毎回作風の異なるような実験期を経て突如としてトランス路線へ移行。以降はトランスを主戦場としてヒットチャートとは距離を置いたような楽曲を次々と発表。創作意欲は衰えてはいなかったようだが、YOSHIKIの謎加入、KEIKOと小室の結婚を経て、10周年を経てからは一気に停滞。活動休止状態となり、今後が不透明な時期が長く続くようになった。
シングルは一足先に05年で止まっている。
06年にアルバム『maniac』、ミニアルバム『new deal』を立て続けに発売後、音沙汰がなくなり休止状態に。08年にKEIKOがKCOとしてレコード会社もユニバーサルへ移籍してソロデビュー…したが楽曲制作は小室が行っているため、単にMARCがいないだけの制作スタイルだっ。そのあとでglobeとしての活動再開を発表。TM NETOWORKの代表作「Get Wild」のカバーシングルを出す予定だったが、小室の詐欺逮捕によりオジャンになってしまった。
09年には小室の音楽活動は再開されたが、globeの活動はなかなか行われず、2010年には15周年記念ベスト盤『15YEARS -BEST HIT SELECTION-』をリリースするもまたしても1年近く何の活動も無いままに2011年にKEIKOがくも膜下出血で倒れてしまった。小室とMARCはKEIKOが復帰するまで2人で活動するとして活動を再開し、リミックス作品を中心としたリリースを重ねた。
小室もMARCもTwitter等で時々KEIKOの近況と回復を思わせる報告をしており、2017年には歌声も公開。復帰は近いと思われたが、2018年の小室不倫騒動引退宣言時にはKEIKOは既に歌う事への興味を完全に失っているという現状を告白している。実際には状況は悪化しているらしく、闘病生活初期にはスタジオへ連れ出して何とか1曲歌ったものの、ここ5年くらい「もういいよね」という事になり歌わなくなってしまったという。しかしそれが本当なら動画の「2016~2017 KEIKO」という文字は偽り(それよりももっと前の闘病初期)だった事になるが…。
しかし後にKEIKOの親族が小室の説明に反論し、小室は介護などろくにしておらず、KEIKOは実家で生活していると明かした。さらにKEIKO本人が週刊誌インタビューに元気に応え、カラオケに行くこともあるなどと歌える状態にある事を明かしたため、小室によるKEIKOの病状説明とは著しく食い違っていてKEIKOは大きな後遺症を残さずに回復していた事が判明。
結局不倫報道を巻いて引退で逃げるための口実だったのかなんなのか…。いずれにせよこれでこじれて離婚調停へと発展してしまったため、KEIKOが元気であろうとメンバー同士の関係性が悪化している事でのglobeの復活が難しい事が新たに明らかとなってしまっている。
そんなわけで現時点でのglobeの最新(あえて最後とは書かない)シングルは05年。95年のデビューから05年という実質10周年までがglobeの現時点でのシングル史となる(アルバム含めても+1年程度)。トランス路線はとにかく長い曲が多くサウンド重視だが、中にはキャッチーな曲もあり、すっかり離れてしまったリスナーでも改めて聞けば一定の良さを感じられる…かもしれない。そんなトランス期を振り返る。