V6 30周年シングル回顧1~1995-2000~

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1995年『バレーボールワールドカップ』イメージキャラクターとして坂本昌行、長野博、井ノ原快彦、森田剛、三宅健、岡田准一の6人で結成。メンバー数がそのままグループ名に含まれていたが、解散まで6人不動のまま活動を継続した。年上3人が20th Century、年下3人がComing Centuryとグループ内に2つのグループがあり、C/Wやアルバムではそれぞれ単独の楽曲が収録されていたほか、2組とも単独デビューも果たしている。

バレーボールタイアップと新興勢力だったエイベックスと組んでの一大プロジェクト的なデビューとなり、この影響でJニーズ御用達作家ではなく、エイベックスが強かったユーロビートの海外ミュージシャンDave Rodgersを迎えて時代の最先端を行く方向性でデビュー。程なくしてポップス路線へと転換し、Jニーズ御用達作家の提供もあったがエイベックスお抱えの作家陣の提供とも織り交ぜ、先輩のSMAPとは被りそうで絶妙に被らないV6ならではの方向性も確立した。

基本的に売上上位曲はこの時代に集中しており、60万枚以上の大ヒットや際立ってのロングヒット曲はなかったのと翌年出てきたKinKi Kidsがミリオン級であまりに凄すぎたのとSMAPがさらに高みに至ったため、当時は今思うよりも目立たなくて地味な立ち位置だったように記憶している。安定して26年活動し続けた事で、この初期の楽曲たちも売上枚数以上に後年まで残る曲になっていった印象はある。

円満解散したV6の場合はSMAP、TOKIOより遥かに可能性が高く、現役活動継続中のトニセンのサブスクも解禁されており、30周年のタイミングでのサブスク解禁はあるかもしれないと思いつつ、音源自体は手元にほぼ揃っていて(アルバム未収録のC/W全般と複数商法のアルバム曲の一部に未入手曲はあり)バージョン違い比較もCDベースで出来るし、無きゃ無いで視聴リンクなしになるだけだしいいかと準備していたら10月26日になって11月1日の30周年で全曲解禁と相成った。

2025.8~10 新規執筆
20周年時対談参照

1st MUSIC FOR THE PEOPLE

B00005ECRR
1995年11月1日
作詞:秋元康、作曲:G.S.A.J.Project、編曲:木村貴志
フジテレビ系『バレーボールワールドカップ1995』イメージソング、『第26回春の高校バレー』イメージソング、V6主演フジテレビ系ドラマ『Vの炎』オープニングテーマ。Jニーズによるフジテレビバレーボールタイアップの始まりであり、以降2019年まで新人グループの登竜門的な使い方も兼ねたズブズブの関係が続いた。今作はさらに連動してメンバー主演のバレーボールを題材にしたミニドラマ『Vの炎』OP(バレーボールアトランタオリンピック世界最終予選のPR番組内で10月~11月の1ヶ月に全25回放送)というセルフタイアップもあった。

ジュニアで既に人気の高かった森田剛、三宅健をメインに(岡田准一は同年に事務所に入ったばかりでジュニアでの活動歴もほとんどない14歳のド新人)Coming Centuryを前面に売り出す方針だったようで、ジャケ写での上3人(Coming Century)と下3人が露骨にサイズ感が違う。MVもComing Centuryばかり映るし、C/W「Theme of Coming Century」はタイトル通りそのままComing Century名義の曲だった(D-ESSEX「Tokyo Tokyo」のカバーというなかなかのインパクトナンバーな上、『Very best』で別バージョンに差し替えてTOKIO?と勘違いするようなTOKYO!TOKYO!の連呼がComing Centuryに変わって『Best of Coming Century~Together~』にもそっちで収録されてNew Vocalと表記されたがニューボーカルなのメンバーの声じゃなくてコーラスの連呼の人の声だけじゃね?的な謎展開でこっちも奥が深い(?))。この時点では年上3人にまだ20th Centuryというグループ名すら無かったという…。当時はシャレになってなかったと思われるが、後年は格好のバラエティトークネタとなり、格差ネタとして語られるようになった。

ド派手なデビューで90年代になってからSMAP、忍者、TOKIOと連続で逃し続けていたデビュー作1位を今度こそ狙いに行ったと思われ初動18.7万枚も叩き出したが初登場3位に終わってしまった。DREAMS COME TRUE『ROMANCE/家へ帰ろ』が26万、globe『SWEET PAIN』が24万出していて及ばなかった…。同じエイベックスでglobeと潰し合ってどうするんだという気もするが、この前後の週は1位2位が軽く20万を越えている状態が数週続いており、前週だったら4位になってしまうし、初動18.7万枚では前後数週間はいつ出しても最高で2位止まりであった(11月後半に2週間強力な新譜が途切れて枯れたので3週後、4週後の2週間だったら一転して余裕で1位は取れた)。Jニー氏が本当に怒ったのかは分からないがSMAP、TOKIOメンバーが後年よく言っていた「デビュー曲で1位取れなくてジャNーさんに怒られた」鉄板トークはV6もその後行う事になったのだった。売上52.8万枚は自身2番ヒットとなる(「愛なんだ」のみ多少上回った)。

エイベックスからデビューさせただけあって当時の最先端サウンドであり、当時上り調子だった新鋭のレコード会社エイベックスが率先して流行らせていたユーロビートを全面導入。G.S.A.J.Projectというのは当時のユーロビートの海外作家4人Giancarlo Pasquini・Sandro Oliva・Alberto Contini・Jennifer Battenの頭文字を取ったものとされている。SMAPも忍者もTOKIOも昭和を引きずって90年代の急速な変化に適応できてないような路線でのデビューを迎えていたが、V6は最初からエイベックス主導の最先端のサウンドが導入されたのが大きな違いだったと思う。その後はJニーズサウンドを確立、ブランド化が進んで、Jニーズのデビューは御用達作家による王道的な方向性か大物提供の話題作が主流となるので、こういうデビュー作はかなり異色かも。しかしTOKIOは10月に「好きさ〜Ticket To Love〜」出したばかりだが同じ時期のシングルとは思えんぞ…

当時聞きに行っていなくても自然と耳に飛び込んでくるくらいのインパクトはあり、サウンド面でも当時は近未来的なイメージがあった。流行りのサウンドだっただけに今となっては時代性も強く、ザ・90年代、ザ・エイベックス、遠い過去のサウンド…みたいな遠~い感じになってしまったが、なんだかんだ後年まで代表曲扱いだったし、今聞いてもいい曲。

V6 Singles non-stop mixを除くとフルサイズのバージョンは全部で3バージョンあり、シングルバージョン、NEW ALBUM MIX、『Very best』(以降)の3バージョンである。『SUPER Very best』『Very6 BEST』は『Very best』バージョンなのでシングルバージョンはアルバム未収録のままとなった。

シングルバージョンではデゲデゲデゲデゲというイントロの電子音が入る前のド頭に”ォォフオォォン!”という何かがやってきた登場音みたいなSEが入っている(MVでもこの音は入っている)。この登場音みたいなSEはNEW ALBUM MIXでも残されているが中央だった定位が右から左へ流れるように変更されている。これ以外にNEW ALBUM MIXではイントロのデゲデゲデゲデゲのところで打ち込みドラムが入ってこなかったり、細部のミックスや2分40秒~のギターソロが異なるという違いがある。

『Very best』バージョンはシングルバージョンに近いが登場音みたいなSEは削除され、ギターソロはNEW ALBUM MIXのものを使用するなどミックスはまた異なっている(あと大幅に音圧アップ)。またシングルとNEW ALBUM MIXは最後の1音がストレートに響いて消えていくが、『Very best』では最後の1音にエコーがかかっているという違いもある。以降この音源で全てのベストアルバムに収録した事からこのバージョンが完成形という事と思われるが、『SUPER Very best』以降は取り違えたまま忘れてしまった可能性もなくはない。なお『Very best』ブックレットにおいては「WAになっておどろう」と「Theme of Coming Century」がシングルとは別バージョンと注意書きがしてあったものの今作には何も書かれていなかった。配信版では前述の2曲はバージョン名が明記されているが今作は相変わらず無表記のままとなっている。しかしちゃんとCDと同じで配信されているのを確認した。

恐らく細部にもっと色々な違いがあると思われるが、分かりやすいのはド頭”ォォフオォォン!”の有無と定位の違い、間奏ギターソロの違い、最後の1音のエコーの有無の違いの3点かなと(NEW ALBUM MIXはデゲデゲデゲデゲのところでドラム入ってこないのが1番分かりやすい)。
★★★★☆
シングルバージョンアルバム未収録
1stアルバム『SINCE 1995~FOREVER』(NEW ALBUM MIX)
1stアルバム『SINCE 1995~FOREVER』(V6 Singles non-stop mix)
1stベスト『Very best』(表記は無いが新ミックス)
3rdベスト『SUPER Very best』(『Very best』収録Ver.)
4thベスト『Very6 BEST』(『Very best』収録Ver.)
4thベストmu-mo限定予約生産盤『Very6 BEST』あなたのお名前入りスペシャルBOX盤(『Very best』収録Ver.)

2nd MADE IN JAPAN

B00005ECRZ
1996年2月14日
作詞:平井森太郎、Rap詞;MOTSU、作曲:Pasquini-Batten、編曲:星野靖彦
フジテレビ系『第27回春の高校バレー』イメージソング。前作を上回る初動29万枚を叩き出して初の1位を獲得。ただ前週1位のMr.Children『名もなき詩』2週目をかろうじて1万上回っての1位だったのでけっこうギリギリだった。初動は前作を10万ほど上回っていたがその後はあまり伸びず、累計は45.9万枚。最終的に4番ヒットとなった。

ジャケ写が前作からカミセンとトニセンの上下の配置を入れ替えただけでやっぱりトニセンが露骨に小さいという構成からしても基本的にはデビュー作の方向性でもう1曲、といった装い。前作と違って間奏でラップパートが存在している。初期のV6はラップが多めで、トニセンよりカミセン名義の曲にもラップのイメージがあるが、今作でのラップパートは坂本の単独ラップに他のメンバーが要所要所で被せてくるという構成(歌パートは終始ユニゾン)。

Pasquini=Giancarlo Pasquini=Dave Rodgersの本名であり、Batten=Jennifer Batten。つまり前作のG.S.A.J.Project4人のうちのGとJの2人の連名での作曲。作詞と編曲は日本人だが、作曲が思いっきり国外なのに「MADE IN JAPAN」なの?というのはあるが、サビでめーでぃんじゃぱん!めでぃじゃぱん!と6人が連呼しているのだからこの曲は「MADE IN JAPAN」でいいんだろう…たぶん…。ただMADE IN JAPAN連呼する割にはそれ以外は偉くふわっとしたフレーズばかりで(愛がひろがるとか未来はくるのさとか惑星を流れるとか風になるとか)JAPAN要素のあるような内容の歌詞が全く無いのでこれで何故「MADE IN JAPAN」なのかは謎。サビ頭にめーでぃんじゃぱん!めでぃじゃぱん!のハマりだけ先に浮かんでそれ以外は後から付け足していったのだろうか。

NEW ALBUM MIXはアレンジはそのままなんだけど全体にややギラギラ感を抑えたようなシックな雰囲気。間奏明けサビ始まりの最初のMADE IN JAPAN MADE IN JAPANの部分だけバックが一瞬オフになるという違いが分かりやすい部分。
★★★☆☆
1stアルバム『SINCE 1995~FOREVER』(NEW ALBUM MIX)
1stアルバム『SINCE 1995~FOREVER』(V6 Singles non-stop mix)
1stベスト『Very best
3rdベスト『SUPER Very best
4thベスト『Very6 BEST
4thベストmu-mo限定予約生産盤『Very6 BEST』あなたのお名前入りスペシャルBOX盤

3rd BEAT YOUR HEART

B00005ECS5
1996年5月29日
作詞:motsu-平井森太郎、作曲:Pasquini-Guio-Contini-Oliva、編曲:Rodgers-Contini
フジテレビ系『アトランタオリンピック女子バレー最終予選』イメージソング。初動23万で2作連続の初登場1位となったが前後の週では無理だったので見事に隙間を突いての1位だった。累計は37.2万枚。

ジャケ写はようやくマシになったが、相変わらずカミセンが前にいてトニセンは後方である。ただこの後の1stアルバムではまた明確にトニセンが後ろになってしまうので、1stアルバムまでの中では今作がぱっと見で1番6人が並んでいるように見える。

明確なサビが無くほぼラップで構成された異色の楽曲。冒頭でWe’ve Got~と2行の英語詞パートを叫んだあとはメンバー6人が次々にソロを繋いでいくラップパート、歌メロパート、もう1つのラップパート(Yo!Everybody Get down~のところ)を2回繰り返す。歌メロのところはどう考えてもBメロ相当のメロディーなのでサビ相当なのはハイテンションに繰り出すYo!Everybody Get downのところだと思うんだけど(タイトルも出てくるし)、全体に明確な聞かせどころというかサビが無いままテンション高くラップし続けて終わっていってしまう感じ。この曲だけなかなか印象に残らず、当初は「MADE IN JAPAN」の次のシングルが「TAKE ME HIGHER」だと思っていた。

NEW ALBUM MIXでは前作同様に全体に派手さを抑えているが今作の場合はシングルでギュインギュインいわせてたエレキギターがほぼ消失の勢いで聞こえなくなっているのでかなり印象が違う(一応バッキングっぽいのは聞こえる)。アウトロのギターソロも完全カットされており、ギターソロがあるためにシングルでは長めにとっていたアウトロをバッサリ短縮、シングルが3分49秒に対してNEW ALBUM MIXは3分32秒に短くなっている
★★★☆☆
1stアルバム『SINCE 1995~FOREVER』(NEW ALBUM MIX)
1stアルバム『SINCE 1995~FOREVER』(V6 Singles non-stop mix)
1stベスト『Very best
3rdベスト『SUPER Very best
4thベストmu-mo限定予約生産盤『Very6 BEST』あなたのお名前入りスペシャルBOX盤

4th TAKE ME HIGHER

B00005ECSM
1996年9月16日
作詞:鈴木計見、作曲:Pasquini-Batten-Contini、編曲:星野靖彦
長野博主演TBS系『ウルトラマンティガ』オープニングテーマ。企画書段階で主人公ダイゴが「ジャニーズ風の美青年」と設定されていた事もあって交渉の末に藤島ジュリー景子の協力を得る事に成功して条件に該当する長野が選ばれたとされる。異例の現役アイドルの特撮主人公抜擢となったものの、子供向けのウルトラマンと現役のV6ファンは微妙に年代がズレていたと思われ、当時よりも子供の頃にティガを見ていた世代がこれをきっかけに後からファンになったり、聞くきっかけになるというパターンも多かったんじゃないかと思う。実際当時今作は3作連続初登場1位となったものの、前作をなんとか上回る程度の38.2万枚とそんなに伸びてはいない(それでも6番ヒット)。ただ連続バレータイアップイメージからの脱却は果たした。なお4年後の2000年に公開された映画『ウルトラマンティガ THE FINAL ODYSSEY』主題歌にも継続起用された。長野はダイゴとして次回作『ウルトラマンダイナ』にゲスト出演したほか、2008年の『大決戦!超ウルトラ8兄弟』でも8兄弟オリジナル俳優が揃う中で堂々主演(この際は新曲「LIGHT IN YOUR HEART」が主題歌となり34thシングルとして発売)、俳優としての代表作となった。

なお長野が主演だろうと今まで後方だったトニセンをいきなり前に出すわけにも行かなかったのかジャケ写は相変わらずカミセン手前、トニセン後方の定位置。

ずっと作られ続けている印象のあるウルトラマンシリーズだが、けっこう休止期間もあり、数年空くのはけっこう頻繁にあったりする。しかし今作の時は『ウルトラマン80』以来16年ぶりのTVシリーズだった(2年前の1994年に『ウルトラセブン』の単発新作が2回放送されている)。16年も空白があるのだから1981~1995年に子供だった人はウルトラシリーズの新作を子供の頃にリアルタイムで見ていないわけでけっこう広い世代が該当する。個人的には再放送や祖父母が衛星放送で録画していた昭和シリーズのビデオを祖父母の家に行くたびに見たり持って帰ってきたりで『80』までは一通り小学校の半ば頃までに見ていたんだけど録画が飛び飛びだったりもしたので全て見たわけではなかったと思う。特に『帰ってきたウルトラマン』『ウルトラマンタロウ』辺りは最終回を覚えてない。『ウルトラマンA』と『ウルトラマンレオ』はけっこう印象に残ってて好きだったかなという感じ。これ以外ではゲーム展開は続いていて1990年に発売されたファミコンソフト『ウルトラマン倶楽部2 帰ってきたウルトラマン倶楽部』は当時買ってもらったファミコンソフト2本目で、唯一のリアルライムウルトラマン体験であった(ノーヒントで1面から全く進めず、クリアしたのは10年くらい後に子供の頃クリアできなかったファミコン/スーパーファミコンソフトをクリアしようと集中的に熱中した時期)。

そんな中で小学6年生で迎えたこの新作『ウルトラマンティガ』だったが…。当時は『仮面ライダー』シリーズも90年代は丸々休止期間だったのでウルトラマンや仮面ライダーは再放送主体、子供向けコンテンツとしては大体小学校の途中(3,4年生)辺りを境に戦隊モノも見なくなっていき特撮は見なくなっていくという流れで子供向けアニメ映画の鉄板『ドラえもん』シリーズも同年3月の『のび太と銀河超特急』を最後に見なくなっており、『ドラゴンボールGT』もなんか子供っぽいなぁと思い始め、始まったばかりの『名探偵コナン』がだけ残ってるくらいの時期に今作が始まったので、正直アウトオブ眼中であった。なんか新作やってんだーへーくらいな感じで認識はしていたがもう全く興味ない的な。見ていた奴はいたのかもしれないが友人間で話題になった事も無かったように記憶している。なのでこの曲にティガの思い出が全く無い

最大の代表作であるティガを見た事が無く、以降ドラマに出ているのも単発のゲストくらいでしか見た事が無く、グルメ番組も見ないので得意のグルメ仕事も見た事が無く、6人の中で唯一長野博だけ単独での印象がほとんど皆無に近く(歌でも出番少ないし…)、地味なメンバーという印象になっていた。2025年になって「俺たちの長野博」なんて曲をトニセンがリリースしたくらいなのでこういう人が実はグループに欠かせない人だったりするんだろう。

そんなわけでティガを見ていた当時の子供達世代だとずば抜けて思い出深いんだろうけど、なんか新しい平成のウルトラマンの曲らしい…という程度で、基本的には前3作に続く初期ユーロビート路線のシングル曲といった印象。前作が異色のラップメイン曲だったので再度1st2ndの方向性に引き戻した感じもあるが、より締まったカッコよさが感じられる。

NEW ALBUM MIXはイントロが異なり、サビ頭の英語詞部分のみが歌われた後に元のイントロに合流するようなイメージ。このため30秒ほど長い
★★★★☆
2ndアルバム『NATURE RHYTHM』(NEW ALBUM MIX)
1stベスト『Very best
3rdベスト『SUPER Very best
4thベスト『Very6 BEST
4thベストmu-mo限定予約生産盤『Very6 BEST』あなたのお名前入りスペシャルBOX盤

5th 愛なんだ

B00005ECT4
1997年1月20日
作詞:松井五郎、作曲:玉置浩二、編曲:CHOKKAKU
タイアップなしで発売されたが、問題なく初登場1位を記録、それどころかここでデビュー作を上回る累計58.5万枚に達し、最大のヒット作となった。今作で制作陣も一新され、アレンジャーがSMAPでも多用されていたCHOKKAKUになったりとエイベクシー(?)なユーロビート路線からポップス路線に転換。玉置浩二の提供となったが、前年の夏クールの浅野温子と玉置浩二主演ドラマ『コーチ』(玉置浩二最大のヒット作『田園』が主題歌)に井ノ原快彦が出演しており、この際に玉置浩二が曲を提供すると持ち掛けた事から本当に実現したとされる。

近年提供曲を集めた2枚組コンピ盤『玉置浩二の音楽世界』がシリーズ化してリリースされるほど実は提供曲が大量に存在するが、提供相手は有名な人が多いのにそんな曲あったっけ?と思うくらいアルバム曲やヒットしなかった曲ばかりでけっこう地味な曲が多い。そんな中で今作は完全にあの明るくポップな「田園」の玉置浩二の提供曲といった装い。玉置浩二の作曲では自身ソロ「田園」と安全地帯「ワインレッドの心」に続く3番目に売れた曲になるはず(King&Princeの5人時代最後のシングル『Life goes on/We are young』の「We are young」の作曲を手掛けていてこれが記録上は唯一最大のミリオンヒットにはなるが…両A面だし、5人最後パワーでミリオンだったので参考記録として扱った方がいいかな…)。

安全地帯の頃は玉置浩二は作曲のみで作詞は主に松井五郎が手掛けていたが、1992年のシングル「あの頃へ」を最後に松井五郎から離れ、1993年にソニーに移籍して本格的にソロ活動に移行する前後の頃からは新たに作詞のパートナーに須藤晃を起用(トオミヨウの父と書いた方が分かるくらい近年で知名度逆転したかも?)、「田園」も須藤晃との共同作詞で、自ら作詞も手掛けるようになったので松井五郎を起用する事は無くなり、再度松井五郎を起用したのは2002年の久々の安全地帯の新作だった。自身の曲では松井五郎から完全に距離を置いていたこの10年の間に”作詞:松井五郎、作曲:玉置浩二”は意外性があったのではないか。

SMAPに多用されていたCHOKKAKU起用により、一気に王道のJニーズサウンドというかポップなアイドルナンバーになった。V6のイメージというとこういう明るく朗らかでみんなでワイワイ楽しく盛り上がるようなポップな曲のイメージが強い。やっぱりこれだなという感じはするし、玉置浩二にも1番いい時期に提供してもらえた気もする。2025年のサブスク解禁告知時には“#V6サブスク解禁なんだ”というハッシュタグを公式が使用していたが、これは当然今作のタイトルに引っかけたものである。

NEW ALBUM MIXはシーケンスをバックにしたサビから始まり、サビの後にイントロに突入するほか間奏の後半のアレンジが引き延ばされてリミックスっぽくなり、1分近くシングルより長くなっていて5分52秒に達する。全体の音の響きもシングルに比べるとギターが抑えられて地味になっていてボーカルの処理もややボヤ~ンとした感じに変わって聞こえる。ラップ~最後のサビ突入前の”YEAH”が切り刻み加工によりイェイェイェイェイェイェイェイェYEAH–とまるで音飛びしたみたいになっているので最初に聞いた時にCDプレイヤーの故障かと思った。正直最近までちょっと音飛びCDだったのかと疑っていたが配信版でも同じだったのでようやく仕様だと安心した。こういう壊れたようなフェイク音飛び加工は迷惑なのでマジ止めてくれ

『Very best』ボーナストラックの「愛なんだ 2001(“Very best” LIMITED VERSION)」はVERSIONとはなっているが、クレジットがRemixed by SATOSHI HIDAKAとなっているリミックスバージョン。GTSの日高智によりハウスミュージックのようなダンサブルなトラックに変貌。またボーカルも既存音源ではなく、Aメロがメンバーのソロパート繋ぎに変わっていて全員のソロがあるのが聞きどころ。既存ボーカルでのリミックスだったらきつかっ5分で今作は終わるが、トラック自体は6分56秒あってシークレットトラック仕様になっており、20秒ほどの無音の後にアコースティックギターとクラップを伴奏にした「Thank You」という短めの曲が収録されている。配信版ではシークレットはカットとなっているようだ。
★★★★☆
2ndアルバム『NATURE RHYTHM』(NEW ALBUM MIX)
1stベスト『Very best
1stベスト『Very best』(「愛なんだ 2001」(“Very best” LIMITED VERSION))
3rdベスト『SUPER Very best
4thベスト『Very6 BEST
4thベストmu-mo限定予約生産盤『Very6 BEST』あなたのお名前入りスペシャルBOX盤

6th 本気がいっぱい

B00005ECTM
1997年4月3日
作詞:Lucy E、作曲:Eddy Blues、編曲:上野圭市
ケンタッキーフライドチキンCMソング。「TAKE ME HIGHER」と同じ売上を記録。作曲のEddy Blues=織田哲郎だが何故唐突にペンネームを使用したのかは不明。ビーイングで相川七瀬をデビューさせようとしたのにやらないっていうからエイベックスで相川七瀬をデビューさせてヒットしたら途端にビーイングが怒りだして関係が悪化していったと思われるがZARDへの作曲も継続していた時期で、さらにエイベックスのV6に提供すると火に油を注ぎそうだったので匿名にしたのだろうか『NATURE RHYTHM』収録のトニセン楽曲「GOAL」もこの名義で担当していたが、以降はしばらく使用されず2003年に前年解散した元FIELD OF VIEWの浅岡雄也の1stシングル「Life goes on」の作曲を担当した際に久々にEddy Blues名義を使用していた。

ジャケ写は前作でもトニセン背後感があったが、今作ではもっと明確にトニセンがカミセンの背後霊のような配置に…。ていうか小さいとか背後だけに飽き足らず完全に上向いてて1人顔ちゃんと写ってすらないのはあんまりすぎないか。絶賛ティガ放送中でこの時点でのファン以外の単独知名度No.1だったはずなのに

初期のバレーもティガも見てなかったのであまりそのタイアップ周辺での記憶は無いんだけど、これはCM自体は覚えてないけど何かのCMでサビが流れていたような記憶がある。前作に続くポップ路線でJニーズ王道感のあるポップなアレンジだが、SMAP人脈ではなく当時エイベックス中心に作家活動をしていた上野圭市を起用しており、早くもエイベックス人脈からユーロビートではないポップス路線を作り上げてしまったところに当時のエイベックスの勢いを感じる。ビーイングのやり方を真似ている感もあったけど、ヒット曲を手掛ける優秀な作家勢が一気に揃っていったからなぁ…。

“友達や大人たちとけんかしてわかり合いたいよ”というフレーズもあるように学生世代、10代向けの日常の応援歌。『学校へ行こう!』が始まるのはこの半年後だが、この辺りからしばらくはV6は10代学生にターゲットを絞ってやっていく方向性で軸を定めていった感じがある。SMAPがティーン世代向けを抜けて主に働く若者世代目線の方向性になっていたので、V6は明確に後輩として新たなティーン世代向けを狙っていったように思う。

NEW ALBUM MIXは冒頭笑い声から始まり、イントロが長くなり(ヘイの掛け声がリミックスっぽく加工されている部分もある)シングルでは20秒くらいで歌が始まったのに歌が始まるまで1分以上かかる。今回もシングルより全体に地味目な音像にまとめるという方向性。
★★★★☆
2ndアルバム『NATURE RHYTHM』(NEW ALBUM MIX)
1stベスト『Very best
3rdベスト『SUPER Very best
4thベスト『Very6 BEST
4thベストmu-mo限定予約生産盤『Very6 BEST』あなたのお名前入りスペシャルBOX盤

7th WAになっておどろう

B00005ECTS
1997年7月9日
作詞作曲:長万部太郎、編曲:星野靖彦
編曲:上野圭市(NEW ALBUM MIX,SVb version)

長万部太郎=角松敏生で、長万部太郎というのは謎の地底人集団を名乗る男性8人組バンドAGHARTAで使用していた名義(完全な覆面バンドとしてデビューしようとしたが事前に正体がバレたので、角松敏生ファンを中心にみんな中の人が誰か知っているけど別名義という感じになっていた模様)。AGHARTAによる「WAになっておどろう〜イレ アイエ〜」がNHK教育『みんなのうた』1997年4月・5月に使用され、1997年5月21日に『ILE AIYE〜WAになっておどろう』として発売。タイトルとサブタイトルが入れ替わっているが『みんなのうた』使用バージョンが「WAになっておどろう〜イレ アイエ〜」で1曲目に収録され、アレンジの異なるシングル表題曲「ILE AIYE〜WAになっておどろう」が2曲目に収録されていた。後の1998年2月の長野オリンピック閉会式でAGHARTAが演奏したのは「ILE AIYE〜WAになっておどろう」

V6バージョンはAGHARTAバージョンのシングルからわずか2ヶ月後にカバー曲として発売された。AGHARTAバージョンが『みんなのうた』で使用されていたとはいえヒットチャートにおいては最高46位で、V6バージョンは50万枚を越えて自身3番ヒットの代表曲となったため、まだインターネットも普及してない当時そもそも今作がカバー曲だったとも周知されておらず、AGHARTAも知らない人は知らなかったので長野オリンピック閉会式の時は”良く分からない集団がV6の去年のヒット曲をカバーしているけど何故?”みたいな感じになっていた。

前述のように代表作となったがデビュー曲にわずかに及ばずの3番ヒット、B’z『Calling』に2倍以上の大差で及ばずに初登場2位でデビュー作以来の1位を逃す、2週目8位でトップ10入りは2週、30~50位辺りの下位で粘るというそんなにドカンと売れる推移ではなかったものの既に8週や9週ランクインだったのが100位以内23週はダントツの最長ランクイン週数となった(「TAKE ME HIGHER」17週、「MUSIC FOR THE PEOPLE」16週がそれに続く)。親しみやすさもあって、最終的に後年の歌番組で過去曲歌うならマストな1曲になった。2004年のTOKIO『TOK10』でもV6からは今作がカバーされている。

カミセンとトニセンに露骨な配置差が無く、単に上にトニセン、下にカミセンがサイズ感の違いなく配置された記念すべき平等と判断できる初のジャケ写、と言っていいのではないだろうか。

ダントツで売れた大ヒットシングルというものがないので、人によって印象は分かれるとは思うんだけど最大公約数ではV6といえば今作という人が1番多いんじゃないかなとは思う。親しみやすくみんなで合唱できる曲だし、幼稚園とか小学校でもこの曲流して踊ったり歌ったりした経験がある人はけっこう多そうだ。なお冒頭の“うじゃけた顔”って何?という話はみんな1度は友人としたことがあるんじゃないだろうか(そして普段誰も使った事が無くて答えが出ないところまでセット)。

シングルバージョンは当時の8センチシングル盤のみの収録。久々に聞くとなんだかもっさりしている印象だが、お馴染みになった後の2バージョンよりもテンポが遅くてゆったりしていて演奏時間も4分58秒で3バージョンの中で1番長い。なお「MUSIC FOR THE PEOPLE」同様にMVもシングルバージョンなのでMVが収録されているDVD/Blu-rayではシングルバージョンで聞けた。2020年にはYouTubeにMVが公式に上がったので2020年5月~2025年10月までの5年間ネット上で正規で聞ける唯一の音源だった事になるが、このYouTube Ver.は2番をカットしたショートサイズとなっている。

NEW ALBUM MIXはこれまでのアルバムバージョンに比べるとリアレンジの勢いで作り直されていてテンポアップした事で構成は同じながら4分58秒→4分22秒まで短縮された。『NATURE RHYTHM』発表後はこのテンポでお馴染みになっているので最早こっちの方がしっくり来てシングルバージョンがやたらまったりかったるく思えてしまう。『Very best』収録時には目次のところにシングルとは別バージョンと注意書きがしてあるだけだがNEW ALBUM MIXと同一(「Theme of coming century」も同じ書き方だがそっちは初収録バージョン)。配信の際には『Very best』収録バージョンはNEW ALBUM MIXと表記された。

『SUPER Very best』ではSVb Versionとして新録音。NEW ALBUM MIXを基にして主にイントロとアウトロを変えたアレンジとなっている。冒頭部分は加工コーラスではなく、既にTVやライブでの披露に準じての坂本のソロパートとなった。またサビを延々繰り返しながらフェードアウトだったシングルとNEW ALBUM MIXと異なり、4分過ぎで歌い終えて続けて演奏もしっかり終了、これにより4分15秒とさらに短くまとまっている。かなり早い段階(2000年頃?)で歌番組やライブでは使用していたアレンジだったようで、こっちの方がすっかり馴染んでいたが音源化されていなかったために20周年のタイミングで音源化したものと思われる。『Very6 BEST』でもSVb Versionが採用されている。
★★★★☆
シングルバージョンアルバム未収録
2ndアルバム『NATURE RHYTHM』(NEW ALBUM MIX)
1stベスト『Very best』(NEW ALBUM MIX)
3rdベスト『SUPER Very best』(SVb version)
4thベスト『Very6 BEST』(SVb version)
4thベストmu-mo限定予約生産盤『Very6 BEST』あなたのお名前入りスペシャルBOX盤(SVb version)

8th GENERATION GAP

B00005ECU3
1997年11月6日
作詞:藤井フミヤ、作曲:藤井尚之、編曲:上野圭市
元チェッカーズでソロ活動を行っていた藤井フミヤ・藤井尚之の兄弟ユニットF-BLOODの正式なデビュー直前(11月26日にシングル『「I」』でデビュー)の提供曲。1996年末に猿岩石に提供していた「白い雲のように」と共に1stアルバムではF-BLOODによるセルフカバーバージョンも発表されている。初登場1位で35万枚の売上を記録したが、この時点ではこれでも最低売上でここから3連続で最低を更新するなど7月のKinKi Kidsのデビュー旋風も響いたのか、デビュー当初の勢いがやや落ち着きつつある時期だった。

1997年10月よりTBS系『学校へ行こう! 』が放送開始。今作が初代のテーマ曲となり、以降不定期交換で数々の新曲が採用されるようになった。SMAP、TOKIO、KinKi Kidsの冠番組とは少し傾向が異なって、一応メンバー主役の企画もあるにはあったが、“未成年の主張”を始め、素人(やセミプロ)で濃いキャラの人たちを主役とした企画が名物コーナーとして目立っており、V6メンバーはそれを見守る役回りが多かった事もあり、V6メンバーの個々のキャラよりも素人の濃いキャラのインパクトの方が人々の記憶に残っている感じがある。

坂本-岡田間で9歳の年齢差のあるV6が歌うから説得力があるような世代間の考え方の違いを歌った楽曲。Aメロ→Bメロ→Aメロ→Bメロ→Cメロ(ソロパート)→サビと展開するため、なかなかサビが来ない曲という印象が当初あったが、歌詞のブロック分けではAメロとBメロが一緒になっているので実際にはAメロ→Aメロ→Bメロ→サビという事になるのかも。そのサビもこれまでのような高音で歌い上げるような強烈なインパクトのものではなく、エレキギターの効いたどっしり構えた雄大な雰囲気だったので地味な印象もある。ただこれまでのシングルのような派手さはないがじわじわ効いてきて飽きない1曲といった感じで耐用年数は高かった。

最初のAメロではトニセンサイドの目線、続くAメロはカミセンサイドの目線となっていて特に前半部分はトニセン、カミセンで別れて歌唱しているように聞こえるが、MVを見るとなんか終始みんな口が動いていて良く分からん事に…。2番のAメロの歌詞は普遍的な世代間ギャップを歌っている感じか。1番のBメロのソロパートがカミセンと坂本・長野の中間の年齢に位置し、V6のジェネレーションギャップを埋める役割でもある(?)井ノ原ソロになっているのがウマい構成。2番はいつも通り坂本ソロだが、これまで歌い上げるソロパートなら概ね坂本で坂本無双状態だったのが、今作をきっかけに井ノ原の歌唱力も評価されて坂本・井ノ原の2トップになったという点でも転換点な1作といえる。

シングル8作目にして初めてアルバムバージョン表記が無く、シングルのまま収録された。
★★★★☆
3rdアルバム『A JACK IN THE BOX
1stベスト『Very best
3rdベスト『SUPER Very best
4thベストmu-mo限定予約生産盤『Very6 BEST』あなたのお名前入りスペシャルBOX盤

9th Be Yourself!

B00005ECUL
1998年3月11日
作詞:山田ひろし、作曲:DAVE RODGERS、編曲:星野靖彦
進研ゼミ「中学講座・高校講座」CMソング、フジテレビ系「第29回春の高校バレー」イメージソング。初期のDAVE RODGERSユーロビート路線に戻り、バレータイアップも復活した。また1st~8thまでC/Wが全部Coming Centuryの曲だったが(アルバムでは1stから20th Centuryの曲もあった)、今作で初めて20th Centuryの曲がC/Wとなった。

バレーも今回高校バレーの方だったが進研ゼミタイアップが前に出ている感じがあり、歌詞も中高生向けの応援歌となっている。2番Bメロで”終わらないチャレンジ”というフレーズが出てくるのはタイアップに合わせたのかどうなのか(CMでは使われない部分と思われる)。「本気がいっぱい」の歌詞の方向性で初期ユーロビート路線にしてみたような1曲。今までよりもさらにスピード感があって激しいイメージだろうか。「愛なんだ」以降のポップ路線がけっこうハマっていて綺麗に方向転換できてV6の王道イメージもポップ路線で固まりつつあった中で、正直またそっちに戻るの?という感じはあった。しかもこれっきりだったし、とりあえずやってみたけどもう初期路線はちょっと違うかな、もういいかなという事になったのか。エイベックス自体は2000~2001年頃まではユーロビート押しで『SUPER EUROBEAT』シリーズで当時の主力アーティストのリミックスを出しまくった後にユーロビートシリーズを続けながらも主力アーティストのリミックスシリーズは『Cyber TRANCE』でトランスに移行していくような流れだったように記憶しているが、1998年時点ではまだまだユーロビートは流行りだったとは思う。いずれにしても流行の電子サウンドに乗っかりすぎると一気に時代遅れになってしまうのは時代が証明しており、V6=ユーロビートでイメージがつきすぎてしまっていたらその後かなり苦労していたかもしれない。早期撤退は良判断だったし、じゃあ次はトランスとか行かなくて良かった。

NEW ALBUM MIX“REMIXED BY TWO-B-FREE(RAISE)”と表記されていて、これまでとは傾向が異なりほぼ別アレンジというかシンセ主体のユーロビートリミックスのような仕上がり。オリジナルより地味目というのはこれまでと共通しているが、全体にボーカルが加工されて抑えめになっているのでオケの方が大きく聞こえる。イントロの直後にサビが追加されたり、間奏の後に2番のBメロをもう1回歌ってから最後のサビに入ったりとシングルよりもパートが増えているにも関わらず、シングルより間奏とアウトロが短いため最終的にシングル4分24秒に対して4分6秒で短くまとまるという不思議な仕上がり。
★★★☆☆
3rdアルバム『A JACK IN THE BOX』(NEW ALBUM MIX)
1stベスト『Very best
3rdベスト『SUPER Very best
4thベストmu-mo限定予約生産盤『Very6 BEST』あなたのお名前入りスペシャルBOX盤

Coming Century
1st 夏のかけら

B00005ECUX
1998年5月27日
作詞:谷亜ヒロコ、作曲:浅田直、編曲:小西貴雄
森田剛、三宅健、岡田准一によるComing Century単独名義での唯一のシングルCD。これまでC/Wとアルバム曲で楽曲を発表してきたが今作で単独CDデビューとなった。1曲+カラオケの1コイン500円シングルとして発売。初登場2位、売上は30万枚を突破。500円効果もあったか「Be Yourself!」とほぼ同じ売上で、この次の「翼になれ」は明確に上回るなど好調だった。カミセン、トニセン名義のシングル・アルバム通してダントツヒットとなった。

既に1996年から毎年Coming Centuryとしてのツアーは開催しており、1997年にはビデオ『SKY』を単独でリリース、今作の後には2ndビデオ『?-question-』をリリースするなどしていたが楽曲リリースに関しては結果的にシングルは今作のみ。2001年に企画作としてMiMyCEN名義で『MiMyCEN』をリリースした後は2002年にはベストアルバム『Best of Coming Century〜Together〜』をリリース。この頃まではツアーはほぼ毎年行っていたが、Coming Century内でも3人個々の活動が目立つようになってきてセット売りしなくなっていったのもあってか2004年以降はしばらくライブも行われなくなった。2008~2009年にカミセン、トニセンでの活動が再度活性化させた時期があり、それぞれリリースとツアーを行った。トニセンは2008年にシングルを出したが、カミセンはシングルではなく2009年にミニアルバム『Hello-Goodbyeを発売。これが最後のComing Century単独リリースCDとなった。V6活動全期通してカミセン、トニセン共にC/W、アルバムで楽曲の発表は継続した。

メンバー出演「カルピスウォーター」CMソング。制作陣はV6のシングル曲とは変えてきているのでなんとなく雰囲気は今までにないところはある。カミセン3人だと声も初々しくなるし(変声期少年のような声質の道主が2人もいるし)、V6だとやはり坂本・井ノ原の声が強いのだろう。ただサビのキャッチーさは明るく当時のV6の延長のような親しみやすいアイドルポップナンバー。歌詞も「本気がいっぱい」「Be Yourself!」に続く学生視点(冒頭から授業抜け出してる)だが今作は明確にラブソングとなっている。

売上枚数がそうであるように派生ユニット的な売れ方ではなく、V6のこの時期のシングル群と同格以上にヒットしていた記憶もある。1998年夏のヒット曲というイメージがあったけど初夏だったか。正直この後の「翼になれ」よりも1998年夏のヒット曲として覚えてる
★★★☆☆
V6 4thアルバム『“LUCKY” 20th Century,Coming Century to be continued…』(「Coming Century Non-stop Remix」の1曲)
V6 1stベスト『Very best
ベスト『Best of Coming Century~Together~
V6 4thベスト『Very6 BEST』初回盤B
V6 4thベストmu-mo限定予約生産盤『Very6 BEST』あなたのお名前入りスペシャルBOX盤

10th 翼になれ

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1998年7月15日
作詞作曲:奥居香、編曲:上野圭市
TBS系『学校へ行こう!』テーマソング。1996年にPRINCESS PRINCESS解散後、1997年からソロ活動を開始していた奥居香の提供(解散直後には岸谷五朗と結婚していたが2001年に岸谷蘭丸を出産するまでは旧姓で、以降は岸谷香に変更)。8月5日にアルバム『A JACK IN THE BOX』が控えていての先行シングルだったのも影響したか、今作は累計で22.7万枚(「WAになっておどろう」の50万ヒットから一転して35万→30万からの今作で3作連続で売上ダウン)、B’z VS L’Arc~en~Ciel3枚同時発売の2週目にぶつかり、浮上したL’Arc~en~Ciel「Honey」「浸食~lose control~」に及ばず初登場3位となったが、4位のB’zとは200枚程度の超僅差で危うくトップ3も逃すところで会った(1位から17万(ラルク)、16万(ラルク)、15万(今作)、15万(B’z)、14万(SPEED)、13万(ラルク)と1万差で並んでいた)。

引き続きの小中学生向け応援ソング。最近の子供は何考えているか分からないとか無気力無感動で冷めているとか少年犯罪とか色々言われ始めた頃合いだったが、こう見えて僕達はけっこう頑張ってるんだと訴える少年少女目線の前向きナンバー。「本気がいっぱい」から本格化したこの方向性だったが、次回作以降ではここまで少年少女向け感は無くなってくるので1つの区切りだったのかもしれない。先行シングルとはいえセールス的にも当時としてはかなり不振だったし…。

とはいえかなり純粋無邪気に元気が湧いてくるナンバーではあったと思うし、この時点で最低売上ではあるんだけどヒットから遠ざかっての解散となったPRINCESS PRINCESSのメインライター奥居香もまだまだヒット性のあるいい曲を書けるのを知らしめた1曲ではあったと思う。広末涼子への提供(「It’s my idol」)は層が厚すぎてアルバム曲止まりだったとはいえ、『めざましテレビ』の1997年度テーマ曲「ハッピーマン」は1年間馴染みもあって、この2年くらいでけっこう連続で曲を耳にしていた。ただ今作の2週前にリリースしていた2ndアルバムを最後にソロ活動は停止してしまい、次に見たのは2001年に岸谷香になってからのCOLOR「翼がなくても」への提供と随分間が空いてしまって一気に昔の人になってしまった感じがあったなぁ…。

「GENERATION GAP」に続いて今作もシングルバージョンのまま。
★★★★☆
3rdアルバム『A JACK IN THE BOX
1stベスト『Very best
3rdベスト『SUPER Very best
4thベストmu-mo限定予約生産盤『Very6 BEST』あなたのお名前入りスペシャルBOX盤

11th over/EASY SHOW TIME

B00005ECVM
1998年11月11日
初の両A面シングル。売上が連続ダウンしたために策を練ったのか、今作ではジャケットの異なる初回盤3種、通常盤の合計4種発売。曲違いはないが、初回盤の裏ジャケがメンバー2人ずつになっていて3種揃えると6人になるというコレクター心をくすぐる仕様となっていた。

効果てきめんだったのか、初動だけで前作累計売上を突破するほどの絶好調で前作の2倍の売上となる累計45.3万枚に達し、初期シングル群に並ぶ自身5番ヒット作となった。

over

作詞:20th Century、作曲:菊池一仁、編曲:明石昌夫
Coming Century主演TBS系ドラマ『PU-PU-PU-』主題歌。カミセン3人が主演したドラマだったが、作詞を20th Centuryが担当、ソロパートも「GENERATION GAP」同様に坂本昌行、井ノ原快彦の2人と音楽面ではトニセンを生かす方向性を確立。

青春の大名曲。前作までの小中学生向けより少し年齢を上げて、まさに青春時代を生きる10代終盤のカミセン世代に対して少し先を行くトニセンが見守るように書き下ろした歌詞、当時のエイベックスの主砲作家の菊池一仁、ビーイングのメインアレンジャーだった明石昌夫(織田哲郎に続いてビーイング辞めた明石昌夫までエイベックスと仕事を…)と作家陣の並びも最強感が漂う。揺れる10代の心情を歌う平メロ、ひたすらの良メロで前向きさ全開のサビメロが聞き手を掴んで離さず、迷いはあってもやっていける気にさせてくれる。

これまでのアルバムバージョンは機械的にNEW ALBUM MIXだったが、今作以降はバージョン名が曲ごとに命名されるようになった。Europia Mix“Remixed by 明石昌夫”と原曲アレンジャー自身によるリミックス表記になっている。原曲のアレンジにシンフォニックなアレンジを追加したような壮大さを意識したアレンジになっているが、エレキギターも強く共存していて豪勢ではあるがめっちゃシンフォニックとかストリングスまみれという感じにはなっていない。また最終的に40秒ほど長くなっていて6分21秒に達するがフェードアウトのシングルと違って最後までしっかり演奏される。
★★★★★
4thアルバム『“LUCKY” 20th Century,Coming Century to be continued…』(Europia Mix)
1stベスト『Very best
3rdベスト『SUPER Very best
4thベスト『Very6 BEST
4thベストmu-mo限定予約生産盤『Very6 BEST』あなたのお名前入りスペシャルBOX盤

EASY SHOW TIME

作詞:Lucy E、作曲:川上明彦、編曲:上野圭市/ミラクルK
TBS系『学校へ行こう!』テーマソング。オリジナルアルバムにはC/W扱いではなくA面扱いで収録(他のC/WはNon-stop Remixでメドレー送りだったので差別化されている)、『Very best』ではC/Wやカミセントニセンの曲などを収録したDISC-2に回されるもかろうじて収録、『Very6 BEST(あなたのお名前入りスペシャルBOX盤)』では正式なA面扱いで「over」に続けて収録された。

明るく元気な王道V6なアイドルダンスポップチューン。『学校へ行こう!』っぽい若い感じもあり、これはこれで普通にいい曲なんだけど名曲「over」との両A面は分が悪すぎて正直ほとんどシングル曲として記憶されていない。数少ないリアルタイムでレンタルして聞いたシングルなのでこの曲も同じくらい聞いているはずなのに(この頃はカセット録音時代なのでいちいち曲単位で取り出して聞く事は無く再生回数は全曲平等である)…。

ORIENTA-RHYTHM MIXRemixed by ORIENTA-RYTHM for BASEMENT FACTORY PRODUCTIONSとなっており、クラブ系DJによるリミックスシャカシャカリズムのいかにもリミックスなトラックに冒頭からサビの“Why Don’t You”のところだけ切り取り連打させるなどいかにもリミックスな加工がリフのように使用されている。典型的なC/Wに入っているリミックスっぽい仕上がりだけにこれがアルバム4曲目に普通に収録されているのは少し違和感がある。
★★★☆☆
4thアルバム『“LUCKY” 20th Century,Coming Century to be continued…』(ORIENTA-RHYTHM MIX)
1stベスト『Very best
4thベストmu-mo限定予約生産盤『Very6 BEST』あなたのお名前入りスペシャルBOX盤

12th Believe Your Smile

B00000JD10
1999年3月31日
作詞:菊池一仁/六ツ見純代、作曲:菊池一仁、編曲:上野圭市
変則的なタイアップで発売後の4月クールから二宮和也・渋谷すばる主演テレビ朝日系ドラマ『あぶない放課後』主題歌だったが、OPでは渋谷すばるソロバージョンだったようだ(Jr.のライブでは二宮も一緒にセンターで歌っていたらしい)。売上36万枚に達し、100位以内登場週数なら自身4番目と好調な推移だったのでタイアップ効果もあったのだろうか。今作以降に今作より売れたシングルは無い。

「over」のような泣きメロと青春爽やかポップス路線を融合させて更なる高みに登り詰めたV6王道の最上位に君臨するような大名曲。今作で王道V6が極まりすぎてしまい、以降も王道ポップスを出すたびにいい曲でも「Believe Your Smileほどではないなぁ…」と思われてしまうという越えられない壁のような存在になってしまった感もある。

なお当時SMAP、TOKIOで固定されていた1999年のNHK紅白歌合戦では正式歌手にはカウントされない形でV6とKinKi Kidsが企画枠で登場してV6は今作、KinKi Kidsは「フラワー」と同年のシングル曲をサビだけ歌唱した(後年の感覚だと普通に代表ヒットシングルになりそうなものだが、この時は単に2組とも1999年に1番売れたシングルを機械的に選んだだけだったと思われる)。

VIVA MIXRemixed by CHOKKAKUとなっている。VIVAとあるように何故かラテン・サンバ風のアレンジで陽気な南国カーニバル調に改変されていてキレキレのメロディーとの合わなさが凄い。CHOKKAKU先生御乱心というか、このメロディーで何でこんなアレンジを思いつくのかある意味天才的過ぎて凡人リスナーには理解不能だ。ただ珍妙なアレンジにデチューンする事によってアルバムの中で目立ちすぎないという全体のバランスを考慮したような効果は生んでいる…のかもしれない。
★★★★★
4thアルバム『“LUCKY” 20th Century,Coming Century to be continued…』(VIVA MIX)
1stベスト『Very best
3rdベスト『SUPER Very best
4thベスト『Very6 BEST
4thベストmu-mo限定予約生産盤『Very6 BEST』あなたのお名前入りスペシャルBOX盤

13th 自由であるために

B00005ECWK
1999年5月12日
作詞:松井五郎、作曲:菊池一仁、編曲:明石昌夫
TBS系『学校へ行こう!』テーマソング。前2作の好調から一転して再度不振に陥り「翼になれ」を下回ってこの時点での最低売上を更新。Mr.Children『I’LL BE』に及ばず1位も逃した。今作以降7作連続で1位を逃しておりなかなか1位を取れない時期が続いた

前作と同じ菊池一仁だが、シリアスなロックテイストでなんだかイメージと違う方向性に…。もう少しハードさを増したら初期KAT-TUNになりそう。「over」ではハマっていた明石昌夫のアレンジも今作では少し噛み合わなかった感じがある。正直1999年時点でさらに流行がとめどなく変化していく中でどこか取り残されているような感じもしなくもない。ただ思春期~青春感の強い曲が続いていた中で、カミセンも20歳を越えていくところまできて(森田が2月で既に20歳、三宅は7月、岡田は翌年11月で全員OVER 20’s)少年から大人への変化は必要になってくるわけでその辺りを意識した感じもあり、必要な1作ではあったのかなと思う。

BUZZ MIX“Remixed by 明石昌夫”と「over」同様の明石昌夫本人によるリミックス表記になっている。打ち込みドラムとギターをより押し出した原曲よりズシンとした重めの仕上がり。ここまで来ると初期KAT-TUNになりそうというか初期KAT-TUNにありそう。こっちの方が振り切ってて好き。
★★★☆☆
4thアルバム『“LUCKY” 20th Century,Coming Century to be continued…』(BUZZ MIX)
1stベスト『Very best
3rdベスト『SUPER Very best
4thベストmu-mo限定予約生産盤『Very6 BEST』あなたのお名前入りスペシャルBOX盤

14th 太陽のあたる場所

B00005ECWY
1999年7月14日
作詞:BANANA ICE、作曲:BANANA ICE/笹本安詞、編曲:下町兄弟
Coming Century主演日本テレビ系土9ドラマ『新・俺たちの旅 Ver.1999』主題歌。1975年に中村雅俊、津坂まさあき、田中健の3人を中心にした青春ドラマとして人気を博し、1985年、1995年と10年おきにSPを制作していたドラマ『俺たちの旅』のリメイク版で3人の役をカミセンが演じ、1999年時点での若者視点に書き換えたという内容だった。親世代の古い昭和のドラマを99年仕様にしたもののなんだかダラダラとした雰囲気のドラマでしっくり来なくて初回でリタイアしてしまった。ていうかなんで前年秋クールの『PU-PU-PU-』に続いてカミセン3人はダリー感じのプー太郎の若者イメージだったんだろう(長髪の森田はチャラついたイメージあったけど…)。視聴率も初回16%から一時6%台まで激減したくらいなので評判も微妙だったようだ。結局今作はDVDどころかVHS化される事も無く、半ば封印され、オリジナルの『俺たちの旅』が30年より少し早いタイミングだったが2003年に再度制作された。さらに50周年を迎えた2025年にキャスト陣によるコンサートが開催され、2026年年明けには映画『五十年目の俺たちの旅』が公開されるなど、オリジナル版は半世紀に及び若者が70代半ばになるまで描かれる人気シリーズとなっているので、ますます失敗したリブートみたいな感じに…。

初回盤は中身は8㎝シングルだがマキシシングルケース、レーベル面がメンバー写真のピクチャーレーベル仕様だった。通常盤は従来の短冊8センチジャケットだったがこれが8センチCDでの最終作となった。次の作品はV6ではなく20th Centuryのシングルだったがマキシシングルに切り替わった。鈴木あみ『BE TOGETHER』、浜崎あゆみ『Boys&Girls』のデッドヒート頂上決戦にはついていけずに初登場3位(今作は初動18万近く出したが、鈴木あみは30万を越え、浜崎も25万を越えていた)。累計売上は再度30万枚を突破してそこそこ好調だった。

「BEAT YOUR HEART」以来となるラップメインの構成で、Dragon Ashのブレイクで一気にHIP HOPがアングラからヒットチャートを賑わす流行になっていった時代を反映させ、BANANA ICE=下町兄弟を起用。Aメロのクールなラップを坂本、歌い上げるBメロを井ノ原が担当し、「WAになっておどろう」「over」の系譜に入るようなみんなで肩組んで合唱するようなドキャッチーなサビが来るという構成がいいとこどりすぎて完璧。2番ではAメロラップが井ノ原、Bメロが坂本に入れ替わるが、2人ともクールなラップも歌メロもキマりすぎ。2番の後にはパーティーラップ調のハイテンションなラップでさらにボルテージが上がっていくがこの若さ溢れるラップパートはドラマに主演したカミセン3人が担当しており、ソロでカミセン3人がラップを回し、最後のサビとラップが交互に来るパートではラップをカミセン、歌メロをトニセンが担当し、V6ならではのGENERATION GAPも自然に表現。V6が目一杯詰め込まれたV6オブV6な名曲個人的に最高傑作

…しかし結果的に長野だけ全く目立たず1人だけソロが無いというのが残念。というか酷くねーか。ティガでいち早く個人で有名になったはずなのにどうしてこうなった。サビしか歌ってないじゃないかカミセンのハイテンションなラップパートは入る余地ないとして、AメロのラップもBメロも別に長野がやってヘタになる事は無いと思うんだけど、坂本・井ノ原の2人がハマりすぎて録ったけど不採用になってしまったのかなぁ…。2番のラップと歌メロのどっちか、またどっちかを半分に分割でもいいから長野ソロに充ててほしかったというのはある(特にラップパートけっこうな長さなんだから6人もいるグループで1人で全部やる方が珍しく、数人で回してもいいじゃないか…)。この頃はカミセンはドラマでセット売り、坂本・井ノ原はとりあえずシングルで上手なソロパートが聴こえればこの2人…と5人までは自然と顔と名前が一致していくんだけど、ティガを見ていなかったので6人目のメンバーだけいつまでも誰だったっけ?なが…の…?となかなか覚えられなかった。俺たちの長野博と後年称えられる偉大な男もこんな扱いだったらそりゃ中学時代の筆者の印象に残らないって。

1ヶ月後に発売された『LUCKY』には収録されず、その次のアルバム『HAPPY』に収録された。FUNKY!!FREE!!version石塚“BERA”伯宏によるリアレンジでファンキーなノリのアレンジにまるっきり変貌しており、Bメロやサビではエレキギターも重く鳴り響くなど、オリジナルからするとかなりファンキーで自由でミクスチャーっぽくもある。なるほど確かにFUNKYでFREEなバージョンといえる。初めてリミックスじゃないちゃんとした別アレンジとして聞けるアルバムバージョンで、これはこれで聞き応えがあって面白い。イントロが短いのもあってオリジナルより30秒近く短い。

解散時の『Very6 BEST』通常盤のみに収録された過去曲のNew Vocal&New ArrangeによるV626 ver.5曲の1曲に選出されて3つ目のアレンジが最後に制作された。こちらはmaeshima soshiによるリアレンジキーも下がり音数も少なく恐ろしく落ち着いた仕上がり。パート割はそのままのようだが、すっかり大人になった5人のソロパート(長野…)に重ねた年月を感じる。いやぁあの頃若かったなぁ…と遠い目になる事必定。ていうか何でわざわざこの曲を選んだのか。ゆったり聞こえる割には50秒近く短くなっているが、これは2番の後の繰り返しの1番サビ(この道の先に~)と間奏をすっ飛ばし、2番サビ(どんなに経っても~)から直結でカミセンラップパートに突入するというショートカットが施されているため。
★★★★★
5thアルバム『“HAPPY” Coming Century, 20th Century Forever』(FUNKY!!FREE!!version)
1stベスト『Very best
3rdベスト『SUPER Very best
4thベスト『Very6 BEST
4thベスト『Very6 BEST』通常盤のみ(V626 ver.)
4thベストmu-mo限定予約生産盤『Very6 BEST』あなたのお名前入りスペシャルBOX盤

20th Century/Marsa Sakamoto
1st WISHES〜I’ll be there〜/You’ll Be in My Heart

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1999年11月25日
20th Century初のシングル。両A面だが「You’ll Be in My Heart」は3人ではなく坂本単独のMarsa Sakamoto名義。V6に先駆けてマキシシングル採用となった。

1st~8thシングルまでC/Wは全てカミセン楽曲だったため、V6内でのトニセン楽曲は『SINCE 1995~FOREVER』『GREETING』『NATURE RHYTHM』とアルバム限定だったが、1997年9月に1stアルバム『ROAD』で単独デビュー、1998年になると『Be Yourself!』C/Wにて9枚目にしてようやくトニセン名義のC/Wが収録され、2ndアルバム『!-attention-』も発売。そして1999年ついにシングルデビューとなった。

両A面シングルだがV6とは明確に異なる大人っぽい路線だったためか、カミセン人気が凄すぎたのか初登場10位売上12.4万枚とかなり地味な売上となった。

C/Wにはリミックス「WISHES〜I’ll be there〜(BRAVE STONE MIX)」を収録。トニセンは配信解禁を段階的に行い、シングル3作を1曲目のみ単曲配信としてアルバムを配信、そしてC/WとV6内で発表した残りの全曲を『トニ選曲集』として最終的にまとめたもののリミックス曲を除外としたため、「WISHES〜I’ll be there〜(BRAVE STONE MIX)」は未配信のままとなった。「You’ll Be in My Heart」は権利の問題なのか未配信である。

WISHES〜I’ll be there〜/20th Century

作詞作曲編曲:小幡英之
フジテレビ系『嵐のV1』エンディング。 1999年ワールドカップバレーボールに合わせて10月末~11月末まで土曜午後に1時間枠で5回放送された番組。タイトルにあるように『A・RA・SHI』でデビューする前後のを冠していてOPは「A・RA・SHI」だったが、嵐は”イメージキャラクター”、坂本昌行が”オフィシャルサポーター”として関わっていたためにド新人の嵐を引っ張る先輩ポジションで出演していたようだ。嵐を売り出すための番組でV6でエンディングというわけにもいかないだろうからトニセンにした感はある。

トニセンはアルバム2作の時点でもV6よりも落ち着いたポップス志向だったが、今作もこの時点のV6のシングルではやっていなかったようなミディアム調のロックナンバー。どっしりとしたロックバンドっぽい佇まいでJニーズのシングル曲としてはかなり渋い仕上がり。しかし年長組らしい大人っぽい貫禄はあり、トニセン独自の魅力はしっかり発揮されていると思う。よく考えると今作の実質メインボーカルとなっている井ノ原まだ23歳で普通に若かったりはするんだけど…(井ノ原ソロ+長野&坂本デュオ歌唱+3人サビ+最後にラララ歌っているのも井ノ原という構成)。当時はなんか暗い曲出てんなーくらいだったけど改めて聞くとこれが凄く良い。「出せない手紙」とかあの辺りまで行ったタイミングならV6で出しても似合っていたと思うし、もっと目立ってヒットしていたのでは。
★★★★☆
C/W(BRAVE STONE MIX)(未配信)
V6 1stベスト『Very best
ベスト『Replay~Best of 20th Century~
4thベスト『Very6 BEST』初回盤B
4thベストmu-mo限定予約生産盤『Very6 BEST』あなたのお名前入りスペシャルBOX盤

You’ll Be in My Heart/Marsa Sakamoto

日本語詞:湯川れい子、作詞作曲:Phili Collins、編曲:柿崎洋一郎
ディズニーアニメ映画『ターザン』日本語吹替版主題歌。オリジナル版主題歌を担当したPhil Collinsの日本語詞カバーとなる。

1997年末に伊丹十三監督が亡くなった際に氏の代表作である映画『マルサの女』というワードがけっこうニュースで飛び交った。何のことだか分からないし映画の内容も全く知らないのだが1999年時点で2年近く経過していても「マルサの女」というワードだけ記憶に何故か残っていたので最初にMarsa Sakamotoの字面を見た時に真っ先に「マルサの坂本」に変換されてしまったという謎の印象深さがある。しかし何故MasaではなくMarsa(マルサではなくマーサ)にしたのだろうか。現地主題歌を担当するならまだしも日本語吹替版なんだから”坂本昌行”で良かったように思うが…。サントラ盤への収録も国内盤だけなわけだし、海外向けの名義を使用した意図は良く分からないがこれも権利関係でそのままの名前で行けなかったとかなんだろうか。唯一のJニーズ×ディズニーだったしなぁ…。

ディズニー映画の主題歌っぽい曲だなぁ…という以上の印象はないが…坂本の歌唱力により安心して聞けるミディアムナンバー。原曲キーに合わせたため実際には坂本のキーよりも1つ高くて苦労したとからしいけど1つ高い程度でブレるような歌唱力ではなく問題なく上手い。作者でオリジナルシンガーでもあるPhili Collinsから世界各国での吹き替えバージョンの中で1番良いと絶賛されてNo.1として表彰されるなんて事もあったらしい。これだけの評価があったのにJ-FRIENDSの時は特に「People Of The World」なんかは堂本剛圧倒的ソロパート量!(マイケル・ジャクソンにも認められた)、2番TOKIO長瀬!3番手井ノ原!まではあからさま、坂本の登場は6番手(一応その後もう1回出てくる)でそこそこ上位扱いメンバーではあったけどTOKIO国分・城島辺りと変わらないような扱いに甘んじていたのはどうしてなのか。

ディズニー関連曲であるためか、『ターザン』のサントラ国内盤には収録されていた模様。V6/20th Centuryサイドでは『Very best』にのみ収録されたが、その後はトニセンのベストにも選曲されず、解散時の『Very6 BEST』のトニセン枠にも選曲されず、トニセンの配信からも除外され、ついには『Very best』の配信でもカットされてしまった。『Very best』だけ『Very best(Special Edition)』という表記になっているのは今作がカットされたからである。よってシングル盤か『Very best』CDを購入してこないと聞く事ができない。
★★★☆☆
未配信
V6 1stベスト『Very best』(配信版Special Editionではカット)

15th MILLENNIUM GREETING

B00005ECDY
2000年2月2日
初のマキシシングル。ミレニアム(2000年)に便乗しての曲名ではない作品タイトルがつけられた唯一のシングル作品となる。新曲3曲+そのリミックス3曲+カラオケ3曲の全9トラックでマキシシングルの容量を存分に生かした40分に及ぶミニアルバム級の収録時間となっているがこの頃にはO社のシングルかアルバムかの基準も整ってきておりアルバム扱いされることはなくシングル扱いとなった。一応トリプルA面という事になっている。初回盤はアルミダブルパッケージ仕様(ファスナー付)というCDには見えないような特殊パッケージだった。中に入っているのは普通のマキシシングルケースで通常盤と全く同じ(というかパッケージや特典が無いCD部分が通常盤)で、一般的に中古で出回っているのはこのCD部分のみという事が多く、元初回盤か通常盤かの区別はつかないはず。

サザンオールスターズ『TSUNAMI』、モーニング娘。『恋のダンスサイト』の2週目が凄すぎて『恋のダンスサイト』にも数万及ばずの初登場3位。累計35万枚に達して前作も上回ったが30万枚以上は今作が最後となった。

実際にはメインは「野性の花」のみで、『”HAPPY” Coming Century, 20th Century Forever』にこそ3曲全て収録(3曲ともアルバムバージョン)されたが、ベストアルバム収録の際は「野性の花」のみがA面扱いされている。

野性の花

作詞:真木須とも子、作編曲:タジマタカオ
森田剛主演テレビ朝日系ドラマ『月下の棋士』主題歌。なんか帽子被った森田剛が将棋している姿はおぼろげに記憶にあるのでたままたま1度か2度見たんだと思うんだけどあまり覚えていない(同じ枠で1997年に放送されていた三宅健が2番手だった『名探偵保健室のオバさん』はもう少しちゃんと見ていた記憶)。

野”生”ではなく野“性”だがよく混同され、ついには公式自ら最終作『Very6 BEST』の歌詞カード部分で「野生の花」誤記をやらかしてしまった(歌詞以外の他の箇所は全て「野性の花」と正しく表記されていた)。

タジマタカオ=ORIGINAL LOVEの田島貴男による提供曲。主演主題歌という事で最後のサビ頭で森田ソロパートが用意された。けっこう渋いところに提供してもらった感じで、後年SMAPが豪華提供路線のアルバムになってから1度提供していたがJニーズへの提供はそれくらいしかなくかなり珍しい人選だったはず。当初は何だか暗くてパッとしない曲だなぁと思っていたが、年月を重ねるとちょっと渋めの雰囲気がハマってきてけっこういい曲だったんだなと分かってきて割と好印象な方の曲になった。当時としてはこの曲はあまりに早すぎたのかもしれない。サビの“枯れ果てた時間はいらない ただ未来(あす)を見つけに 凍てついた冬に咲くその力 信じていこう”なんか当時の森田の年齢(20歳)の若者よりも、トニセン世代よりもさらに年配の中年層にこそ響くような歌詞だったのでは…?とOVER 30’s WORLDに突入してから実感してきた。当時の田島貴男は33歳。作詞した真木須とも子は今作が作詞家デビュー作で作曲家の夫と結婚した影響で作詞に挑んだらしいんだけど、V6への提供というよりアラサー以上の等身大を反映して書いてないか。OVER 40’s WORLDでも今作の言葉は響く

C/Wに収録されたGrowing Future MixRemixed by Robert O’cappieとクレジットされたリミックスバージョン。ややシンプルな音像になっているが、大胆な変貌は無く、イメージはあまり変わらないリミックスとなっている。

Over Drive EditAchilles C.Damigos(Face 2 fAKEの1人)によるリアレンジ。かなりロック色が増しているが全くの別アレンジといった感じではなく、やや重めになるようにギターやドラムの音を強めに変更したような感じだが、オリジナルのイメージは残されている。
★★★★☆
C/W(Growing Future Mix)
5thアルバム『“HAPPY” Coming Century, 20th Century Forever』(Over Drive Edit)
1stベスト『Very best
3rdベスト『SUPER Very best
4thベスト『Very6 BEST
4thベストmu-mo限定予約生産盤『Very6 BEST』あなたのお名前入りスペシャルBOX盤

Life goes on

作詞作曲:片岡大志、編曲:上野圭市
TBS系『学校へ行こう!』テーマソング。アレンジは忙しないが、メロディーは明るくポップなV6王道路線。そこそこキャッチーではあるけど、『Very best』DiSC-2の並びで際立っているという事も無く、C/Wやアルバムの良曲みたいなあまりシングル曲っぽい印象はない。

Space MixRemixed by Norihiro”BABA”Ishizukaとなっており、この後のアルバムで「太陽のあたる場所(FUNKY!!FREE!!version)」のリアレンジを手掛けた石塚“BERA”伯宏がリミックスを担当。リミックスっぽい打ち込みビーツに宇宙っぽい電子音が飛び交うリミックスっぽい仕上がり。

crashed bone mix編曲は上野圭市のままRemixed by CMJKとなっている。こちらは元のアレンジを加工したような感じ。

『Very best』DISC-2にシングルバージョンがかろうじて収録されたが、『SUPER Very best』『Very6 BEST』では飛ばされ、『Very6 BEST』では初回盤A自選枠で選曲された。
★★★☆☆
C/W(Space Mix)
5thアルバム『“HAPPY” Coming Century, 20th Century Forever』(crashed bone mix)
1stベスト『Very best
4thベスト『Very6 BEST』初回盤Aのみ

MY DAYS

作詞:森たまき、作曲:Face 2 fAKE、編曲:村山晋一郎
10月から始まっていたフジテレビ系バラエティ『V6の素』(木曜23時から20分枠)エンディング。2000年3月にリニューアルして30分枠に拡大した『マッハブイロク』となり、途中までは今作が引き続き使用された。全てのベストアルバムに選曲されず、シングルバージョンアルバム未収録のままで今作でしか聞く事ができない。『”HAPPY” Coming Century, 20th Century Forever』も解散年に聞いて、『Very6 BEST』あなたのお名前入りスペシャルBOX盤でもシングルバージョンが救済されないと判明してからシングル盤CDを入手したので、個人的には正直ラストシングルとさほど初めて聞いてからの経過年数が変わらない。

いわゆるSMAP感の強いダンスポップナンバー。Face 2 fAKEがSMAPの「Peace!」作曲や「Let It Be」作編曲を手掛けていたのでそのイメージだろうか。後の「グッデイ!!」も小森田実だったのでSMAPみたいと言われていたが、それ以上にSMAPが見える曲かもしれない。自分探しをテーマにした歌詞で1番サビは”It’s My Days”だが2番サビは”イツマデ”になっているのがユニーク。「Life goes on」よりも残りやすい曲かな。『V6の素』→『マッハブイロク』→『お笑いV6病棟!』→『VivaVivaV6』と連なっていって2010年まで続いたフジテレビでの冠番組の始点に位置するのが『V6の素』であり今作が初代テーマ曲だけに扱いが悪すぎるのがもったいない。

Plasma Funk Mixは他の2曲と異なり、Arranged by 鈴木雅也,Remixed by GROUND-BASE PROJECTと表記されており、鈴木雅也によるアレンジをGROUND-BASE PROJECTがリミックスしたという事らしい。鈴木雅也がアレンジしただけのバージョンは未発表のままとなっているがどんなアレンジだったのだろうか…。ただこの音源を聞く限りはオリジナルと大きくイメージが違うわけではないアレンジを加工したリミックスといった印象。

COCONUTS GROOVE VERSION清水信之によるリアレンジ。明るめだったオリジナルから、低音が効いただいぶシックで落ち着いた雰囲気に変わっている。オリジナルが昼なら今作は対照的な夜のイメージ。清水信之はSMAPのアレンジをもっと前に手掛けた事があり(「セロリ」とか)、村山晋一郎は確かSMAPのシングルの編曲はやったことなかったと思うんだけど、村山晋一郎のシングルバージョンの方がSMAP感強い気がする。
★★★☆☆
シングルバージョンアルバム未収録
C/W(Plasma Funk Mix)
5thアルバム『“HAPPY” Coming Century, 20th Century Forever』(COCONUTS GROOVE VERSION)

16th IN THE WIND

B00005ECEC
2000年5月10日
作詞:小幡英之、作曲:佐藤竹善、編曲:小林信吾
前作はスペシャル感があったが、通常形式のシングルに戻った。マキシシングルになっての枠拡大に伴い、8センチ時代はどっちかだったC/Wにカミセン、トニセンの曲が両方収録された3曲+カラオケ3曲の6曲仕様。初回盤はデジパック仕様。表題曲にタイアップも無く、前作の反動もあったのか初動11万で初登場2位、累計15万と初の20万割れで一気に低迷したため、通常盤はほぼ出回らなかったのではないか。

SING LIKE TALKINGの佐藤竹善提供という事で「野性の花」のORIGINAL LOVEに続いて2000年にしてはちょっと渋い人選での連続提供。正直エイベックスっぽくもないし、最年少の岡田も秋で20歳になり、全員成人するのを見据えて大人っぽい方向性へのシフトチェンジを図ろうとして若手ではなく既にそこそこのキャリアがあるミュージシャンを起用していたのだろうか。けっこうオシャレで大人の余裕を感じさせる爽やかなダンスポップナンバー。当時はチャートもすぐ落ちていってしまうわ、曲自体もさらっとしすぎててい文字通りに何もかも流れていってしまう存在感の薄いシングル…という印象しか無かった。ただ前作同様にもう少し年月が経過してから改めてこれけっこういい曲だったんじゃないかと気づいた。やはりシフトチェンジしすぎたというか早すぎたんじゃないだろうか。10周年でもまだ早い?少し前の10代向けや青春ソングは若さゆえのところもあるけど、この曲なんか20周年以降~晩期の新曲で出てきても似合う。

B.MAY MixCHOKKAKUによるリアレンジ。最初と最後に観客の歓声が挿入されており疑似ライブのようになっている。曲自体がクールなのでリアレンジしてもクールではあるがこちらの方がオケのインパクトは強いだろうか。ちょっとデジ感が増した感じもあるけど。

解散時の『Very6 BEST』通常盤のみに収録された過去曲のNew Vocal&New ArrangeによるV626 ver.5曲の1曲に選出されて新たなバージョンも最後に制作された。シングルA面からは「太陽のあたる場所」と今作の2曲だけであり、売上や人気を考えるとかなり意外であり物凄い大抜擢だった。冨田恵一によるリアレンジ。全体に年相応にさらに落ち着いた大人っぽい仕上がりだが、元々大人っぽい曲だったのと他の曲が落ち着き過ぎた印象だったのもあってV626 ver.5曲の中では1番しっくりくる仕上がり
★★★★☆
5thアルバム『“HAPPY” Coming Century, 20th Century Forever』(B.MAY Mix)
1stベスト『Very best
3rdベスト『SUPER Very best
3rdベスト『SUPER Very best』通常盤のみ(V626 ver.)
4thベストmu-mo限定予約生産盤『Very6 BEST』あなたのお名前入りスペシャルBOX盤

20th Century
2nd Precious Love

B00005HLJ3
2000年9月20日
作詞:U-sky、作曲:笹本安詞、編曲:鈴木雅也
10ヶ月ぶりの2作目。初登場9位と順位は1つ上げたものの売上6.8万枚と前作からほぼ半減してしまった。まあ『IN THE WIND』が15万しか売れなかったのでここでトニセンがキープしたり上がったりする要素は無かったけど…。

C/Wに新曲3曲+リミックスが各2曲ずつの8トラック+カラオケの合計16曲というオリジナルアルバムよりもフル収録な曲数になっている。C/W新曲3曲のうち「bird cage」はトニセン作詞で井ノ原単独作曲の自作曲であった。何故リミックスを2曲ずつ用意したんだ…と思うところだがマキシシングル移行直後のエイベックスはリミックスを大量収録してスペシャルシングル感を出すのに注力していたのでその影響がトニセンにだけ出たのかも…。配信ではシングルとしては単曲配信のみでリミックス8トラックは完全未配信、C/W3曲のうち「LOVE SONG」「Take it easy」が『Replay~Best of 20th Century~』のスペシャル盤、「bird cage」は『トニ選曲集』に含まれたのでリミックス以外の4曲は聞く事は出来るが4曲揃って聞くにはプレイリストを作成する必要がある。今作を最後にV6のC/W、アルバムでの曲発表は続いたが単独リリースは停止。2004年に唐突に『Replay~Best of 20th Century~』がリリースされるもこの次の単独新作は7年半後まで途絶えることとなった。

当時の時流に合わせたR&Bやラップの要素も加味したクールながらメロウなナンバー。最初のCome on babyのつぶやきは坂本で3人でのサビを経て1番の平メロは全て井ノ原ソロ、サビを経て中間部分はラップパートで俺たちの長野→坂本とラップが展開していき、「太陽のあたる場所」では聞けなかった俺たちの長野ラップは聞きどころだが、その後「太陽のあたる場所」の時よりもさらにラッパーみが増している坂本が圧倒してくる。間奏を経ての2番平メロは全て坂本ソロで圧倒してきて、続くラップは井ノ原→井ノ原&長野と展開。最後のサビでは井ノ原&長野がメインのメロディーとラップを展開する中で坂本はフェイクをキメまくり圧倒してくる。なんなんだこの人、Come on babyから歌でもラップでもフェイクでもこの曲の間出てくるとずっと圧倒してくるんですけど…。声質的には井ノ原の声の方が好きだし(聞き分けもしやすい)今作でも最初のソロパートやラップでも十分に井ノ原も魅せてくるんだけど、今作での坂本は大人の魅力溢れまくっていると思う。そして気が付けば俺たちの長野だけソロの歌パート無いじゃねぇかよ、「太陽のあたる場所」で聞けなかった俺たちの長野ラップが聞けたとか喜んでる場合じゃなかったよ!

V6、カミセンとは違う大人のトニセンを前作以上に強く打ち出した1曲になったと思う。当時前作以上に何か2枚目出てたのは知ってるくらいでその後もあまり印象の無い曲だったがじっくり聞くと聞きどころが多くて魅力が堪能できるトニセンの曲の中でもファン人気が高いらしいのも納得の1曲だ。この後単独でのリリースが途絶えてしまう事になるが、2008~2009年に展開したカミセン、トニセン単独作ではカミセンがクール方面に傾倒する一方でトニセンは現在にも通じる暖かみのある自然体なポップス路線になったので、今作のような曲をシングルで出すような事は無くなってしまった。後年の方がメンバーの意向も普通に強そうだし、そういう意味ではこの頃は差別化するために、かなり意識してこういう曲を用意して大人なトニセンを演出していたところもあるのかも。
★★★☆☆
C/W(Laid-back Mix)(未配信)
C/W(AKIRA’S CORE FIGHTER REMIX)(未配信)
V6 1stベスト『Very best
ベスト『Replay~Best of 20th Century~
4thベスト『Very6 BEST』初回盤B

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