしれない。

シングル版以降はコナンVer.ほどの変更はないがいくつか別バージョンがある。シングルはエンディングがフェードアウトするが、アルバム『永遠』では表記はないが最後まで演奏されるフルバージョン。『ZARD BEST The Single Collection~軌跡~』でのRe-mix Versionはフルバージョンをさらにミックス変更したもの。ほとんど同じに聞こえるが細部にこだわってあちこちミックスをやり直した感じ。1番分かりやすいのは2番Bメロの”スピード上げ”のところで新たにシャーンとドラムが入る、エンディングの加工された英語詞ボイスの部分が聞こえやすくなっているといったところか。それ以外も細かい変更はあると思うが2番サビのドラムのバランスも変えているのは分かった。サビの中間(“想い出に会える?”と”青い地球の”の間)に入るドカカンがシングルと『永遠』だとアクセントっぽく響くので耳に残るんだけどRe-mix Versionではさらっと流れていってあまり気づかない。

ミリオンヒットになったコナン主題歌集『THE BEST OF DETECTIVE CONAN~名探偵コナン テーマ曲集~』には表記無しでRe-mix Versionが収録されていたので、フェードアウトするシングルバージョンは実は『Golden Best 15th Anniversary』がアルバム初収録。『ZARD Forever Best~25th Anniversary~』でもシングルバージョンが採用された。

シングルを手に取っていなかったので『Golden Best 15th Anniversary』を聞いた時に最後フェードアウトしてしまって驚き、実はそれがシングルバージョンだったと知ってまた驚いた記憶がある。またアルバム『永遠』と『THE BEST OF DETECTIVE CONAN~名探偵コナン テーマ曲集~』が共にバージョン表記無しでそれぞれ違うミックスだとか意識しないと気付かない罠が多い曲だ…。
★★★★★
8thアルバム『永遠』(表記はないは完奏するアルバムバージョン)
1stベスト『ZARD BEST The Single Collection~軌跡~』(Re-mix Version)
3rdベスト『Golden Best 15th Anniversary
1stBOX『ZARD PREMIUM BOX 1991-2008 Complete Single Collection』
2ndBOX『ZARD SINGLE COLLECTION~20th ANNIVERSARY~
3rd BOX『ZARD ALBUM COLLECTION~20th ANNIVERSARY~』PREMIUM DISC(TV on-air ver.)
5thベスト『ZARD Forever Best~25th Anniversary~

C/W 少女の頃に戻ったみたいに

作曲:大野愛果、編曲:池田大介
映画『名探偵コナン 14番目の標的』主題歌。織田・栗林を喪失した後にGIZA主砲作家となった新人の大野愛果がZARD初起用。相次いでDEEN、FIELD OF VIEW、3期WANDSどころか自作している大黒摩季にまでいきなり表題曲採用させるなどすさまじいごり押しだったが、ZARDではC/W起用に留まりすぐには連投もさせなかったところが他と方針が異なっていた(結局他に作家がいなくなって03年以降は頼りっきりに)

安定の良メロバラード…といった感じで正直あまり思い入れも印象も無かったりするがコナン映画主題歌もあってファン人気は高い。当時からしばらくはぶっちゃけそこまで高い人気ではなかったと思われ、当時友人間でもこの曲が好きだという声は特に飛び交っていなかった。00年代半ば以降にチョイ下の世代中心にやけに好きな曲ランキングに挙げる人多くなったなぁという印象がある。実際人気が後年ほど高まっていったような形跡もあり、翌年の『ZARD BEST~Request Memorial~』投票では33位(未収録)だったが、『ZARD Request Best~beautiful memory~』では『Brezza di mare』に収録済みだったにも関わらず投票2位とぶっちぎった(Live ver.で収録)。コナン主題歌集のミリオンヒットや、コナン映画自体が近年になるほど興行収入記録を更新しまくり人気となったのが旧作にも影響しているのかも。

アルバム『永遠』ではイントロに小野塚晃のピアノソロが追加された。このアルバムで初めて個別の演奏クレジットが表記されるようになり、今作にはAcoustic Piano Introduction Played by AKIRA ONOZUKAとある。

SARD UNDERGROUNDのカバーバージョンではイントロのピアノがファミコンみたいな電子音に加工されていて全体に激安アレンジ全開だった1stの中でも特に衝撃だったのが記憶に新しい(ライブ映像では普通の音色で演奏していた)。
★★★☆☆
8thアルバム『永遠』(イントロにピアノソロ追加)
4thセレクション『Brezza di mare dedicated to IZUMI SAKAI
4thベスト『Request Best~beautiful memory~』(’07 Live Ver.)
1stBOX『ZARD PREMIUM BOX 1991-2008 Complete Single Collection』
2ndBOX『ZARD SINGLE COLLECTION~20th ANNIVERSARY~
5thベスト『ZARD Forever Best~25th Anniversary~

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