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Keisuke Kuwata

88年7月に発売された初のソロアルバム。サザン休止が85年、KUWATA BANDとしての活動が86年、その翌年である87年にソロ名義でシングルを2枚発売。その2枚のシングル『悲しい気持ち(JUST A MAN  IN LOVE)』『いつか何処かで(I FEEL THE ECHO)』を収録した全12曲。1年がかりでじっくり制作されたため、88年6月25日のデビュー記念日にシングル『みんなのうた』でサザン本隊が活動を再開。サザン復活直後にソロアルバムが出る というズレた事態になってしまったという。なお桑田ソロ関連作品は01年のリマスタリングでかなり音質が向上している。

後のベスト盤『TOP OF THE POPS』に半数の6曲が選ばれているので聞いたことのある曲も多かった。バンドを強調していたKUWATA BANDに比べるとポップス色が強くバンドは意識されていない。ポップス色が強いとは言っても分かりやすくキャッチーな曲もあんまりなければ、ひたすらに地味でマニアックな曲が多いわけでもない。そういう意味ではまあバランスはいいのかな。桑田本人は楽器を手がけておらず、アレンジは小林武史と藤井丈司との3人体制で行われている。1番耳に残るのはやはりシングルの『悲しい気持ち(JUST A MAN  IN LOVE)』だろうか。

★★★☆☆

フロム イエスタデイ

92年発売の編集盤。KUAWATA BAND、ソロ、SUPER CHIMPAMZEEとしての86年〜92年 までの全シングルA面曲、及びKUWATA BAND以外の全C/W、KUAWATA BAND『NIPPON NO ROCK BAND』から4曲、『Keisuke Kuwata』から2曲を加えたベスト的内容。ソロ初のミリオンヒットとなった(111万枚)ものの、公式にはベストとは位置づけられていない扱いも内容も現在では中途半端な作品。KUWATA BANDのシングルはアルバム未収録で、当時はレコード発売のみだったため、初CD化された。そのような背景もあって、ここでしか聞けない曲も多かった事から、01年のソロ関連作一斉リマスタリング再発の際にもしっかり再発されており、ソロ関連再発作唯一のトップ100入り まで成し遂げた。しかし単にこれらのシングルA面を聞きたいのであれば02年に正式なベスト盤『TOP OF THE POPS』が出ているのでそちらを聞けば良い。KUWATA BANDのC/Wが全てアルバム未収録のままなのでアルバムから4曲も選ばずにC/Wに徹底してくれれば今作にももう少し価値が残ったのだが…。結局ソロのC/W2曲(「SHE'S A BIG TEASER」「LADY LUCK」)とSUPER CHIMPANZEEのC/W「北京のお嬢さん」の3曲のみがここでしか聞けない曲となる。この3曲にそこまで素晴らしいものは感じなかった。

★★★☆☆

孤独の太陽

94年9月発売の2ndアルバム。シングル『真夜中のダンディー』『月』を収録した全13曲。この10年弱、ソロとサザンを行ったり来たりしていたが、この後すぐにシングル『祭りのあと』を発売してからはサザンに完全に戻り、01年になるまでソロ活動を行っていない。今回はギタリストの小倉博和と共同プロデュース。アコースティックギターを前面に出したサウンドが特徴になっていて、桑田がほぼ全曲でハーモニカを手がけていたりとフォーク系シンガーソングライターのアルバムといった色が強い。80年代中盤以降サザンでも参加していた小林武史を離れての制作となったがまだ一部でキーボード演奏で参加している。確かこれで完全に最後だったはず。全体的には暗い空気が漂っていて、ポップな前作とは対照的。社会風刺的な曲も多いが、明るさがほとんどない。それでアコースティックサウンドを前面に出しているせいか、バンドサウンドもあるが、極めて孤高のシンガーソングライターっぽさが強く出ていてサザンとの差別化という意味では最もソロっぽいアルバムが今作だと思う。個人的には後にベスト盤にも収録される「飛べないモスキート」のメロディーの良さは今作の中でも一際目立っているように感じた。

★★★★☆

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