前々々々々回、そして前々々々回、さらに前々々回、そんでもって前々回、最終結果の前回レポートしたEX-HR99不具合の件の続報、最終回である。
ついに1月末以来2ヶ月ぶりに手元に戻ってきたEX-HR99。既に前回レポートしたように完全に直せませんでしたENDを迎えているのは確定しているわけだが、完全に直せず2ヶ月も待たせておいて特にコメントはなし。修理報告書には定型文のような「ご迷惑をおかけしてまことに申し訳ございません」と書いてあるのみ。別に求めてはいなかったが、ここまでやらかしておいてもう少し何かお詫びの言葉でなくとも経緯説明などがあってもいいのではないか…。
さて直りきらないファームウェア更新が施された本機だが、発売時初期不良をやらかして公式発表した際の番号は「V1300」だったという。購入時は「V1360」、最初の修理でアップデートした結果シームレス再生を殺した失敗ファームウェアが「V1370」であったが、今回の番号は…
V2020
随分大きく出たな…。1300→1360(購入時)→1370(シームレス殺害犯)からどうしたら2020になるのか良く分からないがこれまでとは根本的に変えて挑んだという事なのか。
とりあえず実践して確認してみる。既に伝えられている通りにシームレス再生は復活。そして無音40秒前後で発動していた再生されずに無音が続く問題は確かに本来の再生開始位置から1~3秒ズレるも再生はされるようになった。
懸念であったそのズレた数秒が後ろで途切れるのではないかという危惧も杞憂に終わり、最後まで再生される。よって『フェイク』なんかは9分51秒なんだけど9分53秒くらいまで表示され、再生が終わると9分51秒表示になるという…。
シームレス再生に関しては問題ない。
次のトラック移行時のカウント表示が不整脈のように不規則にカウントされる症状が発動することがあるのは早速1回発動。音自体に問題はないが元からあった不整脈カウントよりも激しく不規則だった。今のところ頻発はしていないが、とにかく音が鳴るように調整しているばかりで、カウント表示の方はそもそも対策していた形跡もなかったしな…。
これ以外の音飛び等の症状がどれだけの頻度で出るのか、全く出ないのかは今後色々再生していく中で見えてくる事になるだろう。想定していた通りにひとまずはギリギリの妥協点。これ以上の不具合が発見されない事を祈る。
前回お伝えしたように既に終売で完全に逃げ切り体制全開になっているので、これから買おうと思う人はいないと思うけど、当然HR99、HR55、HR10000の購入はこのような状況を受け入れた上で検討した方がいいだろう。音はいい。それは確かなのだがJVCビクターには今回初めて失望させられた。次機開発がされるのかは分からないが、ウッドコーン20周年だかなんだかの際にはもっとちゃんとしたやつを開発してくれるよう願いたい。
もう1件改めてファームウェア別の不具合の発生状況をまとめた記事を残しておく。
コメント
ウッドコーン15周年記念モデルなんて出てたんだ!と最近知って、たまに調べている過程でこちらを知りました。
お疲れ様でした。
30年以上前に体験したVictorミニコンポでのCDトラブルの顛末を思い出してしまいました。
サービスの方が何度も作業に来られましたが、最終的には『これが最後(の交換部品)になります。もし今回でもダメなら申し訳ありません』と言われました。
結果的にはダメでした。
99を検討していましたが、こちらを見てD6の検討に切り替えようと思います。
そうそうHR10000はVICTORKENWOOD storeでまだ売られていましたよ。
ありがとうございます。販売継続に関してはこの記録をつけた後に復活していた時期もあったみたいです。
D6についてはAmazonや価格comのレビューの一部に読み込み音に関する記述があり、HR55,99,10000と一部共通するところがあるように見受けられます。少なくともCD読み込みに問題が無かったARシリーズの頃とはCDユニット部の挙動・仕様が変わっているのは確かでD6からまた元に戻ったとは考えにくいです。
もしかしたらCDユニット部に関してHR99と大差ない可能性があるかもしれません。