Every Little Thing シングル回顧1~1996-1999~

1996年8月に彗星のごとくデビューし、間もなく大ブレイクしたEvery Little Thing。自分の曲を歌うボーカリストを探していた五十嵐充がアイドル的な活動をやっていた持田香織と出会い、デビューのための準備を開始。当初は持田ソロをプロデュースするつもりだったようだが、ユニットとしてデビューする事になり、最終的にギタリストとして五十嵐と知り合いだった伊藤一朗が呼ばれ、3人でのデビューになったという。

この時代は煌びやかなキーボードサウンド+ハードなギターというスタイルで、後々までエイベックス王道とされる音楽性の基礎のような存在にもなった。後にデビューしたday after tomorrowもgirl next doorも時流を取り入れながらも基本はこの時期のELTを彷彿とさせるような音楽性を軸にしていた。また両グループとも脱退後の五十嵐充がサウンドプロデュースしていた時期がある事も共通している。

続けざまに大ヒットを連発した一方で、あまりに早すぎるリリースペースに1人でじっくり作り上げていく制作スタイルを取っていた五十嵐充は徐々に疲弊。持田曰く「どんどん痩せていった」。限界は98年頃から見え始め、99年にはこのままでは3枚目のアルバムを作る事ができない状態にまで陥り、ベスト盤を出していったん休養に入る事になった。

09年『Every Best Single~COMPLETE~』リリース後にそこまでを執筆、
2016年20周年に合わせて全面改訂予定だったが、大幅に遅れ、2017.4~以降ようやく着手。



1st Feel My Heart

フィール・マイ・ハート
96年8月7日
作詞作曲編曲:五十嵐充
最高位は24位だがロングヒットして存分にインパクトを残したデビュー曲。煌びやかなキーボード・シンセ全開のサウンドは96年当時来るべき21世紀、近未来な空気を感じたのを記憶している。世紀を越えたところで世界が近未来になるわけもなく、緩やかな下降線のような今までと地続きの日常が続くことにはすぐに気づくわけだけども聞くとなんだか今でもあの頃無性に感じたワクワクも蘇る。
ちょうど『CDTV』を見始めてヒットチャートを聞き始めた頃でもあるので、ELTの歴史と自分のJ-POPの歴史はピッタリ重なってもいる。デビュー曲にして最高クラスの完成度だ。
1stアルバムまでにかけては初期globeをさらに売れ線に特化させたような印象もあった。五十嵐充と小室哲哉の風貌もけっこう似ていた

持田を売り出すために準備開始→楽曲制作者の五十嵐もメンバーに入れよう→2人より3人組で行こう…となってギリギリで伊藤が加入したためレコーディング時には持田と伊藤が会っていなかったとかいう話もある。
さすがにデビュー当時から伊藤の面白キャラが開眼していたわけもなく、TV出ても置物状態だったし、何よりキーボードサウンドがとにかく目立っているのでギターいる?っていうのが正直なところだったがよく聞くとギターはかなり激しく曲を盛り立てており、ギターソロまでしっかりある。過度に主張せずに、しかし確かにそこにちゃんといる、という。

Album Mixは全体にはそこはかとなく変わった(少しハードさが増した?)程度だがイントロ部分が変わっているので判別は容易。

PVではいきなりLAの荒野での海外ロケを決行。正直景色と曲に関係があるとは思えないが広大な荒野での歌唱・演奏シーンからはとにかく気合いが入っている、鮮烈なデビューを感じさせる。メンバー3人のファーストカットが何故かゴーグル姿というのが若干滑稽だが、突如ヒットシーンに降り立った3人組!ババーン!(効果音)っていうイメージなのだろうか、やっぱし。
★★★★★
1stアルバム『everlasting』(Album Mix)
1stべスト『Every Best Single+3
3rdベスト『Every Best Single~COMPLETE~
5thベスト『Every Best Single 2~MORE COMPLETE~

2nd Future World

フューチャー・ワールド
96年10月23日
作詞作曲編曲:五十嵐充
前作よりもう少し攻めたような印象の1曲。この曲も最高20位だったが前作同様にそこそこロングヒットして存在感を示し、ネクストブレイクの位置にしっかりつけていた。サビで”新しい世界へ走り出そう”と歌っているだけあって、これまた来るべき21世紀へ向かっていく近未来感とワクワクが感じられる。もう数年経つと世紀末で混沌とした世相に変わってしまい、21世紀=未来=なんだかワクワクするという子供心も失われてしまったが…。
サビラストでは”Future World”がうまく発音できずに“ふゆちゃんワールド”に聞こえるとして五十嵐が持田に歌い直しを指示するも何度歌っても”ふゆちゃんワールド”にしか聞こえないと言われたと後に明かされている。確かにそれを踏まえて聞くと”ふゆちゃんワールド”にしか聞こえなくなった。

PVは夜のビルの屋上での演奏シーン+室内。夜だけにライトが煌びやかになっており、初期の近未来的なイメージには1番ハマっているPVだと思う。
★★★★☆
1stアルバム『everlasting
1stべスト『Every Best Single+3
3rdベスト『Every Best Single~COMPLETE~
4thベスト『Every Cheering Songs
5thベスト『Every Best Single 2~MORE COMPLETE~

3rd Dear My Friend

Dear My Friend
97年1月22日
作詞作曲編曲:五十嵐充
初のトップ10ヒットとなり、最高9位ながら50万枚近くのヒットになったブレイク作。イントロ部分の無駄にド派手なパラパーララ言ってるキーボードサウンドがプロレスの入場曲みたいなのは正直若干辟易とするところもあるがそれを補うだけの爽快な名曲。
なんとな~くイマドキ(当時)の女子高生っぽい感じの友情ソング&カラオケで歌いたくなるというのも当時の同世代以下にジャストヒットしたんじゃないだろうか。前2作は耳に入っている程度だったが今作で初めて手に取った。

Album Mixはイントロの派手なパパラーラ音がシングルよりややキツめの感じの音になっていたりと全体にそこはかとなく違う。

PVはレコーディングする持田をブースから見守る五十嵐や3人でのスタジオでの演奏シーン、加えて持田の単独での海外ロケ(?)らしきシーンで構成。この曲の歌いだしが”朝までファーストフードで♪”だった事もあり、このPVの持田=朝までファーストフードの子というのが印象づいた。確かに朝までファーストフードにいそう(勝手な当時の若者イメージ)なちょいギャル入った感じ。
★★★★★
1stアルバム『everlasting』(Album Mix)
1stべスト『Every Best Single+3
3rdベスト『Every Best Single~COMPLETE~
5thベスト『Every Best Single 2~MORE COMPLETE~




4th For the moment

For the moment
97年6月4日
作詞作曲編曲:五十嵐充
初の1位獲得曲。1stアルバムを経て以降50~60万台のヒット曲の量産体制に突入。同時に雰囲気が微妙に変化した。今作以降はZARD+ポップなドリカム少々といった雰囲気になる。伊藤がデビュー前の五十嵐について語った際に当時の五十嵐はZARDなどのビーイング系を好んで聞いていてそういうのをやりたかったようだと回想したことがあるので、ZARDを意識していたのは確かと思われる。実際にライトリスナーを奪ったのかは不明だが、ZARDの売上はこの辺りから落ちていったし、新しいものに飛びついていく「流行」の中では今はELTという雰囲気はあった。

4枚目にして少しテンポを落としたミディアム系だけど、とびきりさわやか。夏のけだるい暑さの中での一時の清涼感といった感じ。メロディーのインパクトも抜群だ。ただここからの3作はどれも同じようにいい感じであまり明確な差が無い高値連発状態という印象もある。

PVでは1stに続いて今度は広大な砂漠でのロケが展開。砂漠のギラギラを感じさせつつもさわやか。次回作がビーチメインだけに、同じ夏でも今作は内陸、次回作は海というイメージもある。
★★★★☆
2ndアルバム『Time to Destination
1stべスト『Every Best Single+3
2ndベスト『Every Best Single 2』(アコースティック・バージョン)
3rdベスト『Every Best Single~COMPLETE~
5thベスト『Every Best Single 2~MORE COMPLETE~

5th 出逢った頃のように

出逢った頃のように
97年8月6日
作詞作曲編曲:五十嵐充
珍しい日本語タイトル曲。いきなりサビから入る爽快さわやかサマーポップ。当時の夏は00年代と違ってこういうさわやかさがまだ似合う程度の適度な暑さの夏が続いていた。基本的に全部さわやかだったが今作の清涼感は特に随一。2ndアルバム期の王道ソング連発の中では最も好きな1曲。
前作と今作、どちらもサマーソングで曲調も異なるので、普通はどっちか1曲にしてもう1曲は来年の夏にとっておきそうなものだが、2ヵ月連続でさらっと出してしまったというのは今ではなかなか考えられない。後から考えると翌年の夏には五十嵐充がだいぶお疲れになってしまっているだけに取っておいた方が良かったような気もする。

PVは今度は沖縄ロケ。ビーチで短パンシャツ姿の持田をメインにしてヒマワリ畑の持田、灯台内を3人で移動するシーンなどで構成。固定の演奏シーンが無く、男性2人の出番は灯台内部を持田の背後からついてくる役割しかない。移動なので五十嵐は手ぶら、伊藤はギターを弾きながらついていくるというとってつけ感がじわじわ来る。いっそ全部持田のビーチソロシーンだけで十分に絵が持っただろうし、こんなのに時間取られるなら制作時間に充てた方が良かったんじゃ…。スタジオにこもりっぱなしで制作するより沖縄の空気に触れる事でリフレッシュ(持田の撮影時間は出番ないわけだし)になっていれば話は変わるところだが…。
★★★★☆
2ndアルバム『Time to Destination
1stべスト『Every Best Single+3
2ndベスト『Every Best Single 2』(アコースティック・バージョン)
3rdベスト『Every Best Single~COMPLETE~
5thベスト『Every Best Single 2~MORE COMPLETE~

6th Shapes Of Love/Never Stop!

Shapes of Love
97年10月22日
当時あまり強調されていなかったが、実は両A面シングル。「Never Stop!」はシングルカットだった。ベスト盤『Every Best Single+3』では普通にスルーされていたので長年忘れ去られていたが、『Every Best Single~COMPLETE~』でA面曲としてきちんと扱われた。

Shapes Of Love

作詞作曲編曲:五十嵐充
ドラマ『研修医なな子』主題歌。2ヶ月おきのリリースで似たような曲を連発していたのでついていけなくて実は2ndアルバムまでシングルはオールスルーしていたのだが、音楽聞き始めの頃だったし各楽曲の区別は当時でもついていた。今同じようなことがあったらどうだろうか。区別がつくのか、聞き始めの中学生頃だったから熱心なファンでもないけどちゃんと区別がつくのか。それだけの名曲連発だったとは思ってるんだけど、それは中学補正(多感な時期に聞いた曲は20歳越えてから聞く曲より圧倒的に印象的、という意味)なのかもしれない。個人的に微妙な差ではあるが前2曲に比べると少し下の位置になる曲。
★★★★☆
2ndアルバム『Time to Destination
1stべスト『Every Best Single+3
2ndベスト『Every Best Single 2』(アコースティック・バージョン)
3rdベスト『Every Best Single~COMPLETE~
4thベスト『Every Cheering Songs
5thベスト『Every Best Single 2~MORE COMPLETE~

Never Stop!

作詞:持田香織、作編曲:五十嵐充
両A面だったのかよ!と『Every Best Single~COMPLETE~』に収録されたときに初めて知った…。というわけで当時としては珍しい持田の作詞。一般的に持田は2人になってからか、その少し前の「sure」が初作詞と思われているし、ほかならぬ持田本人が「sure」をシングルでの初作詞と語っているので持田のA面初作詞としてはあまり扱われていない。持田は本格的に作詞を開始する前の1stアルバムからアルバムで1,2曲は作詞を手がけており、その中の1曲がこの曲だった。

これはリアレンジしてシングルカットしたもので今作のものは正式には27hours Versionとなる。しかし、当時のシングルジャケット表記にもバージョン表記がなく単に「Never Stop!」としか表記していなかった。ベスト収録以降もバージョン表記は外されているが、公式サイト等では27hours Versionとしっかり表記されている。27hoursというのはテレ朝でやっていた27時間テレビタイアップがついたためと思われる。

アルバムではキラキラしたシンセが前面に出たアレンジだったが、27hours Versionではドラム音がデカい音でどっしんどっしん鳴り続ける全体にがっしりとしたリアレンジが施されていて聞き比べればすぐに分かるくらいにはアレンジが変わっている。27hours Versionの方が印象はハッキリしているがそれでもこの時期の圧倒的なシングル群と並べると印象負けしてしまうのは否めない。
★★★☆☆
1stアルバム『everlasting
3rdベスト『Every Best Single~COMPLETE~』(表記は無いが27hours Version)
5thベスト『Every Best Single 2~MORE COMPLETE~
(表記は無いが27hours Version)

7th Face the change

Face the change
98年1月7日
作詞作曲編曲:五十嵐充
人気絶頂期のシングルというとやはり「Time goes by」で上がり、という印象がある。さわやかさを少し薄めて少しトゲトゲした雰囲気が感じられるのが今までとのわずかな違いだろうか。制作時期が年末で特番も立て込み、1ヶ月後にはもう次のシングル、そして2ndアルバムまでもが控えていて全く余裕が無かった時期と思われ、概ねこの頃にはデビュー時に用意していたストックも尽きてきて、しかし多忙で新曲の制作にも時間が取れない状況になってきていたとされている。
多忙だったせいか、今作のPVはTVでよくかかっていたサビ部分しか制作されず、このためPV集には未収録となっている。
★★★★☆
2ndアルバム『Time to Destination
1stべスト『Every Best Single+3
3rdベスト『Every Best Single~COMPLETE~
5thベスト『Every Best Single 2~MORE COMPLETE~

8th Time goes by

Time goes by
98年2月11日
作詞作曲編曲:五十嵐充
とんねるず木梨憲武主演のドラマ『甘い結婚』主題歌。シングルでは初のバラードにして最大ヒット、唯一のミリオンセラー。今作をきっかけにシングルでバラードという選択肢が増え、とくに2人になって以降はバラード連発という時期もあるくらいELT=バラードは定着していくが、ここまでのシングルはアップテンポでひたすら押していたので、8枚目にしてのバラードはまさに勝負曲!という風格が漂っていた。これは1ヵ月前にSMAPが「夜空ノムコウ」というこれまでとは一線を画した楽曲でミリオンを達成していた状況にも酷似していた(1年後にもう1回バラード勝負した事も含む)。
とにかくこの曲はメロディーが強い。冒頭のWow Wow Wowから既に名曲の予感が漂う。同程度のヒットが並んでいく中で格段に1つ上に突き抜けた多くの人に知られたヒットになったのも必然だった。一方で今作で”上がり”を迎えてしまった感じもあり、五十嵐の疲労がピークに達したのも重なり、人気面でも最盛期となった。あまりに売れすぎてしまうと後は下がるだけ、というのを痛感させられるような状況でもあった。個人的に当時聞きすぎて飽きていたんだけど改めて聞くとやはり残る名曲だなと思う。

2ndアルバムでのOrchestra Versionはどうも無駄に派手にしすぎた感じがしてイマイチ。同じ弦を入れたアレンジでは『ACOUSTIC:LATTE』バージョンの方がきれいな仕上がり。当時の声に合わせたアレンジも良かった。

MVも幻想的な雰囲気。カメラが流れるように切り替わり無しで移動していきメンバーが出現したり消えたり重なったりしていく不思議な映像に仕上がっている。また伊藤がアコースティックギターを演奏しているのはこれが初だった。

10年代になると最早歌番組に呼ばれなくなってしまい、伊藤を中心としたバラエティ進出が目立つようになっているが、00年代半ば以降特に懐古主義に走るようになったTV番組ではこの曲を歌う機会も多かった。しかし既に声質が全く別人になっていた上に、最も高音が出なくなっていた時期にけっこう定期的にこの曲や「fragile」を歌う機会が多かったため、お茶の間レベルでもELTの声がヤバいと評判になってしまった。
個人的に「とくダネ!」出演時に歌った時は朝の生放送でキー下げすればいいのにしないで原曲オケで歌うもんだから、かなり苦しく無理やり張り上げて高音ひねり出すも断末魔みたいになってしまっていたのが痛々しかった。思い出の曲だというゲストの真鍋かをりは号泣していたが、一部では思い出と異なるあまりの声の酷さに真鍋は涙が止まらなくなった…とも揶揄されたほど。既に『ACOUSTIC:LATTE』バージョンが存在しておりそっちを歌えばなんとかなったのに原曲オケで歌わせたとくダネスタッフは鬼か。
★★★★★
2ndアルバム『Time to Destination』(Orchestra Version)
1stべスト『Every Best Single+3
1stバラードベスト『Every Ballad Songs
アコースティックアルバム『ACOUSTIC:LATTE』(アコースティックリメイク)
3rdベスト『Every Best Single~COMPLETE~
3rdベスト『Every Best Single~COMPLETE~』(~as time goes by(Kj MIX))
5thベスト『Every Best Single 2~MORE COMPLETE~




9th FOREVER YOURS

FOREVER YOURS
98年6月17日
作詞作曲編曲:五十嵐充
大ヒット明けのサマーチューン。ポップでさわやかながらこれまでに比べると抑えたようなちょっと薄味な雰囲気。盛り上がりそうなところで盛り上がり切れずに終わってしまうというか…。やはり去年2曲も夏曲出さずに1曲取っておけば…とどうしても思ってしまう。
ただ派手さには欠けるがそれでも清涼感は抜群で、繰り返し聞くことでじわじわ良くなってくる曲だ。気が付いたらけっこう好きな曲になっていた。確か98年の夏は比較的雨が多くてそんなに暑くなかったんだけど、そんな去年に比べてあまり暑くなかった夏の印象と、去年に比べてインパクトが薄いこの曲の印象は少しは重なるところもあったかも…。

PVは1番しか制作されていない。それも持田が二重扉の中で歌っている(ライブ会場の入口?)という映像にPVとして撮影したわけではないようなツアーのリハーサル映像を足してようやく1コーラス持たせたというもの。よほど時間が無かったのか…。「Face the change」と同様に当時小出しにリリースされていたPV集のシリーズでは未収録だったが、この曲に関しては1コーラスだけながら『Every Best Single~COMPLETE~』初回盤DVDや『Every Best Single 2~MORE COMPLETE~』のDVD/Blu-rayには収録されるようになった。
★★★★☆
1stべスト『Every Best Single+3
アコースティックアルバム『ACOUSTIC:LATTE』(アコースティックリメイク)
3rdベスト『Every Best Single~COMPLETE~
5thベスト『Every Best Single 2~MORE COMPLETE~

10th NECESSARY

NECESSARY
98年9月30日
作詞作曲編曲:五十嵐充
前作で感じていたピーク越えた…?というほのかな予感が一気に越えたどころか下った…とほぼ確信に変わったくらい一気に勢いが落ちたように感じた1曲。これはこれで一定以上の良さはあるんだけど、どうもとりあえずなんとか王道っぽい体裁をキープしているかのような…。
無駄に複雑なイントロなどアレンジ面でこねくり回した感じはあるんだけど、曲自体というか歌詞が文字数も少なくてシンプル。当時の五十嵐充は持田よりも女性誌を読んで流行を把握して歌詞に反映させていたらしいけどそういう余力も無かったのだろうか。

一方で98年中2当時、NECESSARYという英単語をまだ知らなかったのでこの曲でこの単語を覚えられた、という点で他の曲よりも思い入れがある。とはいえNECESSARYの意味は”必要な”だけど、この曲のサビは”大切なことは~♪”だったし、”必要”という言葉は一切出てこないので最初間違って覚えかけたりはしたけどな…。全くややこしい(勝手に怒るな)。

MVは初めてメンバーを脇役として起用、主演を坂本三佳が務めている。画家を目指して奮闘する坂本三佳をメンバー3人は見えない妖精(?)として見守り、時々手助けしていくという温かみのある内容になっていて、曲がイマイチだったのとは反対にMVの印象はかなり良い。
★★★☆☆
1stべスト『Every Best Single+3
アコースティックアルバム『ACOUSTIC:LATTE』(アコースティックリメイク)
3rdベスト『Every Best Single~COMPLETE~
5thベスト『Every Best Single 2~MORE COMPLETE~

11th Over and Over

Over and Over
99年1月27日
作詞作曲編曲:五十嵐充
「Time goes by」の再来を狙ったかのような2度目のバラード。同日発売で前年同じく初のミリオンを「夜空ノムコウ」で達成したSMAPが「朝日を見に行こうよ」というそっちはそっちでもっと狙ったようなリリースをしていた。しかし両者とも前年の再来はならずに、共に前年ブレイクしたばかりのthe brilliant greenの「そのスピードで」に負けて前年のヒットには程遠く散ったということでセットでチャートトピックとして印象に残っている。
「Time goes by」や「sure」のような突き抜ける強いバラードではなく、優しい雰囲気のバラードなのでどうしても地味に感じてしまうがよく聞けばそれなりにいい曲。エイベックスの冬バラードの王道という感じもある。意外とこの曲が好きだという人も多く、メンバーの思い入れも強いらしく扱いは良いのも納得。

一方でタイトル含めてこの曲はまさに当時の五十嵐の心境だったのではないか…というのは持田自身もインタビューで述べている。タイトルからして五十嵐自身が歌を通して限界を訴えたかった…のかは不明。
★★★☆☆
1stべスト『Every Best Single+3
1stバラードベスト『Every Ballad Songs
アコースティックアルバム『ACOUSTIC:LATTE』(アコースティックリメイク)
3rdベスト『Every Best Single~COMPLETE~
5thベスト『Every Best Single 2~MORE COMPLETE~

12th Someday,Someplace

Someday,Someplace
99年3月3日
作詞作曲編曲:五十嵐充
連続リリースで疲弊した五十嵐がもう無理ということになり、3rdアルバムの制作が困難になった事でベスト盤に切り替えたと思われるがそのベスト盤の先行シングル。トップ10ヒットした…という程度の小規模ヒットに留まった。印象としても3人時代のシングルの中でもこれといった特徴が無い標準的な王道ポップチューン。
当時はパッとしない、マンネリという印象しか無かったが、アルバム曲としてならまあ普通にいい曲だったと思う。時期的に卒業ソングを意識したようなところもあり、いつかまたここで会おうという前向きな別れと旅立ちには希望も感じられる。
こうして少し早い印象のベスト盤をリリース。この早めのベストでお茶を濁している間に五十嵐の回復を待つ形(持田談)で事実上の活動休止へ突入、99年一杯はリリースが停止した。また8センチCDでの発売も今作が最後。
★★★☆☆
1stべスト『Every Best Single+3
3rdベスト『Every Best Single~COMPLETE~
5thベスト『Every Best Single 2~MORE COMPLETE~

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