ソルファ /ASIAN KUNG- FU
GENERATION
2ndアルバム。トップ10入りとなったブレイク後の『サイレン』『ループ&ループ』『リライト』『君の街まで』の4シングルを収録している。基本的に真っ当なギターロック。厚いギターサウンドが前面に出ている。下北系バンドの代表格とも言われているようだがこの手の音が好きなら普通にはまると思う。あとはボーカルや全体的な世界観が来るか来ないかだと思うが、個人的にはそこまでは来なかった。でもいいバンドだと思う。
★★★★☆
ファンクラブ /ASIAN KUNG-
FU
GENERATION
3rdアルバム。シングル「ワールドアパート」「ブルートレイン」収録。前作での大ブレイクの波にはあえて乗らないようにズラした印象があるのだが、その結果比較的地味な存在になってしまった。早くもシングル曲でさえあまり聞き覚えがなかったりした。基本的にギターロック路線に変化はないが、全体的には元から明るくはなかったとはいえ、ちょっと暗め。それなりにいいことはいいのだが、何かあまり引っかかるものがなかった。
★★★☆☆
CATCHY BEST /EXILE
EXILE08年第1弾ベスト。05年にも「PERFECT BEST」(SINGLE
BEST+SELECT BEST)をリリースしていたが今回は
PERFECT
YEARと称してベスト3枚リリースを発表。最初に出た今作はタイトル通り、
キャッチーで爽やか系ポップス
を選曲。SHUN在籍時の楽曲は全て微妙なアレンジ変更とTAKAHIROとATSUSHIのボーカルでリメイクされている。PVまで作り直したためにSHUNがいたことさえ抹消されてしまうようだと昔からのファンの間では不安の声もあったと思われる。
時系列ではないが、壮大な新録オーケストラで大いに期待を煽って始まる前半8曲目までは「第1章」とされているSHUN在籍時のリメイクが続く。さほど思い入れがないのでボーカル変更に思うところはあまり無かったがこれまでに親しんできたファンはやっぱ複雑だと思う。9曲目以降はTAKAHIRO加入後の楽曲へ。どっちかというと「ENTERTAINMENT
BEST」の方が向いてたんじゃないかと思う「WON'T BE
LONG」のカバーはTAKAHIRO加入直前でボーカルはATSUSHIと倖田來未が参加していたシングルバージョンではなく、TAKAHIROが参加していたアルバムバージョンの方で収録されている。ラストには新録音の「銀河鉄道999」のカバーをしているが、m-floのVERVALを招きながらもそこまでラップ色の強い出来にはなっておらず、原曲とは全く違う
EXILE風のさわやかポップスになっていてコンセプト通り。いいカバーというか原曲自体にあまり親しみが無いのでむしろ原曲よりもいいような気がしてきた。
全体的にさわやかな曲ばかりでどれも耳当たりはいい。まさしく
売れるアルバム
である。
DVD付
★★★★☆
SO ALIVE
/THE YELLOW MONKEY
99年発売のライブ盤。
バンド史上最大規模のツアーだった「PUNCH DRUNKARD
TOUR」の中からベストテイクを選曲した全12曲(+シークレット1曲)。構成としては前半にアルバム曲、後半にシングル曲が並んでいる。比較的
ファン向けなベスト選曲ではあるが、アルバム曲に関してはベスト盤でも見かける曲がほとんどなので『MOTHER
OF ALL THE BEST』を聞いたことのある人なら十分に楽しめる。ライブバンドとしての彼らの魅力が存分に発揮されており、どの曲も
スタジオ音源よりも迫力が増している。個人的には『楽園』や『Spark』も聞いてみたかったけど、それ抜きでライブバンドとしてのイエモンを知れる極めて重要な1枚。
★★★★☆
XL(EXTRA LARGE) /XL
98年発売のデビューアルバム。大西輝門(Vo.G.)、徳永暁人(Ba)、noriaki(Dr.)で結成された3人組バンド。この後にシングル「O・K!」(88位。ちなみにこちらはat
the BEING
studioの男性コンピに収録)を出しただけで消滅した幻のユニットである。徳永はビーイングメイン作家/アレンジャーとして活躍して今はdoaをやっている。大西は
「輝門」としてGIZAの作家に転向し、03年頃は
愛内里菜のメイン作家として活動するも、ファンからは不評で現在は
ビーイングを離脱して作家活動を継続している。
このユニットの音楽性は
打ち込みポップスを軸にテクノやらラップやらとなんでもかんでも詰め込んだ
雑食性のもので、一応バンドとしての体制は整っているのに打ち込みポップ全開なので
全くバンドっぽくない。何より大西のボーカルは、バンドにおいて
ボーカル以外の人がたまにリードボーカルを取った時に
「うわっ、素人だなぁ!」と思うあの感覚そのもの。そんな何とも言いがたい
素人ボーカルが、よりによって
超がつくほどのハイテンション、ノリノリで全編に渡って披露される。無理にひねり出す高音は一部
出し切れてさえいない。
楽しければOKというユニットだったのだろうか。確かに楽しいのだが、このボーカルが個人的にキツくて、40分程度の短いアルバムなのだが妙に長く感じること…。93位と不発に終わったため、今では貴重といえば貴重なこのCD(ただ、まだ新品で売られてます)。中古で250円はラッキーだと買ってきたのだが、
速攻で中古への強制送還が決定した。
★★☆☆☆