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ケツノポリス4 /ケツメイシ

4thアルバム。シングル『涙』『君にBUMP』『さくら』収録。既に1位を取らないほうが難しいほどの人気を獲得してきていた中でついに1位を獲得した『さくら』はミリオンに迫る大ヒットとなり人気が爆発。前作も実は90万枚を越えるヒットになっていたのだが、今回は初動から90万枚を突破し、あっさりミリオン突破。最終的にラップ系ミュージシャンとしては史上初(たぶん)の200万枚オーバーの特大ヒットとなった。

2と3は以前に借りた事があったのだがそれらはどうにもピンと来なかった。常に収録時間ギリギリの70分越えという構成もそうなのだが、シングルのように聞かせる曲よりもふざけた曲やよく分からないノリの曲が多い印象だった。まあ元がラップ系ミュージシャンなのでポップ路線を期待する時点でズレてはいるのだが、今回は非常にポップ路線の曲が多く、ほとんどがポップなメロ+ラップといった感じになっている。これだけの大ヒットも納得という感じ。シングル曲が好きという程度のライトリスナーにはいいアルバム だと思うが、それでも次回作がシングル多数収録にも関わらずミリオンどころか3さえ下回ってしまったのは今作がポップすぎてこれまでのファンは離れたからだったのだろうか?

★★★★☆

ベスト オブ ゴー!ゴー!/GO!GO!7188

06年発売の初のベスト盤。「こいのうた」は最高45位ながらロングヒットしていたので記憶にあったし、この曲は時代を越える名曲だと思う。それ以外は変わったガールズバンド(実際はボーカル&ギター&作曲のユウとベース&コーラス&作詞のアッコのメインメンバー2人が女性でドラマーのターキーは男性)という認識しかなかった。アルバムではトップ10ヒットは飛ばしていたがシングルでの大きなヒットもなかったので名前くらいしか知らなかった。1曲目の「こいのうた」こそ素晴らしい名曲だと思ったが、それ以外は正直そんなに好きにはなれなかった。和製ロックとでもいうのかシンプルなバンドサウンドはど根性ロック的な日本っぽい雰囲気が強い。勢いだけではなく確かな演奏力で一本調子ではない。そこにハマる人はハマるのではないだろうか。ベスト盤として入門にはちょうどいい1枚だと思う。

★★★☆☆

ベスト+裏ベスト+未発表曲集 /Cocco

01年に突然活動中止を発表した後に出た初のベスト盤。ここまでのシングルA面12曲、C/W7曲、アルバム2曲、未発表5曲の2枚組。初回盤には8センチCD付属でさらに未発表曲が2曲収録されている(今回借りたものには未収録だった)。『強く儚い者たち』などトップ10には入らずともロングヒットを飛ばしていた曲は当時も印象に残っていたが、あとずいぶんと口の大きい方だなという印象も実際に聞いてみたらかなり激しいロックサウンドが展開している曲が多くてビックリした。負の感情を吐き出した強烈な曲が多く(1曲目から爆音とCoccoの叫び声から始まる)、それがCoccoという世界観を大きく構成している。ここまでとは思っていなかったので驚いた。比較的ヒット路線で穏やかな『強く儚い者たち』だって、よく歌詞にも目を向けると表面的にはずっと穏やかなのだがふいに「宝島が見えるころ 何も失わずに同じでいられると思う?」とか随所に毒が。テレビでは普通には喋らずに妙に片言の日本語を喋る(沖縄出身の日本人のはず)という不思議な印象だったのを覚えているが(ていうか復帰後の現在も変わらず)、どういう人生を歩んだらこういう楽曲が生まれてくるのかバックボーンが気になる。個人的には重すぎてそこまで好きにはなれなかった。とはいえ重いにも関わらず楽曲は不思議な魅力に溢れており、ハマる人はかなりハマる要素があると思う。

★★★☆☆

マッキングGOLD@ /後藤真希

1stアルバム。ソロデビューの『愛のバカやろう』『溢れちゃう...BE IN LOVE(A Passionate Mix)』『手を握って歩きたい』『やる気!IT'S EASY』までの4シングル(5枚目のカバー『サン・トワ・マミー/君といつまでも』はアルバム未収録シングル)、さらにごまっとう『SHALL WE LOVE?(後藤Version)』、あか組4『赤い日記帳(後藤Version)』も収録。ラストには生バンド演奏の『手を握って歩きたい(Album Version)』まで収録され、純粋な新曲は残り4曲。これ以降のシングルで記憶に残ってるのは原色ギャルくらいしかないのでほとんどベスト盤同然に感じたのだが、どうにも方向は模索している感じ。当初は大人っぽいR&B調中心に攻めようとしていたっぽいのだが、2ndの不評を受けてなのか3rd『手を握って歩きたい』で子供っぽいポップソングにシフトして以降は明るいポップソングが多くなっており、アルバム全体も年齢相応の明るい曲が多い。当時クールに見られがちだけどけっこう普通の女の子なんだみたいな発言を何度かしていたこともあったように記憶しているがクールという世間のイメージよりも等身大の路線に変更したのかも。アルバム曲も気合が入っていてけっこう出来はいい。だが結局、ソロデビュー曲以外にこれといった大きなヒットは出なかったので失敗といえば失敗だったのかもしれないが、松浦や藤本などが台頭してた時期だし、そういう路線は彼女たちの方がイメージ的にも得意だったので仕方ない。
★★★☆☆

米〜Best of Best〜 /米米CLUB

05年10月発売のファン投票2枚組ベスト盤。デビュー20周年記念でもある。97年の解散後はシングルコレクションやSTAR BOXシリーズでのベストはあったが、「公認のベストアルバム」としては95年以来2作目となる。同時発売で現役で活動中だった石井竜也の初ソロベスト盤も発売されたが、解散から10年近く経っていた過去のグループであるにも関わらず今作の方が支持されてしまい、トップ10ヒットとなった。この頃から復活が噂されていたが、06年春になって活動再開を発表した。

オドル3枚目、ウタウ2枚目の2枚組だが初回盤はミセル1枚目というDVDがついているらしい。アップテンポなおふざけ系と聞かせるバラード系でだいたい分かれてはいるが、オドル3枚目の方にけっこう直球のポップソングが入っていたり、ウタウ2枚目の方にコント仕立てのふざけた曲が入っていたりもする。シングル曲は多いがアルバム曲からも選曲されたり、ここに来て未発表曲が収録されていたりとファンにも満足な構成になっている。これから米米CLUBを聞く人にも最適の2枚だと思う。

ただ個人的にはどうもイマイチピンと来なかった。『浪漫飛行』『君がいるだけで』から期待されるポップセンスにしてもそこまで突き抜けているわけではないし、とにかくエンターテイメントに徹した楽曲の数々は楽しいといえば楽しいんだけどそこは単純にそこまで好みではない。シングルコレクションだけは既に所持していたので今作は別にいいやという感じで録音はしなかった。

★★★☆☆

MY ALL<YUKI KOYANAGI SINGLES 1999-2003>/ 小柳ゆき

04年発売のベスト盤。いきなりロングヒットでブレイクした『あなたのキスを数えましょう〜You were mine〜』、『愛情』『be alive』などヒット作を網羅している。いきなり売れて、アルバムでもしっかりミリオンをたたき出し、一躍確かな人気を手にしたかと思いきや、01年に大失速。『remain〜心の鍵』で若干持ち直すも、そのまま一直線に売れなくなってしまった。世間的にも既に消えた存在となっていると思われる。登場は確かに衝撃だった。当時高校生とは思えない老けた海外ミュージシャンのような大人びた風貌と圧倒的な歌唱力。絶壁っぽい場所で歌う『愛情』もサビで舞空術を披露する『be alive』も全てが衝撃であり、同時に耳に残る名作だった。彼女が何故売れなくなったかは聞けば分かるが、単純にそれ以上の曲を用意できなかったからである。少なくとも個人的にはそう思えた。歌が上手すぎるゆえに、逆に曲の方が小柳についていけない。小柳の方も存分な歌唱力を示すだけで曲にレベルを合わせられない。ある意味では非常に不器用な歌手なのかもしれない。
★★★☆☆

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