1stベスト『SINGLES COLLECTION+4』

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1997年10月8日
当初3rdアルバムの発売が告知されていたがベスト盤に変更になった。また「大空へ」のシングル発売も告知されていたがタイアップ先の鳥人間コンテストの台風中止に伴いシングルも発売中止になり今作に収録された。何故シングル発売中止からベスト盤に急遽変更という事になったのかは地味に謎だが…予定変更しすぎじゃない…?

アルバムでも今作が最後のトップ10ヒット作品。初登場3位を記録して売上は40万枚を突破し、2ndを上回った。1st,2dnがシングルより売上が低く、直近2シングルが8万枚だったところからするとベスト盤効果での売上増加はかなり大きかったといえる。ベスト盤ではダントツ売れただけあって中古流通量も多く、入門編として後追いで入手しやすい1作でもある。

1.もう一度

作詞:小田佳奈子、作曲:多々納好夫、編曲:明石昌夫
+4のうちの1曲。FOVでは唯一となる明石昌夫が編曲を担当(2020年に未発表曲でもう1曲あったと判明)。1度別れたもののもう1度やり直そうという前向きな復活ラブソング。相手の反応があまり描かれていないため相手はもうすっかり終わった気でいたらやべぇ結末になりそうではあるものの、きっとうまく行ったのだろう。…うまく行ったよな…?

『SINGLES COLLECTION+4』をとりあえずヒット曲が入っているベストだからと入手してきて1曲目のこの曲でFOVに魅了されたリスナーは多いんじゃないだろうか。自分もその1人だがまさにこれぞFIELD OF VIEWというようなどこまでも突き抜ける爽やかさが最大限発揮された名曲。
★★★★★

もう一度
FIELD OF VIEW
1997/10/08 ¥255

2.この街で君と暮らしたい

7th この街で君と暮らしたい
1997年4月23日前作と同じ初登場14位。前作の初動4.9万枚に対して今作は4.1万枚だったが2週目32位→3週目29位と浮上する推移も見せて1週多い6週ランクイン。2週目以降で初動差をひっくり返して前作の累計8.6万枚をわずかに上回る8...
アルバム初収録となりオリジナルアルバムには未収録となった。

3.Dreams

6th Dreams
1996年11月18日ドラマタイアップもついていたがここでついにトップ10落ち、初登場14位となり、2週目は40位まで急落、3週目44位と一直線な急落ではなかったが5週ランクインに留まり、売上は8万台まで落ちこんだ。ただこれはFIELD O...
アルバム初収録となりオリジナルアルバムには未収録となった。

4.ドキッ

5th ドキッ
1995年5月20日初登場4位を記録するも2週目には12位に落ちてそのまま8週ランクイン、25万枚のヒットを記録した5番ヒット作。今作まで5作連続トップ10入りしたがこれが最後のトップ10ヒットとなった。またメンバー作曲による初のシングルA...

5.DAN DAN心魅かれてく

4th DAN DAN 心魅かれてく
1996年3月11日初登場4位から4週連続トップ10入り、11週ランクインで50万枚を突破した3番ヒット作(アルバム含めると4番目)。今作のジャケットは安部潤が抜けた3人体制。新たに作られたバンドのロゴでもメンバーを3人で表記していて今作の...

6.Last Good-bye

3rd Last Good-bye
1995年11月13日1stアルバムからわずか1ヶ月での発売。初登場3位を記録したものの2週目に22位に吹き飛ぶという驚異的なランクダウンを記録して大失速。今でこそ珍しくもないが当時の3位→22位はしばらくチャートファンに語り継がれるくらい...
レコーディングノーツでミックス変更が施されている事が明かされている。全体の音のバランス以外では、イントロのギターの後にドラムが入る直前に右チャンネルでギターがわずかに先行してデュクシーーと鳴りだすという違いで最短で識別可能。これ以外にシングルでは強めだったサビのコーラスは弱め、A,Bメロのコーラスは逆に強めになっている。

7.突然

2nd 突然
1995年7月24日自身最大のヒット作。初登場2位から2週目8位、3,4週目3位と確変モードに突入して10週連続トップ10入り、100位以内16週ランクイン、122万枚のミリオンヒットを記録した。アルバム含めて唯一のミリオンで最大ヒット作。...
レコーディングノーツでシングルはハーフインチ、今作には1stアルバムと同じDATをマスターテープとして使用とあり、シングルだけマスターが違っていた事が明かされている。

8.君がいたから

1st 君がいたから
1995年5月15日viewを経ての再デビュー作。viewが知られていなかった事とドラマタイアップで大々的に売り出したのも重なって普通にデビュー作として扱われていて周年起点もここになっている。いきなり初登場3位を記録し、10週に渡ってトップ...
レコーディングノーツではシングルリリース時の音源を使用、何パターンもミックスを行ったが2種類のテイクをつなげたものを採用したと書かれているのみ。後に浅岡雄也がシングルは3回ミックスを変えたと発言しているがこの時点でそのような言及はない。

9.迷わないで

2nd 迷わないで
1994年8月10日全シングルで唯一100位圏外となったシングル。これを持って一旦仕切り直しとなったようで、viewとしての活動はこれっきり途絶えた。前作が真っ白な印象のジャケットだったのに対して今作のジャケットはラフな格好で爽やかな屋外で...
1stアルバム音源を収録。1stアルバムでは明かしていなかったviewの2ndシングルのボーカルコーラス再録音&ミックス変更であることがレコーディングノーツに記載されている。というか「迷わないで」「あの時の中で僕らは」はシングルの枠であると明記しないと『+4』のタイトルが謎になってしまうという事情もあったと思われる。

10.あの時の中で僕らは

1st あの時の中で僕らは
1994年2月9日記念すべきデビュー作。1993年にピークを迎えていたビーイングのブームが続いていた中ではかなりひっそりと売り出されていたようで、織田哲郎や栗林誠一郎ら作家陣の提供ではなく、ボーカルの自作曲でのデビューだった。初登場97位と...
viewの1stシングルの新規リメイクボーカル再録音とミックス変更を行っている。声の伸ばし具合が大きく変わっているので聞き分けはしやすい。

11.大空へ

作詞作曲:小松未歩、編曲:寺尾広
+4のうちの1曲。小松未歩提供。ディレクター業がメインとなっていた寺尾広が珍しく単独編曲を担当している。当初シングルとして7月30日発売予定(ZADL-1072)だった1曲で商品情報も既に出ていた。中止になったのは7月26日開催/8月2日放送予定だった『第21回鳥人間コンテスト選手権大会』エンディングテーマタイアップがついていたが、台風直撃による初の開催中止となったのが理由とされ、シングル中止でベスト盤へ変更になったとされる。26日開催予定が台風直撃で中止になって30日発売予定が無しになるって物凄く直前だけど…?ビルボード…その情報本当か?なお以後の中止は2009年(前年のリーマンショック以降の不況で撤退)、2020年(説明不要の世界変異のせい)の2回ポッキリ、1977年~2008年まで歴代唯一の中止だったというくらい異例の出来事だった。また2009、2020年共に早い段階で中止発表をしていたので最初からカウントされていないが、この21回だけは直前中止のためか欠番回となり、翌年を繰り越し21回とせず22回にしている。

シングル予定だっただけあってまさに大空へ羽ばたいていくかのような雄大な楽曲。作詞も小松未歩だけど、当時の小松未歩の楽曲の中でもここまでストレートに応援しているのは案外珍しく、これはもう最初から提供前提でFIELD OF VIEWに合わせたのだろうか。1番最初に聞いた時はそこまででもなく普通以上にいい曲程度だったが、解散ライブで聞いてから凄く好きな曲に変わった。割とライブや後年のベスト盤での扱いも良く、浅岡さん本人もシングル的な立ち位置で気に入っているようだ。

実際解散後のベスト盤ではシングル以外で唯一皆勤で連続収録。一方付属ライナーでは『at the BEING studio』ではシングル予定だっただけあると曲を褒めた内容だが、『BEST OF BEST 1000』ではどういうわけかこの時期の他のシングルに比べてインパクトに欠けるいきなりディスるという公式に付属させているとは思えないような珍妙な事態となっている。しかしその後で褒めていてスピッツやミスチルと並べても遜色ないとまで書いているだけに何故にいきなりインパクトが無いとか下げたのが謎すぎるが(ミスチルやスピッツがインパクト無いみたいになってるぞ…)、ほかにも変な言い回しや事実誤認が多いので『BEST OF BEST 1000』に書いてあることはあまり真面目に受け取らない方がいいのかもしれない。

長らく小松未歩のセルフカバーが発表されていなかったが2003年に「渇いた叫び」、DEEN「君さえいれば」とセルフカバーが3曲まとめて発表された。
★★★★★
4thベスト『complete of FIELD OF VIEW at the BEING studio
5thベスト『BEST OF BEST 1000
販路限定ベスト『FIELD OF VIEW BEST HITS
6thベスト『FIELD OF VIEW 25th Anniversary Extra Rare Best 2020

大空へ
FIELD OF VIEW
2020/05/13 ¥255

12.ある晴れた日

作詞:小田佳奈子、作曲:浅岡雄也、編曲:徳永暁人
+4のうちの1曲。スローでやや重めのミディアムロック。「Someday」と続けて収録されているのでアルバム終盤にこのゆったり2連発はちょっとかったるい。幅としてはいいんだけどこういう少し重めのスローナンバーは配置が難しい。そんなわけで長年あまり好きな曲ではなかったが今回改めて個別で聞き返してみたらこれが妙にハマった。時が経つと変わる事があるんだよなぁ。
★★★☆☆

ある晴れた日
FIELD OF VIEW
1997/10/08 ¥255

13.Someday

6th Dreams
1996年11月18日ドラマタイアップもついていたがここでついにトップ10落ち、初登場14位となり、2週目は40位まで急落、3週目44位と一直線な急落ではなかったが5週ランクインに留まり、売上は8万台まで落ちこんだ。ただこれはFIELD O...
C/Wから唯一の収録。

14.あの頃の僕に

作詞作曲:浅岡雄也、編曲:池田大介
+4のうちの1曲。昔の仲間を通して今の自分と過去の自分と向き合う若き日の人生バラード。「夢見続けて今も」と通じる部分もあり、さらにもう少し時を経て掘り下げたような内容でもある。バラードというほど遅い曲では無いんだけど、じんわり染みてくる。高校時代に早くも中学時代の自分に戻りたいとこの曲のモードに浸っていたが、それからもう少し年月が経って、改めて1度あの頃の自分を取り戻した事もあったけれど、さらに時を経て今は無理にあの頃に戻る必要はなく今を生きればいいという考えに変わった。昔の仲間にも会う事ももうあまり無いだろうし、懐かしくはあるがあの頃に戻りたいとはもう思わない。名曲であることに変わりはないがそれからはあまり聞かなくなった…というかこの曲に浸らなくてもよくなったのかもしれない。
★★★★☆
6thベスト『FIELD OF VIEW 25th Anniversary Extra Rare Best 2020

あの頃の僕に
FIELD OF VIEW
2020/05/13 ¥255

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