亜人

2017年公開。2012年から連載中の漫画原作で、2015~2016年には劇場版アニメとして3作、2016年には2クールアニメとしても制作された作品の実写映画版。原作が完結していない事もあり、独自のストーリーとなっている。

亜人とは不死の能力を持った新たな人類の事。死ぬと即座に復活する能力を持っている。回復能力自体は持たないため、絶命するまでに負うダメージや欠損等はそのまま。絶命すれば全て元に戻る。この特性を理解している亜人は一定のダメージを受けて動きが鈍くなると自殺するか近くに仲間がいる場合はわざと殺させて復活する戦法を取っておりこのことを「リセット」と称している。

亜人を捕獲する場合は復活自体は超スピードではないため復活する前に連続で殺し続ける(銃弾を撃ち込み続け)事で拘束を図る、麻酔弾を撃ち込むことで眠らせるなど亜人の身体能力自体は一般人と変わら無い常識の範囲内のため、能力の隙をついたものが存在する。劇中では麻酔弾が有効策として用いられるため、麻酔弾を撃ち込まれた亜人は即座に「リセット」もしくは撃たれたのが腕などの場合は該当箇所を容赦なく切断して対処し、改めて隙を見て「リセット」を図るといった方法で対処している。麻酔弾の撃ち込みに成功した場合、捕獲側はそれをさせないために更なる連続攻撃を、亜人側は動けなくなる前に対処しなくてはならなくなり、より激しい攻防が繰り広げられる。

これ以外には亜人は黒い幽霊のような怪物を生み出す能力を持っている。黒い幽霊はきわめて戦闘力が強いが個体差が激しく、主人のいう事を全く聞かない奴から気まぐれな奴、忠実な奴がいる上に、黒い幽霊を出すことができない亜人、何体でも生み出せる亜人など、亜人によってかなり異なる

いずれにせよ亜人は死なないと自分が亜人であることに気づかないケースも多く(初めて死んで復活する前には黒い幽霊の能力を出すことはできない模様)、主人公の永井圭(佐藤健)もその1人だった。

病弱の妹(浜辺美波)を救うために医者を目指して研修医となった永井圭(佐藤健)だったが交通事故で死んでしまう…が復活し、亜人である事が発覚。大勢の人に復活を目撃されてしまったうえに亜人が国内で3例目だった事もあり、政府により「保護」されるが、責任者の戸崎(玉山鉄二)はチームに非道な人体実験を命じて亜人の生態を徹底研究しており、永井は拘束されたまま何度も殺されるという終わることのない地獄を経験していた。

そこにかつて同じような実験を受けた過去の2例である佐藤(綾野剛)と田中(城田優)が亜人仲間を救出するために潜入。助け出された永井だったが、容赦なく研究員を殺そうとする佐藤に対して反発。佐藤と戦闘となり、「リセット」や黒い幽霊の能力の発動など亜人の特性を一通り理解しつつも経験の差で劣り、一緒に逃げ出そうとした生き残りの研究員を助ける事はできなかったが、かろうじて自身は脱出。田舎に逃げ延びて亜人だと知りながら優しく匿ってくれた老人宅に隠れ住む。

佐藤と田中は政府に亜人の特区を認めるように要求し、当初は人道実験を暴露して国民の同情を買う作戦できたが、戸崎がそんな事実はないと突っぱねたことでテロリスト路線に転向し、厚生労働省を自爆テロで爆破し、大量のSATを殺害したのちに東京ごと寄越さなければ毒ガスをばらまくと宣言。

入院中の妹が襲撃されたため、妹も呼び寄せて田舎で隠れていた永井だったが、自身も佐藤の仲間になっている可能性があると報じられたことと、そろそろ噂になっていたので村の者たちに疑われて逃げざるを得なくなった。妹の襲撃時に妹を守ったのが戸崎のボディーガードとして雇われていた泉(川栄李奈)で彼女もまた亜人だったため、自身と妹の身の安全のために永井は戸崎に取引を持ち掛け、佐藤一派の確保に全面協力するから成功したら別の身分を用意して2度と政府は自分に関わるなと約束させる。こうして亜人・人間VS亜人テロリストの戦いが始まった…。

という事で映画の予告では交通事故にあった永井が亜人として蘇るシーンが印象的に用いられていたが、実はそのシーンは後から明かされる回想シーンで、亜人として捕獲されるまでの話は全部カット。いきなり主人公がグルグル巻きで拷問されているというインパクトのある始まりとなり、そのままスピーディーに駆け抜ける。序盤はちゃんと亜人の特性を説明しながら迫力あるバトルを展開するのでおいていかれる事もなく、非常にテンポのいい映画だった。

ただ人物描写が浅くなったところもあり、極悪非道な人体実験の責任者として登場して永井にも容赦なかった戸崎に対するフォローがあまり無いままに永井が戸崎と協力し始めるのは少し違和感はあった。意識不明で入院中の婚約者がいてそのために手段を選ばずに任務を遂行しているとか、立場が上の政治家に全部押し付けられて板挟みになっているような描写もあったんだけど、その一方で亜人の泉(川栄李奈)に対してはかなりドSな態度で泉の方もまるで犬のように従うし、「私の傍を絶対に離れるな」とちょっと深入りしすぎなくらいに支配している様子。佐藤が典型的な快楽殺人犯で分かりやすい悪役なのでこんなんでもまだ筋道が分かりやすくはなっていたけど…。しかし川栄李奈は本当にあちこちに出演してきて確かな存在感を示すなぁ…。今作も好演だった。

黒い幽霊に関しては亜人の死なないという能力に対して何の関係も無い上に、発動が亜人次第という事で戦闘シーンの迫力はあるんだけどなんでこんな能力が別途くっついているのかイマイチよく分からないところはあった。

2018年7月チェック予定CD

※あくまで予定なので聞かない事もあります。数ヵ月経過しても取り上げる様子が無い場合はお察しください。入手が遅れている場合もありますが、あきらめた場合もあります。忘れた頃に取り上げるかもしれないし、未来永劫聞くことはないかもしれません。

シングル

7/4

いきなりパンチライン(Type-A)( 初回限定生産) いきなりパンチライン(Type-B)( 初回限定生産) いきなりパンチライン(Type-C)( 初回限定生産) タイトル未定 SKE48 23rd Single(Type-D)( 初回限定生産)
いきなりパンチライン(Type-A)( 通常盤) いきなりパンチライン(Type-B)( 通常盤) いきなりパンチライン(Type-C)( 通常盤) いきなりパンチライン(Type-D)( 通常盤)
いきなりパンチライン/SKE48
松井珠理奈が松”居”珠理奈化したアレを見てしまうと総選挙1位も危険な兆候にしか思えなくな…

7/11

ミライのテーマ / うたのきしゃ 【初回限定盤】 ミライのテーマ / うたのきしゃ 【通常盤】
ミライのテーマ/うたのきしゃ /山下達郎
これでシングル4枚溜まったか…。今年は竹内まりや40周年で恐らく秋以降に何かあるだろうから山下達郎がアルバムを出すような動きは無いだろうな。リマスターはあるかもしれんけど。

7/18

パレイド(初回生産限定盤)(DVD付) パレイド
パレイド/夏川椎菜
買わないと聞けないシリーズ(1stからレンタル追放)。

7/25

夏が来る!(初回生産限定盤)(DVD付) 夏が来る!
夏が来る!/TUBE
14年前のB社時代の同僚に合わせてきたタイトルだが気を遣ってなのか一応「!」で区別している。

夏疾風(通常盤)
夏疾風/嵐
まあいつも通りだろう…。

ブレス(初回生産限定盤)(DVD付) ブレス ブレス(期間生産限定アニメ盤)(DVD付)
ブレス/ポルノグラフィティ
最近攻めてるので期待。

逆光(MAAYA盤) 逆光(FGO盤)
逆光/坂本真綾
安定して期待。

大丈夫(初回生産限定盤)(DVD付) 大丈夫(期間生産限定盤)(DVD付) 大丈夫(通常盤)
大丈夫/花澤香菜
槇原敬之プロデュース。いつも回り込んでくる彼よりは期待。

世界中が恋をする夜(初回限定盤)(DVD付) 世界中が恋をする夜(通常盤)
世界中が恋をする夜/petit milady
変わらないんだろうなぁ。

アルバム

7/4

ISLAND
ISLAND/doa
2年10ヵ月ぶりの復活。毎年の定期リリース(年末に配信シングル、年明けにアルバム)が停止していたので不意打ちだった。こんだけ開いたのにGZCA-5274からGZCA-5282までしか品番が進んでないのが凄い。

7/11

The Only BLUE(初回生産限定盤)(Blu-ray Disc付) The Only BLUE
The Only BLUE/雨宮天
青にこだわる。TrySailソロで唯一レンタル追放にならない人。

【Amazon.co.jp限定】miwa THE BEST(完全生産限定盤)(Blu-ray Disc付)(「miwa THE BEST」オリジナルクリアファイル(Amazon.co.jp Ver.)付) miwa THE BEST(初回生産限定盤)(DVD付) miwa THE BEST
miwa THE BEST/miwa
進化や成長というよりは忙殺された感のある中でのベスト盤。2nd以降買っていたが(既に全売却)、以降レンタル。

7/18

CAST (通常盤)
CAST/KAT-TUN
機会があれば聞いてみる枠(リストに載ってるのに聞かないんですかと言われがちな枠)

7/25

歌うたい25 SINGLES BEST 2008~2017 (初回限定盤) 歌うたい25 SINGLES BEST 2008~2017 (通常盤)
歌うたい25 SINGLES BEST 2008~2017/斉藤和義
その前に「15」の方を改めて聞かねば。

TWISTER -EP-
TWISTER-EP-/NICO Touches the Walls
EPをもう1回挟んでくるか。

7/31

pure soul Anthology
pure soul Anthology/GLAY
前作は1年ズレたが再び20周年に合わせてきた。

Blu-ray

7/11

真夏の全国ツアー2017 FINAL! IN TOKYO DOME(完全生産限定盤)(2BD) [Blu-ray] 真夏の全国ツアー2017 FINAL! IN TOKYO DOME(通常盤)(1BD) [Blu-ray]
真夏の全国ツアー2017 FINAL! IN TOKYO DOME(完全生産限定盤)(3DVD) 真夏の全国ツアー2017 FINAL! IN TOKYO DOME(通常盤)(2DVD)
真夏の全国ツアー2017 FINAL!IN TOKYO DOME/乃木坂46
BIRTHDAY LIVEじゃないライブが初めて単独映像化。

7/18

THE GREATEST CLIPS 2014-2017(Blu-ray Disc) THE GREATEST CLIPS 2014-2017 [DVD]
THE GREATEST CLIPS 2014-2017/DEEN
シリーズ第5弾(第3弾はベスト初回特典のみで単独発売無し)。第1弾のイメージシルエットをここまで使い回すと思わなかったが、このシルエットは第1,2弾同時発売時の2003年のものなので15年前。右側の人がもう別人である。

勝手に2018音楽大賞~途中経過~

上半期が終わってないのに6月真ん中あたりから流行り始めてしまい6月後半の作品が不遇になりがちでお馴染みの上半期勝手にランキング。かつて上半期があるのに下半期だけが無いのは不公平だという話題が出たことから途中経過と題したはいいが、結局みんな散開して使ってるのほとんどここだけになってるじゃないか。

楽曲部門

1.シンクロニシティ/乃木坂46
2.雨あがりのステップ/新しい地図
3.嘘みたいな奇跡を/藍坊主
4.Journey/DEEN
5.ブラッドオレンジ/藍坊主
6.Lemon/米津玄師
7.Love me, Love you/Mrs. GREEN APPLE
8.お手上げサイキクス/Shiggy Jr.
9.スウィートテンプテーション/GOING UNDER GROUND
10.ドラえもん/星野源

候補曲一覧

Topaz Love/KinKi Kids
暗闇/STU48
ストロー/aiko
闘う戦士(もの)たちへ愛を込めて/サザンオールスターズ
here comes my love/Mr.Children
KISS is my life./SingTuyo
ラストロマンス/東京女子流
ONE TIMES ONE/コブクロ
イッツ・オールライト・ママ/福耳
ハロー、ハロー/坂本真綾
浴びて!光/Every Little Thing
Live Fast Die Young/miwa
アウトマイヘッド/LUNKHEAD
kissはあげない/東京女子流

かなり慌てて短時間でざっと並べたところこんな感じに。いつもC/Wばかり上の方に並べているので乃木坂46の表題曲をこんな1番上に置いたのって初めてかもしれない(「君の名は希望」を3位に置いたのが最高だったと記憶しているが…)。何かこのタイミングで最高の高みと凄みと感動を覚えた1曲。

「雨あがりのステップ」はSMAPから含めても相当久々にストレートにいい曲だなぁと思えた1曲。

藍坊主は完全復活、DEENもベスト盤の新曲に外れ無しを継続。

「Love me, Love you」は最近あまり聞かないブラスポップナンバーとして本当にハッピーでインパクトがあったなと思う。

Shiggy Jr.はいつになくガツンとしていてロックバンドとしての意地を見た。

アルバム部門

1.木造の瞬間/藍坊主
2.二重螺旋のまさゆめ/Aqua Timez
3.KICK UP!! E.P./Shiggy Jr.
4.新空間アルゴリズム/スキマスイッチ
5.僕だけの君~Under Super Best~/乃木坂46
6.二十歳のモーニング娘。/モーニング娘。20th
7.ENSEMBLE/Mrs. GREEN APPLE
8.走り出す瞬間/けやき坂46
9.ROCK GOES ON/相川七瀬
10.BIG YELL/ゆず
11.BEST HIT AKG 2(2012-2018)/ASIAN KUNG-FU GENERATION

藍坊主は文句なしの名盤。上半期唯一の明確に名盤と言い切れる名盤

Aqua Timezはこれで最後というよりは次へ向けての1作といった印象があったので前作のようにやりきっての名作という印象にはもう1つ届かず。

Shiggy Jr.は色々やりすぎて正直迷走気味だったが、リード曲「お手上げサイキクス」でガツンとロックした後は、シティポップの範疇になんとなく収まりそうな感じの落ち着きつつオシャレな曲調でグッと印象が統一されてきたので、初めてちゃんとした軸を感じたアルバムになった。

Mrs. GREEN APPLEはこれで3rd、まだ進化が期待できる感じがよかった。

相川七瀬は前作に続いてパブリックイメージ通りのロックをそのままやっていて、全盛期からそのまま聞くとなんもかわってねーとか言われそうだが、何気にストレートにパブリックイメージのロックなオリジナルアルバムは10年前後出ていない時期があったので、今は聞きたいところを素直に聞かせてくれるのが嬉しい。

マイブレイク部門

1.藍坊主
2.Mrs. GREEN APPLE
3.Shiggy Jr.

藍坊主は完全復活による再ブレイク扱い。

Mrs. GREEN APPLEはこの上半期で唯一メジャーでのフルアルバム3作を全部聞くくらいには好感触な純然たる20代前半の若手バンド。電子音多用は少しついていけないところもあるが、そもそもずっと数歳以上年上のミュージシャンに共鳴・感動してきたわけで、今この年齢になって10歳以上年下のミュージシャンに対して全てがしっくりくることはもう未来永劫無いと思うのでこれでいい。

Shiggy Jr.はいいんだけど軸足が全く定まってなくてあまりになんでも節操なくやりすぎて印象が固まってこなかったんだけど、ようやくここで軸が固まってきた感じがする。ただなんか、いつの間にか注目の若手扱いから外されてるっぽいし、ネクストブレイク扱いしてたリスナーが総じて離れたっぽいのでかなり手遅れっぽい気も…。

サザンオールスターズ キックオフライブ 2018「ちょっとエッチなラララのおじさん」 ライブビューイング

40周年を迎えた6月25日、26日にNHKホールで行われたサザンオールスターズ キックオフライブ 2018「ちょっとエッチなラララのおじさん」。2日間しか無い上にNHKホールというプレミアライブは速攻完売したが、2日目である26日公演は全国映画館でのライブビューイングが決定。

発売から数時間後、そういや埼玉近くであるのかな?と思ったら浦和と新都心であることが発覚。とりあえず購入を試みたところ、買えたので行ってみる事にした。サザンのライブは初めてだが、それ以前にライブビューイングというものが初めてだ。ライブビューイングとはいったいどのような空間なのか。 「サザンオールスターズ キックオフライブ 2018「ちょっとエッチなラララのおじさん」 ライブビューイング」の続きを読む…

斉木楠雄のψ難

2017年10月公開。
ジャンプ漫画の実写化。2015年夏に実写映画化が発表されるもそのまま続報が無くなり、やがて今度はアニメ化が発表され16年7月にはアニメ化された。実写映画は頓挫したかに思われたが話は進んでいるとされており、結局発表から2年以上経過した2017年10月公開となった。

原作の文化祭のエピソードを軸にしてオリジナル要素、原作の各要素を繋ぎ合わせたストーリー展開となっている。レギュラーキャラクターでも削減されたキャラクターがいて、映画公開に合わせて原作漫画にてネタ(映画に出れなった面々がインタビュー形式でその思いを語る)として扱われた。

見た目は忠実だが…

ストーリー自体はほぼあってないような感じで、緩いギャグ映画といった装い。ビジュアル面はかなり原作のキャラクターに寄せているので、見た目における「斉木楠雄のψ難」っぽさはかなりそのままなんだけど、各キャラクターは一側面のみをブーストさせたり、似てるの見た目だけだったり差が激しい。

山﨑賢人の斉木はほぼそのままだが、原作・アニメ共に喋っているところを映さずにモノローグ進行というところは破って普通に喋る。ローテンション感もほぼそのままではあるが、同じようなトーンで喋らせればそれはアニメで喋り倒している神谷浩史の方が圧倒的にうまいとはどうしても思ってしまう。

ヒロイン照橋心美を演じた橋本環奈は何故かやたらと顔芸を連発する顔芸ハイテンションキャラになっており、ブスネタが好きな監督福田雄一らしいというか、カワイイ橋本環奈がすさまじい顔芸でをするというギャップで笑いを取りに行く方向。良くも悪くも橋本環奈のただ美形なだけじゃない顔芸を拝めるのが今作の最大のポイントになっている…がさすがに最後まで連投しすぎて飽きる。照橋も今作ではモノローグが非常に多いが、橋本環奈は思いのほかハスキーで全盛期の遠藤久美子に近い声なので斉木同様にどうしてもアニメで喋っている茅野愛衣の方が圧倒的にうまいと思ってしまう。差別化のためにハイテンションや顔芸でアレンジしたのかも。

新井浩文による燃堂はそのビジュアルの完成度(特殊メイク)がすさまじくて公開前から話題になっていたが、いざ喋ってみると…なんかテンション感が違う。ただ暗い声で喋ってるだけでテンションも低く、燃堂らしいとぼけたアホっぽさが全くないのは予想外だった…。これに関してはアニメの小野大輔があまりに燃堂として完成されすぎていたのもあるか。

吉沢亮の海藤は中2病で独壇場となっていて上手い事は上手いんだけど、実写でこれだけ延々見せられるのはちょっとイタすぎて辛い。実はビビりだとか気弱だとかその割に誰より友情に熱くていい奴だとか、中2病ネタキャラながらも実は作者にけっこう大事にされている感のある海藤のその他の要素が映画ではオールカット…。

賀来賢人の窪谷須は話の都合上で伊達眼鏡ではなく近眼扱いされた以外はほぼそのまま好演。

笠原秀幸による灰呂は笠原秀幸自体に熱血要素があまり無いし、元々修造キャラだったのでなんか他にいなかったのか。ていうか笠原秀幸って99年の映画『GTO』で主要生徒やってた役者で、2013年に『BAD BOYS J』でも不良生徒やってて驚いたのにまだ高校生役で出てきたのが驚き。

両親を演じた田辺誠一、内田有紀もほぼそのまま。蝶野を演じたムロツヨシと校長を演じた佐藤二朗は福田雄一御用達な感じでやっぱりいる…っていう感じではあったが、ムロツヨシは割となりきっていたし、ヨシヒコで顕著だったようにほとんどまともに演技せずにボケ倒してふざけ倒す芸風が酷くなってきた佐藤二朗はほとんど出番が無かったのでかなりふざけようとはしていたが目立たなかったので良かった。

個人・個人・個人で交流が全くない

そんなわけで各キャラクターはイメージ通りにしつつ適度にアレンジ。先にアニメ化されてしまった弊害もあり、実際に喋ってみたら見た目寄せたのに中身が追いついてない…と思ってしまうところが多々出てきてしまったのは仕方が無いか…。

結果、良くも悪くもないが大して盛り上がりもしないままに各自が個人個人でだけ爪跡と笑いを残して終わる、という何もかも個人・個人・個人な話で終わってしまいほとんど印象に残らなかった。

原作にしてもアニメにしても各キャラの個性は強いがもう少しキャラ同士の交流があったり、斉木にしてもモノローグで「やれやれ」と嫌がっていながらも実際は悪くないと思っている…といった前面には出さないながらも一貫したトーンが確実に全体に貫かれていてここぞという時やエピソードの締めの時にそれが活きてくるのに、この映画にはそれは全くない。各自が各自濃いキャラで自分勝手にやっていて全く交流が無いのでそこが決定的だったかなと思う。

★★★☆☆

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