2ndアルバム『FIELD OF VIEWⅡ』

ZAIN前期(1995-1997)

2ndアルバム『FIELD OF VIEWⅡ』

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1996年10月2日
初登場4位を記録して30万台後半の売上を記録したが、これは3シングルの売上のほぼ平均に近い数字だった(「ドキッ」で平均下げているので「ドキッ」以外の2シングルは下回っている)。今作リリースと前後して(初日公演は発売前)初のライブツアーLive Horizon Ver.1が開催された。この経験があったためかソロになってからの浅岡雄也もアルバム2枚リリース後に初めてツアーを開催、その際にアルバム2枚出さないとライブできないからね(1枚10数曲だと曲数が足りないので)とコメントしていた。なおブックレット前半が全部写真で実質フォトブック状態という唯一の構成になっている。

Rainy Day

作詞:浅岡雄也・小田佳奈子、作曲:多々納好夫、編曲:徳永暁人
その場でセッションが始まったかのように演奏が始まるが、徳永暁人の編曲になって前作よりもギターが前面に出てロックバンド色が強くなった。アルバム再生したらいきなりシングル曲を越える名曲が出てきて驚いた。直球のラブソングとちょっと現実見えたけど信じて夢を追いかけるぞ系の応援歌が並んでいて似たような方向性の歌詞が多い今作の中では君への思いを抑えて友達のままでいようとする心情を歌った今作の歌詞はなかなか新鮮でもある。
★★★★☆
2ndアルバム『FIELD OF VIEWⅡ

Last Good-bye

3rd Last Good-bye
3rd Last Good-bye 95年11月13日 1stアルバムからわずか1ヶ月での発売。初登場3位を記録したものの2週目に22位に吹き飛ぶという驚異的なランクダウンを記録して大失速。今でこそ珍しくもないが当時の3位→22位はしばらく...

ドキッ

5th ドキッ
5th ドキッ 95年5月20日 初登場4位から25万枚のヒットを記録した5番ヒット作。今作まで5作連続トップ10入りしたがこれが最後のトップ10ヒットとなった。またメンバー作曲による初のシングルとなった。 公式に今作でベースの新津健二が加...

Growin’ Love

作詞:小田佳奈子、作曲:多々納好夫、編曲:徳永暁人
シングル2曲を挟んでいるのに全く劣らないロックなラブソング。この曲もバンド色が強く、演奏の盛り上がりとメロディーの盛り上がりが相乗効果で盛り立てていると思う。少し現実に疲れを感じている主人公が君との愛を育んでいこうとする心情が歌われているが、Aメロ部分での“たやすく夢を口にできたのは優しい他人(ひと)達に囲まれていたから”というのは学生を終えてからより強く実感できる言葉じゃないかと思う。このアルバムの中では1番の名曲(2番は「Rainy day」)。
★★★★★
2ndアルバム『FIELD OF VIEWⅡ

DAN DAN 心魅かれてく

4th DAN DAN 心魅かれてく
4th DAN DAN 心魅かれてく 96年3月11日 初登場4位から50万枚を突破した3番ヒット作。ドラゴンボール人気により現在は「突然」に続く代表ヒットとして扱われるようになっている。 今作のジャケットは安部潤が抜けた3人体制。新たに作...

Wake up!!

作詞:牧穂エミ、作曲:浅岡雄也、編曲:徳永暁人
現実にぶちのめされそうになっているが自分を奮い立たせてそろそろ本気出そうぜ!(超訳)という若い社会人への応援歌。““自由が欲しいよ”と叫んだ過去(ころ)が きっと一番自由だったね だけどそれを教えてくれたのは 今日まで重ねた月日”というフレーズはまさに自由が欲しいと叫んでいた中高生の頃に聞いていたので、当時はイマイチ歌詞の意味を実感していなかった。やがて時を経てすべてにおいてではないが、それでも精神性において自由が欲しいと叫んでいたあの頃が確かに1番自由だったように感じた。そしてそれが分かったのも確かにそこまで重ねた月日だった。普遍的な事だったのかもしれないがとても印象的な言葉の1つになった。

PVがけっこうはじけていて冒頭のバイオリンを小橋が弾いていたり、4人横並びになって笑顔全開でポーズ決めながら歌っていたり、全員でパートチェンジして演奏していたりと全PVの中で最も楽しそうな内容なのが印象的。
★★★★☆
2ndアルバム『FIELD OF VIEWⅡ

PROMISE YOU

作詞作曲:浅岡雄也、編曲:池田大介
壮大なラブバラード。浅岡曲ではソロになってからのメジャー時代に特にラブバラードが多くなった印象があるが、FOV時代の浅岡ラブバラードの中では早くも最高傑作にして到達点的な1曲だと思う。ひたすら直球な愛情と直球な歌唱がそのままストレートに刺さる。声質を最大限生かしたバラードだ。
★★★★☆
2ndアルバム『FIELD OF VIEWⅡ

Believe myself

作詞作曲:浅岡雄也、編曲:徳永暁人
追われる日々に少し疲弊を感じつつある主人公が幼き日の初心に帰ってやりたい事をやろうと決意する自分を信じて夢へ進もうという自分応援歌。
このアルバムでは他の曲でも現実を理解しながらも夢へ進もうという事を歌った似たような曲が多いのでどうしても印象被りは否めない。恋人も友人も出てこないで自分の感情のみという他の要素が一切無いのはアルバムにおいても今作のみだがこれだけだとさすがにちょっと軽すぎる感じはしてしまう。バンドの勢いは他の曲以上にグイグイ出してきていて盛り上がりはするんだけど(実際、ギターソロを縦にして弾いたり、ベースをハネさせたりして弾いているという)、似たような応援歌が連投されすぎているので、アルバム後半をやや単調だと感じてしまうのも割とこのあたりでの印象に引っ張られているところがある。
★★★☆☆
2ndアルバム『FIELD OF VIEWⅡ

夢見続けて今も

3rd Last Good-bye
3rd Last Good-bye 95年11月13日 1stアルバムからわずか1ヶ月での発売。初登場3位を記録したものの2週目に22位に吹き飛ぶという驚異的なランクダウンを記録して大失速。今でこそ珍しくもないが当時の3位→22位はしばらく...

The way of my Life

作詞作曲:浅岡雄也、編曲:徳永暁人
「夢見続けて今も」を挟んでまさかの3連続夢を追いかける応援歌。今作の中でも最もアッパーに駆け抜けていくので特に勢い先行な印象が強い。ただ歌詞は「Believe myself」よりは深みがあって、ある程度のこれまでの反省の思いや、”最近まで遊んでいた友人も就職した”が、守っていたい何かがあるからみんな必死だと一定の理解も示していて、それでも自分は夢中になれる何かを探していくんだという考え方になっているので何が何でも俺は夢に生きるんだというわけでもない。ここまで応援歌連発でなければ恐らくもう少し人気曲になっていたし、アルバムの最高潮になっていたように思う。あと10代の頃にやたらこの曲にハマったのは“夢中になれる「何か」”が見つからないからそれに対する憧れだったのかもなぁ…と思う。どうやって探すものだったんだろうね。
★★★★☆
2ndアルバム『FIELD OF VIEWⅡ

君の声が聴きたくて

作詞作曲:浅岡雄也、編曲:池田大介
ほとんどピアノ伴奏だけで1曲通しているので実質ソロに近く、高く通る歌声を生かした直球の高音バラード。「PROMISE YOU」と違い大きな盛り上がりは無いがメロディーの強さがあれば、なんなら多少弱くても声が強く響くのでこの手のバラードなら無敵だなぁと思う。

なおライブにおいてはどうやら普通にバンドアレンジにして演奏されていたようで、『FINAL LIVE“Live Horizon-SUPERIOR 2002”~Gift of Memories~』に収録されている過去のライブ映像ダイジェスト内で一部のみだがこの曲をバンド演奏している様子を見る事ができる。
★★★☆☆
2ndアルバム『FIELD OF VIEWⅡ

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