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everlasting

97年発売の1stアルバム。シングル「Feel My Heart」(Album Mix)、「Future World」、「Dear My Friend」(Album mix)、そしてC/W「Season」(Album mix)まで当時出ていたシングル曲3曲を収録した内容。期待が高まっている中での1stということもあって192万枚の大ヒットを記録した。持田香織の作詞曲が2曲収録され、ギターの伊藤一朗が作曲したインストも2曲収録されている。シングルは3曲とも似たようなキーボード主体のアップテンポサウンドだったが、アルバムではバラードからややギターを出したハードなのから、ポップ系まで王道の範囲内でいろいろやっている。globeを始め小室系のポップサウンドがこの年以降は段々マニアックな方向に向かっていくが、前年までの煌めきポップな部分だけを抽出して、ZARDやら(これは次回作以降特に顕著) 、ドリカムやらといった万人ウケポップのいいところを全て集めたようなまさしく当時のJ-POP売れ線王道 。小室系ほどキーが高くなく、さらに(五十嵐が作詞ではあるが)ギャルの共感まではいかなくても聞きやすくて歌いやすさのあるサウンドはカラオケ需要も高かったと思われる。
そんなわけでひたすら売れ線ポップ。するっと聞けて邪魔にならないが、そんなに何度も何度も聞くものでもなく、消費されるポップミュージックという色合いがやはり強い 。シングル以外でもいい曲揃いだと感じても後になって思い出されるのは結局シングル曲ばかり…という辺りも宿命か。

★★★☆☆

Time to Destination

98年発売の2ndアルバム。歴代10位となる350万枚を売上げたメガヒット作。シングル「For the moment」「Face the change(Album Mix)」「出逢った頃のように」「Shapes Of Love」「Time goes by(Orchestra Version)」を収録。新曲6曲のうち、1曲は五十嵐充が奥菜恵に提供していた曲の再利用で、1曲がインスト。前作と違い、全部五十嵐が作詞作曲編曲しており、6曲目「All along」のみ持田との共同作詞になっている。これだけ大ヒットしたのが分かる、まさにキングオブJ-POP。とことんまでに売れ線を極めたポップソングが並んでいて、とにかくすっきり気持ちいい。アルバム曲もそれなりにいいのだが、後になって思い出せない。前作と違い、それでも全体的に飽きた感じがしないのはシングルの隙間を埋め合わせる最良の役割を果たしているからだろう。売れ線中の売れ線にしてセールス的にも成功を収めた今作は、そういう意味でJ-POPの歴史に残る1枚である。全体的には前作のときはglobe寄りだったのが、今作ではZARD寄りのポップスになっている感じがした。

これだけのハイペースで活動した五十嵐充はこの過労が響き、この後もシングルはリリースし続けるも、キレがなくなってきてしまう。後に持田自身も五十嵐の疲弊ぶりについて「どんどん痩せてきた」などとその過酷さを語っている。初のベスト盤の後、99年の大半を充電に費やす事となった。お疲れ様。

★★★★☆

eternity

00年発売の3rdアルバム。五十嵐充の在籍時最後の作品。99年3月のベスト盤以降は疲弊した五十嵐の復帰待ちで休養。元旦にシングル「pray」で復活したものの、この時点で五十嵐の脱退は決まっていた(年末の歌番組出演前に突然聞かされたと持田が後に語っている)。シングル「pray/Get Into A Groove」、「sure(Orchestra Version)」の他、C/W「switch(Album mix)」収録。そして「Resucue me/Smile Again」がシングルカットされ、C/Wには「The One Thing」も収録された。全11曲中シングル曲が7曲になり、インストやリミックスが2曲あるので純粋なアルバム曲は2曲しか残っていない。セールス的には今作は97万枚と惜しくもミリオンに届かず、ベストから一気に100万人以上が去る結果となり(2ndからだと250万以上が…)、早くも失速ムードが高まっていた。

今作が特徴的なのは持田やELT名義での作詞増加、初の伊藤の歌入り曲の作曲編曲、ELT名義での作曲、ELTと外部アレンジャーの共同名義での編曲といったメンバー参加楽曲が増えていることである。五十嵐の楽曲も少し雰囲気が変わって、これまでは隙間なく音で埋め尽くすような印象だったのが、隙間があり、やや硬質な音になってすっきりした印象。脱退が決まっていたので、自分がいなくなってからも2人で制作を進められるように道しるべを作る意味で、制作時の共同作業を経験させたのかもしれない。これまでとも今後とも少し違ったELTが聞けて、けっこう貴重なアルバムである。出来ればこの線でもう1枚くらい作ってから、2人になってほしかった。それにしても「sure」は五十嵐脱退の混沌とした状況を思わせる持田渾身の作詞といい、唯一のELT名義の作曲といい、ELTの代表的バラードとして重要な扱いを受けるべき曲だと思うのだが…何故に影が薄いのだろうか?

★★★★☆

4 force

01年発売の4thアルバム。シングル「愛のカケラ」、「fragile/JIRENMA」(後者はAlbum Mix)、「Graceful World」収録。五十嵐脱退後、初のアルバムということで、これまでほとんど歌うだけだった持田は曲作りから本格的に関与し、その大変さを実感し、この時期が最もきつかったと語っている。全作詞を持田香織が単独で手がけ、いきなり作曲でも2曲 手がけている。またギターの伊藤一朗も2曲作曲し、ほぼ全部の曲でアレンジャーとしても参加している。ベスト含めて4作続いていた連続1位を逃し、2位に終わったが、累計では85万枚を売上げている。次のベスト盤でも70万台に乗せるのがやっとだったので、「fragile」ヒットの余波がそこそこ効いていた。

作家陣にはエイベックスの主力作家である菊池一仁、y@asuo ohtani、多胡邦夫、D・A・Iなどが参加しており豪華。結果的に比較的これまでの色を残しながらよりエイベックス王道ポップに仕上がっている。サウンドディレクターという扱いで桑島幻也を招いているものの、統一感はあまりない。他のエイベックス勢とあまり変わらなくなってしまった感はあるものの、とりあえずポップでいい曲が揃っているのでそこそこの満足はできるようなアルバムだ。頃は声も普通に出ていた頃だったが、ライブツアーで酷使した影響なのか(MCで観客を煽るのにけっこう叫んだりしているようだし)、デビュー当初よりも太くなってきている ような気はする。

★★★☆☆

Many Pieces

03年発売の5thアルバムCCCD。シングル「jump」(jumping mix)、「キヲク」、「ささやかな祈り」、C/Wの「AMBIVALENCE」、『UNTITLED 4 ballads』から3曲目以外の「UNSPEAKABLE」、「愛の謳」、「nostalgia」、そして「Grip!」収録。インストも1曲あるので、純粋な新曲は4曲だが、シークレットトラックでロック調の「Free Walkin'」という曲も収録されている。「jump」で歌い方を大幅に変更した影響か、人気は下がっていたが、4曲A面の『UNTITLED 4 ballads』は久々に1位を獲得して40万近いヒット。今作も1位を獲得し50万枚は突破した。なおエイベックスはソニーやビクターらと違い、負の遺産CCCDを放置したままなので、通常CDでの再発は行われていない 。

1曲目を飾る「jump」の衝撃がやはり凄い。当時は意図的だったと思える歌声/サウンドの激変だが、全体的には声が完全に太くなってしまっており、ライブツアーが恒例となっていた時期だけにライブを意識したようなバンド色の強めの曲が多い。シングルではバラードばかりの印象があったが、アルバム曲では勢いのある曲が多い。五十嵐時代を意識したような「Grip!」が正直全くあの頃に及ばずイマイチすぎるので作風の激変はむしろOKだったと思う。この頃は意図的かそうでないにしろ、歌声は激変してはいるが、出なくなったわけではなく、比較的パワフルな歌声も披露 している。ただ明らかにこの方が負担は大きい気がするので、結果的には喉の寿命を著しく縮めた気がしてならない。

★★★☆☆

commonplace

04年発売の6thアルバムCCCD。2ndベストにも収録された「ファンダメンタル・ラブ」も含み、以降の「また あした」(C/W2曲も実は3曲A面で3曲とも収録)、「ソラアイ」収録。1位は獲得したが売上は30万枚までダウンした。

歌い方はさらに激変。もはや初期と同一人物とは思えないような全く別の歌声である。声が出なくなっただけならまだしも、発音とか質感とか、ここまで印象が変わってしまう歌手も珍しい。それに合わせたかのようにアコースティック路線が主流に変化。曲に声を合わせたのか、その逆なのか分からないが(まあ普通に後者だよな)、サウンド全体からも初期の雰囲気皆無。このユニット自体がもはや全く別物のユニットになった感全開 。ただ純粋にこれはこれでいい曲が並んでいる。アルバムとしての完成度は高いと思った。

DVD付  通常盤★★★☆☆

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