1995年11月13日
1stアルバムからわずか1ヶ月での発売。初登場3位を記録したものの2週目に22位に吹き飛ぶという驚異的なランクダウンを記録して大失速。今でこそ珍しくもないが当時の3位→22位はしばらくチャートファンに語り継がれるくらいの記録的なランクダウンであった。ただしそのまま急落せずその後3週目には18位に上昇、4週目も20位…と最終的に100位以内13週ランクインして39.7万枚。前2作でのブレイクの勢いは早くも今作でほぼ消失してしまった。
安部潤が在籍した最後のシングル。というか気がついたら次のシングルではいなくなっていた…というのが恐らく当時の実際のところだったと思う。正式な脱退発表ってあったんだろうか。公式サイトもFCもまだ無かった時期なので、B社発行のフリーペーパーや雑誌、TVで発表されてなければ無いよな…。
Last Good-bye
作詞:坂井泉水、作曲:多々納好夫、編曲:葉山たけし
「迷わないで」以来、FIELD OF VIEWになってからは初の多々納好夫のA面採用。秋発売だし、3枚目にして爽やか以外のイメージを打ち出したいという事だったとは思うんだけど一気にイメージを変えてきた(よく混同されたDEENも3枚目は「Memories」)…。マイナーなのにサビだけメジャーになっているらしく、サビになると急に少し違和感があるのはたぶんそのせいと思われる。個人的にFOVの多々納楽曲の中ではほぼ1番下くらいの印象だったりする。それでもそこそこ好きな曲ではあるんだけど、どちらかというとこれもいい曲だが多々納曲はこれ以上にいい曲しかないのでわざわざA面にしなくても…というのはなんとなくある。
『SINGLES COLLECTION+4』ではミックス変更で収録されている事が記載されている。全体に響きがちょい違うのかな?どうなのかな?くらいで分かりにくいがこのミックスでは派手な演奏を抑えめにしている感じでサビ(特に最後のサビと締めの”Last Good-bye”)でかなり強めに聞こえていたコーラスはかなり引っ込んでいるが逆にAメロの1番”少しずつ無口に”、2番”青い夢に”、2番Bメロ”誰かをごまかせても自分自身はだませない”など平メロのコーラスは思いっきり前に出てくる。1番最初の取っ掛かりポイントはイントロのギターの後にドラムが入る直前に右チャンネルでギターがわずかに先行してデュクシーーと鳴りだすという違いがある。全体の音の抑えめ感もイヤホン/ヘッドフォンで意識して聞いていれば分かるが、スピーカーだとちょっと分かりにくい。
コーラスの強弱を聞き比べしているうちに『FIELD OF VIEWⅡ』音源だけ1番Bメロ”ひとりだけの時間を忙しく生きている”にコーラスが追加され、逆に2番Bメロ”誰かをごまかせても自分自身はだませない”のコーラスが消えている事に気づいた。よって『Memorial BEST~Gift of Melodies~』以降がシングルバージョンでの収録と思われる。
『FIELD OF VIEW 25th Anniversary Extra Rare Best 2020』のT-101は分かりにくく全体に響きがなんとなく違うのかな?どうなのかな?くらいしか分からない。「ドキッ」「DAN DAN 心魅かれてく」の未発表テイク音源同様にドラム(スネア)の響きを少し抑えめにしているが、2曲ほど分かりやすく違うわけではない。全体にコーラスが抑えめだが、『FIELD OF VIEWⅡ』以来1番Bメロにコーラスが入っていて2番Bメロにも入っているので、Bメロに両方コーラスが入った初のバージョンという事に。
細かいミックス変更がある割には判別しにくい分かりにくい違いしかない。割とどの音もド派手に鳴っているので些細なバランスを変えたくなりがちな曲なのかもしれない。またコーラスの強弱やどこに入れるかにかなり細かくこだわっているっぽい。
今作に関しては3音源配信されていたので下に3音源並べてみた。見事なまでにほぼ同じ箇所を試聴可能だが、果たしてこの試聴音源でどこが違うか分かるだろうか(すぐ出てくる”少しずつ無口に”のコーラスが真ん中のやつだけ目立つのは分かりやすいと思う)。
坂井泉水作詞ナンバーの中で今作だけセルフカバーされずに取り残されていたが、生前最後のアルバムで10年越しのセルフカバーが収録された。
★★★☆☆
2ndアルバム『FIELD OF VIEWⅡ』(1番Bメロ前半のコーラスあり、2番Bメロ前半のコーラスなし)
1stベスト『SINGLES COLLECTION+4』(表記はないが解説でミックス変更を明記)
3rdベスト『Memorial BEST~Gift of Melodies~』
4thベスト『complete of FIELD OF VIEW at the BEING studio』
5thベスト『BEST OF BEST 1000』
販路限定ベスト『FIELD OF VIEW BEST HITS』
6thベスト『FIELD OF VIEW 25th Anniversary Extra Rare Best 2020』(T-101 未発表テイク)
Last Good-bye
FIELD OF VIEW
2003/08/25 ¥255
Last Good-bye
FIELD OF VIEW
1997/10/08 ¥255
Last Good-Bye
FIELD OF VIEW
2020/05/13 ¥255
C/W 夢見続けて今も
作詞作曲:浅岡雄也、編曲:安部潤
浅岡と安部による初期自作の早くも最終楽曲。同窓会の様子を描いた前向きソングだが、普通にこっちA面で良かっただろ…という名曲。主人公は理想と現実が違うと同級生が実感していく中で、恐らく自身もその事を少しずつ感じながらもそれでも今も夢を追いかけている。その姿が眩しい。大人になってからより響いた曲の1つ。設定としては20代半ばくらいの岐路に立つ若者たちくらいで当時の等身大に近いと思うんだけど、今もなお歌い続けている浅岡さんが今歌っても説得力があってまた違った味わいになった曲だと思う。
解散ライブの時には何故かサビのメロディー(“あっても”の部分)が一部変えられて下げて歌われていた。
演奏終了後の無音の長さに若干の差があり、シングル(長い)、アルバム(短い)、ベスト(中間)の3音源全て演奏時間が数秒ずつ違う。
★★★★☆
2ndアルバム『FIELD OF VIEWⅡ』
6thベスト『FIELD OF VIEW 25th Anniversary Extra Rare Best 2020』
夢見続けて今も
FIELD OF VIEW
2020/05/13 ¥255
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