From 3rdアルバム『FIELD OF VIEWⅢ~NOWHERE NOWHERE~』

3rdアルバム『FIELD OF VIEWⅢ~NOWHERE NOWHERE~』

B00005EPF9
1998年9月30日
Sound Produced by FIELD OF VIEWとクレジットされ、「渇いた叫び」以外が全部自作となった初のアルバム。先行シングルでの小田に続いて新津・小橋も作曲を開始(小橋は1曲作詞も担当)した。いよいよ本格的に自作で独立していくかに思われたが…。次のシングルから再度提供路線に戻ったこともあって結果的には最も自作楽曲が多いアルバムとなった。

スリーブケース仕様で初回盤にはフォトカードセットが封入されている。ZAIN時代に封入されていたレコーディングノーツは今作以降は無い。

風よ

作詞:浅岡雄也、作曲:小橋琢人、編曲:FIELD OF VIEW&池田大介
自作路線FIELD OF VIEWがいきなり開花したかのようなさわやかな名曲。4人のバンドサウンド(+アコースティックギター)+キーボードという比較的シンプルな構成が目立つアルバムの方向性を決定づけるリード曲。00年1月にお年玉で買った『SINGLES COLLECTION+4』が良かったので、その次に今作を買ってきて聞いたらまずこの1曲目で心を掴まれて本格的にファンになった思い出の1曲でもある。具体的な季節は言及されておらず、季節代わりであることが明示されているのみだが、イメージとしては秋になって涼しい風が吹き抜けた時がこの曲が最もしっくりくる季節だと思う。このアルバム全体に秋冬のイメージがある。

解散時のライブパンフで小橋はthe FIELD OF VIEWとしてのスタイルが見えてきたから作詞作曲を始めた、しかし自分のカラーを出すわけではないthe FIELD OF VIEWとしての作詞作曲であって小橋琢人の作詞作曲ではない、と自身のスタンスを語っていた。確かに小橋さんの曲はこれぞFOVというど真ん中を期待通りのところを期待以上に突き抜けていくような楽曲が多かった。しかし職人芸のようにこんないい曲が書けるならもっと早く作曲に参加してほしかった…。
★★★★★
3rdアルバム『FIELD OF VIEWⅢ~NOWHERE NOWHERE~

終わらない恋~ひとつになれる~

作詞:浅岡雄也、作曲:新津健二、編曲:FIELD OF VIEW
続けて新津氏の初作曲。これまたシンプルなバンドサウンドが心地いいミディアムナンバー。新津氏は作曲数が少なく、5thアルバムで一足先に作曲から撤退してthe以降の末期アレンジャーとしての手腕を振るっていたが、作曲していたこの時期はシンプルにFIELD OF VIEWのイメージに合わせた曲を書いていたように思う。ミドル~バラード寄りの楽曲でうまくバランスを取ってきていた印象。
★★★★☆
3rdアルバム『FIELD OF VIEWⅢ~NOWHERE NOWHERE~

渇いた叫び

8th 渇いた叫び
8th 渇いた叫び 98年5月20日 ベスト盤『SINGLES COLLECTION+4』から7ヶ月、シングルとしては実に1年1ヵ月ぶりというブランクを経てのBeat reC移籍第1弾。日本コロムビアにビーイングが新たに設立した新レ...

君を照らす太陽に

10th 君を照らす太陽に
10th 君を照らす太陽に 98年9月23日 前作に続く自作シングル。前作とは逆で表題曲を小田、C/Wを浅岡が作曲となっている。アルバム『FIELD OF VIEWⅢ~NOWHERE NOWHERE~』1週間前先行シングル。 ...

everywhere

作詞:浅岡雄也、作曲:小橋琢人、編曲:FIELD OF VIEW&池田大介
自分探し系ラブソング。小橋琢人のメロディーメイカーっぷりが早くも冴え渡る。池田大介のアレンジ部分だと思うけどシンセの音色が不思議な情緒感を醸し出していて好き。直接歌詞の流れには関係ないけど“二十歳越えてからの日々 安定求めてたけど”というフレーズが20代前半の頃に妙に心に刺さるようになった。体調が安定しないので安定と平穏だけを願っていたからそう思っていたんだけど、安定求めるには早すぎたよなと今になって思う。

「ナチュラル」を差し置いて25周年ベストにふいに収録されたのは意外だったが、「ナチュラル」は現役時代に1度ベスト収録しているし、DVD化されている方の解散ライブ(11月28日)で3rdアルバムから披露されたのは「ナチュラル」と今作だった事を考えれば不思議ではなかったか。
★★★★☆
3rdアルバム『FIELD OF VIEWⅢ~NOWHERE NOWHERE~
6thベスト『FIELD OF VIEW 25th Anniversary Extra Rare Best 2020

everywhere
FIELD OF VIEW
2020/05/13 ¥255

君がいないだけ

作詞作曲:浅岡雄也、編曲:FIELD OF VIEW&池田大介
この思いきっと同じはずとか歌っていた前曲との落差が激しすぎる君がいなくなってしまった後の空虚な感情を歌っているという空虚放心状態系失恋ロックナンバー。心情に合わせるかのようにバンドサウンドも重い。ラストの歌詞が“アア キョウモキミヲ オモッテイタヨ”とカタカナ表記になってしまうのが空虚さを加速させる。解散後ソロになった浅岡雄也は異様にカタカナタイトルを連発するようになったが、その片鱗が垣間見える。ただ今作では最後にカタカナになる事で空虚さが増すという効果を生んでいるのでソロ以降でのカタカナの連発とは少し意味合いが違う気がする。
★★★★☆
3rdアルバム『FIELD OF VIEWⅢ~NOWHERE NOWHERE~

ナチュラル

作詞作曲:浅岡雄也、編曲:FIELD OF VIEW&池田大介
「ドキッ」のようなアッパーな楽曲をストレートなロックバンド寄りでブラッシュアップしたような楽曲。個人的には「ドキッ」の上位互換的な印象。ライブでも盛り上がる、今作中最もテンションの高いナンバー。ただ物凄く音質が悪く、ファンの間でも音割れしていると指摘する声が昔から多い。25周年ベスト発売時に収録して音割れを修正したリマスターが聞きたかったとつぶやいていたファンに浅岡さんが返信して割れているのではなく歪ませているとコメントしていたようにこの音質はいわゆる”制作者の意図”的なものであったらしい。…がなんていうか本当に絶妙に音割れに聞こえるんだよなぁ…。歪ませるにしてももう少し普通に爆音な感じで聞いてみたい。タイトルが「ナチュラル」なのにアンナチュラルに歪ませるところがこだわりなのか…?
★★★★☆
3rdアルバム『FIELD OF VIEWⅢ~NOWHERE NOWHERE~
2ndベスト『FIELD OF VIEW BEST fifteen colours

想い出すよ 君の笑顔を

作詞:小田佳奈子、作曲:新津健二、編曲:FIELD OF VIEW&池田大介
作詞が浅岡さんではないが、夢のために離れ離れになった恋を振り返っているラブソング。いつか再開した時にまた始まりがあるのかは曖昧になっている。サビの後にもう1回Aメロに戻る構成が好き。
★★★★☆
3rdアルバム『FIELD OF VIEWⅢ~NOWHERE NOWHERE~

ながれる雲

作詞作曲:小橋琢人、編曲:FIELD OF VIEW&池田大介
作詞まで小橋さんが担当しているが、昔の自分に戻ってもう1度始めようとする歌詞の内容は浅岡さんの真骨頂的なもので、FOVとして合わせてきての歌詞だったのだろうか。むしろ20歳越えてから響いてきそうな歌詞だが、何故か高校時代にドハマりしてしまい、大学受験シーズンはやる気の出ない勉強への景気づけのためにほぼ毎日気合入れとしてDEENの「眠ったままの情熱」とセットで聞いていた。こもって勉強勉強の受験生活の中で”ながれる雲を追いかけよう”というのがなんか自由への憧れみたいな感じで響いていたのかも。特に思い出深い曲の1つ。
★★★★★
3rdアルバム『FIELD OF VIEWⅢ~NOWHERE NOWHERE~

I’m thinking a lot of you

作詞作曲:浅岡雄也、編曲:FIELD OF VIEW&池田大介
アルバムの中では最もスローな曲。この曲が記憶されるのが1番最後だったと思うけどそれでもバリバリ名曲。1度別れて復活した恋人へのラブソング。“時間は魔法だね 僕達を大人にした”と若かったゆえに別れてしまったがお互い落ち着いて愛を深めているようなゆったりした曲調が優しい。バラードでアルバムを締めるというのも定番だが、比較的長い時を経た2人の愛を描いたこの曲をここに配置した事で次の「めぐる季節をこえて」のめぐる季節越えて愛になる感(?)がより際立つ。たぶんそういう仕掛け。
★★★★☆
3rdアルバム『FIELD OF VIEWⅢ~NOWHERE NOWHERE~

めぐる季節を越えて

9th めぐる季節を越えて
9th めぐる季節を越えて 98年7月29日 初の完全自作シングル。作詞作曲がメンバー、さらに編曲が初めてFIELD OF VIEW名義となった。C/Wでは小田孝の作曲が採用され、浅岡以外のメンバーも作曲を開始。メンバー主体の制作へ...

コメント

  1. 猫背 より:

    いつもブログ拝見しております。
    後にこの時期の「月刊歌謡曲」を買ったら、「君がいないだけ」の歌詞が載っていたのですが、最終稿ではない物が渡っていたらしく、歌詞が一部違っていてなんだか得した気分になったのを覚えています。

    • MOMA より:

      月刊歌謡曲、懐かしいですね。00年4月に初めて携帯電話(単音)を買ってもらった際に「冬のバラード」や「Beautiful day」の着メロを自作するためにバックナンバー探してきて入手した記憶があります。

      少し前の時期だとそんなアルバム曲まで載っていたんですね。けっこうギリギリで歌詞が変わったんでしょうか。

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