the best selection of first moritaka 1987-1993
2枚組の初期ベスト盤。結婚出産により新作のリリースが途絶えた99年にリリースされた。デビューから93年までの全シングルを(一部両A面除く)リリース順に収録した実質的なシングルコレクション。今作はワーナーからリリースされており、ワーナー所属の頃までという扱いなのでこの時期までを初期としたのだろうか(93年からワーナーが関わっているONE UP MUSICというレーベルになり、その後Zetimaが設立されている)。 そんなわけで『DO THE BEST』とラストが一部被っているが、基本的に『DO THE BEST』以前の森高シングルが一気に聞けるのでありがたい。『DO THE BEST』でも書いたように、俺の中では森高は『気分爽快』が代表曲であり、歌詞がちょっと個性的な普通のポップスシンガーなのだが、初期を知っている人はもっとバリバリのアイドルイメージらしい。そんな時代の曲が収録されているわけだが、今聞くと意外と普通。アイドルというイメージが現代と当時でかなり違うからなんだろうけど、森高がドラム演奏を始めた後期と違うのはバリバリの打ち込みポップスだという事くらい。あと4曲目から自作詞になってそこでかなりぶっ飛んでるような強烈な個性を発揮しているところは凄いと思ったが(ていうか森高が凄かったのはやはりこの強烈な歌詞の個性だったのではないかと)、曲自体は今になってみれば別にアイドルアイドルしてはいない。多くの楽曲を手がける斉藤英夫は何気にかなりいい作家だと思う。すぐアダルト歌謡に走ってしまい、年齢相応のポップス路線を最も苦手とするつんく率いるハロプロにもかなり必要な人材だと思うんだがどうだろうか?あ、曲の方だけどやっぱアーティスト性を発揮するこれ以降の方が好きだ。★★★☆☆