アルバム『CHANGE』で復帰した五十嵐充だったが、結局それっきり継続的に関与する事は無かった。『CHANGE』ツアーは無かったので、1年経過してから活動が再開された。『CHANGE』の穏やかモードを引き継いだのと、震災の影響もあってか、しばらくはかなり落ち着いたバラード系のナンバーが続き、アルバム『ORDINARY』はELTの中でも最も穏やかな1作となった。
一転して次のアルバム『FUN-FARE』では軽快な楽曲が増え、エレクトロ路線など新たな境地も開拓するようになった…が、20周年を前にしていよいよシングルヒットが全く出せなくなってきてしまい、20周年は前倒しで20年目に突入した2015年に大々的に掲げてしまう事となる。09年に出したばかりのベスト盤にその後のシングルを加えたコンプリートシングルA面コレクションをニューアルバム『Tabitabi』とセット販売のみで格安でリリースするなど奇をてらった戦略は失敗というほど売れなかったわけではないが、成功というほど売れたわけでもなかった。
以降は持田の結婚もあり、活動は緩やかに停滞していく。20周年を掲げていたにも関わらず全く歌番組には呼ばれず、かつて「うたばん」でそのオモシロキャラを開眼させた伊藤はバラエティの常連のような存在になってきて、公式サイトには音楽の情報よりもバラエティ番組出演の情報ばかりが並ぶようになった。しまいには新譜情報が発売目前まで全く告知されないようになるなど、プロモーションがほとんどされない、されないので未だかつて見た事ないような最低順位と最低売上を大幅更新する…という悪循環…。
なんとか2016年まで1年に1曲は何かしら作品が出るという状態をキープしたが…2017年は夏にようやく配信で新曲が1曲リリースされたのみ。バラエティ出演メインの状態が続いていて今後はどうなってしまうのか。20周年を越えて正直不安も残る状態なのも確かだ。 「Every Little Thing シングル回顧5~2011-2016~」の続きを読む…