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RIOT GIRL/平野綾

1stアルバム。これまでにリリースした7作のシングルの中からC/W含めて8曲を収録した全14曲。ただし7thシングルは何故かA面ではなくC/Wだけ収録されている。本業の声優業に絡んで演じたキャラ名義でのキャラソングも多数リリースしているが、キャラソンは収録していない。そのためポジションの関係上でのアニメ関連の番組タイアップやCMタイアップはあってもアニメ主題歌のタイアップは実はあまりない。

サイトで実施した2008音楽大賞ではアルバム部門3位、シングル含めてもアニメ/声優系で最多の得票を集めて高評価 だったので、これは聞いてみるかと思っていたところ図書館が入荷してくれていたので借りてきた次第。

基本的にロック的なアプローチのアップテンポな元気ポップが多数を占めており勢いで聞ける。声優系の歌手は同じく元気系のアップテンポな曲が多いが、もっと打ち込み系のデジタルサウンドメインなのが多いので(ちょっとした仕事の関係で何故か声優アニメ系をたくさんあてがわれてしまい、この半年で椎名へきる、下川みくに、新居昭乃、川澄綾子、新谷良子、石田耀子、KOTOKOらを聞く機会があった)、ギターを効かせたロック的なアプローチをしている平野綾は少し一線を画しているのではないだろうか。そういう意味では、かなりJ-POP的であり、逆に声優アニメ系しか聞かないという人には多少違和感があるのではないだろうか。J-POPを聞いている人からすれば声優という気もそんなにしなければ、アイドルにしてはクオリティ高いし、と予想以上に良かったと感じる人が多いと思う。というか「予想よりも良かった」っていうのが高評価につながっているのだと思う。それこそGIZAの愛内里菜がOKなら、愛内が一時期やっていた中途半端ロック路線と比べればもうこっちの方がパワーがあって断然いい と思う。当然のごとく、その辺のアイドルと比べたらもう比較にならない。

またロック的といっても、そこまで本格的ではなく、ギターが爽快に鳴り響くあくまで良質ポップ(でロックな)アルバム としてまとまっておりバランスが良い。

シングル部門で人気を得たマクロス関連作の「ライオン」や「星間飛行」に関してはyoutubeで聞いてみたところ別に普通じゃないか…としか思わなかったのだが(決して悪くは無く、普通にいい曲だとは思ったがそこまで絶賛するほどではないというか。劇中で見れば違うのだろうな、と思った)、今作に関しては「Beautiful Dreamer」読者が絶賛したのも納得 の作品だった。

★★★★☆

HAPPY BIVOUAC/the pillows

8thアルバム。99年発売。『RUSH』『カーニバル』の2シングル収録。聞いたときはどれがシングルか知らなかった上に、特にシングルだけ飛びぬけて耳に残るとか分かりやすいということもなく、アルバム通して統一感のあるロックアルバムに感じた。既に10年近く前の作品ではあるが、現在(07,08年)とスタイル的にはほとんど変わっていない感がある。最近ハマった人もすんなり聞ける作品だと思う。ただファンには明確な違いがあるのかもしれないが、この変わらない具合は個人的にアルバム単位でそこまでハマれない理由でもあったりする。
★★★☆☆

acoustic live best selection"Live Fukuyamania"/福山雅治

01年発売の2枚組ライブ盤。この後、音楽活動が03年まで途絶えるが復帰以降はシングル曲でもアコースティック路線の曲が激増する。今作はその予兆のようにアコースティックライブの音源を集めた作品になっている。以前のベスト盤『Dear』でも後半はアコースティックライブ音源で固められていたりしたが、アコースティックスタイルでのライブは福山雅治にとってその比重がどんどん重くなっていっているのだろうか?01年発売作品だがDISC-1の14曲のうち12曲が98年、2曲が99年。DISC-2は2曲のみで00年と01年の音源となっている。DISC-2の『桜坂』はCD音源だけではなく、エンハンスドCD仕様になっており、PCで映像も見ることができる。

基本的にはアコースティックアレンジが似合うミディアム系の選曲が多い。聞かせる曲が多いが一応アップテンポもあるし、臨場感もある。アルバムからの選曲も多いが、ベスト盤を持っている程度でも知ってる曲は多くなってくるはず。有名シングルは『桜坂』『IT'S ONLY LOVE』『Peach!!』『Heart/you』くらいではあるが十分に楽しめる。俳優のイメージも強かったけどライブでもしっかりした歌声を披露している辺り、改めて福山雅治は歌手だな〜 と思う。
★★★☆☆

ReTake/藤井フミヤ

リテイクベストアルバム。これまでのソロのヒット曲やチェッカーズ時代の曲をリテイクした全14曲。屋敷豪太、山弦などが参加している。バンドアレンジやアコースティックアレンジでリメイクされた曲もあれば、リミキサーを起用した完全なリミックスサウンドに変貌してしまった曲もある。チェッカーズ時代の曲は知らなかったのだが、ソロになってからの『INSIDE』『わらの犬』『Another Orion』『Snow Crystal』『TRUE LOVE』『タイムマシーン』『女神(エロス)』辺りは原曲の聞き覚えもあった。最大のヒットである『TRUE LOVE』を別アレンジではなく完全リミックスサウンド にしてしまったのが個人的には大いに残念。この曲は是非別解釈でのバンドアレンジで聞きたかった。全体的にはアレンジに凝ったせいか長い曲が多いため、アルバム全体もけっこう長め。ライトファン向けではないかな。

★★★☆☆

Singles/フリッパーズ・ギター

解散後に出たシングルコレクション。全シングル6枚、C/W含めた12曲を収録。1stアルバムの時は5人組だったが直後に3人辞めて、最後までいたメンバーは、現在はコーネリアスとして活動している小山田圭吾とソロでも90年代前半にヒットを飛ばしていた小沢健二の2人。いわゆるネオアコと呼ばれるジャンルの日本での第一人者的存在らしく、「渋谷系」なんて呼ばれるのもこの辺りからの流れだったというほど伝説的かつ重要な存在らしい。のだが、実は名前を聞いたことがあるかないか程度だった。そもそも小沢健二のヒットにしても「カローラUにのって」が好きだったくらいで(うちの車が当時カローラUだったりして)売れてた時期はまだ俺がJ-POPを聞き始める少し前で、知ってはいたんだけど、ちゃんと聞き始めた頃には既にチャートの上位にはいなかった上にそのまま活動しなくなってしまったのですっかり忘却の彼方。そんなわけで今の若い人なんかもけっこう音楽通じゃないともう知らないんじゃないかなとも思う。

で、聞いてみた感想としては格別好きではなかったんだけど(汗)、不思議な感覚の新鮮ポップ。ポップなようでけっこうひねくれてたり、かなりサウンドに凝ってたり。80年代後半〜90年代前半という実にバブリーな時代を感じやすい時期に、時代とか超越してるこのサウンドは今にしてもかなり先鋭的に感じた。特に気に入った曲とかも別にないんだけど、これは聞いておいて良かったなと 、そんな気持ちになった。

★★★★☆

C/BaseBall Bear

1stアルバム。シングル「ELECTRIC SUMMER」「STAND BY ME」のほか、デビューミニアルバム「GIRL FRIEND」表題曲、インディーズ時代の楽曲なども収録した全11曲。4人組バンドだが、ベースだけが女の子でコーラスも担当している。このベースの関根史織は映画「リンダリンダリンダ」にベース担当の生徒役でメイン4人のうちの1人 だったりするので、映画を見たときにバンド自体の存在も知った。ストレートなギターロックバンドといった印象で、格別耳に残るような名曲は特にないように感じたが全体的な印象は非常に良かった。今後も注目のバンドだと思う。

★★★☆☆

BEST OF THE BESTEST/BENNIE K

初のベスト盤。全18曲収録で全シングル収録にはこだわらずアルバム曲からも多数選曲されている。 コカコーラのCMソングとしてヒットした「Dreamland」やその前にブレイクの兆しを見せた「サンライズ」などは確かにヒットしたのが分かるポップ性の強い楽曲だが、基本的にはR&B色やHIP HOP色が強く、さらには一部の楽曲では民族的な音色も取り入れるなどしていた。クール系の女性ボーカルと女性ラップという組み合わせは特に女性ラッパーが少ない中でけっこう面白い組み合わせであるが、基本的にこの手のR&B寄りのクール系のボーカルはあまり好きではないのと、ヒットした曲以外は基本的にポップ性が薄いので全てがいいとは思えなかった。そういう意味では「Dreamland」前後のシングル曲は偶然売れたというよりは、しっかりヒットを狙いにいっていた 気がする。

★★★☆☆     DVD付


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