15thSg 君さえいれば

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15thSg 君さえいれば

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1998年5月27日
前作から3ヶ月ぶり、『SINGLES+1』からは2ヶ月での立て続けのシングル。ベストをもって移籍ではなく、結果的に中途半端なタイミングとなったがB-Gram RECORDSでの最終作品。ジャケットには久々にメンバー4人が揃っているが、池森のみにピントが合っていてメンバー3人はバックでぼやけている。裏ジャケはタイアップ先アニメ「中華一番!」仕様。

ベストのヒットとタイアップ効果もあってか初動4.9万枚と回復、しかし初登場11位と惜しくもトップ10入りを逃した。2週目20位から3週目17位→23位→25位と得意の粘る推移を発揮して8週ランクインで13万枚を突破した。しかし結果的に今作が最後の目立ったヒットとなり、10万枚突破も2週目以降に粘る推移を見せるのも今作が最後となった。

ビーイングが配信に消極的なため、『SINGLES+1』こそ各サイトでDL配信されていたものの、ここから2002年作品まではシングル曲であってもDL/ST共に配信が一切無い状態が2024年まで続いていたが、2024年3月11日にB-Gram管轄の作品まではDL/ST配信を開始した。

個人的にはレンタル落ち200円とはいえ、初めて購入したDEEN作品。手に取ったのは『ひとりじゃない』に続く2作目で同時期に『SINGLES+1』もレンタル→カセット録音で聞き始めていた。

2024年3月10日に今作までのB-Gram時代の全曲がカラオケを除いてDL/ST配信された。

君さえいれば

作詞作曲:小松未歩、編曲:池田大介
アニメ『中華一番!』OP。フジテレビ日曜19時30分~20時の枠で長年放送されていた『世界名作劇場』が終了してその枠で新たに始まった(ティコとかロミオとか見てたなぁ…)。全52話と普通に放送されれば1年分だったが野球や特番で休止が多かったので1年半かけて放送。今作を持ってこの枠のアニメが終了した(1年バラエティが放送された後に『GTO』で復活した)。『中華一番!』はビーイングが主題歌占拠しており、OP/ED共に3曲ずつ起用された。今作は3代目OPとして37~最終52話まで使用。このアニメは見ていなかったが、この頃にはコナン枠の占拠も始まっていて、同時期に『遊☆戯☆王』ではFIELD OF VIEWと3期WANDSがOP/EDを担当していて、小松未歩やら大野愛果やらAZUKI 七やら共通の作家陣の名前が出回っていたのでなんとなくビーイングという集団が見え始めていたような時期だった。これらも曲だけは把握していて数年後に一気に集めていくことになるが、まずはDEENを先行して聞くようになってきた時期だったかな。

アコースティックギターによるバラード調のサビからアップテンポ化、ギターを生かしつつスピード感と力強さのあるシャープなロックナンバー。メンバーの風貌もけっこうロックバンドっぽいカッコいい雰囲気になっていてジャケットの目つきも鋭く、全盛期的な若さとカッコよさがあってギラついていたのも印象的。池森さんのボーカルも非常に力強い。小松未歩の歌詞も普段のDEENよりも格段に理想の男性像のようなカッコ良さがある。この当時の池森さんのルックスでこの曲だと女性ファン受けが良さそうな印象もある。MVもメチャメチャカッコいい。

シングルバージョンでもカッコいいが、実際にはかなり練りに練って複雑になっていったようで、アニメで使用されていたのはイントロからアップテンポなバンドサウンドによるサビ始まりでもっとストレートなロックナンバーといった装い。発売直後のライブBreak2ツアーではスローサビではなく最初からアップテンポのアニメバージョンに近いアレンジで演奏を開始している。さらに間奏ではCDではカットされたというCDより長くハードなギターソロも追加されるなどかなりスペシャルな仕上がり。長らくこのライブ映像は幻のままだったが2010年の『Another Side Memories~Precious Best~』初回特典DVD及び2013年の『DEEN LIVE HISTORY-20th ANNIVERSARY-』で見る事が出来るようになった。TV Versionは当時サントラ盤に収録されているだけだったが『PERFECT ALBUMS+1 20th Anniversary』PREMIUM DISCにも収録された。
★★★★☆
3rdアルバム『The DAY
サントラ盤『中華一番!スペシャルTVオンエアーミックス& オリジナル・サウンドトラック』(TV Version)
3rd(セルフカバー)ベスト『The Best キセキ』(キセキ Version)
5thベスト『PERFECT SINGLES+
13thアルバム『マリアージュ』DISC-2『Triangle Cover Album』(Triangle Cover Version)
6thベスト『DEENAGE MEMORY
BOX『PERFECT ALBUMS+1 20th Anniversary』PREMIUM DISC(TV Version)
7thベスト『DEEN The Best FOREVER ~Complete Singles+~
9thベスト『DEEN The Best DX~Basic to Respect~』(Studio Live 30th Ver.)

C/W TAKE OFF~まだ 始まったばかり~

作詞:池森秀一、作曲:田川伸治、編曲:DEEN
「君がいない夏」~「君さえいれば」までの全楽曲を池田大介が編曲していたが、今作で2ndアルバムの2曲以来久々に編曲がDEEN名義となった(C/Wでは2曲目でこの時点でまだ通算4曲目)。デモの段階で田川さんが作り込んできていてほぼそのままのようだ。30周年本でドラムが打ち込みと明かされている(ライブでは生だけどまだレコーディングでは打ち込みだったと言っているのでドラムが打ち込みなのはこの曲に限らないっぽい…)。

アコースティックギターを生かした陽気なロックナンバー。ナッナッナッナナッナー、ナッナッナッナーナナー、ナッナッナッナナッナーナーナナナーナナTAKE OFFとシンガロングするコーラスも妙に陽気。いわゆる俺はまだ本気出してないだけ系の思考でここからが本番だとばかりに本気を出していこうとする自分鼓舞ソング。ややユニークなノリもあって最後のサビの”Uhhh チカラ全開”とかなり分かりやすく力んで歌ってみたり、最後も”きっと僕はこんなもんじゃ・なぁぁいよな~ぁ~~ナァッ!ナァッ!ナァァ!“と溢れんばかりの勢いで歌唱してみたりとC/Wならではのちょっと遊び気味の空気感が楽しい。ちょっとやる気出したい時に聞きたい1曲だ。

ナッナッナッナナッナーでシンガロングして盛り上がるノリ、2009年頃からの振付連発期や続くアンチエイジング路線の頃に再ピックアップされてもおかしくないくらい近いノリの曲なのに何故かライブでは全く定着しなかった。振付らしい振付が無くて盛り上がりに欠けていたせいだろうか。Break3,5,15で演奏されているようだがことごとく映像化されていない。

なお事務所グッデイ所有のレコーディングスタジオの名称がTAKE OFF studioだが、使用し始めたのはどうも3人になってからの『’need love』のレコーディング以降であるっぽいので(アルバムクレジットより)、今作制作時はまだビーイングのスタジオでのレコーディングだったはず。使っているスタジオの名前を曲名にしたという事ではなかったと思われる。
★★★★☆
1stC/Wベスト『Another Side Memories~Precious Best~

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