2ndCl Classics Two SEPIA 秋桜~more & more~

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2ndCl Classics Two SEPIA 秋桜~more & more~

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2000年9月13日
DEENのアナザーサイドを見せていくクラシックスシリーズ第2弾。元々は“毎回テーマに沿って”であって季節のシリーズという構想ではなかったようだが、冬に続けて秋となった事でまずは季節をやっていくという事になった模様。前回と同じような構成だが今回は新曲2曲とリメイク2曲を繋ぐ間のインストが無いため、トータルでは1曲少ない。夏でも湿度の低い乾いた音を求めて北海道までレコーディングに行ったと語られているが、クレジットにはレコーディングスタジオの表記はされていない。

初回盤パッケージも前作同様だが今回は歌詞カードが本体より小さい見開きの紙1枚となり、厚紙部分にはメイキング写真と演奏クレジットのみを記載している。通常盤は普通のプラケース仕様で、前作ほど一般に出回っていないがやはり後年ライブ会場のCD物販では通常盤を見る事ができた

7月~10月末まで行われた最長のロングツアー「LIVE JOY-Break5 ~’need love~」の真っ只中でのリリースだった。

初登場16位、売上は4.1万枚に達し、前回同様に前の通常シングルよりは好調な売上を記録した。

Ⅰ.秋桜(Solostück)

田川伸治によるアコースティックギターソロ。かなり高速に弾きまくるのでその勢いに圧倒される。7月から始まったツアーBreak5の4公演目7月14日大宮ソニックシティ公演で9月にリリースする新曲を初披露と言ってまずはこの曲から演奏され、あまりの凄さに圧倒されたのは強く記憶している。同様のスタイルで連続して演奏された渋谷公会堂公演での演奏が映像化されている。2014年の日本武道館公演で久々に演奏した際も「秋桜~more & more~」の前奏として演奏しており、セット扱いになっているようだ。といってもライブでやったのはこの2つだけっぽいんだけど…。なお2007年の47ツアーの田川ソロコーナーの日替わり曲の1つとして唯一この曲単体で演奏された事があるらしい。

Ⅱ.秋桜~more & more~

作詞:池森秀一、作編曲:DEEN
ピアノとストリングスを前面に出したClassics One WHITEに対して今作はアコースティックギターを前面に出しており、北海道のスタジオまでレコーディングしに行って乾いたサウンドを追求。存分に成果を発揮したような乾いた響きが印象的なアコースティックナンバー。少し大人の魅力を醸し出したような今までにない1曲だったと思う。またさりげに今までよりも最高音が低くなっているのも特徴。当初のクラシックスシリーズのアナザーサイドを見せるというコンセプトに沿ったアナザーサイドな1曲だと思う。秋になると聞き入りたくなる。ただ発売日9月13日付近だとまだ酷暑なのでここ最近は10月が迫ってきてようやくこの曲を解禁する…というサイクルになりつつある。涼しい風が吹くとこの曲の季節だなという感覚。

『The BEST クラシックス』収録時にはリミックスされた。冒頭のハァ~イェ♪にエコーがかかりハァ~イェ♪ハァ~イェ♪と連続して聞こえるようになっているのが1番分かりやすい違い。何故かその後のベスト2作とも表記は無いがこのリミックスバージョンで収録されたため、シングルミックスはアルバム未収録のままとなった。差し替え案件?
★★★★☆
シングルミックスアルバム未収録
4th(クラシックス)ベスト『The Best クラシックス』(NEW MIX)
6thベスト『DEENAGE MEMORY』(NEW MIX)
7thベスト『DEEN The Best FOREVER ~Complete Singles+~』(NEW MIX)

Ⅲ.恋人よ、夢も嘘もすべて

作詞作曲:池森秀一、編曲:DEEN
こちらもアコースティックを生かした乾いた響きが特徴のアップテンポナンバー。久々の黒森ナンバーっぽい曲でアレンジ次第ではけっこう初期曲っぽい雰囲気にもなったんじゃないかなとも思う。実際デビュー前ストックの手直しだと語られている。発売当時は全く好きな曲ではなかったんだけど、しばらくしてからなんか急にアレンジがいいなぁと思うようになった。

『The Best クラシックス』でのリミックスではだいぶ音の響きが変わっている。イヤホンで聞くと分かりやすいがシングルバージョンは複数のギターが混ざっているような聴感だが、リミックスではギターが左右にセパレート(ジャカジャカリズミカルに弾いているのが左、テーレレンテーレレンとアルペジオで繰り返し弾いているのが右)してドラムがやや引っ込んだので各演奏の分離が良くなってスッキリしている。テーレレンテーレレンのギターとかオリジナルだと埋もれててあまり聞こえなかったし。『Another Side Memories~Precious Best~』では普通にシングルミックスを採用しているので表題曲と違ってアルバム同士でも聞き比べができる。

ただし『Another Side Memories~Precious Best~』での音圧アゲアゲリマスターと『The Best クラシックス』音圧サゲサゲリマスターでは音量だけでもかなり違うのでシングルと『The Best クラシックス』で聞き比べた方がフラットに聞き比べできるかも。
★★★☆☆
4th(クラシックス)ベスト『The Best クラシックス』(NEW MIX)
1stC/Wベスト『Another Side Memories~Precious Best~

Ⅳ.未来のために(Sing-along Version)

作詞:池森秀一、作曲:池森秀一&宇津本直紀、編曲:DEEN
7thシングルのセルフカバー。かなりガラッと改変し、文字通りに間奏ではラララパートをシンガロングし、和気あいあいとした感じの楽しいノリになった。戸惑いはあるもののこれはこれでありかなと。『和音』ツアーではこのシングルの中で唯一この曲がこのバージョンで演奏されたのが『on&off 2002 document of unplugged live&recordings』に収録されている。

『The Best クラシックス』においてはリメイク2曲はリミックスされていない。シングル盤にエンジニアの記載はないが『The Best クラシックス』ではこの2曲はMixed by 稲垣祥一郎になっている。稲垣祥一郎はこの時期の作品に起用されていたエンジニアなので当時のまま。一方で「秋桜~more & more~」「恋人よ、夢も嘘もすべて」は諸鍜治辰也になっており、諸鍜治辰也は今作当時にはまだ関与しておらず2007年当時によく起用されていたので「秋桜~more & more~」「恋人よ、夢も嘘もすべて」は諸鍜治辰也によるNEW MIX…と唯一記載されたエンジニアの名前と各作品の前後の時期に起用されていたエンジニアを照らし合わせる事で『The Best クラシックス』で明言されなったNEW MIXに該当する曲がどれなのか推測することはできる。
★★★☆☆
4th(クラシックス)ベスト『The Best クラシックス

Ⅴ.ひとりじゃない(Bossa Nova Style)

作詞:池森秀一、作曲:織田哲郎、編曲:DEEN
9thシングルのセルフカバー超絶大胆にまったりボサノヴァ改変。ゆったりしたノリで声もあまり張らずに裏声も駆使しながらひとりじゃない~♪っとなんとも気の抜けたリラックスした雰囲気が絶妙な何とも言えなさ。いっそ思いっきり変えてしまえという事だったんだろうけど、これをこうしようとよく考えたな…。「ひとりじゃない」の数あるアレンジの中でもこれはう~ん…。まったり優雅にコーヒー飲みながらBGMにするくらいしか聞くタイミングが見当たらない。

和音ツアーでは「未来のために(Sing-along Version)」と異なり、今作はまた別の未CD化アンプラグドアレンジで演奏されたが、その次の2002年Break6ではアコースティックコーナーでこのアレンジに近い形で演奏。「ひとりじゃない」自体がツアー常連曲であり、なかなかこのような別の形での演奏がされない事もあり、通常ツアーで原曲とキセキ以外のアレンジで演奏されたのは貴重であった。2007年の47ツアーでは3人だけでBossa Nova Styleを演奏し、2009年のリゾートライブではストリングスを加えたBossa Nova Style…とアコースティックバージョンが必要なライブでは演奏されることもあったが、2012年にTriangle Cover Versionを制作してからは演奏されなくなったっぽい。
★★★☆☆
4th(クラシックス)ベスト『The Best クラシックス

Ⅵ.秋桜(Reprise)

今回はインストではなくサビ部分のボーカルがフェードインしてきて最後のmore & moreまで歌いきって終了するという形式のリプライズ。

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