7thSg 未来のために

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7thSg 未来のために

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1995年6月19日
表ジャケに池森・山根、裏ジャケに田川・宇津本、歌詞カード部分には4人の名前が表記されている。初めてメンバー作曲が表題曲に採用された記念すべきシングルとなったが、初動17.6万枚で初登場1位を獲得。2度目の1位にしてシングルでの最後の1位獲得となった。初動同様に累計でも前作を若干上回って50万枚を突破した。しかし50万前後の大ヒットを連発したのは今作までとなり、下半期以降は急に売上が…。DEENに限らずビーイング系が軒並み数字を落としていく事となった。

1994年秋に学園祭ライブ(2本)という形での初ライブはあったものの、今作でTV出演を解禁。「ミュージックステーション」「HEY! HEY! HEY!」「CDTV」に連続出演したがどういうわけか発売前後の出演ではなく、発売1ヶ月後の7月半ば~下旬にかけての出演だった。

未来のために

作詞:池森秀一、作曲:池森秀一・宇津本直紀、編曲:古井弘人
日本テレビ系『’95劇空間プロ野球』イメージソング。ここに来て作曲までメンバー自作が採用。ドラムの宇津本直紀が初作曲で池森との共作となったが、この後は山根&宇津本コンビでの作曲が目立つようになるのでこの組み合わせは唯一。宇津本直紀が入っているとはいえこれまでの黒森ナンバーとは異なり、DEENとして求められるような曲、織田哲郎のような爽やかなシングルヒット曲を古井弘人も含めてとにかく狙いに狙って作ったような当時のビーイング王道な仕上がり。最初のデモが池森作曲でそこに宇津本が持っていたA・Bメロを繋げて1曲に仕上げたとされる。

当時のジャイアンツ監督だった長嶋茂雄氏に聞かせに行って選ばれた曲というエピソードは以前から語られていたが30周年のインタビューや公式ライナーでは歌詞まで上がっていた候補曲「ガッドネス」と、急遽制作したフルートでメロディーだけ録音した曲の2曲を聞かせたところフルートの方を選択されたので慌ててそっちを仕上げたと語られた。「ガッドネス」はそのままどこに行ったか分からずお蔵入りと語られているがこれが別の自作曲だったのか提供曲だったのかも不明。いずれにしても初のメンバー作曲を選んだのがプロデューサーではなく長島監督だったというのは興味深い。監督としては2年前に自身も歌唱参加した時のなんか色々なグループが参加してたやつとはまた違うバンドが曲持ってきてでも会社はあの時と同じ会社らしいとかなんとかで何が何だか良く分からなかったのではないか。

1位獲得曲だが知名度はそうでもなく、筆頭の代表曲として振り返られる事はあまりない。このシングルって1位取ってたんだ…というのが正直なところで、『SINGLES+1』を聞くまで知らず聞き覚えもなかったが、かなり早い段階で好印象だったのを記憶している。本当にこれぞビーイングサウンドっていうくらいビーイングな曲というのが最大の印象だ。

当時ロッテの監督に初起用されたボビー・バレンタイン氏が来日時にこの曲を聞いて以来DEENファンになっていた、と後年2度目の監督となった際に明かされている。当時のバレンタイン監督は1年で解任されてしまうなど日本であまりいい思い出ではなさそうだったが、まさかDEENを耳にしていたとは…。少なくともロッテの試合の中継には1度も使用されなかったと思われるが(日テレだし中継あるのはジャイアンツ戦だけだし)、一体どこで耳にしていたのだろうか。また何をどうしてJ-POP王道的なこの曲を聞いて他には目もくれずにDEENのファンになったのか。地味に永遠の謎である。

当時からそこまでライブ頻出曲ではなく、あまりライブでの印象が無かったが2011年の武道館で震災直後で「このまま~」や「夢であるように」などが外されて前向き、優しい系の曲中心の選曲の中で1曲目に演奏し、冒頭で力強くサビをスロー熱唱(キー下げ)したのは印象的だった。
★★★★☆
1stベスト『SINGLES+1
3rd(セルフカバー)ベスト『The Best キセキ』(キセキ Version)
33rdシングル『ダイヤモンド』C/W(English version)
4th(クラシックス)ベスト『The Best クラシックス』(Sing-along Version)
5thベスト『PERFECT SINGLES+
2ndライブアルバム『ALL TIME LIVE BEST』(Live/1999年横浜アリーナ「Acoustic Medley」の1曲)
13thアルバム『マリアージュ』DISC-2『Triangle Cover Album』(Triangle Cover Version)
6thベスト『DEENAGE MEMORY
7thベスト『DEEN The Best FOREVER ~Complete Singles+~
9thベスト『DEEN The Best DX~Basic to Respect~』(Studio Live 30th Ver.)

C/W もう一度…

作詞作曲:池森秀一、編曲:池田大介
初期の跳ねた黒森ナンバーとは異なるソウルフルでコクのある歌い上げバラード。やはりDEEN用に作り直してDメロを加えたらしい。キーボード主体で静かに始まるが、ドラムがけっこう派手に響き渡ってサビではけっこう感情爆発したりと思いのほかけっこう派手に盛り上がる。キーボードとドラムが曲を引っ張っていく中で1stアルバム同様にギターの存在感が薄い。一応いるにはいるんだけど意識しないとギターいたっけ?というくらい印象薄め。それこそ「君がいない夏」辺りまで行くとアコースティックギターでも存在感が増してきて明らかに何か掴んだ感じがあるんだけど、この時期はアコースティックギターへの向き合い方も模索中だったのかも。

ライブではほとんど披露された事のないレア曲で2015年の「マニアックナイトW(`0`)W Vol.2」で披露されたのが貴重な映像となっている。
★★★☆☆
1stC/Wベスト『Another Side Memories~Precious Best~

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