Unite! The Night!/TRF

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長野オリンピック開催20周年記念、想い出のテーマ曲シリーズ第5弾。

93年にデビューし、95年にかけてミリオンヒットを連発したtrf。TM NETWORKの小室哲哉がプロデューサーTetsuya Komuroとして大成功を収めるきっかけであり、エイベックスの邦楽第1号アーティストでもあった。グループ名はTK Rave Factoryの略とされていたが、小室がメンバーに入っていたわけではない。このため小室哲哉の顔と名前が広く認知されたとなるとTM NETWORKファン以外には一緒に出てきた篠原涼子 with t.komuroや華原朋美、globeとしての印象の方が強いかもしれない。

96年になってglobeや華原朋美が猛威を振るっている中で、一足先に売れていたtrfはTRFに改名するも一足先に売上を急速に落とし、さらに97年はリリースが停止していたため一気に忘れ去れていた。97年、ソロ活動は行われていたが1番有名なのはSAMが安室奈美恵と結婚したことだった(ただし後に離婚したため、現在メディアで安室が産休に入った事は触れられても相手がSAMだったという部分は綺麗に切り落とさ)。この時になってそういやTRF今年(97)見てないな…と思ったのを記憶している。

そんなSAMと安室の結婚、安室の妊娠により12月31日の紅白を持って安室が産休に突入した翌日98年1月1日にTRFはベスト盤『WORKS』をリリースして復活。かろうじての最後のミリオンを達成した後、再始動作品としてリリースされたのが「Unite! The Night!」だった。

しかしこの曲から小室哲哉はプロデュースを離脱。TK Rave FactoryだったのにTKが外れてしまった…と地味に衝撃的な再始動だった。

Unite! The Night!

Unite! The Night Unite! The Night!
98年2月18日
06年11月29日(マキシ化再発)

作詞:m.c.A・T、作編曲:富樫明生
TBS系長野オリンピックテーマ曲。今作の制作は前年からDA PUMPでヒットを連発していた富樫明生(m.c.A・T=富樫明生だがソロ活動時のアーティスト名と作詞ではm.c.A・T、作編曲では本名の富樫明生と使い分けるスタイル)によるプロデュースだった。ただ当時のDA PUMPほど明るいノリではなく、むしろこれまでのイメージを比較的綺麗に守ったようなTKじゃなくなってもTRFらしいと感じられるような1曲。

どうしても大ヒット期に比べるとコンパクトに感じられてしまうのは否めないが、繰り返されるサビメロはかなりキャッチーだったし、当時全く手に取らず、チャートアクションも優れなかった割にはけっこうヒット曲としての記憶がちゃんとある。TRFからは離れたがこの頃から小室哲哉の楽曲は難解なものが増えていくし、後年再度TRFに提供したりもしているが、それらと並べると今作の方がTRFらしい曲に聞こえるのは気のせいだろうか。ただオリンピックのテーマ曲らしさは…他の各局同様に無い…。
★★★★☆

Unite! The Night!
TRF
2007/02/13 ¥255

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