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熱い胸さわぎ

78年発売の1stアルバム。シングル「勝手にシンドバッド」とそのC/W「当たって砕けろ」を収録した全10曲。

「茅ヶ崎に背を向けて」は2ndシングルのC/Wとしてカットされている。冒頭から「ラ〜ラ〜ラ〜ララララ〜ラ〜ラ〜♪」ともはやおなじみの楽曲からスタート。こういうノリから比較的何でもありの学生サークルノリとも言われるような、ごちゃまぜ感の強いアルバム。当時は衝撃だったんだろうなと思う。正直なところ、98年再発版ではリマスタがされていないため音がしょぼくて何よりも古いと感じる。08年12月にようやく桑田ソロから遅れること8年、リマスタ版が一斉再発されるのでそちらの音源で聞くのが良いだろう。それを差し引いてもノリはいいけどさほどいい曲はないような気もした。

★★☆☆☆

10ナンバーズ・からっと 

79年発売の2ndアルバム。シングル「気分しだいで責めないで」「いとしのエリー」、さらにシングルカットされた「思い過ごしも恋のうち」を収録。「いとしのエリー」こそ時代を越えて有名な曲だが、あとの2曲のシングルは当時はヒットしたものの、現在の知名度は低い。しかもシングルバージョンとはアレンジが2曲とも異なっているらしい。

アルバム全体としては、忙しすぎて時間が無くて歌詞が記号だったり、桑田自身の評価が低かったりするが、そこまで悪くは無い。それにしても、今作も正直しょぼさ以外にあまり印象が無いのだが、リアルタイムかそれに近い時期に馴染みが無いと恐らくサザンの過去のオリジナルアルバムの良さを感じることは難しい気がしてきた。ファンの間では俺が好きな「Young Love」「さくら」よりも過去の方が圧倒的に評価高いしね。

★★☆☆☆

バラッド '77〜'82 サザンオールスターズ

82年発売のバラードベスト第1弾。当時は他にもいくつか出ていた企画盤ベストの1つでカセットでしか発売されていなかったのが、人気が出たことで公式シリーズ化された作品の第一弾。とはいえ初期なので現在でも有名な曲は「いとしのエリー」「Ya Ya」くらいしか入ってない。デビューが78年なのに何故77年からになっているのかもファンの間で謎とされている。基本ゆったりした曲が入っていてそこそこいい曲も多いが、いかんせんリマスタリングされずに再発されたため、音が古い。他のベスト未収録のいくつかのシングルが回収できるので貴重といえば貴重だが…。また桑田ソロ作品は01年、サザンのオリジナルは08年12月で全部リマスタリング再発されるが、ベスト盤関連はスルーされている。なお『バラッド2』はファンの間でも今作に比べると評判があまり良くない。そちらも聞いてみたが地味な曲連発だった。

★★★☆☆

綺麗

83年発売の6thアルバム。同時発売のシングル「EMANON」収録。シングル「ボディ・スペシャルU」 が先に出ていてヒットしていたのだがアルバム未収録となった。現在でも特に強い人気を誇るような曲が収録されていないため、全曲知らない曲 だった。音は古いし(ドラムの響きとかがやはり時代を感じるし、ギターもチャカチャカ鳴ってるだけなのがほとんどだし)、地味な印象である。というかこの頃が1番大人っぽかったんじゃないかな?シングル「EMANON」よりもラストの「旅姿六人衆」(この曲はわりかし有名か)の方がいいと思った。

★★☆☆☆

人気者で行こう

84年発売の7thアルバム。シングル「ミス・ブランニュー・デイ」とそのC/Wでギター大森の作曲によるインスト「なんば君の事務所」収録。前年のシングル「東京シャッフル」は未収録だった。図書館にて08年12月発売のリマスタリング盤が何故か今作のみ入荷されたので聞いてみた。

「当時の最先端サウンドを野心的に取り入れた7thアルバム」というのが帯にある文句だが、前作辺りから取り入れていた80年代打ち込みテクノロジーを今作では全面的に導入。元々サザンのサウンドはあまりバンドっぽくない気がしていたが、ますますバンドっぽくなくなり、80年代の打ち込みサウンドは見事に古臭さ全開で味気ない。どうしても80年代のサザンのアルバム(次回作『KAMAKURA』まで)を聞いても、あまり名曲揃いという感触をもてずにいるのだが、最新リマスタで聞いてもやはり印象は同じだった。ファンの間や、この時代に青春を過ごしたようなリスナーにはこのサウンドはデジタルとバンドの融合を果たした傑作として捉えられているようなので、この辺は好みの問題だろうか。俺が最も好きなバンド感全開の96年のアルバム「Young Love」はそういった人たちにはそこまでウケが良くないようだし。確かにそこそこにいい曲は揃っていて全く意味不明というわけではないのだが、大衆バンドとしてのサザンに慣れすぎている若いファンには違和感がある のか。個人的には最初に聞いたのが「Young Love」→「さくら」なのでかなりバンド感が強いというイメージが最初に根付いていたのも大きいかもしれない。だからこそその色が強いKUWATA BANDやソロ作品の方がしっくり来るのかも。この頃のサザンの良さを理解するのはもう少し時間がかかりそうだ。

★★★☆☆

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