2nd 今すぐKiss Me

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2nd 今すぐKiss Me

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1990年2月7日
前2作のアルバムが全くヒットせず、雲行きが怪しくなってきた頃にフジテレビドラマプロデューサーが2ndアルバムを気に入って次のドラマで使いたいけどアルバムにはイメージに合う曲が無かったので1週間で作ってくれないかという打診をしてきたので急遽候補曲デモを作って提出。5曲のうち3曲目の曲が選出されて見事月9ドラマ主題歌となり、大々的にOAされた結果、初登場3位といきなり大ブレイク。2週目以降も2位→1位→2位→1位→2位→1位→2位→3位→5位→9位…と2位と1位を往復しまくる怒涛のチャートアクションをぶちかました。2位の時の1位は全て違う曲であるほか、同クールのドラマ主題歌で同じようにブレイクしていたDREAMS COME TRUE「笑顔の行方」を最高2位止まりにしたのは今作である。最終的に22週ランクインで61万枚最大のヒット作となった。90年代でこの売上はあまり高く見えないが、1990年はレコードが滅んでCDに完全に切り替わった直後だったのもあってか、まだ売上レベルは低めで61万枚でも年間3位の特大ヒットであった。2位に僅差の米米CLUB「浪漫飛行」が入っていたがこれは2種が別集計されたもので、1位のB.B.クィーンズ「おどるポンポコリン」は130万枚と2倍以上の大差での年間1位でここからミリオン全盛の時代へと突入していく。

今すぐKiss Me

作詞:朝野深雪、作曲:平川達也、編曲:LINDBERG,井上龍仁
フジ月9ドラマ『世界で一番君が好き!』主題歌。月9が本格的にブランド化したのは翌年の『東京ラブストーリー』『101回目のプロポーズ』の大ヒット以降とされているが、このドラマも20%を越える視聴率でこの時期としてはかなりヒットしており(この後の春・夏クールは20%に届かず、秋クールではかろうじて20%を越えたが1990年の4作の中では『世界で一番君が好き!』が最大のヒットであった)、

代表作ではあるし、キャッチーで聞きやすい曲ではあるものの、どんだけキス急ぎたいねん!というツッコミしか生まれないような中身スカスカな歌詞が…(汗)。いかにも一過性のアーリー90’sトレンディーヒットみたいな…。最盛期の人気でもREBECCAやJUDY AND MARYには劣るとはいえ、LINDBERGもアルバムミリオンを1枚持っていて同時期のバンド勢の中でもかなり大きな実績を残しただけに、もう少しレジェンドバンド扱いされてもいいのにいつまで経ってもプロリスナー方面からほとんど無視され続け、どうにも永遠に再評価される様子がないのはこの曲と紅白に唯一出たのが同じように中身があまりない「恋をしようよ Yeah! Yeah!」だった…というのがかなり尾を引いているような気がする(末期が100位圏外まで落ちて解散時を知っている人が少ないのもある)。初期のまっすぐでひたむきな10代向け応援歌という特徴も全く含まれてないし…。1発で耳に残るキャッチーさで名刺代わりの1曲ではあるものの好きな曲をあげていくと個人的には上位には入ってこない。

シングルバージョンは最後のサビの繰り返しの途中でフェードアウトしていく。このバージョンはシングル盤と『SINGLES FLIGHT RECORDERⅡ』に収録されたのみ(コンピ盤では採用されているかも…)。

LINDBERGⅢ』ではしっかりエンディングまで収録されたフルサイズバージョンで、2番のサビを4回も繰り返し続けてI Love You Soと同時に演奏も終了する。間奏明けに繰り返されるサビは全て2番の歌詞(“大好きだよと笑ってネ”)で1番の歌詞を歌わないのが特徴。数少ない徳間のベストには2回ともこちらのバージョンが採用されている。

FLIGHT RECORDER 1989-1992 -LITTLE WING-』再録音バージョンはライブを意識して全体に厚みを増した演奏に変わっている。最後のサビは1番のサビと2番のサビを連続して歌った後は新たにアウトロが加えられ(ウォウウォウボーカルも追加)て演奏が終了する構成。これまで無かったアウトロがあるもののサビの回数が半分の2回になっているのでアルバムバージョンより20秒短く、フェードアウトのシングルよりも10秒短く、コンパクトになった。『SUPER BEST』収録の2007 New Mixはこの1992年再録音バージョンをミックス変更したものでドラムの響きがややパコパコした質感になっている。

解散前の2002年にも『FLIGHT RECORDER-FINAL MEMORIES-』で再録音、2009年限定再結成の際には『LINDBERGⅩⅩ』で再録音されリード曲として大々的にMVも制作されて復活をアピール。2002、2009年リテイクも基本的に1992年再録音アレンジを基本にしている。

2002年再録音は声に明らかに張りが無くBメロの”やめられない”で裏声になってしまうなど往年の元気さも無い枯れた味わいだが重低音の効いた重めのサウンドになっている。
FINAL FLIGHT』での解散ライブでは序盤は観客に合唱させていたが中盤以降は涙で歌えなくなってしまうので結局ほとんど観客の合唱音源になってしまい、3回出てくるBメロをなんとか歌唱出来たのはラストサビ前の1回ポッキリ。この時は裏声ではなく声を張り上げていたので勢い任せで行けば出せないわけではないという状態だったようだ(この解散ライブ音源自体、もうこれで最後なので全体に勢いに任せて歌っているようで直近のCD音源での抜き気味の歌唱よりもガツンと張り上げている)。

2009年再録音では解散時が嘘のように往年の張りのある歌声が復活しており、輝かしい復活を印象付けた。
★★★☆☆
3rdアルバム『LINDBERGⅢ』(フェードアウトしないアルバムバージョン)
1stベスト『FLIGHT RECORDER 1989-1992 -LITTLE WING-』(再録音/1992)
1stライブアルバム『Lindy Wingding』(Plugged Disc ‘93.12.2国立代々木競技場第一体育館)
2ndベスト『SINGLES FLIGHT RECORDERⅡ
3rdベスト『LINDBERG BEST FLIGHT RECORDERⅢ』(『FLIGHT RECORDER 1989-1992』再録音Ver./1992)
5thベスト『WORKS COMPOSER’S BEST』(『FLIGHT RECORDER 1989-1992』再録音Ver./1992)
6thベスト『BEST OF SINGLES』(『FLIGHT RECORDER 1989-1992』再録音Ver./1992)
7thベスト『FINAL BEST』(『FLIGHT RECORDER 1989-1992』再録音Ver./1992)
8thベスト『-EARLY FLIGHT-ゴールデン☆ベスト』(フェードアウトしないアルバムバージョン)
2ndライブアルバム『FINAL FLIGHT』(2002/8/24 渋谷公会堂)
解散ライブ会場限定ベスト『FLIGHT RECORDER-FINAL MEMORIES-』(再録音/2002)
10thベスト『SUPER BEST』(『FLIGHT RECORDER 1989-1992』再録音Ver./1992)
10thベスト『SUPER BEST』(『FLIGHT RECORDER 1989-1992』再録音Ver.の2007 New Mix)
20周年リテイクベスト『LINDBERGⅩⅩ』(再録音/2009)
11thベスト『BEST FLGHT』(『FLIGHT RECORDER 1989-1992』再録音Ver./1992)
12thベスト『LINDBERG★BEST』(フェードアウトしないアルバムバージョン)
3rdライブアルバム(ライブ会場/公式通販限定)『LINDBERG 25th Anniversary 感謝祭~これからもよろちくね~』(LIVE/2014/4/25 Zepp DiverCity Tokyo)

C/W STEP IN NOW

作詞:朝野深雪、作編曲:井上龍仁
1stアルバムの1曲目からのシングルカット。オリジナルアルバムから聞くと1stシングルの2曲より先に出てくる唯一の楽曲なので今作もまた始まりの1曲という印象がある。とりあえずロックバンドやってみました系統の前作の2曲と基本的には同じ立ち位置にあるような印象のロックナンバー。サビどこ系楽曲でサビに当たる部分がというよりせいぜいBメロくらいの盛り上がりな上に、Aメロに当たるAh・・・・・STEP IN NOW Ah・・・・・STEP IN NOWの繰り返しの方が耳に残る。
★★☆☆☆
1stアルバム『LINDBERGⅠ
2ndベスト『SINGLES FLIGHT RECORDERⅡ
8thベスト『-EARLY FLIGHT-ゴールデン☆ベスト

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