13th 花の名

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花の名
07年10月24日
1年ぶりのシングルで「メーデー」と2枚同時発売。また待望のアルバム『orbital period』先行シングルにもなった。映画タイアップのついていた今作の方が売れ、3度目となる1位を獲得した。初動売上は前作に続く自身2番目。

花の名

Strings Arrange:弦一徹
映画『ALWAYS 続・三丁目の夕日』の主題歌。前作で関わった山崎貴監督作品の大ヒット映画の続編。前作で熱烈にオファーしてきた山崎貴監督の狙いはまさにここにあった(自身の映画主題歌をBUMPに頼む)と思われ

ストリングスアレンジも施されたが当時流行していた大ストバラに比べるとストリングスの存在感は抑えめ。ストリングスが派手に伴奏のラインをなぞったり、バンドサウンドを覆い尽くしたりしないというトレンドには真っ向から反したような使い方だった。

楽曲自体もかなりじっくり聞かせるスローバラード。映画の終わりで聞くと感動的なのかもしれないが、大スクリーンの映画館内限定という感じで、TV放映時などEDカットが当たり前の状況下で触りだけさらっと流されてもあんまり印象には残らないかもしれない。花をテーマにした曲としては世界に一つだけのやつが大流行して間もない頃だったが、沢山の花と変わらないかもしれないけどそこからひとつを選んだことに価値を見出す1対1の関係性は美しいと思う。

アルバム『orbital period』では特に何の表記も無いが、元からそんなに存在感の無かったストリングスがほぼ聴こえない状態になっている。というかストリングスのクレジットがアルバムでは無くなっている。よりそぎ落としてシンプルになっているような印象。これはこれでありだと思う。
★★★☆☆
5thアルバム『orbital period』(表記は無いがミックス違いのアルバムバージョン)
2ndベスト『BUMP OF CHICKEN Ⅱ[2005-2010]

C/W 東京賛歌

成功者には夢を叶える街、そして多くの夢破れた者を生み出した街でもある東京。同じトイズファクトリーのMr.Childrenは08年に夢を叶える街としての「東京」を歌っているが、今作では東京のマイナスイメージに言及し、“勝手に選ばれて勝手に嫌われた”街として東京を称えるというか擁護するような視点がユニーク。アコースティックでこざっぱりしたサウンドにハーモニカまで鳴り響く軽快さも聞きやすい。
★★★☆☆
C/Wコレクションアルバム『present from you

シークレットトラック

3トラック目の長大な無音を経た15分27秒付近から聞くことができる。今作(と「メーデー」)は総収録時間がメンバーの当時の年齢に合わせた28分28秒になるように設定されており、28はアルバムでもキーワードとして採用されている。

「東京賛歌」とどこで道が分かれたのかといった感じのアコースティックナンバーだが、主に歌詞のおふざけっぷりとボーカリストによるところだろうか。タイトル通り、柿と柿の木について延々歌っているテンションは低めだがシュール系。

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