3rdベスト『Memorial BEST~Gift of Melodies~』

2002年10月9日
B00006HB6V
最後のベストアルバム。the FILED OF VIEW名義でリリースされた最後のCDとなる。iTunes(=DLのみ)では今作も配信されており、今作では全曲が”the”付の表記になる(逆に『FIELD OF VIEW 25th Anniversary Extra Rare Best 2020』だと「Melody」でもtheは無い)。FIELD OF VIEW~the FIELD OF VIEWの全シングル20曲をリリース順に収録し、最初に新曲「gift」、最後に「gift」別バージョンを収録。

ブックレット内部は歴代の写真が大量に使用され、同時発売の『VIEW CLIPS~Memorial BEST~』のジャケット、ブックレットと対になっている(例えばメンバー2人しかアップになっていないページがあるが、『VIEW CLIPS~Memorial BEST~』ブックレットの同じ部分で残りの2人がアップになっている)。なお安部潤在籍時の写真も掲載されているが安部潤の姿を綺麗に切り取って3人だけにしている。

「君がいたから」に回帰するようなビートルズオマージュなジャケットは映画『Yellow Submarine』風のイラスト。アルバムだとオリジナルの『Yellow Submarine』ではなく、1999年の『Yellow Submarine Songtrack』に近い(Songtrackの方が映画のタイトル画像に寄せていた)。やりすぎじゃないかというくらい完全にパロっている。…が、正直かなり珍妙な絵柄のためパッと見では誰のCDなのかも分からず、最後に謎なアートに走ってしまった感もある。最新メンバー写真で4人並ぶ、というのはシングル『Melody』でもうやってしまったというのもあるんだろうさすがに赤盤・青盤の構図をパロディするのは大胆過ぎるから絶妙チョイスで『Yellow Submarine』になったのだろうか

DISC-1

1.gift

作詞:小橋琢人、作曲:小田孝、編曲:新津健二
最後の新曲同時期に小松未歩が『小松未歩5~source~』で「gift」を1曲目に収録すると発表していたのでまさか最後に提供曲?という不安を一瞬感じたがただの偶然だった「Melody」同様に浅岡以外の3人が作詞作曲編曲を分担。相変わらずバンド感はない、打ち込みっぽいサウンド。”愛してます”とファンへの感謝を歌っているようなのに何故こんなに物悲しいのだろうか…。けっこう悲しさが倍増するような寂しい最後の新曲だった。ただ「Melody」同様に解散ライブで披露された生音バージョンこそがこの曲の完成形であったと思う。
★★★☆☆
3rdベスト『Memorial BEST~Gift of Melodies~

Gift
The FIELD OF VIEW
2002/10/09 ¥255

2.君がいたから

1st 君がいたから
1995年5月15日viewを経ての再デビュー作。viewが知られていなかった事とドラマタイアップで大々的に売り出したのも重なって普通にデビュー作として扱われていて周年起点もここになっている。いきなり初登場3位を記録し、10週に渡ってトップ...
「gift」の最後の雑踏の音から間髪を入れずにイントロが入ってくるように収録されている。

3.突然

2nd 突然
1995年7月24日自身最大のヒット作。初登場2位から2週目8位、3,4週目3位と確変モードに突入して10週連続トップ10入り、100位以内16週ランクイン、122万枚のミリオンヒットを記録した。アルバム含めて唯一のミリオンで最大ヒット作。...

4.Last Good-bye

3rd Last Good-bye
1995年11月13日1stアルバムからわずか1ヶ月での発売。初登場3位を記録したものの2週目に22位に吹き飛ぶという驚異的なランクダウンを記録して大失速。今でこそ珍しくもないが当時の3位→22位はしばらくチャートファンに語り継がれるくらい...

5.DAN DAN 心魅かれてく

4th DAN DAN 心魅かれてく
1996年3月11日初登場4位から4週連続トップ10入り、11週ランクインで50万枚を突破した3番ヒット作(アルバム含めると4番目)。今作のジャケットは安部潤が抜けた3人体制。新たに作られたバンドのロゴでもメンバーを3人で表記していて今作の...

6.ドキッ

5th ドキッ
1995年5月20日初登場4位を記録するも2週目には12位に落ちてそのまま8週ランクイン、25万枚のヒットを記録した5番ヒット作。今作まで5作連続トップ10入りしたがこれが最後のトップ10ヒットとなった。またメンバー作曲による初のシングルA...

7.Dreams

6th Dreams
1996年11月18日ドラマタイアップもついていたがここでついにトップ10落ち、初登場14位となり、2週目は40位まで急落、3週目44位と一直線な急落ではなかったが5週ランクインに留まり、売上は8万台まで落ちこんだ。ただこれはFIELD O...

8.この街で君と暮らしたい

7th この街で君と暮らしたい
1997年4月23日前作と同じ初登場14位。前作の初動4.9万枚に対して今作は4.1万枚だったが2週目32位→3週目29位と浮上する推移も見せて1週多い6週ランクイン。2週目以降で初動差をひっくり返して前作の累計8.6万枚をわずかに上回る8...

9.渇いた叫び

8th 渇いた叫び
1998年5月20日ベスト盤『SINGLES COLLECTION+4』から7ヶ月、シングルとしては実に1年1ヵ月ぶりというブランクを経てのBeat reC移籍第1弾。日本コロムビアにビーイングが新たに設立した新レーベルで同じZAIN所属だ...

10.めぐる季節を越えて

9th めぐる季節を越えて
1998年7月29日初の完全自作シングル。作詞作曲がメンバー、さらに編曲が初めてFIELD OF VIEW名義となった。C/Wでは小田孝の作曲が採用され、浅岡以外のメンバーも作曲を開始。メンバー主体の制作へと移行した。一方で初登場32位とつ...

11.君を照らす太陽に

10th 君を照らす太陽に
1998年9月23日前作に続く自作シングル。前作とは逆で表題曲を小田、C/Wを浅岡が作曲となっている。アルバム『FIELD OF VIEWⅢ~NOWHERE NOWHERE~』1週間前先行シングル。君を照らす太陽に作詞:浅岡雄也、作曲:小田...

DISC-2

1.CRASH

11th CRASH
1999年3月17日自作で独立したのかと思いきやビーイングの新人作家の提供の波が押し寄せ、DEEN、WANDS(まもなく解体)、ZARDなど生き残っていたビーイング勢は大体この時期に1回は新たな作家陣に提供されていた。実はDEENより先に編...

2.青い傘で

12th 青い傘で
1999年5月19日初登場34位で売上は1万ちょいでこの時期は安定した状態が続いていた。これより前はあまり記憶に残っていないが『CDTV』でこのシングルが30位台にランクインしているのを見て、「DAN DAN心魅かれてく」とか「突然」の人た...

3.Still

13th Still
1999年7月28日4thアルバム『LOVELY JUBBLY』への先行シングル。8月6日にTBS深夜で放送された一色紗英とロンドンを旅する特別番組内にてアビー・ロードでミックスが行われていた事も判明したが、シングルバージョンでその音源は採...

4.冬のバラード

14th 冬のバラード
1999年12月22日8センチシングルとしては最終作。ここから『CAPSULE MONSTER』まで謎のトレカ押しが始まり、今作に関しては応募者全員プレゼントという形でトレカがプレゼントされた。応募者全員プレゼントトレカの写真はジャケット写...

5.Beautiful day

15th Beautiful day
2000年2月23日初のマキシシングル。今作に関してはバンドとオーケストラとのコラボレーションをコンセプトにしたEPやミニアルバム的な要素もある1作。別バージョン除いて唯一の新曲3曲仕様、そして唯一表題曲カラオケ収録無いシングルにもなった。...

6.秋風のモノクローム

16th 秋風のモノクローム
2000年10月11日2ndベスト『FIELD OF VIEW BEST fifteen colours』と同時発売。C/W含めて2曲とも未収録。しかもこのままオリジナルアルバムを出せずに解散になったので今作以降の表題曲は全て解散時の『Me...
前2作のベストの続きは今作から。唯一のアルバム収録。

7.Truth of Love

17th Truth of Love
2001年2月21日結果的に解散前のFIELD OF VIEW名義、Beat reCレーベルでの最後の作品。BAADもPAMELAHも解散発表の無いまま停止状態となり、もうFOVだけとなっていたので、この年度末でレーベルが清算されてしまった...
唯一のアルバム収録。

8.夏の記憶

18th 夏の記憶
2001年5月30日前作より3ヶ月だが、Beat reC消滅に伴い古巣ZAINへの出戻り移籍&それに伴いtheをつけたthe FIELD OF VIEWへの改名第1弾シングル。移籍した頃はまだ先輩グループもたくさんいたが4年経って戻ってきた...
唯一のアルバム収録。

8.蜃気楼

19th 蜃気楼
2001年7月25日前作から2ヶ月で立て続けにリリースされた改名第2弾。早速浅岡雄也の髪色が元に戻っているが、PVでは銀髪に近いようなさらに変化した色合いで出演している。順位は少し下げただけながら(前2作が48、49位)初のトップ50落ち(...
唯一のアルバム収録。

10.Melody

20th Melody
2002年7月10日前作から1年ぶりのシングル。アルバム制作中という情報はあったが、1年経過してようやく入ってきた一報は解散発表であった。事後報告で消えていったビーイングの先人達と異なり、ラストシングル、ラストベスト、初の映像作品(PV集D...
アルバム初収録5作の中で唯一2020年に『FIELD OF VIEW 25th Anniversary Extra Rare Best 2020』にも収録。

11.gift~my dearest~

作詞:小橋琢人、作曲:小田孝
ラストを飾るのは1曲目収録の新曲の別バージョン。アレンジ表記が無くなっており、ピアノとボーカルのみ。雑踏の音がバックに入っている1番と2番以降で空間が異なるミックスになっている。より歌詞とメロディーを噛み締める事ができるが、オリジナルよりもさらに物悲しい。なんかもうこれ聞くと完全完結完全終幕って感じで喪失感半端なかった
★★★☆☆
3rdベスト『Memorial BEST~Gift of Melodies~

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