映像研には手を出すな!

2020年9月25日公開。

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当初は2020年4~5月に全6話放送した連ドラ版に続けて2020年5月公開予定だったが新コロ騒動により延期された。
当初すかさず映画につなげるつもりだったのに連ドラから映画まで時間が空いてしまうこととなったが、転んでもタダでは起きず、9月16日に連ドラのBlu-ray/DVD BOXを発売してすかさず映画公開という形で繋げた。

冒頭20分はメインメンバーではない学内の生徒たちが映像研について振り返るという形式で連ドラ版の総集編としてまとめたものでそれ以降が連ドラの続きとなる。

2021年3月3日完全生産限定盤Blu-ray スペシャル・エディション完全生産限定盤DVDスペシャル・エディションDVDスタンダードエディションの3種で発売。スペシャル・エディションは3枚組でDISC-2がイベント映像集(完成報告会見/公開記念!前夜祭イベント/ 大ヒット御礼!舞台挨拶イベント)、映画『映像研には手を出すな!』メイキング収録、DISC-3は映画『映像研には手を出すな!』ビジュアルコメンタリーを収録。

スタンダードエディションは本編1枚のみ。またスタンダードエディションはDVDのみでBlu-rayの発売は無い。

レンタルではBlu-ray&DVD同時リリースとなっているのでレンタル版ではBlu-rayもある模様(ただしレンタルしたTSUTAYAではDVDしか入荷していなかった)。




あらすじ

浅草みどり(齋藤飛鳥)、金森さやか(梅澤美波)、水崎ツバメ(山下美月)の3人は映像研を結成して、アニメを作ろうとするが、大量の部活が存在して部活の整理を進めたい生徒会とのやり取りや様々なトラブルを乗り越え、予告編風アニメを完成させ、部の存続を認めさせた

廃部の危機は去ったものの、生徒会は似たような部活の統廃合を推し進めるようになり、映像研も当然のようにアニ研との統合を決定されてしまう。焦る浅草、水崎だったが、この動きを読んでいた金森は同じくテディベア研究会と無理やり統合させられそうになって危機に陥っていたロボット研究会と手を組み、ロボ研で100年前から受け継がれているという巨大ロボット模型「タロース」をモデルとしたロボットアニメを制作するという形でコラボという名目で手を組んでそれぞれの統合話を無くしてそれぞれの生き残りを図る。

制作資金確保のために金森から生徒会に行って報酬をもらえる仕事をしてこいと言われた浅草、水崎は廃部が決定した部活の立ち退き強制執行というヤクザみたいな仕事を行う事になるがそこで訪れた音響部唯一の部員である百目鬼(桜田ひより)が録り貯めていた数々の音声素材に感銘を受け、映像研の音響担当してコラボするという形で音響部を救済、百目鬼も無条件での全面協力を約束する。

相変わらずドタバタしながら連ドラ時代と同じように浅草のワガママで制作が止まる、金森でもどうにもできずに予定変更を余儀なくされる、例によって締切間近で制作が追い付かなくなり、禁止されている徹夜制作のために他部活の協力を得て乗り切る…といった連ドラ時代と同じような展開を経て作品は完成。

当日、来ないはずだった水崎の両親が登場。両親が役者である水崎はアニメーターになる事を反対されており、水崎も実写映画を撮るといって映像研に入っている事になっていたため動揺。浅草は悔し涙を流しながらも水崎のために別の素材映像を流してごまかそうとするが、水崎は意を決してアニメ上映を宣言。

上映されたアニメの完成度は生徒たちを感嘆させ、両親も娘のアニメーターの才能に素直に感嘆。あっさり認めてくれてハッピーエンド。

割と焼き直し

大枠の流れは連ドラの時と同じで締切までドタバタしながら部活ギャグと浅草のワガママ、金森の苦労、生徒会との駆け引き、締切間際でようやく方向性が固まり一直線、他部活との協力を得ながら徹夜するために夜の部室への潜入、異常にそれを取り締まろうとする生徒会との駆け引き、最後は上映できてハッピーエンド…とほぼ焼き直し。一応映画らしくパワーアップはしていたのと水崎の両親を出してきたものの、水崎が両親に実写の役者になれと言われてアニメーターになるのを反対されているというのは初期に説明はされたもののその後はあまり強調されていなかったので映画だけだと伝わりにくい感じ。しかも1度バレて大騒ぎになり作品で納得させるという定番展開ではなく、いきなりバラしてあっさり両親認めてしまったのであまり重要な展開でもなかった。

執拗な生徒会長と明らかに距離を置いて味方してくれている書記

今回は生徒会長の道頓堀(小西桜子)が連ドラ時代よりも明らかに映像研を問題視、敵視するようになっていて、最後の徹夜展開では映像研を取り締まろうと異様に躍起になっていたのが印象的。取り締まり全体が連ドラ時代よりも過剰警備になっていた挙句に、映像研の部室にあらかじめ大量の人員を送り込んで待ち伏せさせるほどで目的と大義名分も完全に逆転してしまっている始末。

これを読んでいた映像研3人は部室には身代わり部員を送り込み、大胆にも生徒会長もいる警備指令室に潜入し、たくさんいるPC担当のメンバーになりすましてその場でPCでサクサクとアニメ制作を進めるという大胆な作戦で対抗。最後までバレずに乗り切ったのは痛快だった。

一方で連ドラ時代も最後にアシストじみた行動を取って救ってくれた書記のさかき・ソワンデ(グレイス・エマ)は今回も一見生徒会役員として映像研に厳しく接しているように見えて連ドラの時以上に映像研に別の意味で一目置いているっぽい意味深描写が多かった。映像研に執拗な警戒を見せる生徒会長とは明らかに距離を置いているようだったし、待ち伏せ作戦で身代わりが捕まりかけた時は割と残念そうにしていて身代わりだと知ると顔には出さずとも他が躍起になってどこにいるのか探そうとする中で「さてどこにいるんだろうね~」と呑気(ヘタすりゃ目の前でPC作業しているのに気づいて言っていた可能性すらある感じ)。

そして最後には最早協力の意志を隠す気も無く、映像上映する予定の講堂のカギを顧問が渡さずに旅に出てしまい講堂を開けられなくなったという映像研、ロボット研ですら今しがた知ってパニック状態になっている中で「事情は全部知っている」と颯爽と巨大なペンチを持って登場してカギをぶち壊して扉を開けると何故助けてくれるのかという問いに理由も告げずに去っていく始末。なんかカッケー…。

浜辺美波はオマケ

東宝という事なのか浜辺美波が気象研の部員として登場。冒頭から出てきてその後も何度か登場するが映像研と絡む事も一切なく、研究成果である台風もあまりストーリーに絡まない(飛行機が欠航になり水崎の両親が文化祭に来てしまうきっかけにはなった)。完全な客寄せキャストだった。

人数が多く意外と一緒に行動はしなかったロボット研メンバーよりも音響部の百目鬼(桜田ひより)の方が3人と行動を共にしているというか部室を追われているので部室のシーンで一緒にいる事が多く、3人と生徒会メンバーと並ぶ出番だったと思う。ただ金髪ヅラ姿で別人みたいになっているので桜田ひよりとは分からなかったし、今後出演作が増えてさらに有名になっても桜田ひよりとは分からないと思う。

結局「飛鳥ちゃん頑張ってるなぁ…」に尽きる作品

連ドラからの映画という形ではあるが、基本的に連ドラを途中で切って後半を映画にしたという感じ。これをやると結局初見の人用に冒頭で連ドラのあらすじを説明しなくてはならないが、20分に及ぶ説明がけっこう分かりにくく要点を詰めていない。3人の出会いとか今作の世界観の要である生徒会や部活の特殊なシステムについてなど重要なところは割と適当でなんか色々あったトラブルを断片的に見せていくだけなので、結局初見の人はどういう話なのか全く分からないし、連ドラ見てきた大半の人にとっては要点を得ないダイジェストを20分も見せられてげんなりという…。

連ドラ時代と同じくぶっ飛んだ青春モノなので部活ギャグに飽きてくるともうあまり面白くなく、ワガママでドタバタして話が進まないのも少しイライラしてきてしまう。特に金森目線で見てしまうと金森同様に浅草と水崎にイラつきっぱなしになってしまう。梅澤ファンだと特にストレスが溜まるのではないか…。

とにかく普段とは異なるどこから声出してんの?な勢いで赤ちゃんな感じの”飛鳥ちゃん”が普段の齋藤飛鳥では全く見る事が出来ない容姿、声、振る舞いなので総じて飛鳥ちゃん頑張ってるなぁ…という感想に行きつく、そんな作品だった。

★★★☆☆

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