5thSg Teenage dream
1995年3月27日
9ヵ月ぶりのシングル。アルバム『DEEN』からでも半年ぶり。
池森秀一、山根公路、田川伸治、宇津本直紀の4人組で固定して初めてのシングルとなり、「永遠をあずけてくれ」でのローマ字メンバー表記に続いて今回はしっかり担当楽器とメンバー名を記載。ジャケットも池森中心ながらもメンバー4人の姿を映し出した様々なカットが使用されている。PVも同じ場所で初めてフルサイズで制作された。
H Jungle With t「WOW WAR TONIGHT～時には起こせよムーヴメント」の7週連続1位200万突破の大フィーバーの3週目にぶつかったため、初動16万台で4万枚ほど及ばずの初登場2位。最終的に50万枚を突破し、概ね前作の半分程度の売上を記録した。
Teenage dream
作詞:坂井泉水、作曲:栗林誠一郎、編曲:葉山たけし
1番はアコースティックサウンド、2番からバンドが入る落ち着いたバラードナンバー。バンドメンバー4人が固定したためか、今作で方向性が定まってきた感があり、1stアルバムでのアルバム曲と比べてもだいぶバンドっぽくなった。サビが低いところから入るという珍しい展開のためか、やや地味目ではあるが、味わい深いバラード。主人公と親友(あいつ)と君の3人の関係が描かれた歌詞も秀逸。都会に行ってもずっと仲間でいようと約束した3人だったが、親友と君が付き合っているがうまく行っていないのか主人公が君の相談に乗っていて主人公はどうも君の事を好きなようだ…という感じで20代前半くらいの青春ドラマ模様みたいな内容。坂井泉水の歌詞って意外とよく分からないものが多いので比較的描写がハッキリしているこういうのは珍しい気がする。
キー下げ以降のライブでは武道館でのバラードメドレー以外ではあまり披露されなくなっていたが、2016年の武道館(Ballad Night)や2017年Break20ではキー下げ原曲フル披露され、2人になって以降は『SINGLES+1』期のおざなりになっていたシングル群も披露される機会が増えたので割と演奏されやすくなってきている感じがある。山根さんが気に入っているのか、キセキ VersionとTriangle Cover Versionはいずれも山根単独編曲名義になっている。
★★★☆☆
2ndアルバム『I wish』
1stベスト『SINGLES+1』
2nd(1stバラード)ベスト『Ballads in Blue The greatest hits of DEEN』
3rd(セルフカバー)ベスト『The Best キセキ』(キセキ Version)
5thベスト『PERFECT SINGLES+』
1stライブアルバム『DEEN at 武道館～15th Anniversary Greatest Singles Live～』(Live/2008年日本武道館「武道館 Special Ballad Medley」)
13thアルバム『マリアージュ』DISC-2『Triangle Cover Album』(Triangle Cover Version）
6thベスト『DEENAGE MEMORY』
7thベスト『DEEN The Best FOREVER ～Complete Singles+～』
9thベスト『DEEN The Best DX～Basic to Respect～』(Studio Live 30th Ver.)
C/W Run Around
作詞作曲:池森秀一、編曲:葉山たけし
初期C/W路線継続といった装いの黒森ナンバー。ソロ用の転用で大島アレンジだったものを葉山アレンジで作り直したとされるが、それでもあからさまにシンセ主体でレーザービームのようなシンセやサックスソロがギター差し置いて暴れ回るので全くバンドっぽくはない。サビの声が高らかに突き抜けていて大空に叫ぶ歌詞がハマっている。1993年のC/W群よりは明るく開放的な雰囲気になっていて1stアルバムを経た成果が出ているのかなとも思うが、それでも1stアルバムの延長線上のようなサウンドであり、過渡期っぽくもある。
なお冒頭のサビはどう聞いても”大空に叫ぶよ”と歌っているのにシングル盤では“大地に叫ぶよ”に誤植されている(終盤でもう1度同じ歌詞が出てくる際はちゃんと”大空”表記)。空に叫ぶのと地面に叫ぶのではだいぶイメージが変わってくるぞ…。『Another Side Memories～Precious Best～』収録時はちゃんと修正された。
ライブで披露されることもほぼなく、2014年の「マニアックナイトW(‘0’)W」が唯一の映像か。
★★★☆☆
1stC/Wベスト『Another Side Memories～Precious Best～』
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