なんか桜の開花も今年は早まったとかで例年4月まで見れるのに3月で満開になってしまいしかも曇天続き。3月末、曇天でも行くしかない今しかないという事で行ってきた。
今回目指したのは昨年11月に向かった「道の駅 和紙の里ひがしちちぶ」の先にあるらしいという『虎山の千本桜』なる場所。山の斜面にずらっと桜が咲いているという場所で平地ではなく数キロ登るのでそれなりの運動にもなる。これは日ごろの運動不足解消と桜を見れて一石二鳥だという事で気になっていた場所であった。
現地に説明もあった。1968年~2004年までは山砂利の採掘地であったとの事。跡地を自然に還す際に桜1000本を植えたらしいが管理が大変で放置状態となり、2009年より地元の人(故人となっているので亡くなってしまっているようだ)整備を開始して有志も集まってきて観光地として整備、2011年に正式に会として発足したとある。
ただ2011年は3月に大震災が起きており桜が咲いた頃は計画停電だなんだで花見どころではない世相だったと記憶している。現在のような観光地化したのは翌年以降としておおよそ10年程度か。数年前(新コロ世界変異以前)のレポでもまだ割と空いていたというのが散見されるが、今年は反動もあってかだいぶ混んできていた。恐らくもう土日祝日は規制がかかりそうなレベル。
なお東秩父村観光協会自らが「虎山の千本桜」という名称のまま使い続けているが、説明にあるように1000本は最初期の話で現在は2000本近くになっているとの事で、現地では「虎山の弐千本桜」という表記もあった。
全体はこんな感じ。今回ひとまず頂上(12の先)を一直線に目指すため、4→9を直接登っていく最短ルートで上を目指した。一直線に登り続けるので早速ゼーハー状態に。
ここはかなり特別な場所で一般客とは別にコスプレイヤーの間でも聖地とされている場所でもあるらしい。現在ではツアーも組まれているほどでチラホラとコスプレ姿の人たちが見え始める。駐車場もコスプレ専用の場所が奥にある。
上の方まで行くとコスプレイヤーが各々撮影に興じている姿が増えてきて頂上付近はちょっと通り過ぎるのが申し訳ないくらい撮影しまくっていた。一方で頂上はここが山頂という印も無く、良く分からない間にぬるっと終わっていて景色がそれほどいいわけでもなく、写真を見返してみたがどこが頂上だったのか分からない。
これなんかは駐車場が豆粒で下に見えるというかなり登ってきた事を示す写真だが確かこの角度で駐車場が見えたのは頂上より何段か下で先ほどの地図だと11~10の間くらいの高度だったと思う。
基本的には登っていくほど段々になっているので下に桜が広がっていく感じ。
これがたぶん頂上付近かな。頂上付近だとエリア外の山肌が中央から左にかけて広がっていた。
頂上に至る前の9~10のところでは地図上はずっと桜があるように書いてあるがこのように何もない地帯がある。この時点でだいぶ登ってきた感があるし、何も無さそうなので9~10付近では一気に移動している人が減る。この地帯を登っている時は誰ともすれ違わなかった。
そしてこんなミニ滝が出てくるのは面白いところ。これが地図にある「不動の滝」。とりあえずここを目指す人は多いのかなと。そしてここまで来ると滝の先には前以上の桜のトンネルが。
薄曇り、時々晴れでも絶景だったんだけどなぁ…。写真にすると曇天でしかないくらい曇天だな…。
これは下っていく時だったと思う。良く見るとなんか奥に見えるけど、羽根の生えたキャラクターのコスプレイヤーさんが撮影していた。
コスプレの人たちにはどうやら2つのパターンがあるようだった。1つはコスプレ仲間同士で来ていて仲間同士で撮影しているパターン。そしてもう女性コスプレイヤーと中年おじさんカメラマンの2人組のパターン。仲間同士が比較的ワイワイやっているのに対して美女とおじさんのコンビは完全に撮影という仕事に徹していてプロフェッショナルな感じが漂っていた。さすがに1人でコスプレしてきて自撮りしているっぽい人はいなくてほとんど全員が本格派(機材持ち込みレベル)だったように見えたが、コスプレイヤーを間近で見るのは初めてだったのでなかなか新鮮な体験だった。この桜まみれの山というだけでも異空間的なのに、さらにコスプレイヤーが点在している空間というのはなかなか他にない光景だった。この天気だと正直ハズレだったんじゃないかなとは思うんだけど、曇天でもメチャメチャ画にはなるので、一大イベント化しているのは納得。一般人との棲み分けもされていて相互不干渉で成り立っていた。今後どうなるかは分からないが今のところはどっちも入りにくいことは無いバランスだったと思う。
ここは来年、晴れている時にまた来たいところ。ていうか東秩父面白いな。まだ色々ありそうだ。
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