16th HAPPY

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HAPPY
10年4月14日
2週連続リリースの1作目。4作目となる1位を獲得したが売上は20万を割り込んでいる。また前作頃からやや音圧が低めに設定されるようになり、この年にリリースされたCDはどれも当時の他のアーティストの楽曲と並べると明らかに音が小さくなっている。今作と次回作は音圧全開でおなじみのPerfumeの「不自然なガール/ナチュラルに恋して」と並べてCD-Rに保存したため、落差がとてつもないことになってしまった…。

エンジニアはずっと変わっておらず、しばらく低音圧傾向が続いたため、この時期のシングルはベスト盤収録時は若干音量が上がっている。またアルバム『RAY』リリース時はエンジニアがCDで聞いてくれ!と最高の音質に仕上げたことをTwitterで連続ツイートしてアピール。それまでから一転して音圧爆上げとなり、一部プロリスナーからは最低の音質だの音が割れているだのといった苦情が相次ぐ事態となった。

HAPPY

同世代の友人に向けて書いた曲とされているが、自殺さえも意識しているほど深く挫折絶望した者を生きる方向へ優しく導いてくれるような楽曲。正直メロディーやアレンジはもう少し盛り上がりきらないというかイントロとかももう少しカチッと始まればいいのになと思わなくもなく、特に落ち込んでも無い時期に聞いていたら今までで1番パッとしない印象になっていた曲かもしれない。

しかし個人的には09年に絶望の淵に落ち込み、そのまま長期療養中。そこからの復活を模索し始めた時期だったので、この曲にはとても励まされた。冒頭の“健康な体があればいい 大人になって願う事 心は強くならないまま 耐えきれない夜が多くなった”とかもうそのまんま、本当にそう思う。いや本当社会に出てからの絶望ってまさにこれなんだよ。学生時代の比じゃない絶望感だった。傷なんて全く癒えないし、何も感じなくなれば救われるかと思ったが、感じなくなるのは希望とか明るい事ばかりで、絶望的な考えは少しも緩めちゃくれない。これを感じることをあきらめるのは本当に難しかった。

幸いそれでも徐々に心が回復しつつある時期に今作が発売され(もう少し前だったらこれでも耳に入っていたかどうか…)、”続きを選ぶ恐怖”が”勇気”を上回ることができてこの時期を乗り越えられたが、そのきっかけは間違いなくこの曲がくれた。間奏でリフレインされるHappy Birthdayは誕生日の事ではなく、続きを選んだ今日が始まりだという事を意味しており、力をくれた。”どうせいつか終わる旅を僕と一緒に歌おう”の言葉通り、前年初夏頃から歌う元気も無かったけど、一緒に歌ってみた。久々に歌えた。教わらなかった歩き方で注意深く進んでいく今に通じる始まりの大切な1曲になった。励みになった曲は他にも多々あるけどその中でも最も救われた1曲。本当にありがとう。
★★★★★(金色)
6thアルバム『COSMONAUT
2ndベスト『BUMP OF CHICKEN Ⅱ[2005-2010]

C/W pinkie

着想が桜がテーマらしいが全くそんな様子は感じられないナンバー。未来・過去・現在、漠然とした歌詞の内容は最終的にはだれか1人に認めてもらえれば他には何も望まないというところに行き着いているようにも感じられるが、なかなか難しい曲だ。でも何かが終わって、でも何かが始まっていくというようなそんな希望が感じられる曲でもある。
★★★★☆
アルバム未収録

シークレットトラック
ラブ・トライアングル 君と僕と委員長ver.

3トラック目の13分24秒付近から聞くことができる。CDの総収録時間が30分ちょうどに設定されており、これはメンバーが前年にOVER 30’s WORLDを迎えていたためと思われる。

80年代みたいなチープな打ち込みをバックに歌われる三角関係を歌ったキュートなラブポップナンバー。30歳を迎えてあえて学生の甘酸っぱい恋を描くところが面白いが、終盤ではスクエアになってしまう辺り含めて久々にキレッキレ。

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