2024年10月25日公開。
2024年春クール日本テレビ系『日曜ドラマ』枠で放送された連ドラ版の続編。
宿敵グングニルを解散に追い込むも崩心(小澤征悦)は逃亡、ガイドだった清司(吉川晃司)は敗北を認めるも崩心の銃撃で息子の照朝(間宮祥太朗)に後を託し死亡。99本カギを集めて消滅させると決意したところで最終回だったが、その続き。ただし厳密には直後にHulu限定で放送されたスピンオフ『新たな鍵』の続きとなっていて、この時戦った相手(田辺桃子)が所属していた宗教組織の黒田光輝(金子ノブアキ)、蘭(志田未来)の兄妹が新たに登場する。
照朝、初(田中樹)、悠季(古川琴音)が各国に飛んで海外で鍵を持っている面々と個人で対決してあっさり勝利。この時点で既に85本となり、残り13本を黒田が持っていると睨んで潜夜(竜星涼)、紫(嵐莉菜)が潜入。もう1本は恐らく逃亡している崩心が持っているはずだという事で一気に分かりやすい展開となり、鍵集めは終盤になっていた。黒田との対決もあっさり始まり、開始30分程度で終了。蘭は人類を消滅させようとする兄についていけなくなっていて、早々に敵では無くなり、黒田と崩心が繋がっていて一挙最終対決!と連ドラよりサクサク進行。
対決では終盤で崩心が時間を巻き戻す悪魔の能力を使用しての勝利となり、全て奪われてしまう。崩心は悪魔のガドと一体化してガドが現世に実体化、世界を滅ぼそうとしてくる。蘭が100本目の鍵で最終決戦に挑むことで鍵を消滅させる道筋がある事を教えてくれ、黒田は一瞬で人類を滅ぼすという約束を反故にされて苦しめながら人類を生かすと言われた事で考えが変わり、最終決戦前に照朝に動機を語り、さらにガド側で最終決戦に挑むも照朝の仲間とみなされて召喚された蘭と通じて密かにサポートしてくれるなど改心。最終的に初と黒田を犠牲にして照朝が勝利し、時間巻き戻しの能力は謎に夢の中で死んだ清司の言葉を受けた照朝が触れたものを固定する自身の悪魔の能力を覚醒させ、巻き戻る時間を固定させて巻き戻しを拒絶。完全勝利となった。
初と黒田の犠牲に心を痛めていた一行だったが、連ドラ1話で消された丸子(須賀健太)が復活しており、初も黒田も復活していた。鍵の消滅に伴い、ゲーム内で死んだプレイヤーは復活できたらしいという事でハッピーエンド!
綺麗にまとめたハッピーエンドで気持ちのいい終わり方。ただ“巻き戻る時間を照朝の固定させる能力で拒絶”という頭脳ではなく能力拡大覚醒は無理やり過ぎた。1回目の勝負の時にゲーム空間内にいたが参加はしていなかった初が時間が巻き戻っているっぽい現象(やってきた2人の車が思いっきり巻き戻っていってまたやってきた)を思いっきり目撃していた事から、崩心の能力が時を戻す事だと照朝側は把握して仲間全員が情報を共有していたが、崩心本人は勝った時に能力の事をバラしていなかった。よって崩心は知られていない奥の手だと思ったままだったのと、蘭が悪魔の能力に関係なく相手を見る事で心を読む超能力を持っていたので時が戻った後にその事を読んで時が戻されたのを察知して裏をかく、くらいの頭脳戦になると思ってたのに超展開過ぎる。
自己犠牲を描きつつ全員クリーンに復活させるのは「ゲーム内で死んだ者は生き返る」を適用させるしかないのでこれは良かった。
1つのゲームで長々と心理戦が展開する事も無く、サクサクしていたので連ドラよりも見やすかっただけに勝ち方がなぁ…。
エンディングの最後に遺跡からまた新たな鍵が…?とヒットすれば続編を作れるような演出を残していたがまあ無理だろう。
★★★☆☆
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