27th ジン ジン ジングルベル

ジン ジン ジングルベル
1995年12月1日
作詞作曲:森高千里、編曲:高橋諭一
サントリーアイス・ジンのクリスマス期間限定CMソング。当時このCMでは「GIN GIN GIN」を使用していたが(この曲ではそのままなんでもMIX サントリーICE GINと歌っていた)クリスマス期間のみ「GIN GIN ジングルベル」(今作C/Wに収録)に改作していて、それをさらになんでもMIX サントリーICE GINなど商品に触れていた部分を変えクリスマス関係の歌詞に変更してシングル用に改作したのが今作。

「GIN GIN GIN」とはだいぶ別の曲にはなっているが“ジン”1つを当てていた1音に”ジングルベル”を当てるという暴挙に出ているため”ジングルベル”超絶早口っぷりが半端ない。サンタ帽子を被った顔だけの無数の森高千里が雪のごとく降り注ぎながら歌っているという簡易なPVも含めて破壊力がえげつない。「GIN GIN GIN」からは「Hey,VODKA」というアイスウォッカのCMソング用の派生曲も作られ(“ICE GIN”が”アイスウォッッカッ”に変わったやつ)、「GIN GIN GIN」「Hey,VODKA」は『TAIYO』、「GIN GIN GIN」は『MY FAVORITES』にも収録されている。対してシングル表題曲になった今作は長年アルバム未収録のまま放置されていて『ザ・シングルス』でようやく初収録で唯一となっている。

クリスマスソングのコンピ盤には収録されることが多かったり、クリスマスソング特集で取り上げられることは多いので一瞬かかるだけでもかなりインパクトがある。またYouTubeでの200曲セルフカバー企画では2012~2016年まで毎年この曲をセルフカバーし直してそれぞれ200曲のうちの1曲としてカウントするなどしていたので(1曲で200曲カウントの5曲を埋めるなんてちょっとズルい…)アルバムへの収録機会が1度しかないもののクリスマスソングとしての知名度がそこそこ高い。シンプルな繰り返しに加えてCMソングらしい馴染みやすさ、改変しやすさといいかなり”使える”1曲だったのは間違いない。
★★★★☆
7thベスト『ザ・シングルス

ジン ジン ジングルベル
森高千里
1995/12/01 ¥255

GIN GIN ジングルベル
森高千里
1995/12/01 ¥255

GIN GIN GIN
森高千里
1996/07/15 ¥255

HEY! VODKA
森高千里
1996/07/15 ¥255

200曲セルフカバー(2012)
200曲セルフカバー(2013)
200曲セルフカバー(2014)
tofubeats remix
200曲セルフカバー(2015)
200曲セルフカバー(2016)

26th 休みの午後

休みの午後
1995年10月10日
作詞:森高千里、作編曲:斉藤英夫
演奏楽器:Drums
「渡良瀬橋」に続くテレビ東京「いい旅・夢気分」ED。ベスト明け1発目。ベスト盤のミリオンヒットの反動で区切りをつけられてしまったのか前作と変わらぬ5位だったが売上はしばらく40万前後を叩きだしていたのに一挙半減の20万ちょいまで落ち込んでしまった(ただしここから2作連続で持ち直す)。またこれまで最重要作家として貢献してきた斉藤英夫は今作が最後の提供となってしまいこれを最後に唐突に離れてしまった。なぜここで急にいなくなってしまったのだろう。

落ち着いたバラードナンバーはこれまでも「雨」「渡良瀬橋」といくつかあったが、これまでに比べるとシングルにしてはかなり淡々としていて地味。じわじわメロディーの良さが効いてくるのが無い事は無いけど急に弱まった感じがする。

また歌詞はブロック分けされずにビッシリと書かれている。休みの午後に旧友への手紙を書くことを思い出し、懐かしみながら同じ空の下でみんな生きていく事をゆっくり実感するといった内容。ゆったりした雰囲気は合っているが、今回はご当地ネタでもなく「いい旅・夢気分」感は曲調にしか無いかも。
★★★☆☆
10thアルバム『TAIYO
7thベスト『ザ・シングルス

休みの午後
森高千里
1995/10/10 ¥255

200曲セルフカバー(2012)

25th 二人は恋人

二人は恋人
1995年2月10日
作詞:森高千里、作編曲:斉藤英夫
演奏楽器:Drums&Cowbell
明石家さんま主演ドラマ『恋も2度目なら』主題歌。最高5位ながら44.4万枚は最高売上。当たればあっさりミリオン級も当たり前だった90年代のドラマタイアップとしては50万にも届かず、最高売上といっても他のシングルと比べてずば抜けたわけでもないという点ではパッとしない売上ではあったが、この勢いで続くベスト『DO THE BEST』は一気にミリオンを突破する特大ヒットとなった。一定のヒット曲数やトップ10ヒット数の割には同時代の女性ソロシンガーのような1,2作のミリオンヒットやそれに迫る大ヒットどころか50万越えすら出なかったのでシングルの最高ヒットレベルではかなり劣っていた。しかしオリジナルアルバムの50万級のヒットやベスト盤のミリオンは逆にシングルミリオンを出している同時代の女性ソロでも全く出せていなかったりもしてかなりアルバム型だったともいえる。突出しなかった事で比較的長く売れ続ける事ができたのもあるのかも。

やや不満を感じつつある倦怠期なカップルの様子を描いたものとなっているがドラマサイドの要望もありつつ歌詞のきっかけは結婚して夫が変わってしまったというかつてもらったファンレターの内容だったという。現在あまり最高ヒット感が無く、代表曲ともあまり見られなくなっているものの、初期から関わってきた斉藤英夫もここに極まれり!といった安定以上の傑作。

『DO THE BEST』収録時にはRemixとされているが、ドラムは叩き直してそれ以外はリミックス(ミックス変更)と明言されている。シングルよりゴツゴツした男っぽいサウンドに聞こえるようにリミックスしたと明確にサウンドの方向性も明かされていて、実際全体にシングルよりもガツンとした力強さを増した感じになっている。シングルバージョンに戻ると少し物足りなく感じる。
★★★★★
3rdベスト『DO THE BEST』(Remix)
7thベスト『ザ・シングルス
9thベスト『UHQCD THE FIRST BEST SELECTION ’93~’99

二人は恋人
森高千里
1995/02/10 ¥255

二人は恋人 (Remix)
森高千里
1995/03/25 ¥255

PV
PV(Color)
セルフライナー
200曲セルフカバー(2012)

24th 素敵な誕生日/私の大事な人(シングル・ヴァージョン)

素敵な誕生日
1994年10月10日
新曲「素敵な誕生日」とシングル・ヴァージョンでのシングルカット「私の大事な人」の両A面シングル。2度目の1位を獲得したが売上38.0万枚は前後作を下回っていて現在6番ヒット作。また1位獲得もこれっきりでシングル2回、アルバムに至っては1回限りであった。

素敵な誕生日

作詞:森高千里、作編曲:高橋諭一
演奏楽器:Drums
「気分爽快」に続くアサヒビールCMソング。料理に慣れてない主人公が彼のために奮闘してマカロニグラタンを作るという展開でその前日と当日料理を出すまでの料理工程が主人公目線で進行していく物語風の1曲。森高千里本人はこの時点でマカロニグラタンを作った事は無かったが、ある程度簡単に作れそう(文字数に収まりそう)な料理を料理雑誌から探してマカロニグラタンに決めたと語っている。明るくポップな曲調も相まって一生懸命な主人公がなんかかわいい
★★★★☆
3rdベスト『DO THE BEST
7thベスト『ザ・シングルス

素敵な誕生日
森高千里
1994/10/10 ¥255

200曲セルフカバー(2013)

私の大事な人(シングル・ヴァージョン)

作詞作曲:森高千里、編曲:前嶋康明
演奏楽器:Drums
アルバム『STEP BY STEP』収録曲をリアレンジしてのシングルカット。作曲も自作で情熱的にあなたが好きを連発しまくっていたためかラテン風のアレンジに仕上がって本人は驚いたとか。アサヒビールCMソング候補となっていたためCM用に録り直したが採用されずそのアレンジでシングルカットとなったようだ。シングルバージョンではラテン風アレンジがかなりブラッシュアップされて音数も増えてより情熱的になったような印象。シングルに慣れると原曲はなんかなんちゃってラテン風な感じでアルバムならではの1曲にしか聞こえないが、シングルはちゃんとシングルっぽい風格になっているように感じられる。
★★★☆☆
9thアルバム『STEP BY STEP
3rdベスト『DO THE BEST』(シングル・ヴァージョン)
7thベスト『ザ・シングルス』(シングル・ヴァージョン)

私の大事な人
森高千里
1994/07/25 ¥255

私の大事な人 (シングル・ヴァージョン)
森高千里
1994/10/10 ¥255

200曲セルフカバー(2013)

23rd 夏の日

夏の日
1994年5月10日
作詞:森高千里、作編曲:斉藤英夫
演奏楽器:Drums
テレビ東京系バラエティ「浅草橋ヤング洋品店」ED。最高5位ながら2作連続40万枚を突破して前作に続くヒットとなり、現在は3番ヒット作。「私の夏」とは対照的な浜辺でのんびりとした空気の中で彼との幸せをゆっくりと感じている瞬間の思いを切り取ったほのぼのとした1曲。何気なく幸せだなと思う瞬間を描いてみたかったという意向のため、本当に風景描写と幸せな気持ちが静かにそこにあるといった感じで主人公カップルに全く動きが無い。というか彼氏さん隣で寝てるだけで曲終わってるし。撮影で行った西伊豆の光景が舞台となっているそうだが、曲調も含めて静かな時間が流れているのがたまらない。ウキウキとした夏だ!海だ!だけが夏ではない、こういう夏もいいなぁと改めて思う。
★★★★☆
9thアルバム『STEP BY STEP
3rdベスト『DO THE BEST
7thベスト『ザ・シングルス
9thベスト『UHQCD THE FIRST BEST SELECTION ’93~’99

夏の日
森高千里
1994/07/25 ¥255

PV
200曲セルフカバー(2012)

22nd 気分爽快

気分爽快
1994年1月31日
作詞:森高千里、作曲:黒沢健一、編曲:高橋諭一
演奏楽器:Drums
アサヒビールCMソング。前作から1週間でのリリースだったが、トップ10落ちした前作から一転して最高3位売上43.8万枚という当時の最高ヒットを記録、24th「二人は恋人」がわずかに上回ったため現在は2番ヒット。『DO THE BEST』がリリースされた当時からしばらくは森高千里の代表ヒットは「気分爽快」が筆頭、というイメージがあったが、これはCMでかかっていた印象も強かったかもしれない。作曲はブレイク前のL⇔R黒沢健一が担当。発売当時のL⇔Rはちょうどポリスターからポニーキャニオンへの移籍の狭間の時期だった。L⇔Rは同年10月の「HELLO,IT’S ME」でブレイク、翌95年に「KNOCKIN’ ON YOUR DOOR」でミリオンヒットを放ったが、この時点では100位以内に入るようなシングルヒットは皆無で提供はいくつか行っていたがここまでのヒットは初だったようだ。森高千里へはこれ以外に提供は無かったがこの縁でL⇔Rの97年のシングル「アイネ・クライネ・ナハト・ミュージック」C/Wの「そんな気分じゃない(“JAM TASTE”Version)」にはドラムのゲストミュージシャンとして森高千里が参加した。

親友と同じ男性を好きになっていた主人公だったが親友がいつの間にか彼と付き合う事になってしまったという辛い失恋設定ながら、素直に親友を祝福するとうメチャクチャいい人が主人公。学生時代の経験を元にしての設定との事だが、辛いとしつつも全力で応援して飲もうと誘い気分爽快だと言えるだけあって本当に爽快な曲調。ビールのCMソングとしてもサビ頭の”飲もう”は優秀だし、揺れながらリズム取りやすいし、親しみやすさでも群を抜いていて個人的には今作が最高傑作だと思う。これまでよりもかなりビートルズフレーバーが漂うアレンジも秀逸。

あと翌年のメジャーリーガー野茂英雄を取り上げる際にもサビ頭が使われる事も多かったがこちらに関してはシャレみたいなものだったのとヒデ~オ♪のもっとインパクトある曲が野茂のテーマ曲みたいに記憶されるようになったのでそこまで印象強くはない。

Album Versionはほぼ同じアレンジだが装飾的に彩っていたブラス系の音を抑えてバンドサウンドを強調したような仕上がり。シングルに慣れていると演奏部分でリードしていた音色が遠ざかったので若干違和感があるが、バンド演奏が際立ってこれはこれでいいように感じる。

歌詞とアレンジがなかなかうまくはまらなくて何度もやり直して今までで1番時間がかかったとされているが、『mix age*』にはOut Take音源が収録されている。こちらは別アレンジというよりラフテイクといった感じで一部歌詞が異なるほかとりあえずアレンジを細かく詰める前に一旦録ってみる?みたいな感じで録られた音源、という感じがする(実際そうかは不明)。
★★★★★
9thアルバム『STEP BY STEP』(Album Version)
3rdベスト『DO THE BEST
レア&リミックスアルバム『mix age*』(Out Take)
7thベスト『ザ・シングルス
9thベスト『UHQCD THE FIRST BEST SELECTION ’93~’99

気分爽快
森高千里
1995/03/25 ¥255

気分爽快 (Album Version)
森高千里
1994/07/25 ¥255

気分爽快 (Out Take)
森高千里
1999/11/03 ¥255

PV
セルフライナー
200曲セルフカバー(2013)

21st ロックン・オムレツ

ロックン・オムレツ
1994年1月25日
作詞:森高千里、作曲:伊秩弘将
演奏楽器:Drums
フジ系「ポンキッキーズ」OP&挿入歌。ワーナーからワーナーと事務所アップフロントが新たに設立したワン・アップ・ミュージックへの移籍して品番が変わった最初のシングル。厳密には前作から設立して移動いたようだが新品番が用意されたのは今作から。シングル化する予定も無かったが放送後に発売しないのかという問い合わせが多かったので急遽発売が決定したと語られている。今作の品番はEPDA-2、1週間後の「気分爽快」がEPDA-1となっている事からも今作の発売は急遽後から決定した事が伺える。1曲+カラオケのみの仕様でオリジナルアルバムにも収録されなかったが、問い合わせが多くて来てシングル化が決定した割に実は問い合わせたのがかなり少数派だったのか子供向け番組の企画シングルというイメージが強かったのか、1週間後の「気分爽快」に全部持っていかれてしまったのか、最高13位、100位以内登場週数5週とこの時期のシングルとしてはシングルカット以下の最低水準に終わった(90~96年の間のシングルでは最低売上)。

パパとママの仲の良さとママが作るオムレツのおいしさを子供目線で綴ったファミリーソングをロックンロールに乗せて歌うというまさにタイトルそのままロックンなオムレツソング。ロックンロールなサウンドも別にギャンギャン鳴っているわけではないので聞きやすく、かといって完全なキッズソングでもないさじ加減が絶妙だ。

当時小学3年生で「ポンキッキーズ」から徐々に離れつつはあったが(「ポンキッキ」時代の方が幼少期すぎて記憶は薄いが馴染みは深く、「ポンキッキーズ」になってからは変にサイケな演出とかも増えてヘンテコなイメージがあった)、この曲に限らず斉藤和義の「歩いて帰ろう」とか山下達郎の「パレード」とか大江千里の「夏の決心」辺りも含めた4曲は誰の曲ということなくかなり刷り込まれていた。前述のように恐ろしく売れなかったようだが(5週でチャートアウトって…)これらポンキッキーズ関連曲は当時全くCDを手に取っていなかった中で(大江千里に関しては未だに聞けてない)今作だけは『DO THE BEST』に入っていたので1年後には手にしていてその分だけより馴染みが深い。
★★★☆☆
3rdベスト『DO THE BEST
7thベスト『ザ・シングルス

ロックン・オムレツ
森高千里
1995/03/25 ¥255

200曲セルフカバー(2012)

森高千里 シングル回顧1~1987-1993~

シングルが40枚だったので20枚で分割したが、実際の公式ではレコード会社が変わった~19th、20th~で分けられることが多い。厳密には20thは新レコード会社ワン・アップ・ミュージックを設立したが品番は前のままという過渡期で、21stから品番もワン・アップ・ミュージック独自のものに切り替えられた。

また音楽的には自身で楽器演奏(主にドラム)を開始したタイミング(「渡良瀬橋」以降)が大きな転機となっているほか、それ以前にも個性的な歌詞を自作し始めた、派手な衣装を止めたなどいくつかのターニングポイントがあるのがこの前半の特徴だ。

初期の路線は特段個性のあるものではなく、ある程度時代に即したような曲が並んでいたが、まずとんでもない歌詞で強烈なインパクトを残し、そろそろ耐性が出来てきて歌詞がインパクトなだけでは前ほど驚かなくなってくると、自ら楽器演奏を開始するという流れは鮮やか。唯一無二の存在へと進化していった前半を振り返る。

2020.4~5執筆

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6th ザ・ストレス(ストレス中近東ヴァージョン)

ザ・ストレス
1989年2月25日
作詞:森高千里、作編曲:斉藤英夫
アルバム『見て』収録曲「ストレス」のリミックスによるシングルカットでタイトルは「ザ・ストレス(ストレス中近東ヴァージョン)」に改められた。「ミーハー」に続く“ザ・”付属によるリミックスシングルカットで、方向性もそのままインパクト路線をより拡大させたようなパワーアップ版のようになっている。さらに今作ではウェイトレス姿という一見曲に関係ないがインパクトだけはあるコスプレ衣装にて視覚的なインパクトも重視。一応「ストレス」と「ウェイトレス」の“トレス”繋がりでこうなっているようでとにかくインパクトで覚えてもらおうという考えがあったようだ。さほど大ヒットはしなかったが一応初のトップ20ヒットでここまででは最高の売上を記録し、次回作への弾みとなった模様。

ひたすらストレスが溜まると連呼しまくり、そしてストレスが地球も男も女も何もかもダメにしてしまう事を訴えるというストレートな内容だが、シンプルさを追求したためかストレスの原因については一切言及されていない。具体的なストレスの原因を並べた方がストレスあるあるで共感は呼べただろうけど(SMAPの「ストレス」(『Peace!』C/W)はこの手法を取っている)、ひたすらストレスが溜まる、ストレスがダメにすると1番言いたい事だけを明確に繰り返しているのが大きなインパクトに繋がっていると思う。斉藤英夫によるシンセを駆使しまくった初期の80’sアレンジもここに極まった感がある。

オリジナルの「ストレス」も十分にインパクトだが、「ザ・ストレス(ストレス中近東ヴァージョン)」では間奏にエフェクトのかかった声や溜まるぅ~と台詞が入っていたり怪しげなサウンドが加味されたリミックスが施されている。この怪しげな雰囲気が”中近東”の由来か?(なんとなく中近東っぽいイメージ)。

『森高ランド』の新録音では表記が「ストレス」に戻っているが、テンポが速くなってより忙しなくなっている。間奏ではストレスが溜まって苦悩している台詞が入っているが何故か早口言葉を言い切ってああスッキリした!と言い放つという謎のストレス解消も行われていてちょっと笑える。

『ザ・森高』の「ザ・ストレス(ザ・森高ヴァージョン)」ではストレスの国を探す探検隊の男性2人による寸劇が冒頭で展開するなどよりぶっ飛んだ設定に。ついにストレスの国を発見した2人の前に現れたのはストレスの国の女神で…というところから曲がスタートし、曲本編自体は「ザ・ストレス(ストレス中近東ヴァージョン)」とほぼ同じだが、間奏では寸劇の続きで捕まってしまい女神の生贄にされてしまうと焦り助けを求める2人の様子と女神の高笑い、そして『森高ランド』の「ストレス」に入っていた早口言葉でストレス解消しようとする台詞もぶち込まれまさに集大成のような仕上がり。なお探検隊の2人がどうなったか明らかにならないが最後の様子から女神の生贄にされてしまったと思われる。合掌

アルバムへの収録はこのように初期は毎回違うバージョンで収録されていて、シングルバージョンである「ザ・ストレス(ストレス中近東ヴァージョン)」でアルバム収録となったのは99年の『the best selection of first moritaka 1987-1993』が最初だったが、以降のベスト盤では3連続で「ザ・ストレス(ストレス中近東ヴァージョン)」で収録されている。

また2006年には安倍なつみがジョージアGABAのCMソングとしてカバーしてシングルとしても発売された。この際のタイトルは「ザ・ストレス」でC/Wには危機Version、shakabone HIDE Remix、アカペラVersionとひたすら同曲別バージョンで攻め、一応カバー自体は話題にはなったものの既に安倍なつみの人気が低迷しつつあったこともあって7作目にして初のトップ10落ちとなってしまうなどセールス的にはコケてしまった。
★★★★☆
3rdアルバム『見て』(「ストレス」)
1stベスト『森高ランド』(新録音「ストレス」)
2ndベスト『ザ・森高』(ザ・ストレス(ザ・森高ヴァージョン))
4thベスト『the best selection of first moritaka 1987-1993
7thベスト『ザ・シングルス
8thベスト『UHQCD THE FIRST BEST SELECTION ’87~’92

PV
セルフライナー
200曲セルフカバー(2014)

5th ALONE

アローン~ALONE~
1988年10月25日
作詞:森高千里、作編曲:安田信二、編曲:斉藤英夫(森高ランド)
安田信二の作編曲と作家が異なるものの初期の切ない失恋路線を引き継いだ楽曲。前後のシングルがインパクト強いだけに後追いで聞くと地味目な印象になってしまいがちではあるが、今日別れたばかりでタイトル通りALONEになった主人公の未練全開なサビでの好きよの連発はシンプルな言葉遣いが曲の落ち着きや地味さをいい感じにカバーしていて意外と残りやすい。切ない曲ながらもサウンドもけっこう心地いいミドルナンバーだ。

アルバム『見て』では表記は無いがアルバムバージョンとなっていてアウトロのフェードアウト部分が変更されていて若干長くなっている。フェードアウトで終わるのはシングル同様だがサビがそのままフェードアウトしていくシングルと異なり先にリズムがフェードアウトしてオフになり、シンセと再度サビの一部を繰り返すのみになって静かに消えていく。

『森高ランド』での新録音では斉藤英夫によるリアレンジで、オリジナルの要素は残したまま打ち込みながらバンドサウンド風にリメイクしているのでオリジナルよりもリズムがしっかりしてギターも鳴っているなどがっしりとした仕上がり。こちらはシングルとほぼ長さは同じながらもフェードアウトせずに演奏が終了する。恐らくライブでのバンド演奏を想定して打ち込みされたものと思われる。
★★★☆☆
3rdアルバム『見て』(表記は無いがアルバムバージョン)
1stベスト『森高ランド』(新録音)
4thベスト『the best selection of first moritaka 1987-1993
7thベスト『ザ・シングルス