1994年9月の1stアルバム『DEEN』が最大ヒットを記録して半年のブランクを経てリリースされた1995年最初のシングルが『Teenage dream』である。1stアルバムで初めて固定したメンバー4人がシングルでは初めて表記され、以降メンバーチェンジは無く固定した記念すべき4人での最初のシングルであり、PVがフルサイズ制作されたのも今作である。
50万枚越えのヒットを記録した5番目のヒット作(今作時点では4番目で次回作が上回った)となり、知名度も人気もそれなりにあるがそんなに際立って人気が高いわけでもない。2001年時点での『Ballads in Blue』投票では11位当選(13位まで収録)、2010年『ALL TIME LIVE BEST』投票では実質対象となるBreak5と12のアコースティックの2つしか無く目立たなかったためか落選、以降特に人気を示す指標は無く、2020年のBreak22~All Your Request~でも選曲されていない。やや地味な立ち位置のシングルであり、『SINGLES+1』どころか19thシングル『MY LOVE』までのシングル表題曲はあの「永遠をあずけてくれ」でさえBreak4で演奏されたのに最後まで取り残されて、4人時代に演奏されないまま終わり、Break5で初めてライブ演奏されたというライブ演奏が遅かったシングルでもある。後年はメドレー演奏でそんなにレア曲なイメージも無くなっているが、実はライブでは割と不遇気味なシングルの1つで、ファンの間でもどこか影が薄い感じがするのはそのせいもあるのかもしれない。
しかしついにこの曲も30周年を迎えるのである。1994年は1作だけだったので楽だっが、このバカ企画まさかB-Gram時代を完遂するつもりなのか、そこまで生き残る事は出来るのか。
何せ最初から最後まで全部同じ曲について何度も語っているという、BD史上9度目になるというのに未だ誰も足を踏み入れてこない究極の企画である。読んでいるとあまりに同じ曲について延々と語り続け、各ライブ映像も書く事が乏しく、しかし過去もっと短いのもあったし不遇というほど不遇でも無い気がしてくるし、しかし凄かったライブ常連曲に比べればあっさりだし…となんとも中途半端な気分になるかもしれないが、何も言わなくても君(読者)の気持ちは理解(わか)っているよ。サブタイトルも絶妙につけにくいし。It’s gonna try あきらめないで やがて文は読み終わる。忘れかけてたなにかを、この曲がどこのライブで演奏されていたか飛び飛びな記憶を見つけに行こうよ。
- Studio Recording Forgotten Something
- LIVE CD Forgotten Something
- 1st Live CD Forgotten Something 『LIVE JOY 2007-2008 JAPAN ROAD 47+6』DISC-3 SPECIAL CD
- 2nd Live CD Forgotten Something 『DEEN at 武道館~15th Anniversary Greatest Singles Live~』
- 3rd Live CD Forgotten Something 『DEEN at 武道館 2014 LIVE JOY SPECIAL』Blu-ray盤のみ付属CD
- 4th Live CD Forgotten Something 『DEEN at 武道館 2016 LIVE JOY SPECIAL~Ballad Night~』Blu-ray盤のみ付属CD
- 5th Live CD Forgotten Something 『DEEN at BUDOKAN FOREVER~25th Anniversary~』(完全生産限定プレミアム盤)のみ付属CD
- 6th Live CD Forgotten Something 『The Last Journey 47~扉~-tour documentary film-』Blu-ray盤のみ付属CD
- 7th Live CD Forgotten Something 『DEEN at BUDOKAN DX-30th Anniversary-』完全生産限定盤のみ付属CD
- 8th Live CD Sorasanaide 『DEEN The Best DX~Premium Live Complete~』DISC-1
- LIVE Blu-ray/DVD Forgotten Something
- 1st Live DVD/Blu-ray Forgotten Something 『on&off>tour document of 'need love』
- 1st Live DVD/Blu-ray Forgotten Something・改 『DEEN LIVE HISTORY-20th ANNIVERSARY-』
- 2nd Live DVD/Blu-ray Forgotten Something 『BEST of DEEN キセキ LIVE COMPLETE』
- 3rd Live DVD/Blu-ray Forgotten Something 『DEEN at 武道館 NO CUT 15TH ANNIVERSARY PERFECT SINGLES LIVE』
- 4th Live DVD/Blu-ray Forgotten Something 『DEEN at 武道館 2009~LIVE JOY SPECIAL~』
- 5th Live DVD/Blu-ray Forgotten Something 『Graduation』初回盤DVD
- 6th Live DVD/Blu-ray Forgotten Something 『DEEN at 武道館~20th Annivesary~COMPLETE』DAY TWO
- 7th Live DVD/Blu-ray Forgotten Something 『DEEN at 武道館 2014 LIVE JOY SPECIAL』
- 8th Live DVD/Blu-ray Forgotten Something 『DEEN at 武道館 2016 LIVE JOY SPECIAL~Ballad Night~』
- 9th Live DVD/Blu-ray Forgotten Something 『DEEN LIVE JOY COMPLETE~Sun and Moon~』Day 2
- 10th Live DVD/Blu-ray Forgotten Something 『DEEN at BUDOKAN FOREVER~25th Anniversary~』
- 11th Live DVD/Blu-ray Forgotten Something 『NEWJOURNEY』初回盤AのみBlu-ray
- 12th Live DVD/Blu-ray Forgotten Something 『The Last Journey 47 ~扉~-tour documentary film-』
- 13th Live DVD/Blu-ray Forgotten Something 『DEEN at BUDOKAN DX-30th Anniversary-』
- Extra Forgotten Something
Studio Recording Forgotten Something
全バージョン、特にバージョン表記が無い。
1st Forgotten Something
Teenage dream
1995年3月27日
池森・山根・田川・宇津本の4人体制になって最初のシングルだが、『DEEN 30周年公式ガイドブックALL SONGS STORIES 1993-2024』での証言から宇津本在籍時の曲はドラム打ち込みが多かった事が伺え、この時期は普通にアレンジャー主体の音作りでボーカルコーラス以外のメンバーの演奏参加割合はあまり多くなかったっぽい事が示唆されている。なのでこの曲で叩いているかは不明だが、クレジット上は「Teenage dream」全音源の中で宇津本直紀が参加している唯一の音源。宇津本在籍時のライブでの演奏は無かったようで在籍時のセットリストにこの曲の記載が見当たらない。披露機会のあったBreak1,2,3,4全てにこの曲の記載はなく、Break1~I wish~とかタイトルにもなっている2ndアルバムに収録されなかった「未来のために」を演奏したのに収録されている今作は外され、実質『SINGLES+1』を引っ提げたベストツアーの「Break2~All over the world~」と特に披露可能性の高かった初期ツアーで2連続外され、Break3,4でも入る余地が無かった。この間に残る未演奏仲間だった「永遠をあずけてくれ」にも先を越された。
宇津本脱退後のBreak5がライブ初演奏と思われ、声変わり(キー下げ)前の最後のツアーにギリギリで間に合ったが、4人での演奏は無いままとなった。後年、発表当時の技量では納得いくプレイができるか…という不安もあって避けていたと田川さんが語っている。

Promotion Video Forgotten Something
『THE GREATEST CLIPS 1993-1998』(フルサイズ)
5作目にして初のフルサイズMVが現存する記念すべき1作(次回作「未来のために」はまたショートサイズに逆戻り)。これもメンバー4人が固定したためだろうか。メインはスタジオでそれぞれレコーディングしている風の4人ソロカットの演奏シーンの組み合わせだが、これまたいかにも4人だけで話し合って制作してます風の卓の前で4人で話し合っているような映像も登場する。実際のレコーディング風景ではなく、それ風に撮影した撮影用素材じゃないかなとは思う。これ以外にはジャケットにも写っている洋館から出てきて外の低い生垣を飛び越えるシーンも使われ、ノスタルジックな歌詞の世界に合わせるようにフィルム画像風の加工も施すなど、これまでのザ・素材映像よりはもう少しPVっぽくなってきた。
『THE GREATEST CLIPS 1993-1998』に収録されている『I Wish』『SINGLES+1』のダイジェストメドレーでも同じ映像が使用されており、いずれも2番サビ部分前半を使用している。
ベスト『DEENAGE MEMORY』初回特典DVD『DEENAGE MEMORY THE MOVIE 1993-2012』メドレーでは2番が使用されているがこちらはBメロからサビ終わりまで。
2nd Forgotten Something
Teenage dream
2005年11月23日 『The Best キセキ』
編曲:山根公路
サブタイトルがついていないが、通称キセキ Version。デビューからの干支1周(12周年)を記念して初期楽曲13曲をセルフカバーした中の1曲。編曲がDEEN名義から個人名義に切り替わった最初の時期で山根さん単独となっている。メンバーは池森・山根・田川の3人体制、サポートメンバーはドラムは沼澤尚、ベースは宮野和也、パーカッションは仙道さおり、ストリングス隊も参加。コーラスに入日茜が参加
歌詞のノスタルジックさが強調され、下げたキーも相まって全体に幻想的な雰囲気になっている。ライブでの演奏は直後のBreak10のみ。

3rd Forgotten Something
Teenage dream
2012年8月8日(アルバム『マリアージュ』DISC-2『Triangle Cover Album』収録)
編曲:山根公路
通称Triangle Cover Version。3人だけの演奏でセルフカバーするという企画作。通称Triangle Cover Version。編曲は山根さんでキセキVersionに続く2度目の単独アレンジだが、2度目だからなのか今回はピアノを生かさずにエレキギターを主軸にしたアレンジになっている。

せっかく作ったのにこの年の47ツアーでは日替わりでも演奏されなかったようだ。ただでさえ10曲しか演奏枠が無いのに『マリアージュ』『Triangle Cover Album』合計21曲もあるんだもの…。2017年の47ツアーでもTriangle Cover Versionは活用されたがやはり今作に出番は回ってこなかった。リゾートライブでもちょっと作風的に外れるのでマジで披露機会が無いままで1度もやっていないのでは。
4th Forgotten Something
Teenage dream
2023年3月8日 セルフカバーベスト『DEEN The Best DX~Basic to Respect~』
B-Gram時代のシングル15作の中から11曲を原曲キー原曲アレンジのまま現在のサポートバンドメンバーと共にスタジオライブ形式で再録音した1曲。初の原曲キーに戻しての原曲再現アレンジ。打ち込みっぽさの強い他の初期シングルに比べると生バンドになった感は控えめだがそれでも原曲よりも生っぽい。

Promotion Video Forgotten Something
『DANCE IN CITY~for groovers only~』完全生産限定盤Blu-ray
『DEEN The Best DX~Basic to Respect~』全曲に同じスタジオライブ映像のMVが制作された。「このまま君だけを奪い去りたい」のみ歌詞を表示させたりと多少の映像加工があったものの、残り全曲は同じスタジオでのライブ映像風の編集になっている。実際にこの時演奏した音源がCDになっているわけではなく、後からスタジオライブ風の映像撮影をしただけでこれをCDにしたわけではないと思われるが詳細は不明。
LIVE CD Forgotten Something
1st Live CD Forgotten Something
『LIVE JOY 2007-2008 JAPAN ROAD 47+6』DISC-3 SPECIAL CD
LIVE at ZEEP TOKYO 2008.2.10という表記があるように映像化された11日公演とは日替わりだった10日のアコースティックコーナーのライブ音源。CDのみで映像化は無し。アコースティックギター2本(田川・山根)+ボーカル(池森)編成。
直近のキセキVersion準拠ではなく原曲1番のバンドインする前のアレンジを軸にギターのみでアコースティックアレンジにしたようなアレンジ。キー下げに伴うこの時期特有のクセのある歌唱だが味わい深い。3人だけの演奏でアコースティックなら47ツアーでやってそうなものだが田川在籍時3度の47ツアーで1度も演奏されていないっぽいので、これまた貴重音源。映像化されなかったが、わざわざ音源化だけでも残せたのは結果的に唯一の機会だった。
2nd Live CD Forgotten Something
『DEEN at 武道館~15th Anniversary Greatest Singles Live~』
2008年6月8日の初の日本武道館ライブの音源。「武道館Special Ballad Medley」の1曲。『DEEN at 武道館 NO CUT 15TH ANNIVERSARY PERFECT SINGLES LIVE』での映像化に先駆けてのライブ音源。CDでは頭出しできず、メドレーで1トラックとなっている。原曲キー下げ2番+間奏ギターソロ。
時系列では4ヶ月前のアコースティック音源よりも声の伸びが良い印象。
3rd Live CD Forgotten Something
『DEEN at 武道館 2014 LIVE JOY SPECIAL』Blu-ray盤のみ付属CD
2014年10月12日の日本武道館ライブの音源。全曲ではなく抜粋だったが序盤の「武道館Special Ballad Medley」の1曲として収録されている。CDでは頭出しできないが、同作Blu-rayでは頭出し可能。
過去の武道館メドレーで使ってないパートを使用した変則バージョン。イントロ無し1番(ギターはエレキに置き換え)平メロ→ラストサビ~アウトロ途中で次曲へ。
4th Live CD Forgotten Something
『DEEN at 武道館 2016 LIVE JOY SPECIAL~Ballad Night~』Blu-ray盤のみ付属CD
2016年11月23日日本武道館ライブの音源。同作品に映像でも収録。原曲キー下げフルサイズ。ストリングス隊も参加。
演奏はいいんだけど、低音カスカス傾向により絞り出し気味の発声はかなり苦し気で頻繁に抜けてしまう。
5th Live CD Forgotten Something
『DEEN at BUDOKAN FOREVER~25th Anniversary~』(完全生産限定プレミアム盤)のみ付属CD
2018年3月10日日本武道館ライブの音源。同作品に映像でも収録。3人時代最終音源。原曲キー復活(ライブCDでは初)。配信でも遅れてリリースされ、唯一サブスクで聞けるライブ音源となっている。
冒頭から間奏ギターソロまでで次の曲へ移行するため、CDでは「武道館Special Medley Ⅰ」の最初という扱い。メドレーの1曲目なので頭出しは可能だが「素顔で笑っていたい」まで6曲が1トラックで繋がっている。
6th Live CD Forgotten Something
『The Last Journey 47~扉~-tour documentary film-』Blu-ray盤のみ付属CD
4度目にして最後と宣言した47都道府県ツアー2022年8月8日千葉市美浜文化ホール メインホールでのライブ音源。同作品に映像で収録。メンバー2人+ギター侑音のみの3人編成だがベースドラムその他足りない音を新規打ち込み制作して同期で流す原曲風アレンジ。このツアーでは全面的に-1にキーを下げているっぽいが、以降ライブでは原曲キーキープを中心にしつつも一部楽曲(主に「瞳そらさないで」「Memories」「未来のために」といった高音が続くシングル)は-1で演奏するようになった。
キーボード、ボーカル、エレキギターの3つが生演奏で、それ以外のシンセやリズム隊は原曲アレンジを打ち込みし直したオケを同期で流すスタイル。1番は元々ドラムが無いので違和感ないが、2番でバンドインしてからのスネアの音がポスパスしていて軽いので違いがすぐに分かる。終始声がスムーズでド安定しているのが特徴。
7th Live CD Forgotten Something
『DEEN at BUDOKAN DX-30th Anniversary-』完全生産限定盤のみ付属CD
30周年記念で5年ぶりに開催した2023年3月12日日本武道館ライブの音源。同作品に映像で収録。Guitar:侑音、Bass:石田純、Drums:北村望、Saxphone:ヒロムーチョ。
CDでは4曲メドレーの「武道館Special Medley Ⅱ」として4曲1トラックにまとめられている。
2番のアレンジ(バンドサウンド)で1番の歌詞+間奏ギターソロまで。
8th Live CD Sorasanaide
『DEEN The Best DX~Premium Live Complete~』DISC-1
京都で2日間、東京六本木3日間開催された「DEEN THE BEST DX~KYOTO & ROPPONGI~」EX THEATER ROPPONGI1日目2023年9月12日SINGLE NIGHT公演の音源。映像にはなっておらずCDのみ。Guitar:侑音、Bass:石田純、Drums:北村望、Saxphone:ヒロムーチョ。
原曲フルサイズでの演奏。30周年武道館ではヒロムーチョはほぼ立っているだけだったが、今作では2番サビ以降で控えめながらもサックス演奏を少し入れてくる。今回もスムーズな発声で安定しているが、武道館ほど圧倒的ではなく、このライブアルバムの90年代曲全体に言えるが若干声が薄めになってきている気はする。40代終盤で突如原曲キーに戻して精度を上げ続けただけでも奇跡だっただけに50代半ばで再度-1を使い分ける方針に切り替えて…となるとさすがに無理しない方針とは思われるが…。
LIVE Blu-ray/DVD Forgotten Something
1st Live DVD/Blu-ray Forgotten Something
『on&off>tour document of ‘need love』
2000年Break5渋谷公会堂公演の映像。VHS/DVD。ドラムは藤沼啓二。宇津本直紀の後任として2000年の作品とこのツアーまで参加した。このライブでは3人のDEENを前面に出し、バックには大きな階段を設置しているため、ドラムやパーカッションは階段横の奥に配置されていて映像では藤沼啓二の姿は確認できない。
原曲アレンジだが田川さんが最初からエレキギターしか持っていないため、イントロ始め1番はほぼ山根さんのピアノ(とシーケンス)の演奏で進行し、ギターがほぼ入ってこないという違いがある。
3人になって『’need love』引っ提げてのツアーで90年代シングルもだいぶ絞られている中で何でこの曲まだやってるんだろうと当時思っていて、アルバム曲差し置いてまでDVD化しなくても…とすら思っていたんだけど、今までスルーされ続けてきてのライブ初披露だったわけで、だからこそDVDにも収録していたのだろう。演奏自体はオーソドックスに原曲通り。これもブレなく原曲キーで歌えた最後のツアーだったのを思うと感慨深い。
今作全体の映像がかなりボヤボヤで荒々しく、今作もかなり白飛びザラザラの改めて見返すとかなりの極悪画質。素材がコレって1999年横浜アリーナや後に発掘されたBreak1,2の映像と比較しても全ライブ映像でこのBreak5公演だけ画質悪すぎじゃないかと思っていたんだけどどうも素材は悪くなかったのをわざと荒くしていた疑惑が…?
1st Live DVD/Blu-ray Forgotten Something・改
『DEEN LIVE HISTORY-20th ANNIVERSARY-』
同じ2000年Break5渋谷公会堂公演の映像だが、映像音声共にリミックス/リマスターされたリニューアル版。DVDのみ。過去映像を集めた作品なので統一のためにリマスターと曲繋ぎのミックスなど音声の再編集は全面的に施しているとは思っていたけど、映像自体を変えたのはカラー化した「永遠をあずけてくれ」だけかと思っていた。今作もけっこう作り直されている事に今回この企画をやるにあたって連続視聴した際に今更気づいた。カット割(素材)はそのままのようだが、極小だった音声はリマスターで迫力ある演奏に生まれ変わった。なんかドラムの響きとか明らかに変わっているような…(リミックス?)。
映像は極悪画質がナチュラルな画質に変わっており、ボヤボヤだった細部までハッキリ見えるようになり、白飛びしていた背景も鮮明に生まれ変わっている。これにより田川さんの背後にドラマーがいるのや山根さんの背後にベーシストがいるのがちゃんと見えるようになっているし、色合いも全く違う。本来の色合いはこうだったのかと分かる。荒かったのを修正してここまで修正できるとしても変わりすぎだし、そんな手間かけるとも思えないので、逆に元がこの素材だったのをわざとぼかして加工していたのだろうか…?
2nd Live DVD/Blu-ray Forgotten Something
『BEST of DEEN キセキ LIVE COMPLETE』
2006年2月2日Break10の東京厚生年金会館の映像。キセキ Version
『The Best キセキ』を引っ提げてのツアー。DVDのみ。『The Best キセキ』収録曲は全てキセキVersion。ベースは宮野和也、ドラムはHIDE。
レコーディングメンバーとはドラマーが沼澤尚からHIDEに変わったためかドラムがちょっとドカっているのは気になるものの(もう少し幻想的な雰囲気を大切にしてほしいけど当時のHIDEの直球でロックなプレイスタイルと違い過ぎるので単純に合わない感じ)、それ以外はキセキVersion唯一の映像として確かに貴重な映像。ライブ中盤のアコースティックコーナーとソロコーナーの間に演奏しており、ここ以外だとどのタイミングにも置きにくいかも。
3rd Live DVD/Blu-ray Forgotten Something
『DEEN at 武道館 NO CUT 15TH ANNIVERSARY PERFECT SINGLES LIVE』
2008年6月8日の日本武道館ライブの映像。「武道館Special Ballad Medley」の1曲。2nd Live CD Sorasanaide『DEEN at 武道館~15th Anniversary Greatest Singles Live~』で先にCD化されていた。今作よりBlu-rayでも発売されるようになった。DVD/Blu-rayではメドレー内も1曲ごとに区切られているため頭出しできる。
前曲「永遠をあずけてくれ」のサビ最後の”もうすぐに会えるんだね”の部分から2番始まりのバンド演奏を被せて2番~間奏ギターソロまで。曲の構成上、1番がアコースティックなのでバンドでメドレーする際は2番をそのまま演奏する方がそのままになるのか。
4th Live DVD/Blu-ray Forgotten Something
『DEEN at 武道館 2009~LIVE JOY SPECIAL~』
2009年5月9日の日本武道館ライブの映像。「武道館Special Ballad Medley」の1曲。
初の2年連続ライブ演奏。今回はバラードメドレーの曲数が絞られ、これまでの扱いからして真っ先に削られそうなものだったが奇跡の残留。今回も2番始まりのバンド演奏を被せて2番を演奏。今回は2番サビ終わりで間奏ギターソロに行かず、次の「MY LOVE」のギターソロへ移行した。全体に力強さを増して声が変化していった時期だが、この曲に関しては単にキーが下がっただけでするっと出ていた前回に比べるとやや引っかかり気味には感じられる。
5th Live DVD/Blu-ray Forgotten Something
『Graduation』初回盤DVD
2011年1月22日Break15中野サンプラザ公演の映像。DVDのみ。2010年武道館ではバラードメドレーが無くなりそのまま外れていたが、このBreak15ツアーではフルサイズ日替わり枠だったが運よく映像化の日に当たっており貴重な機会が収録された。フルサイズ映像化は2度目でキー下げフルサイズは初(Break12のアコースティックコーナーのCD化はあった)。
アルバム特典DVDだったので単独映像作品に比べると作りが雑で、メニュー画面が無く、メドレーも1トラック仕様となっている。今回はメドレーではないのでプレイヤー側でチャプター3を指定するかスキップして飛んでいけば頭出しは出来る。
キー下げ原曲アレンジでBreak5の時と異なり、今回は1番では固定されたアコースティックギターを演奏して2番から抱えているエレキギターに切り替える形でよりオリジナルアレンジを再現。さらにこのBreak15映像、どの曲も異様に声の伸びがいいのが特徴でキー下げ期のベストアクト。最も引っ掛かりなくスムーズに声が伸びていく。
6th Live DVD/Blu-ray Forgotten Something
『DEEN at 武道館~20th Annivesary~COMPLETE』DAY TWO
2013年の20周年武道館ライブ2日目10月13日の映像。
序盤の「武道館Special Ballad Medley」の1曲として披露。ストリングス隊も参加。20周年で唯一の日本武道館2daysとなり、大枠の流れはそのままにほとんどの曲を2日間で入れ替えるセットリストだったが、入れ替える曲は系統や時期、タイトルが似ているなどある程度共通項がある曲同士が選ばれており、今作の場合は1番アコースティック2番からバンドインするバラードという構成が共通している「君がいない夏」との入れ替わりだった。
2008年初武道館で演奏した2番~間奏ギターソロまでの原曲キー下げバンドアレンジだが歌詞は1番というレアバージョン。この20周年武道館から低音カスカス傾向が深刻化し、特に1日目は低音カスカスで平メロがほとんど囁きになってしまう場面が多かったがこの2日目には改善。1日目にこの曲だったらサビまで低いので厳しかったかもしれないが、バッチリ合わせてきて力強い歌唱。キー下げながら声変わり前の力強さが垣間見える好パフォーマンスとなった。
7th Live DVD/Blu-ray Forgotten Something
『DEEN at 武道館 2014 LIVE JOY SPECIAL』
2014年10月12日の日本武道館ライブの映像。
序盤の「武道館Special Ballad Medley」の1曲として披露。ストリングス隊も参加。同作にCDでもメドレー1トラックで収録されているが、映像では頭出しが可能。
これまでとはさらに構成を変更した変則1コーラスバージョンで演奏。前の曲の「雨がいつか上がるように」のバンドバージョンオリジナルギターソロ(元々3人編成のスタジオ音源しかない曲をバンドバージョンで演奏)からイントロなしで1番AメロBメロを1番の歌詞→サビはラストサビ。アレンジはAメロBメロはアコースティックギターのパートをエレキに置き換えた1番の演奏でサビから一気にバンドとストリングスが入る編成。アウトロの終盤で次の曲に切り替わる。要するに過去メドレーで演奏/歌唱してない1番平メロとラストサビを引っ張り出して繋いだという構成が実に細かい。引っ掛かりは少なく声の調子はまずまず。
8th Live DVD/Blu-ray Forgotten Something
『DEEN at 武道館 2016 LIVE JOY SPECIAL~Ballad Night~』
2016年11月23日日本武道館ライブの映像。Blu-ray特典でライブCDとしても収録。ストリングス隊も参加。
バラードナイトという事で90年代のバラード多めの選曲となり、初めて武道館でフルサイズ演奏。Break15(5th)以来の原曲キー下げフルサイズで、1番は設置アコースティックギター、2番からエレキに切り替えるスタイルに加えてストリングス隊も加わり、楽器面ではパワーアップしているがボーカルは絞り出すように終始力んでいて苦し気。低音カスカス傾向の対策として終始力んで絞り出すようにしているが少しでも”強”を緩めるとカスって囁きっぽい不明瞭な発声に抜けてしまい、強弱がうまくつけられずスムーズに出ないような状態。“やがて雨も溶ける”で謎に裏声になるという唯一の珍しい場面も。
9th Live DVD/Blu-ray Forgotten Something
『DEEN LIVE JOY COMPLETE~Sun and Moon~』Day 2
2017年3月11日Break20のZepp Osaka Baysideの映像。発売順ではこの後の47ツアー、25周年武道館の後だった。Break20はマニアックな”MOON”と代表曲の”SUN”の実質2daysずつで構成されたツアーで、”SUN”で90年代代表曲を大量演奏するセットリストになったために選曲された。気が付けばBreak5,10,15,20と5の倍数回のBreakツアーで披露されるという謎の法則が発動継続していた事に…。残念ながらこの奇跡の偶然にメンバーも気づいていなかったと思われ、2024年Break25ではあっさりスルーされて5の倍数の奇跡は途絶えた。
原曲キー下げフルサイズ。1番は設置アコースティックギター、2番からエレキに切り替えるスタイル。今回はストリングスはいない。前年の武道館から一転して、低音カスカス傾向が改善され、歌い方は以前ほどではないが比較的スムーズになった。
10th Live DVD/Blu-ray Forgotten Something
『DEEN at BUDOKAN FOREVER~25th Anniversary~』
2018年3月10日25周年日本武道館での映像。同作品にライブCDでも収録。Guitar:田川伸治、Bass:宮野和也、Drums:HIDEの最終参加。
原曲キー復活…(といってもBreak5以来2回目)。2コーラス+間奏ギターソロまでで次の曲へ移行(ラストサビ無し)。高音部分の伸びが復活しつつも低い部分も多い今作においては平メロやサビ頭では若干カスり気味で他の曲ほど華々しい原曲キー復活感は無い感じもある。
11th Live DVD/Blu-ray Forgotten Something
『NEWJOURNEY』初回盤AのみBlu-ray
2018年Break21の12月31日Zepp Tokyoでのカウントダウンライブの映像。バンドメンバーが一新されGuitar:侑音、Bass:石田純、Drums:矢野顕太郎となった。
「夢であるように」を1曲目に持ってきた以外は1st~14thまで原曲キーフルサイズでリリース順に演奏。新バンドメンバーによる演奏は全体に抑えめで落ち着いているが、リズム隊は派手にするような曲でもないのでむしろ新バンドメンバーの方が合っている感じはする。ギターは抑えすぎな気もするけど…。声は武道館時よりも低音部分が改善されて原曲キーでの精度が増した感じがある。
12th Live DVD/Blu-ray Forgotten Something
『The Last Journey 47 ~扉~-tour documentary film-』
2022年8月8日4度目にして最後と宣言した47都道府県ツアー千葉市美浜文化ホール メインホール公演の映像。メンバー2人+ギター侑音のみの3人編成。
2人になって最初にして47都道府県ツアーはラストと銘打ったこのツアーでは『SINGLES+1』収録全曲から4曲固定+5曲日替わり+「The Last Journey ~47の扉~」固定の全10曲を2018年以降の原曲キーではなく原曲準拠で-1にした打ち込みトラックを新規で用意して、打ち込みのリズム隊を同期で流しながらキーボードとボーカルとギターを生演奏するというスタイルだった。ドラム音はあかさらまにポスポスパスパスした響きの軽めの音色になっているので何とも軽い感じではあるが…。
今作の場合は冒頭からアコースティックギターを使わずにエレキギターでアコースティックギターのパートを代用。1番は元々ドラムが無いのでほぼ原曲と同じだが、2番でドラムインするとあからさまにドラム音が軽いのでかなり目立つ。他の曲同様にキー下げが気にならず聞けるのはこれまでと違い終始スムーズに声が出ているためだろう。この曲に関しては原曲キー復活後も低音部が歌いにくそうでスムーズさには欠けるところが合ったんだけど、今作で急にめっちゃナチュラル歌唱になっていて続けて聞くと驚く。
13th Live DVD/Blu-ray Forgotten Something
『DEEN at BUDOKAN DX-30th Anniversary-』
30周年記念で5年ぶりに開催した2023年3月12日日本武道館公演の映像。Guitar:侑音、Bass:石田純、Drums:北村望、Saxphone:ヒロムーチョ。ヒロムーチョはステージに常駐しているがさすがに今作ではサックスを入れる余地がないためかサックスは入ってこない。
2番のアレンジで1番の歌詞+間奏ギターソロまで。47ツアーよりもさらにスムーズな歌唱で全く引っかかりなく、力みによる強弱の落差も無く、Break5以来の圧倒的完成度。フルサイズじゃなかったのが惜しい。
Extra Forgotten Something
Teenage dream/ZARD
1995年6月5日
From 15thSg『愛が見えない』C/W
編曲:明石昌夫
作詞をした坂井泉水=ZARDがわずか3ヶ月後にセルフカバーしたバージョン。妙な音がポポポポポポポンポポポポポポポンポポポポポポポンポポポポポポポンと鳴り続けているのが最大の特徴。
坂井泉水が歌詞提供した曲のセルフカバーは時系列では今作が最初となったが、C/Wで発表するのはこの時限りでこの後はアルバムで発表するようになった。今作はアルバム収録の機会が無く、あえて王道を外したアレンジもあってかファン人気もあまり高くないようでリクエストベストでも選曲されず、ZARDサイドではアルバム未収録。逆にDEENサイドでは相手側のセルフカバーを集める企画CDを過去2度ベストアルバムの特典CDとして制作しており、どちらにも収録されている。
初出8センチCD、『ZARD PREMIUM BOX 1991-2008 Complete Single Collection』、2020年マキシ化シングルにはカラオケバージョンも収録されている。B社はストリーミング配信を解禁してもカラオケは全てカットしてしまうため、カラオケバージョンはCDを買わないと聞けない。
ZARD 1stBOX『ZARD PREMIUM BOX 1991-2008 Complete Single Collection』
ZARD 2ndBOX『ZARD SINGLE COLLECTION~20th ANNIVERSARY~』
セルフカバーベスト『The BEST キセキ』初回限定Premium Disc
25周年ベスト『DEEN The Best FOREVER~Complete Singles+~』初回盤PREMIUM DISC

Teenage dream/SARD UNDERGROUND
2023年2月22日
From 5thSg『卒業式』初回限定盤BのみC/W
編曲:麻井寛史
ZARDトリビュートバンドによるカバー。「瞳そらさないで」はさすがにDEEN準拠でカバーしたが、こちらはZARD準拠のアレンジ。初期に電子音まみれの安っぽいアレンジを連発したのが大不評で後に作り直した際には開き直ったかのような原曲コピーアレンジとなり、そのコピーアレンジを担うようになったのが元the★tambourinesの麻井寛史だった。たださすがにポポポポポポポン音は完全に排除され、ピアノの音色に差し替えるという英断が下された。またエンディングのアレンジだけややDEEN寄りになり、ZARD版より10秒早く終わる。正直SARDにおける麻井寛史のZARDコピーアレンジには本人の意思をほとんど感じないのでDAIKOH NAGATO氏の指示でコピーの作業をしているだけと思われ、音色差し替えも氏の特命によるものだろう…。これによりごく普通に聞けるようになったが、それ以外のアレンジは元々まったりしていて印象が薄く、それをコピーしているのでなんとも普通。
こちらもシングルCDのみカラオケバージョンも収録されている。
コメント