1996年3月11日
初登場4位から4週連続トップ10入り、11週ランクインで50万枚を突破した3番ヒット作(アルバム含めると4番目)。
今作のジャケットは安部潤が抜けた3人体制。新たに作られたバンドのロゴでもメンバーを3人で表記していて今作のみ3人組バンドとなっていた。『VIEW CLIPS』のコメントでも浅岡雄也は安部が抜けて3人になっていた、この時点で新津に会ってはいたと語っていて3人だった時期があるのは公式見解である。実際当時Mステに出演した際は既にベースのメンバーが新津になっていたようだ。
2024年に小田孝が復帰したため、この時の3人編成となり、30周年時は今作を再現した構図でのアーティスト写真も撮影されていて発売日3月11日に公開された(今作の発売からは29周年記念日となる)。
DAN DAN 心魅かれてく
作詞:坂井泉水、作曲:織田哲郎、編曲:葉山たけし
アニメ『ドラゴンボールGT』OP、アニメ映画『ドラゴンボール 最強への道』主題歌。GT開始と同時期に公開された映画『最強への道』はGTとほとんど同じ容姿の子供悟空が活躍していて主題歌も同じだったためGTの映画化と勘違いしていた人も多かったが、映画の方は原作の1~8巻、レッドリボン軍を倒すまでの内容(つまりGTでもZでもない『ドラゴンボール』初期)を凝縮してリメイクしたものであり、GTとは全く関係がなかった。同じドラゴンボールでも全く話に繋がりがないが、主題歌を同じにしたのとキャラデザインが似ていたせいで、当時もかなり混同されていた。映画を見に行ったと言ったら友人に「この映画って最後は悟空元に戻るの?(子供にされた悟空が大人の姿に戻れるのか)」とか完全に内容を混同した質問をされたのを記憶しているほか、超サイヤ人にならないのでガッカリしたなんていう感想も飛び交っていた(超サイヤ人どころか「かめはめ波」作中で見よう見まねで習得した時期の話である)。この映画『最強への道』ではオープニングではなく、エンディングで使用されている。
GTは『Z』最終回からさらに10年後のアニメオリジナルで描かれた物語。後の『ドラゴンボール超』よりも5年ほど先だが『GT』には繋がらず、原作者も初期ストーリー案以外関与していないため『GT』はアニメにおいても正史ではなくパラレルに近くなってきているのが実情。悟空以外の戦士がほとんど活躍できずにやられ役になったり、既存人気キャラクターをどんどん勝手に殺害する(ブウ・ピッコロ・17号・悟空)、異様に子供っぽい展開(頭まで子供になったつもりはないと言いながら明らかに子供時代よりお子様な態度や思考で行動する悟空)など一部では猛烈な酷評を浴びたが、純粋に見ていた当時の子供たち世代や海外人気は高く、根強い人気もある模様。EDは何度も変わったがOPはこの曲1本で最後まで通され、この曲をアレンジしたインストが劇中で何度も効果的に使用されたり(音楽担当は徳永暁人)、最終回の長いスタッフロール&歴代映像ダイジェストでも使用されたりとOPというよりも一貫して主題歌のように扱われた。このGT最終回エンドロールバージョンは最後(2番)のサビの後に間奏部分を切り貼りして繋いでもう1回サビを繰り返す編集ロングバージョンでこの時限りの音源だった。
「突然」はCMで何気なく聞いていたが、リアルタイムでバッチリFOVに触れたのはこれが最初だった。GT自体は当時小6ながらにあまりに子供向けすぎる内容に違和感を感じてあまり見なくなってしまったが主題歌は最高だと思い、当時もこのシングルとエンディングだったDEENを一緒にレンタルして手に取っている。これが数年後にファンになっていくきっかけの1つになっているんだからアニメ主題歌ってけっこう重要だと思う。
ストレートなロックナンバーで問答無用にテンション上がってワクワクしてくる名曲。正直ドラゴンボール要素ってそんなに無いんだけど、宇宙中を旅してドラゴンボールを探すというなんとなくなワクワクした冒険が始まるというGT初期のプロットのイメージにノリ自体はハマっていたと思う。鉄板のぶち上げナンバーだし、浅岡さんがソロでアニサマにゲスト出演してこの曲を歌う日が来てもいいと思うんだけど、一向に依頼が来ないのは何故なのか。そうこうしている間に別の人がカバーで歌っちゃったりして、御本人はアニサマの外の野外ステージで歌唱しただけなんて年も…。満を持して2024年についにFIELD OF VIEWとして正式にアニサマに出演、小田孝も復帰した今作発売当時の3人体制で今作ともう1つのアニメタイアップ「渇いた叫び」の2曲でアニサマ会場を盛り上げたという。
未発表テイクT-31はド頭からバシバシ鳴っているドラムの音色が異なっているのでドラムに耳を傾けて聞けばすぐに違いが分かる。下記視聴音源だと半分ほど進んだBメロの”少しだけ♪”以降の部分になってからが分かりやすいかもしれない。
『ドラゴンボールGT』はサントラ盤が発売されなかったが、『最強への道』はサントラがシングル発売から間もない1996年3月23日に発売されており、CINEMA VERSIONとして1番サビまでのハーフサイズ(1分50秒)が収録されている。TV版OPと同じと思われ、全体に演奏も細部もやや粗めの仕上がり。
ZARDのセルフカバーは7月に発表されているのでFOVのアルバム収録より早かった。SARD UNDERGROUNDのカバーは2バージョンある(1度目が電子改変しすぎだったので2度目はオリジナルに準じてやり直した)。他にはアニソンカバーの枠で中川翔子がカバーした事もある。
★★★★☆
サウンドトラックアルバム『ドラゴンボール~最強への道~オリジナルサウンドトラック』(CINEMA VERSION)
2ndアルバム『FIELD OF VIEWⅡ』
1stベスト『SINGLES COLLECTION+4』
3rdベスト『Memorial BEST~Gift of Melodies~』
4thベスト『complete of FIELD OF VIEW at the BEING studio』
5thベスト『BEST OF BEST 1000』
販路限定ベスト『FIELD OF VIEW BEST HITS』
6thベスト『FIELD OF VIEW 25th Anniversary Extra Rare Best 2020』(T-31 未発表テイク)
DAN DAN 心魅かれてく
FIELD OF VIEW
1997/10/08 ¥255
DAN DAN 心魅かれてく
FIELD OF VIEW
2020/05/13 ¥255
C/W Dear old days
作詞作曲:浅岡雄也、編曲:徳永暁人
『ドラゴンボールGT』の音楽担当には当時新人の徳永暁人が大抜擢されていたが何故かOP/ED曲の編曲担当にはならず、この時期はZARDでもC/Wに登板していてA面起用はまだしていなかった。FOVではこれが初編曲。
DEENの「ひとりじゃない」やWANDSの「世界が終るまでは…」でもそうだったんだけど当時アニメきっかけでレンタルしてきて、そのままついでにカセット録音したC/Wが予想以上に名曲で好きだった記憶がある。こういう原体験がもう少し大きくなって中高生になった頃にファンになるきっかけになった。この曲もその1つ。
自分探しソングで、シーケンスと歌から入ってピアノが入って1番サビでバンドが入ってきてからはこれまで以上にざっくりした生身のロックバンドサウンドが炸裂する。よく聞くとエンディングには演奏を終えてレコーディングブースから移動する(?)ようなガサガサした音も一緒に入っているなど、全体的に生のバンド感が出た1曲。何かが終わり、そして始まる時に聞きたい名曲。
なおレコーディングブースから移動する(?)ようなガサガサした音というのは『FIELD OF VIEW 25th Anniversary Extra Rare Best 2020』ライナーにてドアから出ていく音でありそこまでがこの曲だという浅岡さん公式の見解が明かされた。
★★★★★
6thベスト『FIELD OF VIEW 25th Anniversary Extra Rare Best 2020』
Dear old days
FIELD OF VIEW
2020/05/13 ¥255
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