3rd SUMMER of LOVE

SUMMER of LOVE
03年7月23日
前作ではコーラスで後輩が大量参加したが、今作では杏子・山崎まさよし・スガシカオ・COIL・元ちとせまでの参加となっていて、当時ブレイクしていたスキマスイッチも参加していない。C/Wにオリジナルの新曲が収録されている唯一の作品。

SUMMER of LOVE

作詞:谷穂ちろる、作曲:佐藤洋介、編曲:間宮工

杏子、山崎まさよし、スガシカオ、COIL、元ちとせ

今作ではVocalは杏子 with 山崎まさよし。後は全員コーラス扱い。基本的に杏子メインだが山崎まさよしがAメロ部分でリードボーカルを取るなど、一部ツインボーカルのような編成になっている。ギターベースドラム+シタールというシンプルな演奏スタイルだが、シタールが独特の雰囲気を醸し出していて少し長いアウトロ部分で特に不思議な余韻を残す。基本的には野外ライブを盛り上げるのを念頭に置いたようなガツンとしたロックナンバー。

60年代のロックスターがテーマになっているのか歌詞の内容はイマイチよく分からないが”マナツ ノ ヨル ノ ユメ ロック・スターが空を翔ける”と歌われればなんだかとってもロックスターっぽい。ていうかサビ頭がオールカタカナ表記だったり、“クラッピョハン”“ワンサゲン”など英語だと思ってたらまさかのカタカナ読みで掲載されていたりと歌詞を見ないと分からないオモシロポイントがあったりする。恐らくClap Your HandOnce Againの事だと思われるが、ストリーミングやら配信ではますます歌詞を目にする機会が減っている昨今だが、歌詞を文字で見ると時々こういう思ってたのと違う表現がされていて面白いぞ…とさらっと推奨しておく。
★★★★☆
1stベスト『THE BEST WORKS
3rdベスト『ALL SONGS MUST PASS-Office Augusta 20th Anniversary BEST-』
4thベスト『ALL TIME BEST~福耳 20th Anniversary~
ライブアルバム『ALL SONGS MUST PASS-BEST LIVE RECORDINGS From Augusta Camp 2012-』(YOKOHAMA Day2)

C/W ALL OVER AGAIN

作詞:谷穂ちろる、作曲:M&G、編曲:間宮工

杏子、山崎まさよし、スガシカオ、COIL、元ちとせ

唯一のC/Wでの新曲。コーラスとしてサンプリングサンの矢野仁志・田鹿祐一、ドラムにあらきゆうこが参加している。

熱いロックバラード。Vocalは杏子1人になっているがAssociate Vocalという扱いで元ちとせがクレジットされていて後は全員コーラス。終盤以外はコーラスも無いので今まで以上に杏子の単独ボーカル色が強いが、大サビ部分でついに元ちとせが歌詞のあるパートで単独メインボーカルを担当(ただしこの部分のみ歌詞は「~」で括られている上に全部ひらがな表記になっていて別枠のような扱いになっている)。正直もっと歌わせてあげればいいのに…と思わなくも無いが、存在感ハンパ無いのでこれだけの出番でもかなりのインパクトがある。
★★★☆☆
1stベスト『THE BEST WORKS
3rdベスト『ALL SONGS MUST PASS-Office Augusta 20th Anniversary BEST-』
4thベスト『ALL TIME BEST~福耳 20th Anniversary~

福耳

2nd 10 Years After

10 Years After
02年7月17日
作詞:杏子・谷穂ちろる、作曲:山崎将義、編曲:スガシカオ・森俊之

杏子、山崎まさよし、スガシカオ、元ちとせ、COIL(岡本定義,佐藤洋介)、野狐禅(竹原ピストル,濱坐宏哉)、スキマスイッチ(大橋卓弥,常田真太郎)、サンプリングサン(矢野仁志,田鹿祐一,後藤浩之,野村俊彦)、あらきゆうこ

3年ぶり。参加メンバーが一挙急増したが、COIL以下のメンバーはコーラス参加のみで、基本的には初期メンバー3人に元ちとせが加わったようなボーカル編成。当時デビュー曲「ワダツミの木」が大ヒットしていたため、元ちとせの加入が大きな話題として取り上げられたが、野狐禅、スキマスイッチはインディーズでデビューしたばかりのド新人、サンプリングサンは全員では今回限りの参加であり、ほとんど注目されていなかった。
COILの扱いのみやや微妙なところで今作においてコーラス参加しかしていないメンバーとしては唯一次回作にも引き続き参加している。スキマスイッチは4th、野狐禅は野狐禅としてはこれっきりで、解散後に竹原ピストルが参加したのは7th(2017)から。

前作はあくまで杏子のソロ曲を手直ししたものだったが、今作は初期メンバー3人が作詞作曲編曲それぞれに関与して共作した完全なる新曲。加えて事務所の後輩たちがコーラス参加しているなど前作よりもスペシャルユニット感が出ている。ファンキーなポップチューンでこのファンキーな雰囲気は編曲に参加しているスガシカオの要素が強いように感じる。今回はクレジット上もVocal表記があるのは杏子1人だけで山崎まさよしがAcoustic GuitarとChorus、スガシカオがElectric GuitarとChorusという扱い。参加が話題になった元ちとせもクレジット上の扱いはBridge Voiceとなっていて単独の歌詞のあるパートは無いが、サビで延々とウ~ウ~♪と確かにブリッジなボイスを響かせているほか、最後のサビ前ではこのウ~ウ~♪コーラスがフューチャーされ、結果ウ~ウ~♪しかやってないのに神秘的な存在感を存分に発揮。当時ヒットしていた「ワダツミの木」に対してよく言われた“神の声”という形容も納得だ。元ちとせはあまりにも存在感が独特すぎるためか以後もこのように別枠のように登場してくる扱いが多い。他の後輩コーラス陣はたぶん最後のサビ以降に延々連呼されているエ~オッエ♪エ~オッエ♪エ~オッエ♪要員だったと思われ、判別はできない。

10年後を約束するような歌詞といい、福耳の活動年数が10年を越えてきた辺りからまた別の響きが出てきた1曲だと思う。ただ今作から10年後にはスガシカオが退社していなくなっ
★★★★☆
1stベスト『THE BEST WORKS
3rdベスト『ALL SONGS MUST PASS-Office Augusta 20th Anniversary BEST-』
4thベスト『ALL TIME BEST~福耳 20th Anniversary~
ライブアルバム『ALL SONGS MUST PASS-BEST LIVE RECORDINGS From Augusta Camp 2012-』(YOKOHAMA Day1)

福耳

1st 星のかけらを探しに行こう Again

星のかけらを探しに行こう~Again
99年7月14日
作詞:杏子、作曲:杏子・馬場一嘉、編曲:福耳Project、ストリングスアレンジ:森英治

杏子、山崎まさよし、スガシカオ

編曲が福耳Projectとなっていて匿名性が強くなっているが、演奏メンバーは間宮工(Guitar)、中村”キタロー”幸司(Bass)、森俊之(Keyboards)、中村文俊(Manipulation)と表記されており、杏子・スガシカオはボーカルのみ、山崎まさよしがボーカルに加えてギターとハープを担当している。メンバー的に森俊之が編曲の中心人物になるのだろうか。

95年2月の杏子のシングル「星のかけらを探しに行こう」のリメイク。タイトルに新たにagainが付属しているが、オリジナルの方はかなり忘却&歴史の彼方に葬り去られた感があり、当時のオリジナルアルバム『Dear Me』の1曲目を飾るなどリード曲的存在ではあったものの、現在は配信もされていない(杏子のソロでは99年のアルバム『BLACKTHORN CIDER』に収録されたAcoustic VersionとRepriseという別バージョンしか配信されていない)。

収録内容は同じで特典でオフショットブックレットが付属する程度の初回特典だったにも関わらず、品番が初回と通常で別だったため、当時のO社では別集計され初回盤は初登場9位、通常盤が初登場74位となった。初回盤はそのまま100位以内3週でチャートアウトして品切れ、通常盤は2週目以降に順位を爆上げして100位以内16週に渡ってロングヒット、最高16位を記録して20万枚を越えた。通常盤だけでもダントツの最大ヒット作だが、合算すると27.8万枚となる。これは2ndが02年でもう一気にCD売上が落ちていった時期という事も重なって今作以外は10万越えも1作も無い。

福耳バージョンは3人でボーカルを担当している事にはなっているものの、杏子の完全リードソロボーカル状態で、山崎まさよし・スガシカオの両名は完全にコーラス要員で一応最後に”今宵星のかけらを探しに行こう”の連呼などコーラスがメインパートみたいになる箇所もあるにはあるが、事務所の大先輩である杏子を引き立てるのに徹している。

元々かなりハスキーな枯れボイスが杏子のボーカルの味とはいえ、この当時は後年ほどはガラガラしておらず、曲調も相まってしっとりと綺麗な声で歌っているようにも聞こえる。まさに夏の夜空を感じられるロマンティックかつ美しさを感じる楽曲で、当時ソロでは90位とヒットしなかったもののagainとして復活させただけの事はある名曲。夏の旅先で都会よりもたくさん見える星空を眺めながら聞く…というシチュエーションが最もハマる1曲だろう。当時人気絶頂を迎えていた山崎まさよし、スガシカオの力も借りて福耳という形で今度はヒットしたというところも含めて埋もれなくて良かったなと改めて思う。

C/WにはAgainの付属しない「星のかけらを探しに行こう(Southern Milky Way Version)」という別アレンジバージョンが収録されている。また2010年には杏子+さだまさよし(岡本定義(COIL)+山崎まさよしでの2010 Acoustic ver.があり、福耳としてはスタジオバージョンは3種。これ以外にも始まりの1曲らしく主にC/WでAugusta Campで披露したライブ音源の収録頻度が高い。文字通りの福耳の代表曲である。
★★★★☆
1stベスト『THE BEST WORKS
3rdベスト『ALL SONGS MUST PASS-Office Augusta 20th Anniversary BEST-』
4thベスト『ALL TIME BEST~福耳 20th Anniversary~
C/W(「星のかけらを探しに行こう(Southern Milky Way Version)」)
2ndシングル『10 Years After』C/W(1999年8月28日 富士急コニファーフォレスト・ライヴテイク)
4thシングル『惑星タイマー』C/W(Augusta Camp 2004)
5thシングル『DANCE BABY DANCE/夏はこれからだ!』C/W(Augusta Camp 2007 Live Version)
2ndベスト『THE BEST ACOUSTIC WORKS』(2010 Acoustic ver./杏子+さだまさよし(岡本定義(COIL)+山崎まさよし)
3rdベスト『ALL SONGS MUST PASS-Office Augusta 20th Anniversary BEST-』(2010 Acoustic ver./杏子+さだまさよし(岡本定義(COIL)+山崎まさよし)
ライブアルバム『ALL SONGS MUST PASS-BEST LIVE RECORDINGS From Augusta Camp 2012-』(YOKOHAMA Day1)

福耳