03年3月12日
初の両A面シングル。「sailing day」の方に『ONE PIECE』タイアップがついていたので、チャート等ではルフィが駆け抜けていく「sailing day」PVを流していることが多かった。また『sailing day/ロストマン』として曲順もきちんと入れ替えた限定盤もリリースされ、そちらはジャケットも『ONE PIECE』仕様になっている。今作に関してはシークレットトラックは共通で、単に1曲目と2曲目が入れ替わっただけ。
ロストマン
当時チャート番組でもほとんどかからなかったのでこっちは把握しておらず、大学時代に友人に『ユグドラシル』を借りた直後も他のシングル曲に比べるとあまり聞いていなかったんだけど、しばらくしてふいに物凄く響くようになった。今は居ない君に向けて語りかけている楽曲だがどうも昔の恋人や友人とするにはしっくり来ないところがある内容で、個人的には「君」とは「過去の自分自身」。失ってしまった目標や純粋だった過去の自分に向けて語りかけ、最終的には過去に別れを告げて、今信じた道を正解だと祈りながら進んでいく決意を歌っていると解釈している。その先でいつかまた過去の自分と交錯する時が来ればいいな、という。発売時点では高校卒業の頃だったが、数年後に聞いてよかったなと思う。発売時の自分はまだこの曲で語りかけている過去の自分に相当する時期だったのでたぶん聞いててもピンと来なかった。
★★★★★
4thアルバム『ユグドラシル』
1stベスト『BUMP OF CHICKEN Ⅰ[1999-2004]』
sailing day
映画『ONE PIECE THE MOVIE デッドエンドの冒険』主題歌。久々に10代のようなストレートな熱さが感じられる疾走ロックナンバー。少年向けアニメ主題歌だからというのはそんなに関係ないかもしれないが、船を思わせる描写も含まれていてタイアップ先は意識していた模様。また「オンリー ロンリー グローリー」と並んでこれぞBUMP!な初期の方向性の最後の頃の曲だったかも。
★★★★☆
4thアルバム『ユグドラシル』
1stベスト『BUMP OF CHICKEN Ⅰ[1999-2004]』
シークレットトラック
おもち
3曲目の3分近く無音が続いた後に聞くことができる。今回はCD収録時間を15分ピタリに合わせるためだったようだ。
これまでみんなで裏声で歌うみたいなパターンが多かったが今作では裏声に頼らずに普通に歌唱。まあ藤原以外なので普通に下手な素人ボーカルなんだけどこれが妙に味になっているシュールなアコースティックナンバー。
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