続々々々・EX-HR99あえなく修理送りになるも完全に直せずに妥協ENDな件

前々々々回、そして前々々回、さらに前々回、そんでもって前回レポートしたEX-HR99不具合の件の続報である。

前回の報告で19日に結果が出るとの事で迎えた週明け22日月曜日。きっちり電話がかかってきた。

修理の人も実際に確認した新ファームウェアの対応状況としては、無音部再生不可は解消されてはいるがどうしても2,3秒長くなるという。

例えば

『BUMP OF CHICKEN Ⅱ[2005-2010]』
15曲目ド頭から無音で1分21秒からシークレットトラック。

これだと1分23秒~25秒くらいから再生される。『フェイク』のシークレットも同様数秒遅れる。

そしてMr.Children『himawari』の7曲目25秒の無音トラックも27,8秒までカウントされるという。

つまり総じて無音部が数秒長くなってしまうが、これ以上直せないという回答だったとの事。これ以上どうにかするにはまたファームウェア取り寄せて数ヶ月とかなんとかかかるとかなんとかでそこまでする気無さそうな感じもひしひし伝わってきたが、これ以上待たせるわけにもいかないというのもあって、ここで妥協するしかないってか、もうさじ投げた感じ。

生じた疑問は3つ。

・ノンストップCDがまた途切れるのではないか?
→『ラブとポップ』を再生したが大丈夫だったとのこと。

・2,3秒遅れた分はどうなるのか?『himawari』の25秒が数秒長くなっても次の曲があるので問題ないだろうけど『フェイク』のような1トラックCDの場合は最後の2,3秒が途切れて再生終了するのではないか?
そこまで確認していないとのこと。

・元は無音40秒前後で発動する症状で早送りでそれ以下から再生した場合は当初の位置から再生できた。今も当初の位置で再生されるのか?
たぶんそう(あやふや)

担当の人の確認作業の甘さは否めないが(そもそもそれが原因で1度修理完了からのノンストップ再生死亡で再修理という無駄な1往復が発生したわけで)、“上”がこれ以上出来ないと言っている以上は担当の人が確認しようとしなかろうと八方塞がりであり、とりあえずこれにて修理終了とせざるを得なくなった。こちらとしてもまた何ヶ月も待たされるのも御免だ。

これは返金返品対応交渉でもいいかとも思ったが、この中途半端な直り具合は妥協のギリギリ境界ラインであり判断が難しい。本当に“それだけ”なのであれば数秒程度無音が長いのはさほど問題にはならない。そもそも無音なんて普段は早送りだし、問題だったのは流し聞きしている時に40秒前後の無音の後のトラックが1秒たりとも流れすらしなかった事と、修理したらノンストップCDが常時ストップCD化してしまった(シームレス再生が出来なくなった)事だったわけで。まあそれ以外にもランダム音飛びとか怪しい挙動はあったが…。

というのも返品した場合の候補としていたマランツのコンポ等でもCD再生不具合や初期不良、何度もやり取りしたという声が価格.comやAmazonの一般のレビュークラスでも上がっているほどであり正直安易な乗り換えも安心できない。修理の人も昔の機種の方が出来が良かったとさらっと認めていたが、どうも色々レビュー見ていくと昔のCDメインで他は無いかオマケ程度の機能のコンポはメインであるCD再生に問題ないっぽいけど最近のこういう色々CD以外の再生機能を詰め込んだやつはCD再生も機能の1つに過ぎず、そこかしこで不具合が発生しやすい傾向があるみたいだ。やれネットワーク機能に欠陥があるとか、システムがフリーズするとか、CDの音飛びがしやすいだとか。このHR99とかHR55は初期の段階で自ら不具合を発表したものの(全く改善されていなかったわけだが)レビュー自体が少なくほとんど欠陥が露呈していなかったが、マランツのような人気機種だとレビュー数も多く不具合の声も一定出てきている。

そんなわけでさすがにノンストップCD再生不具合が解消されないとか回避不可な欠陥が改善されないのであれば返品1択だったが、無音数秒遅れというのはギリギリの妥協点なのである。

とりあえず戻ってきて自分で確認してみない事にはその他新たな不具合等の発見も修理の人では無理だろうから自分で色々CD再生して探していくしかない。正直前回がそうだったので別の不具合が発生してしまっている可能性も高いと思っている。修理の人はそこまでの詳細なチェックをする気が無いというか、ちょっと指摘部分を確認するしかしてないし、電話であれやこれやこの部分もチェックしろと指示するのも限度があるので、これはもう使いながら確認していくしかない。そして今度こそ返品交渉をするしかなくなるほどの決定的な問題が発見されれば再度連絡して不良品返品交渉に入るしかないだろう。

という事で本機が帰還するのは水曜日以降になる模様。

次回ついに最終回(予定)修理結果実践確認編、こうご期待!

まあこんなもんか。再延長までして直せないとは情けないが、こんな大それた不具合気づかず放置して堂々2年くらい売り続けていたJVCに期待しすぎてもね…。メカニックな部分は中国任せ、取り寄せないと修正もできないのも露呈したが、どこのメーカーもそんな感じで初期不良連発してるんだろうな。

今さらっと”2年くらい売り続けていた”と過去形で書いたが、ここからがきな臭い。この修理の期間もJVC本体のサイトでの生産終了になっているなど明らかに撤退傾向にあったHR99だったが、さっき確認して驚いた。JVC本体のサイトでの生産終了に続いてついにAmazon品切れ(Amazonに出店している業者出品のみなので値上がり傾向)、価格.com掲載終了完全終売状態となっていた。HR55に至ってはなんとビクターウッドコーンサイトから消し去っている始末。ページ自体は直接検索で飛べば生きているがしっかり生産完了宣言

公式通販限定のHR10000のみ販売を継続しているがこれはマジ売れなくて余ってるだけっぽいし、後は新たに始まった一体型のEX-D6、EX-D7へ完全移行。それ以外のJVCサイトのウッドコーン機種も一気に掲載がなくなり、今やこれだけ。EX-S55とEX-NW1だけになってしまった。これもついこないだまでEX-HR9やHR11、EX-N50など以前の機種をいつまでも載せていたのにそれらは一斉に生産完了機種送りになってしまっていた。

明らかに修理を依頼した時点ではこんなことにはなっていなかった。以前のレポで書いたように公式通販は生産完了になっていたが、Amazonでは売っていたし、価格.comにもそこそこのショップが掲載されていた。この1、2ヶ月でそれらが全部売り切れになるはずが無い。もちろんAmazon出店の業者やヤフーショッピング等でまだ売っているところもあるが、明らかに品切れを察知して値上げして売っている業者であり、公式通販、大手通販サイト、大手比較サイトでの販売者からは慌てて回収したかのような不自然な動きになっている。気のせいだろうか。

最新のEX-D6は一体型で一般発売、D7は一体型で公式限定、HR10000は公式限定なので、スピーカーと本機が別になっていて一般発売されているウッドコーンのCDコンポはこれで2017年秋発売のEX-S55だけになってしまった事になる(EX-NW1はCD機能なし)。

ウッドコーン機種自体がこの数ヶ月であっという間に滅亡寸前だ。2019年に発売されたばかりのHR55、HR99が2017年のEX-S55より先にこんなに早く終わるはずが無い。HR9は当時の最高モデルとして2014年発売なのに5,6年以上現役で掲載され続けていたはずだ。しかもJVCブランドになっていたのを当初のビクターブランドに戻してウッドコーン15周年で大々的に発売したのがHR55とHR99だ。それが後継も出てないのに発売から2年持たずに撤収?EX-D6を後継とするにはやや価格差と性能差があるような…(HR55の1ランク下か良くて同等程度な感じ)。

しかも今回の不具合修理を依頼している前後の数ヶ月の間にこれだけ一斉に消え去った。厳密には公式の生産完了は昨年末くらいから起こっていて、それの直後くらいに不具合の問い合わせをしているが、それにしても時期が一致しすぎていてこれはとても偶然とは思えない。前回は半分冗談で書いたが、この不具合本格発覚をきっかけにこっそり終売、こっそり回収して逃げに入ってないか。

今のところこの不具合の同志は見つかっていないが、他のHR99でも起こった事はJVC自ら確認済み。こんな不具合に誰1人気づかないなんてやはり考えにくいし、他にもサイレントな同志たちが複数いるんじゃないかなぁ…。

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