Every Little Thing シングル回顧2~2000-2002~

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Every Little Thing シングル回顧2~2000-2002~

99年3月31日のベスト盤『Every Best Single +3』リリース以降は、活動を休止。後に持田は「五十嵐さんの回復を待つ状態」とも語っている。00年年明けのリリース再開に向けて動き始めたものと思われるが、五十嵐充は以前のペースに戻る事が出来なかったようで、活動再開後、3rdアルバムリリースとツアーを目前に控えて突如脱退する事を発表。発表即日で脱退してしまった。

実際には99年末の紅白歌合戦出演前にメンバー2人は聞かされたとされている。残された2人は活動継続以前に今決まっている次のツアーをどうするのかの選択を迫られる事となった。あまり円満な脱退とは言えない状況だったようで、脱退時のコメントではELTも含めて裏方として曲を提供するような事を言っていたが、全く関与しなくなってしまった。それどころか、他アーティストへの提供も積極的に行われるような状況にはならなかった。五十嵐は後のday after tomorrowやgirl next doorのサウンドプロデューサーとしても参加しているが、どちらのグループにもメインの作曲者が在籍していて、ELT時代のように五十嵐が自ら楽曲を量産するような事は結局無かった。

2人になったELTだったが、2人ともバリバリ作曲するタイプではなかったので作家による提供が主体となったが、伊藤は主に編曲、持田は全面的に作詞を担当するようになった。しかし五十嵐が持田が歌うのを前提とした設定で曲を作っていたのに対して、2人になって以降は持田の高音ギリギリを攻めたキーの高い曲が続いた。さらに制作にも深く関与するようになり多忙を極める中で、喉に負担がかかる状況が続いたためか、持田の歌声は徐々に変化を遂げていった。

13th Pray/Get Into A Groove

Pray/Get Into A Groove
00年1月1日
年末年始の流通の関係で元旦リリースはみんなあまりやりたがらなかったが、逆にそこに目をつけての2000年1月1日リリース。新譜も少ない中、存分に活動再開をアピールすることができ、新時代の1発目(新世紀ではない)を飾ることに成功したヒットシングル。
一方で年末の紅白出演前にすでに五十嵐が脱退する事が持田、伊藤に伝えられていたとも後に語られている。
また今作からマキシシングルへ移行した。

Pray

作詞作曲編曲:五十嵐充
ミレニアムな元旦リリースで再始動だったので非常に印象深い曲。イントロのキーボードから新たな時代が始まるような期待感が蘇る。1000年に1度の瞬間が訪れた2000年、まさにこの曲で始まったように記憶している。希望に満ちた歌詞といいひたすら前向きな気持ちになれる。ただそんな希望を綴った歌詞に「祈り」というタイトルをつけてしまう辺りに当時の怒涛の状況が垣間見えるような見えないような…。

年明けの「CDTV」で持田が「あけおめ~~~~」と叫び、早速この曲を披露したのも思い出深い。
今では当たり前の「あけおめ」という略称だが、当時は全くなじみが無い言葉で持田が叫んだこの時初めて聞いた。略しちゃっていいの、それぇ!?みたいな。この後で瞬く間に広がっていってなんか当たり前のようにみんな使うようになったけどあけおめの発祥はこの時だったんじゃないだろうか。
★★★★☆
3rdアルバム『eternity
2ndベスト『Every Best Single 2
3rdベスト『Every Best Single~COMPLETE~
5thベスト『Every Best Single 2~MORE COMPLETE~

Get Into A Groove

作詞作曲編曲:五十嵐充
歌詞にマンネリって出てくるのはあくまで歌詞の出来事だったが、メロディー的にはややマンネリな感じもした。以前と比べると少し音の質感が硬い感じに変わったかなとは思うけど、両A面にしなくてもよかったんじゃないかという気も。3rdアルバムの中で聞くともう少し印象が上がった。
★★★☆☆
3rdアルバム『eternity
3rdベスト『Every Best Single~COMPLETE~
5thベスト『Every Best Single 2~MORE COMPLETE~

14th sure

sure
00年2月16日
作詞:持田香織、作編曲:Every Little Thing
ドラマ『バーチャルガール』主題歌。単独のA面曲…つまり「Never Stop!」以外ではシングルA面初の持田作詞(本人も今作がシングル初作詞としており、「Never Stop!」はカウントしていない)。作編曲が五十嵐ではなくELT名義になっている3人時代の最終作にして集大成バラード。実際には3人でみっちり話し合いながら制作したのではなく、五十嵐が脱退する事に関して葛藤している時期だったので3人スタジオに揃う事はあまり無くてデータのやり取りをしながら制作していたと後に語られている。

「Time goes by」にも匹敵するような強いメロディーで、歌詞も五十嵐が辞めていく当時の混沌とした状況が反映されているかにも思える渾身の名曲。これまでよりも張り上げるようにして歌っている持田のボーカルにもやや変化の兆しを感じる。
かなりの名曲にして3人時代最後という重要な1曲だと思うのだが、ドラマタイアップでもさほどヒットしないわ(ドラマがまずヒットしなかっ)、持田も伊藤もしんどかった記憶が強いせいか当時歌ったきりライブで全く歌わなくなるわ、そのおかげで影が薄くあまり人気も無いっぽいのが何だか残念。

当時五十嵐は制作に専念するので表から去るというような発表だったので、表に出ないだけで曲提供は続ける(後のDo As Infinityにおける長尾大(解散前)、Superflyにおける多保の関係)と誰もが思っていたのだが…全く関与することはなくなってしまった。実際に旧知の中である伊藤は頻繁に五十嵐と会っていたらしいが、持田はどう接していいか分からず、03年のツアーに五十嵐が来るまで会ってすらいなかったと語っている。

アルバムでのOrchestra Versionは「Time goes by」の同バージョンと同じような感じ。無駄に派手になってしまっていてなんでもかんでもオーケストラで派手にすれば豪華で良くなるものではないということを体感できる。さらに1曲インストを挟んで「sure(Are you sure? Mix)」というリミックスバージョンもあるが、何をどうしたらここまで雰囲気ブチ壊せるのか…という苦しい仕上がり。

MVは巨大な池(というかプール)のセットで3人とも半分水に浸かりながら演奏している…が持田以外のメンバーが1番サビ(サビ始まりなので2度目のサビ)まで出てこなくて、五十嵐が登場するより前にキーボードが水没していく、伊藤に比べても五十嵐がなかなかアップで映らない、終盤でようやくアップになったと思ったらかなり顔に影が差しているアングルでしかもようやく顔を上げたと思ったらすぐにぷいっと横を向いてしまう…など意味深に思えてしまうようなカットが多い。
★★★★★
3rdアルバム『eternity』(Orchestra Version)
1stバラードベスト『Every Ballad Songs
2ndベスト『Every Best Single 2
3rdベスト『Every Best Single~COMPLETE~
5thベスト『Every Best Single 2~MORE COMPLETE~

15th Rescue me/Smile Again

Rescue me
00年6月14日
五十嵐脱退後2人になって最初のシングル。しかし新曲が含まれず、C/W含めて全部『eternity』からのシングルカットかリミックスだったので実質3人時代の最終作・延長といった趣き(3曲のシングルカットと2曲のリミックスと3曲のインストカラオケ)。初収録となるC/Wでのリミックス2曲のうち1曲に五十嵐充が関与しているので今作では裏方として関わっていたか、未発表だったものを放出して既に現場を去っていたのかは不明。

実際の収録順では「Smile Again」は3曲目。2曲目には同じくシングルカットの「The One Thing」が収録されていたが何故かこれはスルーされ1曲目と3曲目で両A面表記という謎仕様だった。「The One Thing」には矢田亜希子主演、長澤まさみデビュー作となった映画『クロスファイア』主題歌という大型タイアップがついていたのだが…。

Resucue me

作詞作曲編曲:五十嵐充
CMタイアップ程度で何もこんな複雑な時期にシングルカットする必要は無かったと思うんだけど…。しかしアルバム曲にしておくにはもったいない曲ではあった。五十嵐時代最終シングルにして少し変化した硬質なサウンドが最も出ている曲。あまり未来に期待していない現実思考の女子の心の叫びが綴られているのはかなり異色だがしまいには“複雑な社会に大人はこき使われ”なんていう歌詞まで飛び出す。そもそもタイトルからして助けを求めているので過労だった五十嵐のストレートすぎる心境そのままなのではないかと思われるが、持田もそうなのではないかとインタビューで後年答えていた。
MVは2人だけの出演。映像技術を駆使して持田が様々なスタイルに変化していくが、時期が時期だけに全体に雰囲気がキツめ。
★★★★☆
3rdアルバム『eternity
2ndベスト『Every Best Single 2
3rdベスト『Every Best Single~COMPLETE~
5thベスト『Every Best Single 2~MORE COMPLETE~

Smile Again

作詞:Every Little Thing、作編曲:五十嵐充
明るくポップな励ましナンバー。アルバム曲としては最良なんだけど、「Rescue Me」とのバランスを考えるとこれくらい前向きな方が良かったのか…。格段カットするほどではなかったように思うし、壮大なバラードナンバー「The One Thing」の方がA面にふさわしかったのではないかとはどうしても思う。
★★★☆☆
3rdアルバム『eternity
3rdベスト『Every Best Single~COMPLETE~
4thベスト『Every Cheering Songs
5thベスト『Every Best Single 2~MORE COMPLETE~

16th 愛のカケラ

愛のカケラ
00年10月18日
作詞:持田香織、作曲:多胡邦夫、編曲:伊藤一朗、桑島幻矢
前作がシングルカットだったので、本格的に2人体制になってから作られた最初のシングル。当時のELTにとってはここぞという時の勝負作のように出していたバラードを早速持ち出してきた。

持田は本格的に作詞を行っていく事になり、制作に本格的に関わっていく事になった。この辺りから本格的に歌い方が張り上げ気味に太くなっていくのはその辺の状況の変化が影響していたのかもしれないと今になって思う。まあ張り上げているのは単純にこの曲のキーが高いせいなんだけど。持田の声に合わせて曲を作っていた五十嵐に対して、たくさんの作家の提供曲を歌うのは難しかったようだし、どうしても高音攻めで行ってしまったのが結果的に負担になったとはよく言われているが…。過酷な状況に当時の写真を見て「目がキツイ」と本人も振り返っていたし。
かなり強いバラードで、これまで以上に張り上げた歌い方も含めて2人でもELTを続ける決意の1曲といった趣き。
★★★★☆
4thアルバム『4 FORCE
1stバラードベスト『Every Ballad Songs
2ndベスト『Every Best Single 2
アコースティックアルバム『ACOUSTIC:LATTE』(アコースティックリメイク)
3rdベスト『Every Best Single~COMPLETE~
5thベスト『Every Best Single 2~MORE COMPLETE~

17th fragile/JIRENMA

fragile
01年1月1日
2年連続の元旦発売。当時視聴率が低迷し始めていた月9ドラマを時に凌ぐほどの人気番組になっていた素人が世界各国をラブワゴンに乗って旅しながら恋愛をしていく様子を観察するバラエティ番組『あいのり』タイアップ効果で爆発的なヒットを記録し、「Time goes by」に続く2番ヒット知名度では双璧を成す代表作となった。初代のゆずがアルバム曲だったので、今作以降「あいのり」タイアップは爆発的に当たるという状況が数年にわたって続くようになった。

fragile

作詞:持田香織、作曲:菊池一仁、編曲:伊藤一朗&桑島幻矢&菊池一仁
恋愛観察バラエティ『あいのり』2代目主題歌。まさに会心の1作といった感じの名曲。「Time goes by」同様に歌いだしがWow Wowパートだったのは偶然か必然か。全体に抑えた雰囲気ながら意外と重厚さもある。伊藤のギターにしても前作だと正直どこにいるのか一瞬分からないくらい埋もれ気味だったが今作ではガッシリと存在感を発揮している印象。
全体に抑えめに進行するもののサビの高音は一部だけかなり張り上げて歌っている。「Time goes by」同様に00年代後半以降にTVで披露される際はサビの高音が出ないという苦しい姿が毎度のごとく全国放送された。「Time goes by」と3年しか変わらないんだけどこの曲は2人になってからだしかなり最近の曲という印象があったので、この曲でさえもう当時のままは歌えないのかと最初は驚いた。
★★★★★
4thアルバム『4 FORCE
1stバラードベスト『Every Ballad Songs
2ndベスト『Every Best Single 2
アコースティックアルバム『ACOUSTIC:LATTE』(アコースティックリメイク)
3rdベスト『Every Best Single~COMPLETE~
5thベスト『Every Best Single 2~MORE COMPLETE~

JIRENMA

作詞:持田香織、作曲:伊藤一朗、編曲:伊藤一朗&桑島幻矢
アレンジへの参加は多いもののあまり作曲には積極的ではないギター伊藤の初A面曲作曲。五十嵐時代からの王道のELTを意識したかのようなポップソングとなっている。C/Wにしておくにはもったいない曲ではあるけど王道タイプなのであまり真新しさは無く、しかも「fragile」の前では霞む一方で…。
★★★☆☆
4thアルバム『4 FORCE』(Album Mix)
3rdベスト『Every Best Single~COMPLETE~
5thベスト『Every Best Single 2~MORE COMPLETE~

18th Graceful World

Graceful World
01年2月21日
作詞:持田香織、作曲:大谷靖夫、編曲:伊藤一朗、桑島幻矢、大谷靖夫
ドラマ『ビッグウイング』主題歌。五十嵐時代を踏襲したような春に向けた前向きな王道のさわやかポップチューン。当時何でもない普通の曲という印象しか残らなかったので以降は完全にスルーモードになってしまい、ベスト盤で後追いにてシングルを回収するという程度まで一気に離れてしまった。改めて聞くとひたすらな前向きさが気持ちよく、かなり印象が上がった。

今作まで編曲に関わっていた桑島幻矢というのは基本的に五十嵐充と同じキーボード担当で、デビュー当時からサポートメンバーをしていた人物。五十嵐とパートを二分していたようだが、五十嵐がいなくなりほぼ五十嵐の代わりとして当時メンバーを引っ張っていたようだ。メンバーも厳しい人だったと振り返っているが、これっきりで離れてしまった。離れたどころか他でも全く名前を見なくなってしまったので一線から退いたっぽいけど、五十嵐充と同等かそれ以上に激務だったのかもしれない。
★★★★☆
4thアルバム『4 FORCE
2ndベスト『Every Best Single 2
3rdベスト『Every Best Single~COMPLETE~
4thベスト『Every Cheering Songs
5thベスト『Every Best Single 2~MORE COMPLETE~

19th jump

jump
01年10月17日
作詞作曲:持田香織、編曲:村田昭
突如大変貌した問題作。持田が作曲までいきなり手がけたのも驚きだがロックサウンドに乗せて巻き舌で歌うというスタイルでいきなり誰だか分からない勢い。Mステでタモリにもどうした?と言われるほどで、賛否両論を呼んだ曲となった。ここでガクッと売上を落とした事もあってか、今作の後にバラードベストを出したり、それ以降A面で自作させずにバラード大連発をやらせたりしている事からエイベックス的には失敗作扱いしているような印象がある。持田本人としても髪を赤めにしたり、やさぐれた雰囲気を醸し出してみたりとちょっと反抗期みたいなところがあったようにも振り返っている。

当時確かに驚いたが、結果的にはELTの幅を大きく広げた1曲になったと思う。前作のように五十嵐時代の模倣のような路線をやってもジリ貧になるだけだったと思うし、ここでこういう方向に行くのは断然ありだった。jumping mixではさらに激しめにミックスし直され、よりロック度が増していてカッコいい。もう少しこの曲が当たっていればバラード連投にはなっていなかったかもしれない。
★★★★★
5thアルバム『Many Pieces』(jumping mix)
2ndベスト『Every Best Single 2
3rdベスト『Every Best Single~COMPLETE~
4thベスト『Every Cheering Songs
5thベスト『Every Best Single 2~MORE COMPLETE~

20th キヲク

キヲク (CCCD)
02年5月15日
作詞:持田香織、作曲:菊池一仁、編曲:村田昭&Every Little Thing
ドラマ『しあわせのシッポ』主題歌。ここからCCCDでの発売。退廃的な雰囲気の漂う重めのロックバラード。特にサビでかなりギターがガンガン鳴っているのはかつてのヒットバラードには無かった事だし、これまでのバラードに比べるとやさぐれた雰囲気が漂っていてなかなかに新鮮。この後バラード続きになるので後追いで聞くとたくさんあるバラードバリエーションの1つ程度の印象になってしまうのは惜しいが、当時としては新境地のバラードだったと思う。

MVでも荒廃した山中が舞台で上空にはプテラノドンみたいな翼竜が飛び交っているという終末的世界観になっている。しかし翼竜が飛び交うわ、山の斜面の随所から煙が噴き出ているわでどういう世界なんだろうかこれ。
★★★★☆
5thアルバム『Many Pieces
2ndベスト『Every Best Single 2
2ndバラードベスト『14 message~every ballad songs 2~
3rdベスト『Every Best Single~COMPLETE~
5thベスト『Every Best Single 2~MORE COMPLETE~

21st ささやかな祈り

ささやかな祈り (CCCD)
02年8月16日
作詞:持田香織、作曲:多胡邦夫、編曲:expo&Every Little Thing
当時前作とあまり区別がつかずまたバラード系?と食傷気味だったが、ちゃんと聞くと前作とは打って変わって明るくポップな印象のバラード。明るめのブラスみたいなキーボードがパーパラ入ってきて変化をつけてきたのでよく聞けばどっちもいい曲で明確に違うんだけど、どうしても印象被りしちゃうところはあった。
PVには坂井真紀が出演しているがストーリー仕立てではなく、内容はよく分からない。空港というシチュエーションは「fragile」「Graceful World」でやったばかりだったのでまた空港?という感じも。
★★★☆☆
5thアルバム『Many Pieces
2ndベスト『Every Best Single 2
アコースティックアルバム『ACOUSTIC:LATTE』(アコースティックリメイク)
3rdベスト『Every Best Single~COMPLETE~
5thベスト『Every Best Single 2~MORE COMPLETE~

22nd UNTITLED 4 ballads

UNTITLED ~4ballads (CCCD)
02年12月18日
マキシシングルへ移行してからO社でのシングルの解釈も拡大。リミックスなら何曲でもOKとなったので浜崎あゆみがリミックスを大量収録してフルアルバム以上の収録時間のシングルを出したりとシングルの概念が大きく拡大していく中で、両A面を越える3A面や4A面なども出現していった。今作も曲名とは違うタイトルをつけた4曲のバラードを収録したほとんどミニアルバムのような作品だった。
当時の持田はバラードに対する姿勢に悩んでいたらしく(「Time goes by」「fragile」ばかり求められるのも原因で)、そんな時期だけにバラード4曲収録というアイデアも当然自分から言い出したことではないと後に語っているが結果的にこの辺りでバラードに向き合ったことで答えを見出したとも語っている。

UNSPEAKABLE

作詞:持田香織、作曲:菊池一仁、編曲:中尾昌文、大谷靖夫&伊藤一朗
実質的なメイン楽曲としてチャート番組等では代表してこの曲がよくかかっていた。穏やかに始まる静かなバラードだが、一転してサビでは張り上げるように歌い出して盛り上がる。4曲の中でも最も分かりやくていい曲。サビが2段階みたいになっているところもドラマチックで、3連続バラードシングルという状況の中でも強く残る1曲になった。
★★★★☆
5thアルバム『Many Pieces
2ndベスト『Every Best Single 2
2ndバラードベスト『14 message~every ballad songs 2~
3rdベスト『Every Best Single~COMPLETE~
5thベスト『Every Best Single 2~MORE COMPLETE~

愛の謳

作詞:持田香織、作曲:多胡邦夫、編曲:村田昭
アニメ映画『犬夜叉 鏡の中の夢幻城』挿入歌。ほぼピアノ1本のサビから始まり、1番のサビまで来てから一気に音が入ってくる壮大なラブバラード。ド派手なアレンジというほどではないが、歌っている世界観が単なる恋愛よりもスケールの大きな愛を歌っていると同時に終末感も漂う。キャリアを重ねてきたからこそたどり着けた今までに無かった境地の1曲。
★★★★☆
5thアルバム『Many Pieces
アコースティックアルバム『ACOUSTIC:LATTE』(アコースティックリメイク)
2ndバラードベスト『14 message~every ballad songs 2~
3rdベスト『Every Best Single~COMPLETE~
5thベスト『Every Best Single 2~MORE COMPLETE~

ルーム

作詞:持田香織、作曲:菊池一仁、編曲:中尾昌文、大谷靖夫
4曲の中では最も影が薄く、唯一オリジナルアルバムに収録されず、アルバム収録までが最も遅かった。最もオーソドックスなタイプのミディアムナンバーという印象。それなりに耳に残る1曲ではあるんだけど他の3曲がなかなかの曲者揃いなのでどうしても4番目の印象にはなってしまうか…。
★★★☆☆
2ndバラードベスト『14 message~every ballad songs 2~
3rdベスト『Every Best Single~COMPLETE~
5thベスト『Every Best Single 2~MORE COMPLETE~

nostalgia

作詞:持田香織、作曲:菊池一仁、編曲:tasuku&伊藤一朗
ドラマ『お義母さんといっしょ』主題歌。4曲目だがMVが制作されており、タイアップも連ドラ主題歌という大きなもので実質的には今作の2番手ポジションとなっている。
4曲の中では最も穏やかな曲だが印象はけっこう強い。リズムがわりかしシンプルなので淡々としている印象もあるんだけど、ストリングスも入れているのでそれなりにドラマティック。歌い方が丸めた感じに変わっていてこれは「ソラアイ」以降に顕著になるんだけど、少しそこに片足突っ込んできているような感じも。バラードという括りでも4曲4様で聞かせられたというのは何気に凄かったと思う。
★★★★☆
5thアルバム『Many Pieces
2ndベスト『Every Best Single 2
アコースティックアルバム『ACOUSTIC:LATTE』(アコースティックリメイク)
2ndバラードベスト『14 message~every ballad songs 2~
3rdベスト『Every Best Single~COMPLETE~
5thベスト『Every Best Single 2~MORE COMPLETE~


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