なかなか涼しくならないものの静かに季節が進んでいた9月終盤の夜、猛烈な腹痛で目を覚ます。
この位置、この痛み、あの時ほどではないが救急車で運ばれる事態となった9年前のアレに非常に性質が似ている…。9年前にもらった薬(の余り)はイマイチ効かず、しかし絶妙に動けないほどでもなく、もだえ苦しんだまま夜明けを迎え、一旦痛みが落ち着いてきたタイミングを見てかかりつけの泌尿器科へ駆け込む。ここはCTはないのでCTはCTだけ専門にやっている提携CT屋みたいなところに行って撮ってきてくれというスタイルに唖然としつつ、頑張って撮りに行くことに。診察後~CT移動までの間に再度痛みがやってきたがなんとか耐え抜いて沈静化。
帰宅後これで落ち着くかと思ったら夕方~夜にかけてエンドレスで痛みがやってきて薬飲んでも効かない。何か!何か方法はないのか!と必死で検索したところ、とあるツボを突く事で痛みが消えるという嘘くさい話が出てきた。なんだよそれと思ったらけっこう本気で提唱している医師もいるらしい。薬は効かない、ツボの方がよほど効くなんて医師もいる。この5年間で医師によっても考え方が正反対だったり、多数派が常に正しいわけではない事を思い知っただけに案外試す価値はあるのかもしれない。そんな事を思いながら出てきた解説記事を読んでいるとなんだか提唱している医師の顔写真に見覚えがある。…あんた最近引退したかかりつけ泌尿器科老医師…の中年形態(20数年前Ver.)じゃないか…。
というわけで記事を印刷して父に頼んでとりあえずこの辺?という感じで示されていた背中のツボ付近をグリグリと押してもらう。いやぁこんなんで痛みが消えたるなんてそんなうまく行くわけないよなぁ…と思っているうちからここ数時間消えなかった痛みが消失。
え?マジ!?
というわけでツボで痛みが消え去った。
そのまま再発する事なく、休日を挟んでCT結果を持って再度診察に向かうまでも痛みが出ることは無かった。CTは絶賛痛みと痛みの間に撮影しているのでガッツリ石が写っていたが、逆に他に所見もないので尿管結石という事で確定診断となった。老医師の元院長の20数年前の記事を試したら痛みが消えたと言うと、現院長の息子(たぶん)にはあーあれですか本当に効くんですね!と驚かれ、今後の参考にしますと言い出して「ツボで痛みが消える」とカルテに記録し始めていた。この様子からして老医師は20数年前に治療手法の1つとして提唱していたものの代替わりした現在では若干失われた手法になっていたのかもしれない。そして嘘のような実例が今ここで爆誕した事で今後再度提唱される手法として蘇るのかもしれない。
というわけでまさかのツボで結石アゲインをクリアしたという9月末の痛い出来事であった。

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