SHOOTING STAR/F-BLOOD

長野オリンピック開催20周年記念、想い出のテーマ曲シリーズ第1弾。

平昌オリンピックも始まったが、今年は1998年の長野オリンピックから20周年である。当時中学1年生の3学期だった。スケートやモーグル、特にスキーのジャンプでは感動した。他のスポーツ観戦は全くしないけどスキージャンプは今でも追いかけているくらいには好きだ。

当時全てのテーマ曲を聞いていたわけではないし、特に大会公式ソングが公式ソングとして全く記憶にないのでこれをすっ飛ばしてしまう事にはなるけど、あの時長野オリンピック周辺でかかっていた想い出の曲を取り上げていくという過去曲回顧初のテーマに乗せての単曲シリーズである。

F-BLOODとは元チェッカーズの藤井フミヤ・尚之の兄弟ユニット。グループ名はそのままFujiiのブラッド、すなわち藤井さんちの兄弟(血縁)を意味する。チェッカーズ解散後、お互いソロ活動をしていたが97年にF-BLOODとしても並行して活動を開始。主にフミヤが作詞、尚之が作曲するスタイルで、正式にF-BLOODとして提供したわけではないが、猿岩石の「白い雲のように」V6の「GENERATION GAP」のようにこの組み合わせで提供してヒットを飛ばし、後にF-BLOODとしてセルフカバーしたヒット曲も持っている。

今回取り上げる「SHOOTING STAR」は2作目のシングルに当たる。




SHOOTING STAR

SHOOTING STAR
98年1月21日
作詞:藤井フミヤ、作曲:藤井尚之、編曲:有賀哲雄&F-BLOOD
NHK長野オリンピックイメージソング。この曲ではフミヤがメインボーカルで尚之がギター&適宜コーラスを担当するという編成になっているようだ。

今でこそ国民的オリンピック応援歌のように扱われているNHKのオリンピックテーマ曲だが、自国開催であったこの長野オリンピック、大会そのものの公式テーマ曲や聖火リレー、ボランティアなど大会に付随する曲もあったので通常よりもテーマ曲は多かったが、NHKタイアップ自体はそんなに大きな扱いではなかった。この長野オリンピックでは多数のメダリストが誕生したが、この曲で紅白という現在の定番パターンも無かったし(スケートの清水宏保が審査員だったのと、ジャンプの原田雅彦が中継でゲスト出演した程度)、そもそもこの曲そんなにヒットもしなかった。トップ10入りならず、1stとほぼ変わらないどころか1stの方が売上もちょい上だ。

実際この曲は明るく前向きなポップロックナンバーだが、オリンピックテーマ曲という「栄光の架橋」以降で宿命づけられた真面目さや重厚さ、勝負へ挑む姿勢みたいな気負いは正直全くない。それどころか致命的なまでに冬っぽさも皆無だ。PVで一応雪みたいなのが降っているシーンもあるがその程度。でもこの適度にポップで適度にロックで、文字通りシューティングスターのように突き抜けていく軽やかさ、爽快感がこの曲の魅力だ。これは前述のNHKオリンピックテーマ曲という重厚な宿命を背負ってしまうと出せないカラーだと思う。ヒットチャートでの存在感は薄かったが、オリンピック中継のたびに一応毎回かかっていたので印象には残っていたし、後追いでシングル盤を入手したらけっこうお気に入りの1曲にもなった。

前述のように自国開催のオリンピックのNHKタイアップなのに当時もあまり大きな扱いではなかった今作だが20年経って聞いてみても色褪せずいい曲だと思う。「栄光の架橋」以降とは異なるもっと軽やかで気負いのないNHKオリンピックテーマ曲として改めて新鮮にも感じられる1曲だ。
★★★★☆

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