発売30周年記念『未来のために』~All For the Future~

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記念すべきトピックの多い7作目のシングル『未来のために』。まず初のメンバー自作(作詞:池森秀一、作曲:池森秀一・宇津本直紀)が表題曲に採用された(編曲は自作ではなく古井弘人で古井弘人にとってたぶん表題曲初採用?)。そして『瞳そらさないで』に続く2度目にして最後の1位獲得作でもある。50万枚を突破したヒット作でありTV出演も解禁したので素材も多く残っているはずだが…メディアではあまり振り返って取り上げられることが無く、メンバーやファンの間でも90年代ヒット曲の1つという程度でそこまで代表曲という認識は持たれていない。ライブ常連ではないがレアというほどでもない。ただバージョン違い6作はかなり多い方でその割にはどれも定着しなかった感はある。ある意味記録の割にやや不遇なシングルである。

しかしついにこの曲も30周年を迎えるのである。初期セールス全盛期の最終作であり、こんな記録面での名誉あるシングルでいきなりこのバカ企画を打ち切りにするわけにもいくまい。

何せ最初から最後まで全部同じ曲について何度も語っているという、BD史上ついに10度目になるというのに未だ誰も足を踏み入れてこない究極の企画である。読んでいるとあまりに同じ曲について延々と語り続け、各ライブ映像も書く事が乏しく、前回よりはボリューミーながら前回より変化に乏しいという絶妙に中途半端な気分になるかもしれないが、闇抜ければきっとそこは輝く世界。サブタイトルがスッキリしすぎな気もするが希望を抱き…勇気持って…ひたむきな心離さず行くべきだろう。さあ果てしないこのバカ記事を駆け抜けよう

2025.4~6 懲りもせずに延々聞き続けて見続けて今回も完成

Studio Recording For the Future

1st For the Future
未来のために

1995年6月19日
作詞:池森秀一、作曲:池森秀一・宇津本直紀、編曲:古井弘人
記念すべき自作曲のシングル初採用作。基本的にはライブにおいてはこのオリジナルアレンジ/キー下げで演奏されることが多いが頻度は高くない。「瞳そらさないで」同様にサビの高音がきつい、平メロも音程が取りにくかったりと意外と難曲。2018年に原曲キーを取り戻した後も比較的イメージを戻すのに時間がかかっており、2023年30周年以降は-1にしている曲の1つでもある。

7thSg 未来のために
7thSg 未来のために1995年6月19日表ジャケに池森・山根、裏ジャケに田川・宇津本、歌詞カード部分には4人の名前が表記されている。初めてメンバー作曲が表題曲に採用された記念すべきシングルとなったが、初動17.6万枚で初登場1位を獲得。...
Promotion Video For the Future
THE GREATEST CLIPS 1993-1998

前作「Teenage dream」で初めてフルサイズで制作されていたが今作でまた簡易PVに戻ってしまい、以降しばらくフルサイズと簡易ショートを行ったり来たりする。

1番1行目をカットして2行目の”佇む人の背中に”~1番サビ終わりまで。白いスタジオでの演奏シーンとその撮影途中の様子、ジャケ写素材撮影も兼ねたような撮影だったと思われ、あまりちゃんとフルサイズでMV撮ろうとした感じの映像ではないか。水っぽい加工もされていて白・青のイメージ。

『ALBUM CLIP』枠の『SINGLES+1』ダイジェストではサビ頭の一節のみだが、同じような池森アップに加えてBreak1ライブ映像も使用されていてまた異なる映像になっている。

『ALBUM CLIP』枠の『SINGLES+1』ダイジェストの後には謎な事に別映像のPVがもう1バージョン収録されている。サイズは同じで”佇む人の背中に”~1番サビ終わりまでだが映像が全く異なり、レンガ背景での演奏シーン。顔半分が影になっていたり暗い所に光を当てているような暗めの映像で爽やかな楽曲のイメージには合わない。それゆえのお蔵入りだったのかもしれない。

2nd For the Future
未来のために(Sing-along Version)

2000年9月13日 2ndクラシックスシングル『Classics Two SEPIA 秋桜~more & more~』
編曲:DEEN
声変わり前のセルフカバー。ラララパートを導入したりと文字通りにシンガロングなバージョン。アコースティックサウンドではあるが割と音数が多く、アコースティック編成のライブで演奏しようにも再現が難しかったり、アコースティック編成で行うリゾートライブにおける夏のイメージとは違うためか、ライブでの使いどころがほとんどないレアバージョンでもある。

2ndCl Classics Two SEPIA 秋桜~more & more~
2ndCl Classics Two SEPIA 秋桜~more & more~2000年9月13日DEENのアナザーサイドを見せていくクラシックスシリーズ第2弾。元々は"毎回テーマに沿って"であって季節のシリー...
Promotion Video For the Future
THE GREATEST CLIPS 1998-2002
『The Best クラシックス』初回盤

1stと2ndクラシックスシングルは表題曲だけでなく残り3曲も簡易PVを制作。3曲メドレー扱いで収録されている。サビのみ。

「恋人よ、夢も嘘もすべて」がどこかの校舎の中(?)での3人の演奏シーンだったのと恐らく同じ場所の窓際で池森ソロカットでの歌唱シーンで構成されている。

3rd For the Future
未来のために

2005年11月23日 『The Best キセキ
編曲:岩田雅之
サブタイトルがついていないが、通称キセキ Version。デビューからの干支1周(12周年)を記念して初期楽曲13曲をセルフカバーした中の1曲。Produced by 鎌田俊哉、キーボード&プログラミングは岩田雅之、ドラムは則竹裕之、ベースは松原秀樹。

明るくポップなアレンジで新たなバージョンとして普通に良い仕上がりだったが全く定着せず当時のツアーポッキリであった。

3rdBest DEEN The Best キセキ
3rdBest DEEN The Best キセキ 2005年11月23日 全曲新録音のセルフカバーベストアルバム。デビューから干支が1周した12周年を記念しての作品と説明された。新たな気持ちで15周年へ向かうとも説明され、この頃より日本武

4th For the Future
未来のために(English version)

2006年8月2日 33rdシングル『ダイヤモンド』C/W
訳詞:Romeo.V.Gonzaga
キセキ Versionの英語詞バージョン。1995年ロッテの監督だったボビー・バレンタイン氏が劇空間プロ野球テーマ曲になっていた原曲を聞いてDEENファンになったとされているため、その思い出の曲を2006年のロッテのテーマ曲になり監督が全面参加したシングルのC/Wに英語バージョンで収録しようという事になったと思われる。

思い出の原曲アレンジじゃなくてこっちで良かったのかというのはあるが、タイミング的に原曲キーじゃ歌えなかっただろうし、キセキ Version作ったばかりなのでキセキ Versionでボーカル差し替えの方が権利的にもやりやすかったんだろうけど、まあどうしても作っただけにはなってしまうよね…。

33rdSg ダイヤモンド
33rdSg ダイヤモンド2006年8月2日1995年に1年だけロッテの監督を務めたボビー・バレンタイン氏は2004年に2度目のロッテ監督に就任。2005年はシーズン2位だったがプレーオフで勝利して日本シリーズへ進出するとストレート4連勝で...

5th For the Future
未来のために

2012年8月8日(アルバム『マリアージュ』DISC-2『Triangle Cover Album』収録)
編曲:山根公路
通称Triangle Cover Version3人だけの演奏でセルフカバーするという企画作。

アコースティック編成用のストレートなアコースティックバージョンといった装い。前年2011年の武道館ライブでは原曲キー下げだったが1曲目に冒頭アカペラサビ歌唱を加えて披露、印象的なシーンとなっていたが、その影響か今作でも冒頭サビ始まりを導入している。

13thAl マリアージュ
13thAl マリアージュ2012年8月8日作品タイトルは『マリアージュ』のみだが、オリジナルアルバム『マリアージュ』とセルフカバーアルバム『Triangle Cover Album』の2枚組。先行シングルに続くトライアングルプロジェクトと...

6th For the Future
未来のために

2023年3月8日 セルフカバーベスト『DEEN The Best DX~Basic to Respect~』
B-Gram時代のシングル15作の中から11曲を原曲キー原曲アレンジのまま現在のサポートバンドメンバーと共にスタジオライブ形式で再録音した1曲。初の原曲キーに戻しての原曲再現アレンジ。発売以降のライブでは-1に変更しているため、最後の原曲キー演奏になるか。そのまま再現されているが、時代特有の厚みが無くなりややサウンド全体がほっそりしている。

9thBest DEEN The Best DX~Basic to Respect~
DEEN The Best DX~Basic to Respect~2023年3月8日デビュー30周年記念のベストアルバム。2008年以降5年おきにシングルベストをリリースしており、前回FOREVERとまで言い切ってしまった事やシングルが増...
Promotion Video For the Future
『DANCE IN CITY~for groovers only~』完全生産限定盤Blu-ray

『DEEN The Best DX~Basic to Respect~』全曲に同じスタジオライブ映像のMVが制作された。「このまま君だけを奪い去りたい」のみ歌詞を表示させたりと多少の映像加工があったものの、残り全曲は同じスタジオでのライブ映像風の編集になっている。実際にこの時演奏した音源がCDになっているわけではなく、スタジオライブ風の映像撮影をしただけでレコーディングはまた別と思われるが詳細は不明。

Another For the Future
DEEN Greatest Hits アカペラメドレー feat.とおるす

2023年3月8日 『DEEN The Best DX ~Basic to Respect~』初回生産限定盤Premium Disc『DEEN The Special Track』
編曲:とおるす
とおるすによる多重アカペラで構築したサビを繋いでいくアカペラメドレー内の1曲。10曲中8曲目に登場する。

9thBest DEEN The Best DX~Basic to Respect~
DEEN The Best DX~Basic to Respect~2023年3月8日デビュー30周年記念のベストアルバム。2008年以降5年おきにシングルベストをリリースしており、前回FOREVERとまで言い切ってしまった事やシングルが増...

LIVE CD For the Future

1st Live CD For the Future
ALL TIME LIVE BEST

1999年12月11日横浜アリーナのライブ音源。『Acoustic Medley』の1曲として4曲1トラックに収録された中の2曲目に登場する。映像化されていない。

3人になってからはすぐにSing-along Versionが制作された事もあり、ここでしか聞けないレアなアコースティックスタイルのバンドバージョン。しかも他で聞けない貴重な4人のアコースティックコーナー音源。アコースティックコーナーといってもエレキ不在のアコースティックギターメインのバンドサウンドといった装い。2番カットのショートサイズ(1コーラス~間奏~ラストサビで間奏からヴァイオリンも登場してソロはギターではなくヴァイオリンが担当しそのまま最後のサビにも加わっていたりとけっこう音数多めの豪華生演奏になっている。同期まみれの後年とはだいぶ違

2nd Live CD For the Future
DEEN JAPAN PARADE 47~絆~(Blu-ray)』のみ付属CD

47都道府県ツアー2017年9月2日徳島県オデオン座公演の音源。同作品に映像でも収録。Triangle Cover Version

2014年の武道館Blu-ray以降は同内容のライブCD付属の機会が増えたが、2014~2016年の武道館で演奏されなかったため、3人時代最後にして3度目の47ツアーの音源がこの曲2回目のライブCD音源となった。2002~2017年のキー下げ期でCDになっている唯一の音源という事に。3人のみなのでキーボード、アコースティックギター、ボーカルが生演奏で簡易な打ち込みリズムは同期で流している。

3rd Live CD For the Future
DEEN at BUDOKAN FOREVER~25th Anniversary~』完全生産限定プレミアム盤のみ付属CD/単独配信

2018年3月10日の日本武道館ライブの音源。同作品に映像で収録。田川伸治在籍最後の演奏音源であり、宮野和也・HIDEも最終参加での最後の演奏音源(ただしHIDEは『DEEN Premium Symphonic Concert -WINGS TO THE FUTURE-』2023年6月17日埼玉県大宮ソニックシティ公演のみサポート出演したため1度だけ演奏している)。原曲キーを取り戻した

CDにおいては多くの楽曲がショートサイズメドレー扱いでまとめられている(映像では全曲チャプター分けされている)が、この曲はアンコールでフルサイズ演奏という待遇の良さだったためしっかり単曲トラックで収録されている。渋みのあるボーカルではあるが確かに原曲キーで高らかに歌い上げている様子は圧巻である。

4th Live CD For the Future
DEEN LIVE JOY 2020~All your request!!~』FC限定盤のみのみ付属CD

Break22の2020年1月30日Zepp Tokyoのライブ音源。同作品に映像でも収録。新バンドメンバー(Guitar:侑音、Bass:石田純、Drums:矢野顕太郎)による原曲キー原曲アレンジ

丁寧な新バンド演奏により忠実にオリジナルを再現、ボーカルの精度も上がっており、取り戻した原曲キー原曲アレンジの完成形。現状これが原曲キーで演奏した最後の音源となる。

5th Live CD For the Future
The Last Journey 47 ~扉~-tour documentary film-

2022年10月1日4度目にして最後と宣言した47都道府県ツアー沖縄県ミュージックタウン音市場公演のライブ音源。同作品に映像でも収録。メンバー2人+ギター侑音のみの3人編成

原曲アレンジをリズム隊打ち込みで再現して同期で流しているほか、長期ツアーと基本姿勢が座ったままという事を考慮してか全曲-1となっている。-1にした事で歌は余裕たっぷりで安定している。同期音源の異様な軽さはどうしても気になるところ。

6th Live CD For the Future
DEEN at BUDOKAN DX-30th Anniversary-』完全生産限定盤のみ付属CD

30周年記念で5年ぶりに開催した2023年3月12日日本武道館のライブ音源。同作品に映像で収録。Guitar:侑音、Bass:石田純、Drums:北村望、Saxphone:ヒロムーチョ。

「Memories」「瞳そらさないで」など高音キツメの曲は再録音は原曲キーで行ったもののライブでは47ツアー同様に-1固定となった。歌の安定感は47ツアーのまま生バンド演奏によりやはりこれだなという気分になる。

7th Live CD For the Future
DEEN The Best DX~Premium Live Complete~』DISC-1

京都で2日間、東京六本木3日間開催された「DEEN THE BEST DX~KYOTO & ROPPONGI~」EX THEATER ROPPONGI1日目2023年9月12日SINGLE NIGHT公演の音源。映像にはなっておらずCDのみ。Guitar:侑音、Bass:石田純、Drums:北村望、Saxphone:ヒロムーチョ。

引き続き-1。ある程度安定はしているものの、やや薄め(?)の歌声になってきており、たまたま調子がそこまででもなかっただけなのか、原曲キー復活後の奇跡の時間が加齢によりピークアウトしつつあるのかはこれだけでは分からない。というかボーカルに限らずなんか演奏も含めて全部の音が薄いんだよなこのアルバム。ドラムの音が妙に軽いし、全体にあまり迫力が無く、ライブ感よりも小綺麗に仕上げてイヤホンで聞く前提で音作りしている感じはある。

Live Fake For the Future

LIVE DVD Fake For the Future
THE GREATEST CLIPS 1993-1998

1996年Break1のダイジェスト映像。「瞳そらさないで」の次に歌い出し直前の演奏から始まっての1コーラス。このDVDが発売された2003年時点では下記『on&off 2002 document of unplugged live&recordings』でのSing-along Versionでのライブ映像しか無かったので貴重な最古・初出ライブ映像になるはずだったが…。CD音源丸被せという伝説の偽ライブ映像。このダイジェストの最後に歓声を挿入することであれ?これCDと同じじゃ…?と思った視聴者を騙そうとする小細工が施されているが、この頃は打ち込みが多用されているのでCDと同じ演奏になるはずがなく、CD音源丸被せはバレバレすぎて無理があった。

「瞳そらさないで」は本当の音源が非公開のままだが、今作に関しては『DEEN LIVE HISTORY-20th ANNIVERSARY-』にて本物の音源を使用したフルサイズが本邦初公開となった。

LIVE DVD/Blu-ray For the Future

1st Live DVD/Blu-ray For the Future
DEEN LIVE HISTORY-20th ANNIVERSARY-

1996年10月5日Break1赤坂BLITZの映像。という事で2003年『THE GREATEST CLIPS 1993-1998』でCD音源丸被せの偽ライブ映像がフルサイズ、本物の音源で10年経って初公開

Break1は全面的にキー下げをしているが、声に力が無く演奏も明らかに固い。今作もなんとも覇気のない歌い出しから下げたキーに慣れていないのかどうにも掴み切れないまま進行していくような印象。演奏も素朴な感じで、全体にそこまで明確にハズしているわけではないんだけど、な~んか違う、な~んかパッとしねぇ…という。

2nd Live DVD/Blu-ray For the Future
Another Side Memories~Precious Best~(初回盤)

1998年6月22日Break2渋谷公会堂の映像。これ以降ベースは宮野和也。4人時代の原曲アレンジ原曲キー唯一の映像

Break1から一転して安定した演奏、力強い歌声でこれだよコレ!という感覚になった観客も多かったのではないか。このツアーを最後に原曲アレンジ(キー下げ含む)での演奏は15周年までほとんどされなくなってしまったのでかなり貴重な機会だった。

3rd Live DVD/Blu-ray For the Future
on&off 2002 document of unplugged live&recordings

2002年DEEN Classics Unplugged Live 1st String~和音~の映像。これ以降ドラムはHIDE。バイオリンやコーラス隊、パーカッションなど大人数編成となっていた。

表記は無いがSing-along Version。このバージョンで唯一のライブ演奏、映像化となった。キーが下がってかなり低くなっているものの、Sing-along Versionだとあまり馴染みが無いせいかそこまで違和感はない。また演奏開始と同時に幕が上がり、イントロの途中でステージ中央奥から池森さんが登場するがこれは、このライブは二部制になっていて二部の始まりだったため。休憩というよりは一旦幕を下ろして映像を流していたようだ。一部は『和音』収録のカバー曲中心のオール着席で静かな雰囲気、二部は往年のオリジナル曲をアコースティックアレンジで演奏して一気に盛り上げるという流れだった模様。二部で空気を変えて盛り上がるには最適な選曲であった。コーラスもいて演奏陣も通常より多い編成だったのも良かった。

4th Live DVD/Blu-ray For the Future
BEST of DEEN キセキ LIVE COMPLETE

2006年2月2日Break10の東京厚生年金会館の映像。キセキ Version

和音ツアーを最後に長らく演奏されていなかったが(映像化されていない10周年のBreak7でも無し)、2004年末の「COUNTDOWN LIVE 2004→2005~NIGHT CRUISIN’~」で久々に演奏したようで(この時はキセキが無いのでたぶん原曲)それに続いての演奏で、映像化においては4年ぶりの映像化となった。

田川・山根ソロコーナー明けの演奏なのでこの間2曲分休んでいた池森さんが演奏開始時ステージにおらず、イントロ途中で登場する。この時点でのキーに合わせたので無理なく安定の歌唱、安定の演奏となっている。ただサビ後半の高音部はややズラし歌唱気味か。

5th Live DVD/Blu-ray For the Future
DEEN at 武道館 NO CUT 15TH ANNIVERSARY PERFECT SINGLES LIVE

2008年6月8日の日本武道館ライブの映像。「武道館 Special Rock Medley」の1曲目として1コーラス

Break11,12と通常ツアーでは再び披露されず、前年の47都道府県ツアーでは演奏はしていたが映像化はされていなかった(どんなアレンジだったか不明)。原曲アレンジは2004年末の「COUNTDOWN LIVE 2004→2005~NIGHT CRUISIN’~」以来と思われ、映像化はこの時点では初(Break2は2010年、Break1は2013年発売)、と実は当時かなりのレア曲であった。個人的にも初めて原曲アレンジの生演奏を見た/聞いたのがこのライブだった。

キー下げではあるが、良くも悪くも少しだけクセが出てきたのが逆に良い感じに。低めの平メロはどうしても抑揚がつきにくくBreak1や『和音』Sing-along Versionだとなんとも平坦な歌唱になっていたのが、抑えつつも適度に力があってサビにかけてちゃんと広がっていく感じがある。

6th Live DVD/Blu-ray For the Future
DEEN at 武道館2010 LIVE JOY SPECIAL

2010年5月8日日本武道館ライブの映像。原曲キー下げフルサイズ。

Break13、武道館2009、リゾートライブ2009、Break14と演奏されず2年ぶりの演奏で原曲原曲キー下げフルサイズは2004年末の「COUNTDOWN LIVE 2004→2005~NIGHT CRUISIN’~」以来、初映像化となる。一言挨拶を挟んでの4曲目の演奏。2008年同様に安定しているがややしゃがれ度は増したか。久々のフルサイズに感動したと思いきや当時のライブ感想を見るとちょうどオリジナルアレンジを聞き飽きていた時期だったようであまり印象に残っていなかったらしい…。

7th Live DVD/Blu-ray For the Future
DEEN at 武道館2011 LIVE JOY SPECIAL

2011年5月7日日本武道館ライブの映像。原曲キー下げフルサイズ。

リゾートライブ2010、Break15で演奏されなかったが、武道館で1年ぶり初の2回連続演奏東日本大震災発生により開催も危ぶまれた中でセットリストを前向きなタイトルや歌詞の曲に変更(これに伴い「このまま君だけを奪い去りたい」「夢であるように」といったネガティブな連想に繋がるタイトルの常連曲が外された)、その象徴として堂々の1曲目を飾った。

通常のようなオープニングはなく、客電が消えていつもと少し傾向の異なる教会っぽい(?)SEが少し流れた後には既にステージにメンバーが揃っており、いきなり池森さんがサビをアカペラ熱唱(“あふれる想いに今”まで)、そこからは原曲キー下げフルで演奏された。前年とボーカルコンディションに大差はなく、安定の演奏だが、冒頭アカペラという今までにない演出は熱かった。歴代印象的なライブ名シーンランキングをやったらそれなりに上位に入りそうな名シーンだったと思う。

8th Live DVD/Blu-ray For the Future
BEING LEGEND LIVE TOUR 2012~T-BOLAN,B.B.QUEENS,FIELD OF VIEW,Special Guest DEEN~

2012年BEING LEGENDツアー11月28日の大宮ソニックシティ公演の映像。ベースドラムはLEGENDツアーのサポートメンバーでベース川崎哲平、ドラム斉藤たかし
DEENは3番手での登場。「このまま~」を歌った後に、90年代のヒットシングルメドレーを披露して、最後に新曲歌って終わりというステージだった。メドレーの2曲目として2番カットのハーフサイズ

前曲「瞳そらさないで」の最後のサビ前”もう一度”からイントロに突入、1番~間奏ギターソロ~ラストサビ(2番カット)のハーフサイズ/TVサイズで、サビ終了後再度ドラムが入る前に次の曲へ移行した。年々しゃがれてきていたのが低音カスカスに繋がっていき、平メロが前年までに比べると若干引っかかり気味な歌唱。サビの高音は力強さを増しているんだけど、それでもキー下げによる違和感を久々or初めて見る観客はどう思ったか…というところではある。

通常ツアーでは相変わらず演奏されず、このツアーの直前まで行っていた2度目の47都道府県ツアーではTriangle Cover Versionで日替わり演奏していたが映像化されなかった。

9th Live DVD/Blu-ray For the Future
DEEN at 武道館~20th Annivesary~COMPLETE』DAY TWO

2013年の20周年武道館ライブ2日目10月13日の映像。何故か序盤の「Special Ballad Medley」の1曲としてバラード枠で演奏。1コーラスのみ。2日間での入れ替えは対になるような曲で入れ替える傾向があって、1日目の同じ位置で演奏されていた入れ替え対象曲は「Birthday eve~誰よりも早い愛の歌~」。“普段バラード扱いしてないし15周年の時は「武道館 Special Rock Medley」だったけど構成上の都合によりバラード扱いにされた枠”といえる。

バラードメドレー枠だが別にアレンジされたわけではなく、いつもの原曲キー下げアレンジ。1日目だったら恐らく平メロが壊滅していたと思われるが低音カスカスが改善されたこの2日目は危なげなく進行。初めてストリングスがいるが、一応演奏はしているが目立って聞こえてきたりはしない。むしろこの次の曲「Celebrate」でストリングスの本領発揮という流れだった。

10th Live DVD/Blu-ray For the Future
『バタフライ』初回盤Blu-ray

2015年8月29日Break19のZepp Tokyo公演の映像。アコースティックコーナーで演奏したTriangle Cover Version。初披露の47ツアーで演奏したものの映像化されなかったのでこのバージョンで初映像化。

通常ツアーやリゾートライブ、AORライブでは演奏されなかったので20周年武道館ライブ2日目以来の演奏にして、通常ツアー(Break)での演奏は実にBreak4のアコースティックコーナーメドレー以来。Triangle Cover Versionは演奏の機会に恵まれず、映像化の際も外された曲が多いのでこんな通常ツアーで演奏したのが映像化されるのはラッキーである。

3人での演奏+簡易なリズム音は同期。低音カスカス傾向の悪化により平メロがささやき歌唱気味、サビでも若干のズラし歌唱が見られ、3年前制作のアレンジでもCD通りとは行かなくなってきているような印象。

11th Live DVD/Blu-ray For the Future
DEEN LIVE JOY COMPLETE~Sun and Moon~』Day 2

2017年3月11日Break20のZepp Osaka Baysideの映像。1曲目に演奏。

2016年のリゾートライブ(5th Wave)のアコースティックコーナーで日替わりで演奏されていたという情報もあるが、ライブ自体が映像化お蔵入りとなったため(サポートバントとして参加していたSKAFF-LINKSが空中分解途上で直後に事実上解散したのも遠因?)どのバージョンだったのか不明。映像化としては2年ぶり。今回はDay1がマニアック、Day2が代表曲という事で90年代ヒット曲が多めに含まれたためO社1位の実績を持つこの曲も堂々選出され、1曲目に演奏された。1曲目は2011年武道館で1度あったが、通常Breakツアーでアコースティックコーナーやキセキではない原曲(今回はキー下げ)アレンジフル披露となると実にBreak2以来である。

低音カスカスがほぼ発動せず、ズラし歌唱もほとんど見られず安心安定の演奏。

12th Live DVD/Blu-ray For the Future
DEEN JAPAN PARADE 47~絆~

2017年47都道府県ツアー9月2日徳島県オデオン座公演の映像。同作品にライブCDでも収録。Triangle Cover Version。日替わり枠でいつも通り東京公演の映像化だったら演奏されていなかったようだが、映像化されたのが珍しく地方の公演でたまたまこの曲を演奏していたライブだった。

2015年Break19と同じ演奏(3人+簡易同期リズム)だが、ボーカルコンディションは今作の方が遥かに良くなっており、平メロからサビまで安定している。徳島県オデオン座という今回限りの映像、リーダーが会場の雰囲気に合わせた和装という視覚的な新鮮さはある。

13th Live DVD/Blu-ray For the Future
DEEN at BUDOKAN FOREVER~25th Anniversary~

2018年3月10日25周年日本武道館での映像。同作品にライブCDでも収録。原曲アレンジ原曲キーフルサイズGuitar:田川伸治、Bass:宮野和也、Drums:HIDEの最終参加

アンコールの2曲目での演奏となったがこれまで序盤~中盤までには演奏されていたのでアンコールまで残されていたというのはかなり珍しい。原曲キーが戻ってもこの曲の場合はさすがにBreak2とはだいぶ違う歌声だし、改めてサビ終わりが高音だなと実感する。

14th Live DVD/Blu-ray For the Future
NEWJOURNEY』初回盤AのみBlu-ray

2018年Break21の12月31日Zepp Tokyoでのカウントダウンライブの映像。バンドメンバーが一新されGuitar:侑音、Bass:石田純、Drums:矢野顕太郎となった。

ほぼ『SINGLES+1』期のシングルを順番に演奏していったこのライブ、今までキー下げしていた曲だけを原曲キーで連投するという相当に挑戦的な内容だったが、2018年武道館時よりも全体の精度は上がっていた印象。ただこの曲はそうでもなくその中ではやはりだいぶきつそうではある。平メロも低い部分をスムーズに発生するのに苦戦しており、高音のサビにしても今はもう合ってないキーを無理やり歌唱している印象は否めない。一方で新バンドメンバーによる演奏はオリジナルに忠実に丁寧でスッキリした装い。

15th Live DVD/Blu-ray For the Future
DEEN LIVE JOY 2020~All your request!!~

2020年Break22の1月30日Zepp Tokyoでの映像。原曲キー。Guitar:侑音、Bass:石田純、Drums:矢野顕太郎。矢野顕太郎のドラムは現時点でこれが最後。長年使用していたZepp Tokyoでも最後のライブ(2021年閉館)。

メンバー挨拶とサポートメンバー紹介のMCの後に演奏。基本的に全開Break21と同じようなスッキリした丁寧な演奏だがボーカルの精度は格段に上昇。2018年武道館、Break21では出しにくそうだった平メロの発声がスムーズになった事で原曲当時のイメージにかなり近づき、そのままサビの高音もきつそうではあるが前2回以上にグイッと出せている。結果的にこれが最後の原曲キー演奏となったが、復活後ではダントツベストアクトであり、歴代の中でも最上位に位置すると思う。

16th Live DVD/Blu-ray For the Future
The Last Journey 47 ~扉~-tour documentary film-

2022年10月1日4度目にして最後と宣言した47都道府県ツアー沖縄県ミュージックタウン音市場公演の映像。メンバー2人+ギター侑音のみの3人編成。

これまでのアコースティック編成+簡易打ち込み同期ではなく、このツアーでは同期音源を開き直ったかのように全面使用、原曲アレンジをリズム隊打ち込みで再現して同期で流してボーカルとギターとキーボードの生演奏を被せるというスタイル。長期ツアーと基本姿勢が座ったままという事を考慮してか全曲-1下げ(たぶん)となっている。原曲キーを取り戻してさらに精度を上げてきた後での-1なので非常に余裕があって歌唱はド安定。しかしポクポクした超軽量級打ち込みリズム音全開の原曲アレンジ再現は音が安っぽく聞こえてしまい、さすがにこれはどうなのかと思ってしまう。アコースティックコーナーやアコースティック編成のアレンジは特に脱退した田川伸治の貢献が大きく(というかほぼ田川さん?)、同じ事をするのは難しかったのだろうか。

17th Live DVD/Blu-ray For the Future
DEEN at BUDOKAN DX-30th Anniversary-

30周年記念で5年ぶりに開催した2023年3月12日日本武道館公演の映像。Guitar:侑音、Bass:石田純、Drums:北村望、Saxphone:ヒロムーチョ。

3曲演奏した後に池森さんのみの簡単な挨拶MCを挟んでからの演奏。47ツアーで-1に下げていたキーは基本的に原曲キーに再度戻ったが、いくつかの高音曲は-1のままとなり、今作もその1つ。そのおかげで安定の歌唱。一方でヒロムーチョ常駐に伴い、随所でサックスアレンジが幅を利かせる事となった。今作の場合はサックスでギターのフレーズをなぞって補強しているようなイメージ。

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