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1stアルバム。1st〜6thシングルまで収録。14曲中8曲が既出のシングル曲。187.9万枚を売上げた最大のヒット作。アイドルというよりかは小室プロデュースというブランド力が通じていた最後の歌手である鈴木あみは、同時期に活躍していた同じASAYAN出身のモーニング娘。はシングル=アルバムか下手すればアルバムの方が売れない状況にあった中で、SPEEDのようにアーティスト認知されていたようだった。そこが小室とつんくの違いだったのかもしれない。そんな特大ヒットアルバムだが、当時からさほど評判は良くない。あみのロボットボイス(歌が下手なのでごまかすためにかなりいじっているせい)は差し置いても楽曲的にも小室が既にヒット路線ギリギリ。この段階ではまだシングル楽曲に関しては一定のキャッチーさは保っているがTK全盛期に比べると実験的な匂いが漂い始めている。またシングル以外の楽曲がどう考えても埋め合わせにしか思えない。数段以上落ちる曲ばかりなのでアルバム曲が増える後半がかなり退屈。当時はとりあえずシングル多かったので借りてはいたけど、現在では「あみ」時代はベスト盤だけで十分と言われている通りで、今更聞く意味はほとんどないかもしれない。今回改めてしっかりとCDで聞いてみたがやはり微妙だ。ちなみによく見るとシングル以外のアルバム曲は全部が部下の久保こーじに丸投げされており、TK1曲も書き下ろししてねぇ…。ただそれでも「あみ」時代3枚のオリジナルの中ではこれが1番マシなんだよな。★★☆☆☆