5th ドキッ

ZAIN前期(1995-1997)

5th ドキッ

B00005F5LS
95年5月20日
初登場4位から25万枚のヒットを記録した5番ヒット作。今作まで5作連続トップ10入りしたがこれが最後のトップ10ヒットとなった。またメンバー作曲による初のシングルとなった。

公式に今作でベースの新津健二が加入。しかしジャケットだけ見るとなんの情報もなく、今作よりしれっと見知らぬ人が加わって4人組に戻っているといった状態で特にメンバー表記は無い。それどころか前作で登場したバンドのロゴマークをそのまま使用しているのでよく見ると3人表記のままになっていたりする。かなり小さくて文字の判別は不能だが2段のうち下段が短いので新津の名前が入ってない3人仕様のままと分かる(次回作でロゴが4人仕様になった際は下段の方が長くなっている)。

新津の加入は安部潤の紹介…という事になっているが、キーボードのメンバーが後任にベースのメンバーを紹介したというのにどんな事情があったのか、そもそも新津健二と安部潤に交流があったのかは良く分からない。浅岡雄也と安部潤が脱退後も交流が続いていて解散ライブへの安部潤の出演やその後のソロ活動への参加があったとか繋がりが分かるエピソードはあるが…。正直なところスーツ姿の好青年たちという4人並べた時のスラッとしたビジュアルイメージを優先してメンバーを交換させたという会社の冷酷なまでのプロデュースワークだったんじゃないかとも

今作のジャケットは『BEST OF BEST 1000』『FIELD OF VIEW BEST HITS』のジャケットにも流用されている。

全シングルで今作のみC/Wのカラオケバージョンが収録されている。何故今作だけそうなったのかは不明だが、今作で930円→1000円に70円値上げしており、値上げしたのが理由だったのかもしれない。とはいえ1000円のまま次回作から表題曲のみカラオケ収録に戻ってしまうが…。

ドキッ

作詞:山本ゆり、作曲:浅岡雄也、編曲:葉山たけし
ANA’S沖縄キャンペーンCMソング。初夏の爽やかさを押し出した楽曲でまさに夏の晴天の下を思わせる陽の空気が全開。初の自作A面採用となったが作曲のみで作詞は採用されず(浅岡作詞Ver.もあったようで「夏の約束」というタイトルだったらしい)、作詞は山本ゆりという謎の人物。マジで謎の人でこれ以外にDEEN「LOVE FOREVER」の作詞にしか登場していない。なおこのようにボーカルが作詞しても採用されなかったとか、急に別の作詞になったとかいうのは当時のB社では日常茶飯事の判断だったようで、DEENボーカル池森秀一も後年そのような事を語っている。かと思えば大黒摩季の作詞は後でビーイングスタッフったりしているので、作詞の才能を評価していたという坂井泉水や上杉昇、三枝夕夏などは別格としても様々なイメージ等も考慮してプロデューサーが判断していたという事かも(なんで坂井泉水と上杉昇に三枝夕夏が並ぶんだと思われるかもしれないが元愛内里菜さんの暴露話によれば三枝さんの歌詞を参考にしろと高く評価していたらしいので…)。

今作なかなか不思議な歌詞構成になっていてサビ以外では日常や人生の悩みなどどちらかというと生きる事について歌っているのにサビになると突如一直線に太陽の下ではしゃいでいる君眩しくてドキッとする(雑訳)という歌詞に変わってしまう。色々日常で悩みがあるけどここに来れば(タイアップ的に沖縄に来れば)そんなことはどうでもよくなって君一直線になる、という旅先での解放感をサビで表現しているのだろうか。それにしても切り替え凄すぎるだろ…。こんな風に旅に出るだけで気持ち切り替えるとかできないので正直この歌詞にはついていけないところがある。

爽やかではあるしそれなりにいい曲ではあるんだけど、ここまでの圧倒的なヒット曲に並べると一段弱いのは否めないし、この時点での自作ではこれが1番良かったというわけでもなく、個人的は2ndアルバムで好きな曲を並べると下から1,2番が今作と「Last Good-bye」になってしまうので、どうにもシングル曲としてはあまり好きになれない曲だったりする。夏が来たなーって感じはするし、アルバムに入っている1曲であれば普通にいい曲ではあるんだけど…。

何故か『SINGLES COLLECTION+4』の続編的なベストアルバムだった『FIELD OF VIEW BEST fifteen colours』に「突然」と並んで重複収録され、宣伝文句にも“「突然」「ドキッ」から「Beautiful day」までを凝縮したメモリアル・ベスト”目玉曲扱いされていたが果たしてこの曲にそこまで引っ張れる知名度が残っていたかは不明。たぶん1st~7thまでで自作なのが今作だけだったから選曲したんだとは思うけど…。

T-51 未発表テイクは前作同様にドラムの音色が異なっているところに違いがある。下記視聴音源でもタンッという響きが違う事が分かると思う。より締まった感じで90年代半ばの響きだったのがそこはかとなく令和仕様になった感じはある。それ以外は分からん…。
★★★☆☆
2ndアルバム『FIELD OF VIEWⅡ
1stベスト『SINGLES COLLECTION+4
2ndベスト『FIELD OF VIEW BEST fifteen colours
3rdベスト『Memorial BEST~Gift of Melodies~
4thベスト『complete of FIELD OF VIEW at the BEING studio
5thベスト『BEST OF BEST 1000
販路限定ベスト『FIELD OF VIEW BEST HITS
6thベスト『FIELD OF VIEW 25th Anniversary Extra Rare Best 2020』(T-51 未発表テイク)

ドキッ
The FIELD OF VIEW
1997/10/08 ¥255

ドキッ
FIELD OF VIEW
2020/05/13 ¥255

C/W When I call your name

作詞作曲:浅岡雄也、編曲:徳永暁人
かなり珍しい低音域を生かした抑えた感じのミディアムナンバー。浅岡さん曰くビートルズの「All You Need Is Love」のオマージュ的な1曲らしい。サビでもあまり高音を張らずに優しく歌い上げていて雑踏のSEが入るなど落ち着いた雰囲気の中でも自分の道を探して生きていこうとする静かなる決意が込められているようなそんな1曲。後半には合唱するように盛り上がっていく事もあり、初ライブとなったLive Horizon Ver.1ではアンコールラストの曲として披露され、観客との大合唱が繰り広げられた。この模様はDVD『FINAL LIVE“Live Horizon-SUPERIOR 2002”~Gift of Memories~』の特典ダイジェスト映像内でも見る事ができる。
★★★★☆
6thベスト『FIELD OF VIEW 25th Anniversary Extra Rare Best 2020

When I call your name
FIELD OF VIEW
2020/05/13 ¥255

コメント

タイトルとURLをコピーしました