02年12月18日
2月にアルバム『jupiter』が出ていたもののそこからも10ヶ月、シングルとしては1年2ヵ月ぶりという新人若手バンドとしては異例のブランクを置いてリリースされたシングル。しかし逆に勢いに乗せて連続リリースしなかったのが良かったのか、トップ3入りして売上もさほど下がる事も無かった。白いジャケットに合わせてCDトレイも白くなっている。しかし黒とは違い、白トレイだと下のジャケットが透けて見えている。
スノースマイル
シングル初のバラード系のナンバー。アコースティックギターで静かに始まり、盛り上がりどころではガツンとバンドサウンドを鳴らす緩急の付け方がうまい。冬の代表曲の1つとしても印象深いが、冬の曲にありがちな鈴の音やストリングス等は一切未使用。歌詞とメロディーとバンドの演奏の雰囲気だけで冬っぽさを感じさせてしまうところが地味に凄い。間奏でスノースマイル連呼しているし、サビにも「雪の絨毯」と歌っているので雪が降っている景色も見えるが、歌詞を良く見ると雪の絨毯になっている道を2人で歩くというのは“夢物語”であり、現実は”雪の無い道”であることが明言されている。しかも割と幸福感があったのにラストで同じ季節が巡ってくると全て過去の思い出で現在は君は居ないことが判明する。雪もないし、君もいない曲なのにその切なさや寂しさは全く感じられず、暖かい。不思議な名曲だ。
★★★★★
4thアルバム『ユグドラシル』
1stベスト『BUMP OF CHICKEN Ⅰ[1999-2004]』
C/W ホリデイ
比較的重かったり暗かったりするイメージの曲が多い印象があるが、この曲はけっこうほのぼのしていて明るい。休日の朝の起き上がる前に夢と現実の狭間でウダウダしている倦怠を描いていて、これまで以上のなんでもない穏やか日常っぽさが魅力。
★★★☆☆
C/Wコレクションアルバム『present from you』
シークレットトラック
Tinpost*Uncle on
CDを33トラック33分33秒の3で統一するため、3~32トラックまで6秒ずつの無音、33トラック目に実に18分55秒ものハタ迷惑な時間調整無音を経てようやく聞くことができる。
裏ジャケットにこの音源の設定が書かれており、1972年10月31日のハロウィンの日にテキサスのジミー宅でジミーと友人たちによって録音された、という設定。メンバーは3人が51、2歳だがドラマーだけ60歳(享年63歳)となんか3年後に死んだことになっているという無駄に細かい設定も。
熟年メンバーだけあって比較的渋めなセッション演奏が繰り広げられ、基本的に歌は無い。が、時折掛け声や裏声のスキャット(というか奇声?)をあげており、その部分だけはどう考えても熟年バンドのオッサンのテンションではなくいつも通りのノリ。これでシークレットトラックでの裏声奇声ボーカルも連続になってきたし、ジミーに徹してほしかったと思ってしまうところもある。
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