年明け早々に宇津本直紀脱退が発表され、DEENは3人となった。以後3人時代が2018年3月まで長きにわたって続く。
2000年は本格的なセルフプロデュースでのアルバム制作も実現し、Break4以上のロングツアーBreak5を行うなど1999年の延長にある方向性だったが、2001年は一転してDEENとしてはバラードベスト発売程度でソロ活動が行われるも表立った活動があまりない期間となった。沈黙を経ての2002年前半はカバー展開を行った。この間に声が激変していた…。
- 20thSg Power of Love
- 4thAl 'need love
- LIVE JOY-Break5~'need love~
- 2ndCl Classics Two SEPIA 秋桜~more & more~
- 21stSg 哀しみの向こう側
- LIVE JOY-Break5~Fly to the Wonder land~
- ANOTHER LIFE/SHU
- 2ndBest Ballads in Blue The greatest hits of DEEN
- A SURVIVED SCARCROW/田川伸治
- Another Life
- 2001年 Other Works(Dreams of Asia J.V,For You,Bridge~愛の言葉 愛の力~)
- 22ndSg 見上げてごらん夜の星を
- 1stCover 和音~songs for children~
- 23rdSg 夢で逢えたら/DEEN&原田知世
- DEEN Classics Unplugged Live 1st String~和音~
20thSg Power of Love
2000年4月19日
4thAl ’need love
2000年5月24日
LIVE JOY-Break5~’need love~
2000年7月8日~10月31日 全45公演
収録作品:21stシングル『哀しみの向こう側』C/W(「Soul inspiration<in Break 5>」)
VHS/DVD『on&off>tour document of ‘need love』
ライブベスト『ALL TIME LIVE BEST』(「蒼い戦士たち」CD化)
DVD『DEEN LIVE HISTORY-20th ANNIVERSARY-』(4曲収録のうち「Memories」初収録)
LIVE JOY史上最長ロングツアー。『’need love』を引っ提げてのツアーだったが、ツアー中に『Classics Two SEPIA 秋桜~more & more~』が発売され、ツアー後に発売された『哀しみの向こう側』には早くもライブ音源が1曲収録された(後の映像化とは別日)。「秋桜~more & more~」、「哀しみの向こう側」共に発売に先駆けてツアー途中でセットリストに加わっている。
宮野和也(Bass)はそのまま、『’need love』レコーディングに続いて藤沼啓二(Drums)、さらに佐藤唯史(Percussion)がサポート参加した。このツアーでは基本のステージ構成が少々変わっていて中央にドーンと階段が設置されていてメンバー3人は前に、その背後の階段の両サイドで客席からはやや見えにくい奥まった位置にサポート陣が配置されていた。このため映像ではサポートメンバーの姿がほとんどまともに映っていない。
まとめて映像化されたのは終盤(38~41公演目)の渋谷公会堂公演と思われるが、2000年10月13,14,18,19日…となんと4日間も公演を行っている上、同じ曲中で別日の公演に差し替える(衣装が変わる)ミックス編集が施されているため、どの日の公演なのかは正確には不明。2001年『on&off>tour document of ‘need love』だが、ドキュメント&インタビューパートとライブからの抜粋編集映像であったため未収録となった曲が多い。『ALL TIME LIVE BEST』の投票枠では未収録の楽曲もリスト入りしていたが、既に映像化されている「蒼い戦士たち」が選曲されただけで未映像化音源は1曲も当選せずお蔵入りのままとなった。
『DEEN LIVE HISTORY-20th ANNIVERSARY-』では「Teenage dream」「Power of Love」「哀しみの向こう側」が再度収録され、加えて「Memories」が初収録となった。
これ以前の曲を原曲キーで歌えていたしばし最後のツアーとなり(2018年以降復活)。残されたツアー終盤の渋谷公会堂公演で声に異変が生じている様子はないが、横浜アリーナと比べるとややキンキン気味というか薄めの歌声になってきているのかな…という気はしなくもない。
長すぎて後に修行のようなツアーだったと振り返られている。あまりにしんどかったためかこれより後はLIVE JOYにおいては基本15公演前後、時々もう少し増やすが決して20本は越えない、時には10公演にも満たない短い行程となるなど1ツアーのライブ本数が大激減しており、今後の在り方を見つめ直すような過酷なツアーだったのは確かなようだ。翌2001年は一切ライブを行わず、2002年にライブを再開した時はこれ以前の曲は軒並みキー下げで演奏するのが基本となり、歌い方も大きく変わっていったためこのロングツアーによる酷使が響いたと考えるのが自然ではあるが…一貫して池森さんが喉を壊したという証言をした事は1度も無く、キー下げや2018年にキーを戻した理由等も不自然までに一切触れた事は無い。曲によって歌い方を変えた等のニュアンスに留まっている。
2ndCl Classics Two SEPIA 秋桜~more & more~
2000年9月13日
21stSg 哀しみの向こう側
2000年11月15日
LIVE JOY-Break5~Fly to the Wonder land~
2000年12月31日 スペースワールド ビッグバンプラザ(福岡)
カウントダウンライブ。ツアー本編は10月31日で終わっており、2ヶ月ぶりのライブとなるがこれもBreak5の一環として開催された。サブタイトルから「’need love」が外されているが、セットリストはほぼ共通のものだった模様。
前年に続いてカウントダウンライブは地方開催。2017年末のカウントダウンイベントで閉演した宇宙をテーマにした遊園地内にあるメインステージという随分と変わった場所で開催されており、当時はこんな説明をしていた。ライブチケットを購入するのではなくスペースワールドに普通に入園券を購入して入場し、園内で当日朝10時から1300枚程度の整理券が配布されるという形だった。整理券は別料金ではなく、入園料だけで良かった模様。
つまりこのライブを見るには大晦日に福岡のスペースワールドまでに出向き、朝から園内に入場して朝10時からの整理券1300枚配布を早い者勝ちで入手し、夜22時30分開始(開場は2時間半も前の20時)までひたすら時間を潰す必要がある(手にスタンプを押しての再入園が可能とされている)というそれはそれでハードなものだった。それ故かあまりネット上にも記録が残っていない。普通に行けば原曲キー最後のライブとなっていたはずだがツアー本編終了から2ヶ月の間で状況がどうだったかは不明である。
ANOTHER LIFE/SHU
2001年5月9日
2ndBest Ballads in Blue The greatest hits of DEEN
2001年6月6日
A SURVIVED SCARCROW/田川伸治
2001年6月6日
ギターインストでのソロ1stアルバム。DEENでの翌年以降の起用に先駆けて1曲だけドラムを小林秀樹(HIDE)が担当していた。
Another Life
2001年7月
2001年 Other Works(Dreams of Asia J.V,For You,Bridge~愛の言葉 愛の力~)
22ndSg 見上げてごらん夜の星を
2002年1月30日
1stCover 和音~songs for children~
2002年3月6日
23rdSg 夢で逢えたら/DEEN&原田知世
2002年5月22日
DEEN Classics Unplugged Live 1st String~和音~
2002年5月24日~6月7日 全7公演
収録作品:VHS/DVD『on&off 2002 document of unplugged live&recordings』
ライブCD『ALL TIME LIVE BEST』(「少年」ライブ音源)
『和音~songs for children~』を引っ提げてのツアー。初めてLIVE JOY以外の新シリーズを立ち上げてのツアーでLIVE JOYとは趣向を変えたアコースティックサウンド主体の編成。宮野和也(Bass)は引き続き参加、HIDE(Drums)は初参加で以降2018年まで固定サポートとなった。加えて仙道さおり(Percussion)、林正樹(Keyboards)、伊藤由貴(Violin)、そしてコーラス隊4名(福富英明、Ko-saku、太田美帆、入日茜)という大所帯であった。Ko-sakuと入日茜はこの後Break6~8まで帯同した。
二部制となっていて、1部では『和音』収録のカバーを中心に座ったまま静かに鑑賞するような構成で山根・田川のソロコーナーも初めて用意され、2部はアコースティックでリアレンジした既存のオリジナル曲中心という構成だった。東京国際フォーラム ホールCでの6月6,7日のラスト2daysでは宗次郎(6日)、塩谷哲(7日)、原田知世(両日)がゲストとして登場。
『on&off 2002 document of unplugged live&recordings』で6月6,7日公演の模様が映像化されているが、『on&off>tour document of ‘need love』を踏襲したタイトルになっているように今回もドキュメントとライブ映像を織り交ぜた内容となっていて、収録されなかった曲も多い。一風変わったツアーであったためか、後年の『ALL TIME LIVE BEST』では「少年」(アンコール最終曲)が選曲されたのみでリスト入りしていた未発売音源は当選しなかった。
しかし新シリーズを見越して1st Stringと銘打たれていたものの、2ndが実現することはなかった。ClassicsというからにはClassicsシリーズのシングルも少し意識してアナザーサイドを見せる作品群での通常とは異なるライブツアーのシリーズとして意識していたのかもしれないが、Classicsシリーズ自体もしばらく止まって当初掲げていた四季すら2007年に再開するまで2作で止まったままだったし…。
そうこうしている間に2012年に2度目の47都道府県ツアーを開催しようとした際にタイトル発表後に“UNPLUGGED”商標問題が発覚、急遽タイトルを変更した際に過去に”UNPLUGGED”を使用していたこのツアーの公式サイト上の表記を緊急で『和音ツアー』に書き換え、『on&off 2002 document of unplugged live&recordings』は公式サイト非掲載となった。この措置は公式サイト上のみでDVDが廃盤になったわけではない。紙媒体においては(ベスト盤等のディスコグラフィーやバイオグラフィー)においては全て当初のタイトルのままきちんと掲載されている。
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