13thSg 夢であるように

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13thSg 夢であるように

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1997年12月17日
前作から4ヶ月ぶり。ジャケットは池森ソロで裏ジャケはテイルズ仕様。中のCDのトレイ下部分にメンバー4人のカラー写真が掲載されているが、池森写真はジャケットと同じカットが使い回しになっている。

前作よりさらに下げた初動3万台でついにトップ10落ち初登場14位となり、デビューからの連続トップ10入り記録は途絶えた。しかし15位→13位→15位→17位…とトップ20に居座るロングヒットとなり、最高位を13位に更新、13週ランクインして23万枚を突破。3作連続売上上昇にして、人気低迷期の起死回生のロングヒットとなった。

夢であるように

作詞:池森秀一、作曲:DEEN、編曲:池田大介
プレイステーション用ゲーム『テイルズ オブ デスティニー』主題歌。テイルズシリーズとしては2作目でスーパーファミコンからプレイステーションへ移行し、OPムービーと共に楽曲がかかる仕様となった事もあり、ゲームのヒットと共にゲームユーザーにも親しまれて人気の高い1曲へと成長したようだ。2006年にPS2へ移植、2008年にディレクターズカット版(PS2)も発売されたが交換せずに一貫して使用された。宇津本の知り合いを通じて話があって決まったタイアップとされている。メンバーはタイアップを受けての曲作りを進めていたもののゲームには疎かったので思った以上に凄いプロジェクトと人気だったので驚いたとも語っている。

初の作曲DEEN名義となっているが、サビのメロディーは宇津本直紀が作曲したというのが定説になっている。宇津本直紀のTwitterプロフィールでも「未来のために」「夢であるように」の2曲を自身の作曲として書いている。単独で作曲したシングルはこの2曲ではなく「SUNSHINE ON SUMMER TIME」だし、作曲作品は他にあるのにわざわざDEEN名義作曲の「夢であるように」を載せているという事はそれだけ自分の作ったメロディーが重要な部分に採用されているという事なんじゃないかなと。メンバーの証言だとサビのモチーフを宇津本さんが持ってきて山根さんがピアノを弾きながら4人で広げていったとされる。

池田大介による編曲が完璧すぎるのもあるが、幻想的なサビ前までのピアノの音色、抑えた演奏ながらも存在感のあるギター、絶妙なドラミング、脂の乗った全盛期なボーカル…と4人それぞれがそれぞれの役割を最善にこなしている奇跡の名曲。前述のようにサビの歌詞が「さよならも言わないで~Rain~」Aメロの使い回しなのは御愛嬌だが、ゲームの世界観に寄せすぎていないのも絶妙だったと思う。2008年「永遠の明日」でテイルズと再コラボを果たした際はそうでもなかったが、パチスロテイルズ以降はゲーム世界っぽい非現実的な歌詞が回を追うごとに強くなっていってしまうが、当時はそんなに凄い人気ゲームだと分かってなかったというのは良かったのかも。

前作をコナンで聞いて、この曲が『CDTV』でロングランしているのを見て徐々に”小6の時に「ひとりじゃない」歌ってたあのDEEN”が気になり始めていたが、テイルズはやっていなかったのでどっちかというとテイルズをやっている同級生の間で盛り上がっている感じもあったかな…。「このまま~」「瞳そらさないで」「ひとりじゃない」と今作は知名度100%だったし、この曲が筆頭、次が「ひとりじゃない」とかだった。

声変わり以降、Break6,8では演奏しなかったが(Break7で演奏するも未映像化)、2004年野外ライブで演奏してからはライブの定番曲として再定着した。何故か「MY LOVE」と並んで原曲キーを貫き続けていたが、さすがに高音が厳しかったのか、2008~2010年頃まではサビ2ヶ所で裏声を使用していた(1番だと”何度も”の“ども”と”僕の”の“くの”の部分)。他の曲と比べて低いわけではなく、むしろサビの張り上げとかけっこうきついと思うんだけど裏声に変えてまで原曲キーだった事にはやはり強いこだわりがあったように思う。

あとそれ以外には長年のサポートドラマーだったHIDEのドカドカドラムがメチャクチャ気になったのもこの曲で、Break11の頃とか声量が落ちているのにドッカンドッカン叩いて音響もデカすぎるので他の演奏が聞こえないっていう…。最終的に早々に一線を退いた宇津本直紀よりもHIDEの方がドラマーとしての技量は確実に上回っていたとは思うんだけど、この曲のドラマーは宇津本直紀が1番だったなと思うし、パワータイプのHIDEのプレイスタイルとの合わなさが際立つ曲だったなとはなんとなく思うところがあった。2人になってドラムが矢野顕太郎、北村望に交代になってからはドカドカも落ち着いていて改めてそう感じた。

発売20周年時に爆速3日で書き上げたという精度の低い発売20周年記念 DEEN『夢であるように』~Many Times Negattayo~』はこちら
★★★★★
1stベスト『SINGLES+1
サントラ盤『テイルズ オブ デスティニー サウンドトラック』(テイルズ オブ デスティニー Version)
2nd(1stバラード)ベスト『Ballads in Blue The greatest hits of DEEN
3rd(セルフカバー)ベスト『The Best キセキ』(キセキ Version)
5thベスト『PERFECT SINGLES+
1stライブアルバム『DEEN at 武道館~15th Anniversary Greatest Singles Live~』(2008年武道館ライブ)
2ndライブアルバム『ALL TIME LIVE BEST』(2009年武道館ライブ)
12thアルバム初回特典2ndバラードベスト『Ballads in BlueⅡ~The greatest hits of DEEN~』(キセキ Version)
13thアルバム『マリアージュ』DISC-2『Triangle Cover Album』(Triangle Cover Version)
6thベスト『DEENAGE MEMORY
BOX『PERFECT ALBUMS+1 20th Anniversary』PREMIUM DISC(テイルズ オブ デスティニー Version)
7thベスト『DEEN The Best FOREVER ~Complete Singles+~
47thシングル『ミライからの光』通常盤のみC/W(パチスロ テイルズ オブ デスティニー Version)
8th(ラブソングセルフカバー)ベスト『Ballads in Love The greatest love songs of DEEN』(Ballads in Love Ver.)
8th(ラブソングセルフカバー)ベスト初回盤DISC-2『Premium Instrumental Album』(featuring 佐々木史郎)(Instrumental)
20thアルバム初回生産限定盤のみDISC-2『DEEN WINTER SONG PLAYLIST mixed by ☆Taku Takahashi (m-flo)』(キセキ Version)
9thベスト『DEEN The Best DX~Basic to Respect~』(Studio Live 30th Ver.)

C/W 海の見える街~Indigo days~

作詞:池森秀一、作曲:宇津本直紀、編曲:池田大介
1stアルバム『DEEN』収録曲「FOR MY LIFE」で歌われていた“海の見える街”がタイトルとして再登場する望郷系バラード。後半はドラムも入るが終始アコースティックテイストで進行し、ノスタルジックな雰囲気。久々に戻った故郷の景色を見ながらもうここで過ごしたあの頃には戻れない事を実感するという感傷的な内容になっていて“忘れ物をしたままいつか季節は過ぎて”という感覚は確かに大人になって時々思う感覚に似たようなものがある。「FOR MY LIFE」では現実に打ちのめされそうになりながらも前向きに頑張っていつか君を迎えに行くよという若さが全開で出ていたが、今作での2人はもうとっくの昔に過去になっていて戻れないものとなっている。この曲が続編というわけではないんだけど、同じ”海の見える街”を故郷とした楽曲でデビューからの4年の月日と20代終盤へと年齢を重ねていく変化がとても良く出ている1曲だと思う。

そこそこな人気曲で『Ballads in Blue』投票では13位までのボーダーで14位という次点落選となり惜しくも収録されなかった。ライブでほとんど披露していなかったものの『ALL TIME LIVE BEST』では唯一の2回収録を果たし、未公開だった1999年横浜アリーナでのアコースティックメドレー(4曲)の中の1曲として収録されたのとは別にこの時点で唯一単独披露で選択可能だった2008年のBreak13ツアーでのアコースティックコーナーでの久々の演奏音源も選曲された。1999年横浜アリーナでは宇津本直紀も参加しているのが貴重だ。ライブでレア曲なのは変わらないもののこの扱いだったためか、マニアックナイトシリーズでは披露されず、2017年Break17では”Best of マニアックナイト”と”ヒット曲満載のLIVE JOYの集大成”の2daysのうち後者の方でアコースティックコーナーで演奏された。
★★★★☆
1stC/Wベスト『Another Side Memories~Precious Best~
2ndライブアルバム『ALL TIME LIVE BEST』(1999年横浜アリーナAcoustic Medleyの1曲)
2ndライブアルバム『ALL TIME LIVE BEST』(2008年Break13ライブ)

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