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Red

1stアルバム。『夢見る少女じゃいられない』『バイバイ。』『LIKE A HARD RAIN』『BREAK OUT!』の4シングル以外にもC/W2曲、新曲は5曲で構成されている。シングルではじわじわブレイクしてきていたところだったがアルバムで大爆発。結局シングルでは1度も取れなかった1位を獲得し、そのまま自身最高の245万枚を売上げた。ビーイングを離脱した織田哲郎が全面プロデュースということだが、ビーイング時代はほぼ作曲のみで編曲は手がけていなかったのと自身ソロでもここまでエレキギターを前面に出していなかったので、ビーイングっぽさはほとんどない。織田が全面的に手がけたギター以外は打ち込みロックサウンドだがハードなギターに耳に残るメロディーは非常に聞きやすい。アルバム自体もシングルほどのアルバム曲はないが非常に聞きやすい曲が並んでいて、1stにして既にコンセプトも明確。初めからきっちり狙って作っていたのが分かる。売れすぎた反動、ブームが去った今では中古屋でも投売りされているが、現在こういうシンガーが他にいないので逆に新鮮だし、聞いて損はない1枚。
★★★☆☆

Paradox

2ndアルバム。唯一のミリオンヒット『恋心』、50万ヒットの『トラブルメイカー』『Sweet Emotion』の売上トップ3シングルを収録した強力盤。で、2作連続の1位&ミリオンヒットとなったが245万売った前作に対して143.5万枚と大幅に落としている。なおC/Wも全て収録したので全11曲中シングル6曲、新曲5曲(うち1曲インストなので実質4曲)になってしまっている。今作も織田哲郎による完全プロデュース。一部作曲を他者に委ねたアルバム曲はあるが、編曲には全て関わっているし、全ギターと今回はベースまで担当する気合の入れよう。『恋心』など初期からあったらしいので、この辺りまではわりかしデビュー前の段階から見通しを立てて作っていたのではないだろうか。アルバムの売上としては前作がピークなのだがシングル的にはこの頃がピーク。新曲が少ないのを差し引いても、ロックなだけではなく刹那系バラード(?)といった勢いのいいロックだけでない面も見せていたりと前作よりも完成度は高いと思う。
★★★★☆

crimson

3rdアルバム。シングル『Bad Girls』『彼女と私の事情』『Nostalgia』とC/W1曲を収録。シングルでの売上はガクンと落ちて20万台。アルバムでも1位は獲得したが、70万台にとどまり、2作続いたミリオンが途絶えた。この後のベストで再びミリオンを飛ばすがそれが最後の大ヒットとなり、結果的にオリジナル最後の1位獲得作。当時シングルだけ聞いてても確かにインパクトが急に落ちたなという感じはあった。今作も織田哲郎が全面プロデュースをしていたのだが、やはり少し疲れが見えてきていたのか。ただアルバムとして通して聞くとあまり衰えは感じず、むしろ深化していってるのを感じる。トータルでは不思議と前2作に劣らない肩を並べる作品。
★★★★☆

Foxtrot

4thアルバム。シングル『COSMIC LOVE』『世界はこの手の中に/Heat of the night』『Jealousy』『China Rose』、さらにC/W2曲を収録したため全13曲中新曲は6曲。3作目のミリオンとなったベスト盤を経て売上は20万ほどまで落ちてしまい、人気は激減。シングルはトップ10ギリギリになり、短い金髪にイメチェンしたりしたりと色々と変化があったが、テレビ出演などを控えるなど意図的に存在を地味化させたような印象も。曲の方は今回までが織田哲郎の全面プロデュース。ギターベースだけでなく、ドラムやキーボード、プログラミングなどまでクレジットされている力の入れ様だが、初期ほどのインパクトはほとんどなくなってしまった。その分だけシングル曲などけっこう聞き込んでくると良さが分かってくる曲が多い印象だが、ヒット路線としては少し外し始めている。売れなくなったのは単純にパッと聞きのキャッチーさが薄れたのでまあ納得という感じだが、アルバムとしては深みが増しておりそれなりにいい感じ。

初回盤には8センチCDがついており、『SWEET EMOTION』『China Rose』『BUB』のライブ音源が収録されている。『SWEET EMOTION』のライブ音源はCDよりも臨場感あるサウンドが素晴らしい。やはりこういうパッと聞いて名曲!な曲が無くなってしまったのは残念かも。
★★★☆☆

Purana

5thアルバム。シングル『midnight blue』『SEVEN SEAS』『NO FUTURE』『〜dandelion〜』とC/W1曲を収録。シングルで布袋寅泰プロデュースになったので、アルバムも布袋プロデュースかと思いきやアルバムでの書き下ろしは無く、これっきり布袋とのタッグは無かった。アルバム全体のプロデューサーは置かずに、恐らく織田哲郎繋がりでのミュージシャンを何人か起用し、織田哲郎による楽曲も3曲収録している。そんなわけでラップあり、バラードあり、布袋流ロックあり、これまでのイメージ通りのロックあり、パーティーロック(?)ありとかなりバラエティに富んだ内容になっている。個人的にバラード曲がイマイチ退屈だったが、アルバム全体としては色々な曲が入っていたので飽きずに聞けた。なおこれが最後のトップ10入り。前作までは1位と3位しか取った事無かったのに…。またこの直後に結婚と妊娠を発表。確かにこの頃の写真はこれまでのロックなイメージから一転して急に女性らしくなっている。
★★★★☆

The Last Quarter

6thアルバム。前作から7ヶ月、既に産休に入っている中でリリースされたラブバラード中心のコンセプトミニアルバム。全7曲入りはシングルなし、ロックなし、織田哲郎らこれまで提供してきたミュージシャンなし、川村結花、古内東子、恩田快人らが提供。さらに表題曲は本人作曲!ロック路線とは全く違う方向性、産休による本人稼動が無かったせいでついにトップ10落ちしてしまった(15位で今度は最後のトップ20入り)。バラードアルバムではあるのだが、けっこうポップな曲も入っていたりして音数の少ないスロー中心というわけでもない。適度にテンポのある曲もあるので予想よりもいいアルバムだった。というか相川のスローバラードは基本的にどれもあまりピンと来な…。ただやはりこれまでとはイメージが180度近く異なる作品なのは確か。優しさに溢れたボーカルも新境地ではあったし、これはこれでいい作品ではあるが、こういうのを求めているかというとそうでもないわけで。まあたまにコンセプトアルバムでやるならアリなんだけどね(8thアルバムでこの続編が出ている)。
★★★☆☆

7-SEVEN-

7thアルバムCCCD。2ndベスト盤を経て、織田哲郎プロデュースを完全に離れて岡野ハジメをプロデューサーに迎えている。シングル『R-指定』『愛ノ詩-マジェンタレイン-』収録。織田哲郎最後のプロデュースシングル『Shock of Love』はボーナストラックとして最後に収録されている。この時期にカラーセラピストの資格を取得した事もあって今作でも各曲にテーマカラーを設定。色の解説なども行っている。楽曲提供は元WANDSの柴崎浩、Janne Da Arcのyasuなどもいるが、基本的には岡野ハジメの周囲の作家が多くなっている模様。ロック路線という基本線は変わらないがやはりこれまでの織田哲郎のロックとは違ったものになっている。パッと聞いて耳に残るという点ではやはり織田時代の方が圧倒的にヒット性があったので、セールス面で一気に下降線をたどってしまったのは分からなくもない(ただそれにしたって2ndベスト盤辺りからちょっと売上の方が酷すぎる)。じっくり聞くと進化していく相川ロックの真髄 が見えてきてなかなかいいアルバムに思えてくる。以降、アコースティック第2弾、ミニアルバムを最後にリリース停滞してしまうのが残念。
★★★★☆
  ベスト盤「ID」「ID:2」は通常レビューに掲載

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