1st 君がいたから

1st 君がいたから

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95年5月15日
viewを経ての再デビュー作。viewが知られていなかった事とドラマタイアップで大々的に売り出したのも重なって普通にデビュー作として扱われていて周年起点もここになっている。いきなり初登場3位を記録し、10週に渡ってトップ20入り(うちトップ10入りは4週連続+再浮上で合計5週)、100位以内に19週ランクインして90万枚に迫るいきなりの大ヒットを記録した。

FIELD OF VIEWにおいては英国風のイメージが押し出されるようになり、スーツ姿がトレードマークとなった。このスーツのイメージは今も強いままで解散後ソロになってキャラを隠さなくなっても浅岡雄也はスーツ姿でステージに立つことが多い。ジャケット写真はビートルズ2ndアルバム『With the Beatles』のパロディとなっている。

ミックス違いが複数あると噂され、サビの歌詞の「(でも)」表記があるものとないものがあるとか、シングルとアルバムでミックスが違う(声の重ね方が違う)とか色々情報が出回っているが、1stアルバムや1stベストのライナーで他の曲のミックス変更に言及されている中で今作のミックス違いは特に言及されていない(TVの主題歌バージョンとシングルバージョンのテンポが違うという言及はある)。

浅岡雄也は過去にTwitterで3バージョンあるとつぶやいていた事があったが、25周年ベストの浅岡雄也によるセルフライナーで増刷のたびにミックスを変えていて今回は4バージョン目だと明記しているので、シングルだけで3種あるという事のようだが、1stアルバム収録音源との違いには言及された事が無い。

3種あるというシングル盤だがZARDのシングルのように特定の製造番号による判別方法などが確立されておらず、実際いくつかのシングル盤を漁ってみても製造番号に特有の法則があるわけでもないようで(例えばZARDの初期作品のように1MV、2MV、3MV…等明らかに製造順に割り振られたような分かりやすい番号で割り振られていない)、実際聞いて確認するしか方法が無いようだ。

しかし実際聞いても良く分からないのでここではバージョン違いについては言及しない。一応シングルとアルバムでは波形にすると微妙に違うのは確認しているが、シングルを適当にもう1枚確認したところ製造番号は異なるが波形的には同じものだった。1stアルバムのミックスが増刷されたシングル2バージョンのうちの1つなのかも不明だ。

君がいたから

作詞:坂井泉水、作曲:織田哲郎、編曲:葉山たけし
フジテレビ系ドラマ『輝く季節の中で』主題歌。トップクレジットは石田ひかり、保坂尚輝だが、3番手以降には当時はまだまだ若手だった中居正広、篠原涼子や稲森いずみなど後の主演級若手が揃っていた。当時VHS化されただけでDVD化に至ってないドラマの1つでもある。坂井泉水による歌詞はドラマに合わせて書かれていたようで、最後のサビでは“輝く季節の中で”というフレーズも登場する(季節を”とき”と読むのも同じ)。また坂井泉水が歌ったデモバージョンもドラマサイドに提出されていたようでドラマサイドの要望で正式にZARDバージョンも制作されて挿入歌として使用された。ZARDバージョンは翌年のアルバムで音源化されている。

このような経緯からZARDの男性バージョンみたいな新人バンドという見方もされていたんじゃないかと思う。一方で大ヒットした割には世間一般では青春ソングとしてどころかそもそもヒット曲としてほとんど語り継がれていないのは少し気になる。これは発売4年くらいしか経っていない99年頃にFOVを聞き始めた時点でなんかもうそんな感じになっていたように記憶しているし、実際この曲は知らなかった。懐古系歌番組でも「突然」やアニメ関連で「DAN DAN~」がピックアップされても今作はあんまり…というのが現状。まあミリオンだけで28作、122万売った「突然」でさえ年間22位というトップ20にも入れない状況で今作は年間35位だったので埋もれがちというのはあるが…。

ドコドコ鳴り響きながらも抑えた雰囲気で1番が進行して2番から本格的にバンドが入ってくる構成のアレンジが初めて聞いた時になんだか異様にワクワクして新鮮に感じたのを記憶している(99年に正月にお年玉で『SINGLES COLLECTION+4』買ってきて聞いたタイミングがそれだったと思う)。ガツンと派手に盛り上がるとかサビが凄い印象的というわけではないんだけど、通して聞いた時の高揚感が素晴らしいというか…。けっこう不思議な…他にはない感触の曲だ。FOVの数々の楽曲の中では最上位というほどではないけどそれなりに好きな曲というのが今作の個人的立ち位置。

解散ライブのパンフレットにおいて浅岡雄也は最初にこの曲を聞いたときは「え、なにこの曲…」と思ってそんなにいいとは思えなかったとも語っている。アレンジも3,4回変わっているらしく特に最初のバージョンは聞いたら驚くくらいに違っていたらしい。

またよく見ると歌詞が意外と複雑で2番とラストサビの歌詞はそのまま読むと”君がいたから”孤独を感じたり、この世界に踊り続けるしかない、という風になってしまい、”君”のせいで事態が悪化してしまっているようにしか読めなくなってしまう。シングル盤の歌詞カードにはその前に(でも)が付け足されている。これによって、それでも君がいたからやっていけるみたいな方向に意味が変わるのだが、1stアルバム以降のブックレットでは全て省略されてしまっている。(でも)があるかないかってけっこう重要だと思うんだけど何故無くしてしまったのか。

『FIELD OF VIEW 25th Anniversary Extra Rare Best 2020』でのT-131 未発表テイクは冒頭からボーカルがダブっているという違いがある。これ以外は分からなかった。
★★★★☆
1stアルバム『FIELD OF VIEWⅠ
1stベスト『SINGLES COLLECTION+4
3rdベスト『Memorial BEST~Gift of Melodies~
4thベスト『complete of FIELD OF VIEW at the BEING studio
4thベスト『complete of FIELD OF VIEW at the BEING studio』(Acoustic Version)
5thベスト『BEST OF BEST 1000
販路限定ベスト『FIELD OF VIEW BEST HITS
6thベスト『FIELD OF VIEW 25th Anniversary Extra Rare Best 2020』(T-131 未発表テイク)

君がいたから
FIELD OF VIEW
2003/08/25 ¥255

君がいたから
FIELD OF VIEW
2020/05/13 ¥255

君がいたから
The FIELD OF VIEW
1997/10/08 ¥255

C/W セピア

作詞:浅岡雄也、作曲:多々納好夫、編曲:安部潤
メンバーの安部潤による編曲。在籍時にバンド名義の編曲は無かったが、安部潤の単独アレンジはA面採用は無かったがC/Wアルバムでいくつかあった。今作でもやはり多々納好夫のメロディーメイカーぶりが冴え渡るが、それを盛り立てるアレンジも素晴らしく、イントロを聞いただけでもこれぞFIELD OF VIEWといった感じ。今でも聞くと懐かしい気持ちになる。安部潤が決して葉山たけしや池田大介に劣っていない事は良く分かる曲だと思う。別れた相手をもう1度だけ呼び出して話をつけて本当に別れを痛感するといったかなり切ない内容で歌詞・メロディー・アレンジ共に見事にがっちりハマっている。C/Wながらアルバム1曲目を飾ったのも納得。

現役時代のライブではHORIZON ver.1,ver.2,2000でセットリスト入り、解散ライブ(DVD化されている方)、本当のFINAL(02年12月1日追加公演)で披露され(逆に言うとver.3ツアーとDNAツアー以外ではやっている)、2010年に15周年を記念して浅岡雄也ソロで初めてFOV曲を大々的に披露した「u-ya asaoka 15th Anniversary1995-2010 ~Time Machine~」でも当然披露(キーボードで安部潤参加)、2012年のBEING LEGENDでは大半の公演では披露されていなかったが最終大宮公演(DVD化されている)では「Beautiful day」から差し替えて披露…とライブでは定番の人気曲で、満を持して25周年ベストに選曲された。
★★★★★
1stアルバム『FIELD OF VIEWⅠ
6thベスト『FIELD OF VIEW 25th Anniversary Extra Rare Best 2020

セピア
FIELD OF VIEW
2020/05/13 ¥255

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